キャンプスイーツ

バームクーヘンの焼き方を丁寧に詳しく説明します

2020年11月19日

バームクーヘンの焼き方を丁寧に詳しく説明します

バームクーヘンを手作りできるってご存知ですか?

手作りするには炭火が必要なので、炭火を使うキャンプのようなシチュエーションでバームクーヘンを作ってみませんか。

手作りする方法や注意点を詳しく丁寧に説明します。

これを読んだ人が絶対失敗しないようにと思って、考えられる失敗とその対策を丁寧に書いたので、文字数が多くなってしまいましたが、気になる部分だけ読んでください。

↓過去にバームクーヘンを作った記事↓

幸いにも、この時はトラブルに見舞われる事もなく大成功して、美味しくてデカいバームクーヘンができました。
どのくらいデカいかというと10人が現地で食べて、さらに10人全員が持ち帰って食べる分も残りました。

その事だけお伝えすると、バームクーヘンはデカく作るべきだと思ってしまいますよね。
どうせ作るなら大きく作る方が良いのは事実です。

【目次】
1.デカいバームクーヘンを作る際に知っておかなければいけない事3つ
2.1人でも作れる分量で作り方を説明します
3.バームクーヘンを作る手順
3ー1.炭火をおこす
3ー2.芯となる棒にアルミホイルを巻いておく
3ー2ー1.綿棒でも大丈夫
3ー3.バームクーヘンの生地を作る
3ー3ー1.生地が硬ければ牛乳を混ぜて柔らかくする
3ー4.1層ずつ生地が無くなるまで焼く
3ー4ー1.生地が垂れ落ちた原因と対策
3ー4ー2.まず生地を温めて脂を溶かす
3ー4ー3.脂が固まらないようにする対策
3ー4ー4.米粉を足して生地を硬くする
3ー4ー5.再び焼き始める
3ー4ー6.もう少し米粉を足して焼く
3ー4ー7.ひたすら焼く
4.バームクーヘンの完成!棒を抜く
5.バームクーヘンを切る
6.バームクーヘンをいただく
7.まとめ
8.動画で説明

デカいバームクーヘンを作る際に知っておかなければいけない事3つ

  1. 10人前以上作るには2人以上の人手が必要。1人では難しいが不可能ではない。
  2. 大きく作るのは、時間がかかるので根気と忍耐力が必要。夏なら暑さ対策が必要。
  3. 大きくなるとそれだけ重くなるので腕力が必要。女性でも大丈夫だけどキツい。

デカいバームクーヘンを作る場合は、作る人全員がその事を理解した上で作ってください。

1人でも作れる分量で作り方を説明します

【バームクーヘンの材料】5〜8人分
バター(又は植物油) 150g
米粉(又は薄力粉) 200g
砂糖 200g
卵 4個
レモン 1個
ベーキングパウダー 5g

多く作る場合は、この分量を2倍、3倍と増やしてください。

バームクーヘンを作る手順

  1. 炭火をおこす
  2. 芯となる棒にアルミホイルを巻いておく
  3. バームクーヘンの生地を作る
  4. 1層ずつ生地が無くなるまで焼く

全工程がスムーズにいけば所要時間は2時間程度です。

1.炭火をおこす

炭火

炭火をおこしておきます。
炭は、オガ炭がお勧めです。
バームクーヘンを焼くには、2時間は火力を維持してもらわないと、まともに焼けません。

バーベキュー用の木炭では、火力が2時間も持ちません。
途中で炭を足せば済む話ですけどね。

私がバーベキュー用の木炭をお勧めしない理由は、いろいろありますが、その1つは炭を名乗りながら、炎が出るというのが気に入りません。
炭というものは、炎を出さずに燃えてほしいものです。
炎が出たら炭でなく薪です。
要するに炭としての品質が悪いのです。

安いから品質が悪くても気にならないという方もいらっしゃるでしょう。
しかし、オガ炭は、確かに少し高いですが、火が長持ちして、再利用もできますから、全く高くありません。
私は5kgのオガ炭で、少なくともバーベキュー10回以上は使ってます。いや、15回は使ってると思います。
1回あたりのコストは100〜200円程度です。
むしろオガ炭の方が安いです。

オガ炭は「オガ備長炭」とも言われ、高級炭である備長炭と同等の品質なのです。
それなのにこの安さ。

これがオガ炭をお勧めする理由の1つです。

炭の話になると、どうも長くなってしまいます。
詳しく書くと本題に到達しなくなるので、今回は、最後に、オガ炭の着火について説明したユーチューブ動画を二本ご紹介しておきます。

2.芯となる棒にアルミホイルを巻いておく

バームクーヘンの芯棒にアルミホイルを巻く

私がお勧めする方法は、剣道の竹刀をバラした細い竹の棒を3〜4本組み合わせて、アルミホイルでギュッと巻きます。
ギュッと巻くと言っても、あまり引っ張るとアルミホイルは破れますから、破れない程度に優しく引っ張って巻きます。

バームクーヘンの芯

こんな感じになります。
この方法だと、バームクーヘンが完成してから棒を抜きやすいのです。

バームクーヘンが完成してから棒を抜きやすいという事は、重要な事です。
棒が抜けなければ、完成しても切り分ける事ができませんからね。
棒ごとかぶりつく事になりかねません。

けど、あまりにも抜けやすくすると、焼いてる途中にスルリと落ちてしまう恐れもあるので、抜けやすさと抜けにくさのバランスが大切です。
ご自宅に竹を割った細い棒があるならこの方法がお勧めです。

めん棒でも大丈夫

綿棒にアルミホイルを巻く

めん棒の場合、1回アルミホイルで巻いてから、もう一度巻きます。

綿棒で作ってバームクーヘンの芯

こうすると適度に抜けやすくなります。

3.バームクーヘンの生地を作る

バターを溶かし砂糖と卵を入れる

炭火でバターを溶かし、砂糖を混ぜ、卵を2個(全量の半分)混ぜます。

焼き菓子の生地を作るときは、基本的にバターを溶かしません。
バターを常温で柔らかくしてから練ります。
柔らかく練ったバターに砂糖を入れて空気を含ませるように混ぜると、ふっくらとした生地になります。

しかし、アウトドアで11月を過ぎると寒くなってきますから、外に常温で置いておいてもバターは柔らかくなりません。

だから、溶かしてしまうのです。

もし、暖かい季節だったり暖かい地域だったりして、簡単にバターを練ることができるような環境なら、溶かさずに練ってください。

キャンプでのスイーツ作りに、パティシエがやるような繊細な技術を要求してはいけません。
ある程度簡素化する事が大切だと思います。

大胆で豪快な方が、キャンプらしくていいと思います。
まあ、感じ方は人それぞれでしょうけど。

バターを練って空気を含ませなくても、ベーキングパウダーを混ぜると気泡が発生するので同じようなものです。

卵を混ぜ米粉を混ぜる

卵の残り2個を混ぜ、米粉の半分を入れ混ぜます。

卵は常温の卵を入れましょう。
冷蔵庫から出したばかりの冷たい卵を混ぜると、バターの脂が冷え固まって生地が分離してしまいます。

バターの脂が冷え固まっても、型に入れて焼くケーキの場合は、それほど問題にはなりません。
しかし、バームクーヘンを焼く場合にバターの脂が冷え固まるのは致命的なミスにつながります。
詳しくは後述します。

とか言いながら、私は冷蔵庫から出したばかりの冷たい卵を入れました。
そのために、炭火の上で温めながら混ぜています。

米粉を混ぜレモンの皮をすりおろしレモンを真っ二つに切る

残りの米粉を入れて混ぜます。
レモン1個分の皮をすり下ろします。
そのレモンをふたつに切ります。

レモンを絞りベーキングパウダーを混ぜる

レモンを絞って、その果汁を入れて混ぜ、ベーキングパウダーを入れて混ぜます。

これで生地は完成です。

生地が硬ければ牛乳を混ぜて柔らかくする

基本的に牛乳は混ぜない方がいいと思います。
牛乳を混ぜる場合は、試しに焼いてみて、それでも生地が硬いと思ってからでいいです。

牛乳を少しずつ混ぜる

しかし、試しに焼く事もなく、生地が硬いと思ったので、牛乳を少し加えて混ぜました。
それでもまだ生地が硬いと感じたので、もう少し牛乳を加え混ぜました。

さらに牛乳を少しずつ加え混ぜる

まだ生地が硬いと感じたので、さらに牛乳を加え混ぜました。
そして、もう1つおまけに牛乳を加え混ぜました。

これはいけません。

冷蔵庫から出したばかりの冷たい牛乳を加えたために、バターの脂が冷え固まって、それで生地が硬くなったのです。
その硬さは、本来の生地の硬さでなく、バターの脂が冷え固まった偽の硬さなのです。
これを焼いたらどうなるでしょうか?

見てみましょう。

4.1層ずつ生地が無くなるまで焼く

バームクーヘンの芯棒に生地をかける

棒に生地を付けます。
お玉で生地をすくって、棒にかけるといいです。

バームクーヘンを焼き始める

それを炭火で焼きます。

バームクーヘンの生地が垂れ落ちる

すると、どんどん生地が垂れ落ちて、棒にはほとんど何も残りませんでした。

落ちた生地が炭火で燃やされて、煙がモクモクと上がるだけです。

あれ、こんなはずじゃないぞ!?

ヤバい…

どうしよう…

焼く前と焼いた後の比較

焼く前と、焼いた後の比較をご覧ください。

普通は、生地が焼けてくると固まって垂れ落ちなくなるのですが、これはすっかり垂れ落ちてしまっています。

これはバームクーヘンを焼くというより、炭火に垂らして燃やしてるといったほうが的確ですね。

生地が垂れ落ちた原因と対策

ズバリ、冷たい牛乳を混ぜた事が原因です。
冷たい牛乳を混ぜた事で、バターの脂が冷え固まって、生地が硬くなりました。
その生地の硬さは、本来の硬さではなく、バターの脂が固まった硬さです。

その生地を焼くと、バターが溶けて柔らかくなって垂れたという訳です。

だから、牛乳は基本的に混ぜなくていいです。

もし生地が硬いと思っても、一度試しに焼き、その結果を見て、それでも硬いと思ったら牛乳を混ぜるといいでしょう。
牛乳を混ぜる場合は、常温の牛乳を混ぜるか、冷たい牛乳を入れても炭火で温めながら混ぜましょう。

まず生地を温めて脂を溶かす

バームクーヘンの生地を温めて脂を溶かす

この焼いたら垂れ落ちる生地をリカバリーしなければいけません。
まず炭火で生地を温めて、脂を溶かします。

温める前と温めた後の比較

温める前の生地と、温めた後の生地の比較をご覧ください。

温めた後の生地はシャバシャバです。
これは明らかに棒に付かず落ちるでしょう。

同じ分量でも、わずかな温度の差でこれだけ違いが出るのです。

キャンプでは繊細な技術を求めない大雑把なレシピを考えているのですが、このように温度管理が大切であるという事実を突きつけられてしまいました。

脂が固まらないようにする対策

これの対策としては、温度管理をちゃんとすることが1つ。
しかしこれは面倒です。
キャンプではこういった面倒なレシピは避けたいところです。

そこで、もう1つの対策として、バターでなく植物油を使えば温度管理は不要になります。
植物油なら、氷点下でなければ固まることはありません。

バームクーヘン作りにお勧めの植物油を2つご紹介します。

山中油店のなたね油

過去のバームクーヘン作りでは山中油店の国産なたね油を使いました。
この油は、北海道産無農薬の「キザキノナタネ」を薪でじっくり焙煎してから手作業で丁寧に搾っています。
なたねとは思えないナッツのような香りで、めちゃくちゃ美味しいです。
自然食思考の方は、お菓子作りになたね油を使う場合がありますが、このなたね油は、お菓子作りで最高の味を出してくれます。

ネット通販では売ってません。
興味のある方は、山中油店オンラインショップにてお買い求めください。
http://www2.enekoshop.jp/shop/yoil/

太白ごま油

太白ごま油もお勧めです。
ごまを炒らずに低温圧搾したもので、ごま油特有の香りがありません。
だからお菓子にも使えるのです。
ごまの旨味があって、お菓子を美味しくしてくれるでしょう。


サラダ油でも可能ですが、私はサラダ油の使用を推奨しておりません。

米粉を足して生地を硬くする

米粉を足して混ぜる

米粉を少し足しては混ぜ、少し足しては混ぜ、と様子を見ながら米粉を足して生地を硬くしていきます。

砂糖と卵と太白ごま油を入れて混ぜる

米粉だけ足してもバランスが悪くなるので、砂糖と卵と太白ごま油を足して混ぜました。

バームクーヘンの生地の硬さを見る

生地は、このくらいの状態になりました。
これで焼いてみましょう。

再び焼き始める

バームクーヘンの芯棒に生地をかける

棒に生地をかけます。

バームクーヘンを焼くが生地が垂れる

焼いてみると、まだ垂れます。

垂れた落ちた生地は、燃えて煙を出すので、取り除きます。

これは我が家の庭でやってます。
我が家は住宅地にありますから、あまり煙を出すと、ご近所から消防署に通報されて、消防車が来るなんて事も、ありえない話ではありません。

また、煙が上っていく先にはベランダがあり、ベランダには洗濯物を干しています。
洗濯物を煙臭くしたくありませんよね。

もう少し米粉を足して焼く

さらに米粉を足す

さらに米粉を少し足しました。

バームクーヘンの生地を棒に付ける

棒に生地をかけます。

バームクーヘンを焼く

生地を垂れさせないように、回転させながら焼きます。
今度は垂れずに焼くことができました。
これで、やっと生地の硬さはOKになりました。

生地が焼けて固まってきたら、今度は焦がさないように、回転させながら、全体に程よい焦げ目を付けます。

順調にバームクーヘンを焼く

同じ要領でまた焼いていきます。

これの繰り返しです。

ひたすら焼く

バームクーヘンをひたすら焼く

焼き始めて40分くらい経過しました。
少し太くなってきました。

どんどん太くなっていくバームクーヘン

どんどん太くなってきました。
太くなると表面積が大きくなるので、生地の減りが早くなってきます。
生地を使い切ったら完成ですから、最初は生地が減らなくて、いつまで焼けばいいのだろうか、と思うのですが、太くなってくると、終わりが見えてきます。

それから、太くなって表面積が大きくなると、全体をこんがり焼くのに時間がかかります。
焼けてない部分がないように注意しましょう。

焼けずに柔らかい部分が残っていると、その上から生地を重ねても、中の層には火を通すのは困難なので、必ず全体を焼きましょう。

また、大きくなってくると、炭に接触してバームクーヘンに灰が付く事もありますが、慌てずに手で払いましょう。
灰を食べても無害ですから、あまり気にする事はありません。
ただし、灰がたくさん付いてると、食べたときにシャリシャリする事があります。
それも、手作りの醍醐味でしょうか。

焼き上がろうとするバームクーヘン

いよいよラスト2層です。
画像上段は、ラストから2層目を焼くところ
画像下段は、ラストの層を焼くところです。

生地をゴムベラで付けて焼きます。

焼き始めから、1時間半くらいかかりました。

こんなに大きく焼くつもりではなかったのです。
もう少し小さく、早く済ませるつもりだったのですが、牛乳を混ぜて生地がゆるくなり、材料をいろいろ足したから、結局最初の倍くらいの量になりました。

おかげで完成品が大きくなり、たくさん食べる事ができましたけどね。

ちなみに使った材料は、計測不能です。
およそですが、最初に紹介したレシピの倍くらいです。

手作りされる際は、最初に紹介したレシピの割合を守っていただくと、上手くいきます。
バターを使用する場合は、生地の温度が冷たくならないように注意します。
植物油を使用したら、生地の温度を気にしなくても大丈夫です。
そして、牛乳を足さなければ上手くいくはずです。
牛乳を足す場合は、一度試しに焼いてから、それでも硬いと感じてからにしましょう。

バームクーヘンの完成!棒を抜く

焼きたてのバームクーヘン

完成しました。

焼きたてでも、冷めても美味しいです。

バームクーヘンの芯を抜く

棒を抜きました。
竹の細い棒は、簡単に抜き取ることができます。

バームクーヘンを切る

バームクーヘンを切る

適当な厚さに切ります。

やっと見えたバームクーヘンの断面

おおっ!!

見事な年輪になっていますね。

1層ずつ焼けばこうなることは分かっているのですが、実際にこの模様を目の当たりにすると、感動してしまいます。

手作りバームクーヘン

よく見ると、市販品のように年輪の厚さは均等でありませんが、それがどうしたと言うのですか。

自分で作ったら、この模様がどれだけ美しいと感じることか。

バームクーヘンをいただく

手作りバームクーヘンをいただく

では、いただきます。

パクッ!!

モグモグ…

おお!!

期待通り美味しいです。

1層1層全ての層において、炭で焼いた香ばしさが感じられます。
そして、レモンの皮を擦りおろした香りが効いて、いい味出してます。
手作り感満載の味になっています。

満足の出来です。

柔らかくなった生地をリカバリーするために、材料をめちゃくちゃ足しましたが、なんとか美味しい味に仕上がりました。

焼くのに手間はかかりますが、食べたら喜びと感動で、作ってよかったと思いますよ。

まとめ

  • キャンプでバームクーヘンを作ってみるといい。
  • どうせ作るなら大量に作ったらいいけど、大量に作るのは大変。
  • 炭はオガ炭がお勧め。
  • 芯となる棒は適度に抜けやすくしておく。
  • 卵は常温のものを混ぜる
  • 生地を冷やさないように注意する。冷えたら炭火で温める。
  • バターでなく植物油を使えば生地の温度は気にしなくても良い。
  • 牛乳は混ぜなくて良い。
  • 棒に生地をかけ、全体に火が通るまで焼き、次の生地をかける
  • 手作りのバームクーヘンは、食べた喜びと感動が半端じゃない。

動画で説明

動画では、オトコ中村自らが出演して、作り、食べて説明しています。
併せてご覧ください。

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このブログを書いてる人

オトコ中村
京都在住で2児の父 40代 料理を通じて皆が健康で幸せになればいいなと思っている。
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