デカイです。
600g以上あります。
このブラックペッパー・ナツメグ少々・山椒少々というスパイスの配合は、ステーキのスパイスとして使えるので覚えておくと良いでしょう。
お湯の温度は、58℃くらいで1時間調理します。
実際は60℃まで上がってから火を止めて、30分後に点検すると55℃くらいまで下がっていたので、また60℃くらいまで加熱して、さらに30分放置しました。
1時間後には、袋の中に肉汁が溜まります。
それに醤油を加えて煮詰めるとステーキソースになりますが、今回はそれをやらず、その肉を冷蔵庫で冷やし、バーベキューで炭火焼にしました。
低温調理でおまけに炭火焼のステーキです。
低温調理をしたので、もうすでに中まで火は通っています。
だから表面に焦げ目を付けるだけでいいです。
けど、肉を冷蔵庫で冷やしていたため、中が冷たいと美味しくないので、中がある程度温かくなるようにじっくり焼きます。
確かに、肉をそのまま炭火で焼いたよりは、低温調理したおかげで、柔らかくなっています。
特に、脂身の柔らかさが目立ちます。
厚切りステーキの場合、肉はレアでもちろん美味しいのですが、脂身がレアだと美味しくないです。
低温調理したおかげで、脂身までしっかりと火が通って柔らかくとろけました。
ただし、低温調理した後に冷蔵庫で冷やしてしまったために、それを温めるために炭火で焼く時間が長くなってしまいました。
家で低温調理してから、バーベキュー会場まで移動するまでの間、家から真っ直ぐバーベキューに向かったわけでなく、車で一日色々と移動した後でバーベキューだったので冷やしてクーラーボックスに入れるしか方法が無かったのです。
真夏の炎天下の中の車ですからね。
どれだけ暑い事か。
逆に生の肉をそのまま車の中に置いておけば低温調理ができたかも知れませんね。
太陽光による低温調理、省エネで理想的ですね。
ちょと試すのは怖いですが…
さて、焼く時間が長くなったおかげで肉がちょっと硬くなってしまいました。
生の肉をそのまま焼くよりは、低温調理したおかげで柔らかく仕上がりましたが、低温調理ローストビーフを食べた時ほどの感動はありませんでした。
肉が温かい状態のまま表面だけを炭火でジュッと焼けば、きっと驚きのステーキになったと思います。
素材が安いお肉なだけに、調理法を間違うと美味しくいただく事は期待できません。
しかし、正しい調理法を守ると感動的な美味しさになります。
※低温調理ステーキについてもっと詳しく知りたい方は
↓こちらをご覧ください↓
・肉の重さに対して1割くらいの赤ワインと一緒にビニール袋に入れる。
・58℃のお湯に袋ごと沈めて、真空のような状態にし、2時間調理する。
・袋にたまった水分に醤油大さじ1を加え煮詰め、ローストビーフのたれを作る。
・肉の表面をフライパンでサッと焼いて焦げ目を付け、10分以上休ませる。
・スライスしていただく。
・58℃のお湯に袋ごと沈めて、真空のような状態にし、1時間調理する。
・袋にたまった水分に醤油加え煮詰めるとステーキソースになる。
・肉の表面をサッと焼いて焦げ目を付け、10分以上休ませていただく。
という訳で、低温調理はちょっと手がかかりますが、ローストビーフなんて、オーブンで調理する場合でも手がかかりますから、私に言わせればどちらも同じです。
おまけにオーブンでローストビーフを作る場合、肉の大きさによって温度や焼き時間などを調節しなければいけないので経験値が必要です。
私には、その経験値がありません。
それに比べて、低温調理は、温度をある程度守るだけで上手くいきます。
経験値の無い私でも1回目から上手くできました。
はっきり言って簡単ですよ。
では次回は、なぜ低温調理でこのように感動的な美味しさになるのかを説明します。
それを理解する事によって、より低温調理を極める事が出来るでしょう。