これは、家から歩いて3分ほどの所にあるビルの、小さな植え込みに桃の木がありまして、それの実です。
この桃の木は、春にこのようなマーブル模様の綺麗な花を咲かせます。
そして9月に入った頃に、実がボトボトと落ちて、道を汚しています。
せっかく実ったのに、道を汚すだけの運命なんて可哀相じゃありませんか。
何とか有効に利用できないかと思い、試しに1つ、もぎ取ってきました。
一般には、綺麗な花を咲かせる花桃の実は、食べられないと言われております。
けど私は、同じ桃なのだから、食べられるのではないだろうか?と疑ってみました。
実際に食べてみるまで分からないじゃないですか。
ちょっと食べてみました。
あ、桃だ。
桃の味がします。
桃だから桃の味がして当然ですが、ちょっと驚きです。
果物として売られている桃に比べると、甘味がなく、美味しくないですが、香りは十分桃の香りで、間違いなく桃の味がします。
すももも桃も花桃も桃のうちですね。
何のこっちゃ。
甘味が無いなら、砂糖で甘味を足してジャムにしたら美味しくなるでしょう。
ならば、もっと沢山採ってきてジャムを作ろうではありませんか。
これで道を汚す実が有効利用できます。
そして次の日、例の桃の実を採取に行きました。
ですが…
あれれ~!?
キレイさっぱり実が無くなってるではありませんか!!
誰かが、ジャム用に収穫したのか?
いや、それはあまり考えにくい。(笑)
おそらく、落ちた実が道路を汚すので、実が落ちる前に、ビルのオーナーか誰かが、取り除いたのでしょう。
いやこれは、計算外。
さて、どうしよう。
花桃の実を探す
京都御苑の桃林へやってきました。
ここには、桃の木がたくさん生えています。
この画像は、2013年3月に撮影したものです。
春にはこのように、桃の花が満開になります。
私の撮影技術のせいで、あまり美しく写ってませんが、実際は、この世の物と思えないほど美しい世界です。
そしてこれらは、綺麗な花を咲かせる花桃ですから、この実を食べようなんて思う人はあまり居ないでしょう。
誰も実を採ろうとはしていません。
だから私の採り放題ですね。
フフフ…
あれ!?
あれれ!?
もう干乾びて、キ○タマみたいになってる~!!
これはまた計算外。
収穫のタイミングは、完全に終わっていて、残念ながら、収穫できませんでした。
近所の桃は、食べごろだったのですが、こちらは、種類が違うみたいですね。
調べてみると、花桃にもいろいろ種類があり、このように完熟する前に干乾びてしまう物もあれば、食べられる物など、色々あるみたいです。
照手桃という品種が食べられる花桃のようです。
どんな桃でも、実には毒は無いようです。
種には青酸系の毒が含まれているという話もありますが、完熟した桃なら毒は抜けています。
ってか桃の種を食べる人はあまり居ないでしょう。
私は桃の木を見ても品種は分かりませんが、桃の実が生っている今この時期なら、桃の実を見て判断できますね。
さて、食べられる花桃を探していたのに、京都御苑には無さそうです。
どうしようかな。
次に、川端団栗下がったところの歩道にやって来ました。
この辺にも桃の木が何本かあります。
もちろん綺麗な花を咲かせる花桃の木です。
お!!
ありました。
この辺りの桃の木には、食べごろの実が幾つも生っていたので、無事にゲットできました。
僅かですが、状態の良いものだけ収穫しました。
ピンポン玉より一回りくらい大きな実で、桃の良い香りがします。
これでジャムを作りましょう。
皮をむいた実を刻んで鍋で煮込みます。
砂糖は甜菜糖を使い、自然な甘さに仕上げました。
適当なビンに入れて完成~♪
ラベルのアンズジャム「アンズ」の部分を「桃」に修正しました。
パンに付けていただきます。
ちゃんと桃の香りがして、甘酸っぱくて美味しいです。
ジャムにしてみると、売られている桃と比べても、全く遜色無いです。
今まで、花桃の実は、食べられないと言われていて、私もそう思ってましたが、ジャムにすると美味しく食べられる事が分かりました。
何でも、試してみるまで分かりませんね。