ドクダミジェノベーゼを作ってみた
ジェノベーゼと言えばバジルです。
それをドクダミで作ってみようという訳です。
果たしてどんな味になるでしょうか。
【目次】
1.ドクダミは野菜です
2.ドクダミジェノベーゼソースの材料
3.ドクダミの花について
4.ドクダミジェノベーゼソースを作る
5.ドクダミジェノベーゼを作る
6.ドクダミジェノベーゼを試食
7.後日談:妻の感想
8.まとめ
9.動画で説明
ドクダミは野菜です
ドクダミは、嫌な臭いのする雑草だと思ってる方もいますが、アジアでは野菜やハーブとして食べられています。
生の葉はパクチーに似た香りがして、生春巻きなんかに使うと美味しいですよ。
また、トムヤンクンスープなんかにドクダミの葉を2〜3枚入れたら美味しいですよ。
スープに爽やかな香りが広がるのです。
生のドクダミの香りとはまた違った印象で、本当に美味しいですよ。
しかし、ドクダミのこういった使い方は、すでに実験済みです。
こういったスタンダードなドクダミ料理の事を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
当ブログは「未知の料理へ楽しく挑む」というのがコンセプトですから、スタンダードでないドクダミ料理に挑戦するのです。
ドクダミジェノベーゼソースの材料
【ドクダミジェノベーゼソースの材料】(2人前)
ドクダミの葉 30g
太白ごま油 30g
松の実(ピーナッツで代用可) 5g
ニンニク 1かけ
粉チーズ 5g
塩 1g
コショウ 少々
油はオリーブオイルでなく、太白ごま油を使います。
最近のオリーブオイルが高すぎるのが主な原因です。
オリーブオイルの香りがジェノベーゼの香りを邪魔するので太白ごま油を使うのがコツと言ってる人がいました。
↓出典はコレ↓
【シェフ直伝】ジェノベーゼソースのレシピ。意外なコツはオリーブ油を使わないこと!?
確かにドクダミの香りとオリーブオイルの香りは合わなそう。
それなら香りの少ないピュアオリーブオイルを使えば良いのでは?と思ったけども、いずれにせよオリーブオイルは高いので、それよりも安い太白ごま油を使います。
ドクダミの花について
近所の草原でドクダミを刈り取ってきました。
ドクダミの白い花びらに見えるものは、実は花びらでなく苞(ほう)と言って葉が変化したものです。
苞と言えば、ハナミズキも花びらに見えるアレは苞です。
そして、ドクダミの花の黄色い部分を花穂(かすい)と言います。
穂のような形で咲くから花穂と言います。
これは小さな花が集まったものです。
ドクダミジェノベーゼソースを作る
ドクダミの葉だけをちぎります。
花の部分は、成熟した花穂の部分は硬くなるので取り除いた方がいいですが、若い花は柔らかいので入れます。
茎は繊維質が手強いので取り除きます。
すり鉢に松の実(ピーナッツで代用しました)ニンニクを入れ、軽くすりつぶします。
そこにドクダミの葉を入れすりつぶします。
ミキサーを使うという方法もありますが、すり鉢を使う方が風味良く仕上がります。
ボウルに入れます。
すり鉢にこびりついた分も箸で削り取ります。
太白ごま油・粉チーズ・塩・コショウを加え混ぜます。
ボウルに移し替えずに、すり鉢のまま混ぜても良いのですが、すり鉢に油を入れると後で洗うのが面倒なので、こうしてます。
と言ってもそんなに面倒という程でもありませんので、すり鉢のまま全ての材料を混ぜてもいいと思います。
ドクダミジェノベーゼソースができました。
ドクダミジェノベーゼを作る
【ドクダミジェノベーゼの材料】(1人前)
ドクダミジェノベーゼソース 1人前
トマト 1/2個
スパゲティ 100g
塩 少々
スパゲティの麺を茹でておきます。
麺を茹でている間に、トマトを適当に切ってドクダミジェノベーゼソースと一緒にボウルに入れておきます。
茹で上がった麺を入れます。
混ぜます。
塩を少々振って味を整えます。
器に盛ります。
ドクダミの葉を飾って ドクダミジェノベーゼが完成です。
ドクダミジェノベーゼを試食
ドクダミジェノベーゼをいただきます。
パクッ!
モグモグ…
モグモグ…
ゴクン。
あー。
あぁ、
こう来たか!!
私の感想を単刀直入に言います。
イマイチでした。
生のドクダミの香りが来ますからね。
もう生のドクダミの香りは慣れてるので、平気なのですが、 パスタにこの香りはどうなんだろうな、と感じます。
これが仮に焼きビーフンだったら、生のドクダミの香りは合うと思います。
しかしパスタですからね。
しかも、見た目がジェノベーゼで、ジェノベーゼといえば、すなわちバジルソースですよ。
見た目が完全にそれですから、脳がそういう味を勝手にイメージして、実際に食べるとそのイメージがぶち壊されます。
ちょっとショックですよ。
ドクダミの香り以外の味は完全にジェノベーゼでした。
後から鼻に抜ける香りに違和感を感じました。
カメラマンbob氏にも食べてもらいました。
前回のスムージーの時は、相当覚悟して飲んだから「ああこんなもんか」ってイケたけども、
今回は、見た目がジェノベーゼだったのでもう「美味しそう」って思って食べるでしょ。
ほな最初にドクダミのあの臭いが来るから、僕もちょっと同じで 苦手ですね。
ドクダミの臭いそして最後に来るこの酸っぱさって言うんかな、そのドクダミのあれが違和感としてずっと
残り続けました。
そうそう、ドクダミには柑橘のような酸味と爽やかさがあります。
それも確かに違和感でした。
bob氏が言ってた前回のスムージーというのは以下の記事をご覧ください。
この時にもbob氏にスムージーを飲んでもらったのです。
後日談:妻の感想
ドクダミジェノベーゼソースは2人前作って、1人前しか使ってません。
もう1人前は妻のために残してあったのです。
後日、妻にそれを食べてもらって、感想を聞きました。
私やbob氏の乾燥はイマイチでしたが、なんと妻は好意的な感想でした。
ちゃんとドクダミでちゃんとジェノベーゼしてた!
香りがフレッシュなどくだみでパワフルだけど、味にエグ味もない。
少し冷めるとさらにフレッシュ感が出てきた。
ペーストに塩をちょっと足してパルメザンチーズかけて食べたよ。
太白ごま油もよかったねオリーブオイルと食べ比べしてみたいと思った。
思ってたより美味しかった。
久しぶりにこれぞジェノベーゼの良さだと思った。
食べ応えのあるパスタだった。
妻はもともとジェノベーゼが好きで学生の頃にジェノベーゼを何度か手作りしていたそうです。
ジェノベーゼに対してガチすぎて、ジェノベーゼの事を語り出したら長くなります。
けど短くジェノベーゼについて語ります。
そもそもジェノベーゼを出してくれるお店が少ないらしいです。
よく考えると、ジェノベーゼは香りが命です。
既製品のジェノベーゼソースは、保存が効かないといけませんから香りが抜けて味が落ちてしまいます。
お店で美味しいジェノベーゼを出そうと思えば、ソースを頻繁に手作りする必要があり、面倒でやってられません。
やってるお店もあるでしょうけど、少ないです。
そんなわけで、本当に美味しいジェノベーゼはあまりお店では食べられない。
だから手作りする方が美味しいのです。
鮮度が良ければ、特別な技術が無くても美味しく作れます。
それで、私が作ったドクダミジェノベーゼによって、久しぶりにジェノベーゼ魂が生き返ったのかもしれません。
すり鉢で作ってますから、最高の作り方だと思います。
それにしても、いくら本格的なジェノベーゼを作ったと言っても、香りはドクダミですよ。
そのドクダミの香りが平気だなんて、妻も私に鍛えられて、なかな強者になりました。
そんな訳で、このように好意的な感想もありました。
まとめ
- ドクダミは野菜。
- オリーブオイルでなく太白ごま油を使う。
- ドクダミの花びらに見えるものは苞(ほう)という。
- ドクダミの花の中心部分は穂のように咲くから花穂(かすい)という。
- ドクダミの茎は繊維質が手強いので取り除く
- 松の実はピーナッツで代用可。
- すり鉢で作ると美味しい。
- 私とbob氏の感想はイマイチ。
- 妻の感想は好意的。
- ジェノベーゼはあまりお店では食べられない。
動画で説明
動画では私が実演してます。
カメラマンbob氏も声だけ出演してます。
動画でしか表現できない事もあるので、併せてご覧ください。