家にある段ボールで燻製 古紙回収に出すはずの段ボールが燻製器に変身!
お宅に段ボール箱余ってませんか?
最近は、ネット通販が当たり前の時代ですから、どのご家庭にも何らかの段ボール箱があるでしょう。
そういった段ボール箱を使って、家にあるものだけで簡単に燻製器を作り、それで燻製を作る方法を紹介します。
【目次】
1.使用する箱
2.使用する網を選ぶ
3.焼き網を固定する
4.食材の準備
5.燻材を燃やす
6.ササミと卵を燻す
7.ソーセージとチーズを燻す
8.おまけでチーズとマヨネーズを燻す
9.完成した燻製
10.まとめ
使用する箱
これは、ネット通販で買ったものが入っていた段ボール箱です。
箱の大きさは、ペットボトルがスッポリ入るくらいです。
燻製器なら、もう少し大きい箱の方がいいと思いますが、これくらいの大きさでも大丈夫です。
家に段ボール箱が無くても、ホームセンターに行けば百円程度で売ってますから、目的にあった大きさのものを買ってもいいと思います。
アマゾンにこんなのもあります。
これは段ボールでできた燻製器と、食材以外の必要な材料が全て揃っているので便利です。
初心者の方にはこういったアイテムもお勧めです。
しかし今回は、家にある、捨てるはずの段ボールを燻製器に変身させるというコンセプトなので、一式揃っているような便利なものは使いません。
使用する網を選ぶ
バーベキュー用の焼き網(大きさ45cm×30cm)です。
何年か前に買ったのですが、使う事なく家に眠っているものです。
これを使えるのではないかと思い、押し入れの奥から出してきました。
焼き網が大きすぎて、全く使えそうにありません。
見当違いも甚だしいです。
100均に焼き網なら売ってるので、そういったものを買ってもいいですが、家にあるもので作るというコンセプトなので、網を買ってくるようなことはしません。
家にある焼き網っぽいものを探してみましょう。
オーブントースターの焼き網がありました。
これを取り外して単独で使うなんて、なかなかありませんね。
我ながら良いアイデアだと思います。
しかし、サイズが合わない。
使えない。
う…
他に家に焼き網っぽいのはあったかな?
あ、そうだ。
魚焼きグリルの焼き網。
これはさらに一回り小さいからいけると思います。
よっしゃー!
ピッタリだ!!
これでパーツは揃いました。
焼き網を固定する
箱の底と蓋に切り込みを入れ、そこに網を差し込みます。
そうすると網が固定されます。
これで燻製器の完成です。
簡単すぎると思いませんか?
食材の準備
画像の通り、ササミ・ソーセージ・6pチーズ・醤油に漬けたゆで卵を準備しました。
燻製にする食材は、表面が乾燥した状態の方が、煙の香りが乗りやすいので、食材の表面に付いた水分は、キッチンペーパーで吸い取ります。
時間があれば、冷蔵庫にラップをせずに数時間置いておくと表面が乾燥するので、良いですよ。
ササミは、塩を振ってから数時間冷蔵庫で乾燥させたので、美味しくできました。
醤油に漬けたゆで卵は、それまで醤油に漬けてあって、燻す直前に表面をキッチンペーパーで拭き取っただけだったので、表面が完全に乾いてませんでした。
そのために、煙の香りがあまり乗りませんでした。
また、ソーセージも、真空パックから取り出して、表面をキッチンペーパーで拭き取っただけで、これも表面が完全に乾いていなかったために、煙の香りがあまり乗りませんでした。
チーズは、表面の乾燥とか考えなくても美味しく出来ます。
このように、食材の表面を乾かす方が理想的ですが、そういった事をしなければならないと思うと、燻製のハードルが上がって、やっぱり面倒だ、やめておこうと思う人も出てくるかもしれません。
だから、細かい事は気にせずに、何でも食材を燻製にしてみる事をお勧めします。
とにかく何でも良いから燻製を実際にやってみると、下手でも完璧でなくてもそれなりに美味しくできますから、やってみてください。
燻材を燃やす
燻材は、便利なスモークウッドを使います。
スモークウッドとは、木を細かくして固めたもので、線香のように煙を出しながら燃えてくれます。
スモークウッドにもいろいろ種類があるのですが、その中でも「さくら」は、あらゆる食材に合うので、何を買えば良いかわからない初心者は、さくらを買うことをお勧めします。
カセットコンロの火でスモークウッドを1分以上は炙ります。
ここでしっかり燃やしておかないと、燻製の途中に「煙が出てないな、あ、火が消えてる。」なんて事態が起こりかねませんので注意しましょう。
1分以上火で炙って、安定して煙が出る状態になれば、何か適当な燃えない容器に入れます。
これは陶器のゴツくて深い容器ですが、もっと薄くて浅い容器で十分です。
使い捨てのアルミ皿でもOKです。
燻製器の下の部分にセットします。
ササミと卵を燻す
ササミと卵を網の上に乗せました。
蓋を閉めました。
段ボールを完全に密閉すると、煙が逃げなくなる代わりに酸素が入らなくなり、火が消えるので、少しくらい隙間が空いた状態が良いです。
けど、段ボールの蓋をピッタリ閉めたつもりでも、どこかに隙間は空いてるので、そんな事は考えなくても良いです。
20分くらいで一度蓋を開けて、食材の上下をひっくり返したり場所を移動させたりします。
さらに蓋をして20分、合計40分くらい燻したらOKです。
ササミは火が通ってないので、オーブントースターで軽く焼きました。
ソーセージとチーズを燻す
同じ要領で、ソーセージとチーズを燻しました。
おまけでチーズとマヨネーズを燻す
煙がまだ残っていたので、さらにチーズとマヨネーズも燻してみました。
マヨネーズは、画像のように何か適当な容器に入れると煙の香りが付き、たまらない美味しさになります。
燻製マヨネーズは、珍しいですが、作り方としては超簡単なので、おすすめです。
過去に燻製マヨネーズについて紹介した事があります。
完成した燻製
燻製は、出来立てホヤホヤだと煙の渋みというか、煙の刺激が強く、1日くらい置くと、それが抜けて美味しくなります。
けど、すぐに試食と称して、ちょっとだけ食べてみたら、あまりに美味しかったので、結局ほとんど食べ尽くしてしまいました。
軽めのスモークだったので、それでも良かったのでしょう。
出来立てだと、確かに煙臭さはあるのですが、逆に出来立ての美味しさもあるので、どのタイミングで食べるかは、食べる人の好みでしょう。
卵とソーセージは、すでに述べましたが、乾燥させなかったために、煙の香りが弱いですが、それでも美味しい事には違いありません。
家族皆で喜んでいただきました。
おまけのチーズとマヨネーズも美味しくできました。
これらは作った翌日に食べました。
翌日だと煙の味が落ち着いて、美味しかったです。
子供たちが特にスモークチーズを喜んでおりました。
まとめ
- 家にある段ボールを細工すれば燻製器になる。
- 食材の表面を乾かした方が美味しくできる。
- スモークウッドは簡単で便利、初心者にはサクラがおすすめ。
- 完成した燻製は、美味しくて家族に喜ばれた。
今回、燻製器を作るのにかかった費用は、0円です。
仮に、段ボールと焼き網を買ったとしても費用は200円(税抜き)程度でしょう。
そして、出来上がった燻製の味は、それはもうお金で買えない美味しさですよ。
ユーチューブ動画もあります。
こちらも併せてご覧ください。