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クリームチーズの作り方 材料3つでお家で出来ます

2021年9月4日

クリームチーズの作り方 材料3つでお家で出来ます

クリームチーズは、特別な道具や材料がなくても、どこの家庭でも簡単に作る事が出来ます。
チーズ作りに関心を持っている人は多いのですが、「チーズ作りは難しい」という先入観があって、実際に挑戦する人は少ないです。
ところが、クリームチーズを作るのは難しくありません。

そのことをお伝えするために、過去にクリームチーズの作り方について書いた事がありましたが、貧弱な記事だったので、あまり読んでもらえてません。

過去のクリームチーズの記事:クリームチーズの作り方

過去の記事と重複する部分もありますが、パワーアップして分かりやすいように書いたつもりですので、これを読んで是非ともご家庭でのクリームチーズ作りに励んでいただきたいと思います。

手作りの良いところは、何と言っても作りたての新鮮なクリームチーズを食べられる事です。
これは大きいですよ。
また、好みによって乳脂肪分を調節して、脂肪分が少ないあっさりしたクリームチーズを作る事もできます。

【目次】
1.クリームチーズの材料
2.クリームチーズを作る手順
3.クリームチーズの作り方
3−1.1日置きました
3−2.水切りしてから1日経過
4.クリームチーズの完成
5.クリームチーズの脂肪分を控え目にする場合
5−1.脂肪分控え目のあっさりクリームチーズの材料
5−2.とことん脂肪分控え目クリームチーズの材料
6.レアチーズケーキを作る
6−1.タルト台を作る
6−2.フィリングを作る
6−3.超簡単ブルーベリーソースを作る
7.レアチーズケーキの完成
8.自家製クリームチーズでカップティラミスを作る
8−1.カップティラミスの材料
8−2.スポンジを焼く
8−3.チーズクリームを作る
8−4.コーヒーシロップを作る
8−5.仕上げ
9.カップティラミスの完成
10.動画で説明

クリームチーズの材料

【クリームチーズの材料】
牛乳 400ml
生クリーム(47%) 400ml
プレーンヨーグルト 大さじ1

この量で、この分量で脂肪分が約40%のクリームチーズが、およそ500g完成します。
500gもあったら持て余すかもしれないので、半分の量で作ってもいいですよ。

脂肪分40%というのは標準的なクリームチーズの脂肪分です。

他のサイトで、マスカルポーネの脂肪分が80%という記述をちらほら見るのですが、脂肪分が80%もあれば、それはもうバターですよ。
何か勘違いされていると思います。

牛乳は普通の牛乳で大丈夫です。
もちろん低脂肪牛乳ではダメです。
低温殺菌牛乳なら、なお良いです。

生クリームは、無添加のものを使ってください。
47%のものを使ってますけど、脂肪分を控えたい方は、35%を使ってもいいですよ。
生クリームの量を減らして牛乳の割合を増やせば、もっと脂肪分を控えたものを作ることができます。
配合割合について、詳しくは後述します。

ヨーグルトは、プレーンヨーグルトなら何でもいいです。
生乳100%を使ってますけど、生乳100%でなくてもプレーンヨーグルトなら何でもいいですよ。

材料はこの3つだけです。

クリームチーズを作る手順

【クリームチーズを作る手順】
①材料を混ぜて発酵させヨーグルトを作る
②ヨーグルトの水を切る
③完成!

作る手順は、まず、材料を混ぜて、発酵させて、ヨーグルトを作ります。

次に、そのヨーグルトの水を切ればクリームチーズが完成します。

たったそれだけですよ。

完成するまで短くても2〜3日かかりますけど、実際に手がかかる時間は10分程度です。

それでは作っていきましょう。

クリームチーズの作り方


容器に、牛乳・生クリーム・ヨーグルトを入れて、混ぜます。


蓋をして、置いておきます。

ヨーグルトメーカーをお持ちの方は、それを使ってヨーグルトにしてください。
40℃で保温したら、おそらく一晩でヨーグルトになるでしょう。

ヨーグルトメーカーがなくても大丈夫です。
我が家にもヨーグルトメーカーはありませんよ。
夏だったら、常温で置いておけば、30℃で保温してるようなものですから、丸1日も経てばヨーグルトになりますよ。
春や秋だったら常温で2〜3日も置いておけばでヨーグルトになるでしょう。
冬でも暖房の効いた部屋に置いておけば、5日以上かかるでしょうけど、ヨーグルトになります。
また極端な話ですが、冷蔵庫の中でも1〜2週間置いておけばヨーグルトになります。

要するに、清潔な容器で作れば、時間が経てば必ずヨーグルトになりますから、とにかく固まるまで置いておくのが正解です。


ヨーグルトメーカーが無いけれど、早くヨーグルトを完成させたい時は、40℃程度の湯煎で温めるという手もあります。

また、電子レンジで40℃程度まで温めて、布で包んで置いておくという手もあります。

1日置きました


8月の京都にて、常温で丸1日置きました。
30℃で24時間保温したようなものです。

このように傾けても、形が変わりません。
固まってますね。


8月だったので1日置いておけば、このようにヨーグルトになりました。

という事で、これの水を切ります。


ボウルにザルを重ねて、さらしを被せて、ヨーグルトをぶちまけます。
さらしがなければキッチンペーパーでも大丈夫ですよ。


さらしを摘んで持ち上げても、すぐに水分は落ちてきませんが、このままラップを被せて冷蔵庫で置いておきます。

水切りしてから1日経過


冷蔵庫で1日置きました。


ラップをめくって、ザルをあげると、このように下に水分が落ちてます。

この水分をホエーと言います。
ホエーは料理に使う事もできるので、捨てずに取っておきます。


さらしをめくって中のクリームチーズを少し味見してみます。

おお、フレッシュなクリームチーズになってます。
クリームチーズって本当は塩が入ってますが、これは塩を入れてないです。
塩味が足りないですが、塩は後から好みで足せば良いのです。

クリームチーズの完成


クリームチーズの完成です。


クラッカーに、クリームチーズを乗せて、ブルーベリーのソースをかけます。

このブルーベリーのソースの作り方は、後述しますが、超簡単に手作りできるソースです。


いただきます。

うまい。

クリームチーズは、軽やかで、まろやかで、口の中で溶けて無くなっていきました。
あまりに軽くて食べたのか食べてないのかわからないような感じでしたけど、なんか幸せな気分になりました。

このチーズはマスカルポーネっぽい感じです。
そして、鮮度抜群です。
チーズ専門店でもここまで新鮮なチーズは売ってませんよ。

クリームチーズの脂肪分を控え目にする場合

冒頭で述べたように、手作りなら脂肪分を控えめに作る事ができます。
その場合は、次に説明する分量を上記の要領で作ればいいです。

脂肪分控え目のあっさりクリームチーズの材料

【あっさりクリームチーズの材料】
牛乳 600ml
生クリーム47% 200ml
プレーンヨーグルト 大さじ1

この分量で脂肪分が約23%のクリームチーズがおよそ500g完成します。
23%というのは、標準的なクリームチーズの半分程度の脂肪分です。

とことん脂肪分控え目クリームチーズの材料

【とことん脂肪分控え目クリームチーズの材料】
牛乳 800ml
プレーンヨーグルト 大さじ1

この配合では生クリームを使用しません。
この分量で脂肪分が約6%のクリームチーズがおよそ400g完成します。
6%というのは、標準的なクリームチーズの脂肪分を85%カットしたくらいです。

これはクリームチーズと言うより水切りヨーグルトと言った方が正しいですが、クリームチーズの代用として使うことができます。

レアチーズケーキを作る

せっかく美味しいクリームチーズが出来たので、これを使ってレアチーズケーキを作ってみようと思います。

レアチーズケーキは、最初にタルト台を作り、フィリング(中身)を作り、ブルーベリーソースを作ります。

タルト台を作る

【タルト生地の材料】
バター 100g
薄力粉 200g
砂糖 20g
溶き卵 1個分


室温で柔らかくしたバターを練り、砂糖を加え混ぜます。
溶き卵を3回くらいに分けて加え、その都度混ぜます。


薄力粉を加えます。
最初は切るように混ぜ、混ざってきたら押さえつけるように混ぜます。
最終的にはこねます。
手でこねてもいいですが、手が汚れるんが嫌だったので、ゴムベラで最後までこねました。


円形に丸めてラップで包み、冷蔵庫で30分くらい寝かせます。


30分経ったら、ラップを広げて台の上におき、さらに上からラップを被せます。
ラップでサンドしてめん棒で生地を伸ばすと扱いやすいですよ。


片方のラップを剥がします。
ラップが片面に付いたままタルト型に被せます。
ラップが付いてる方が扱いやすいのでこうしてます。
生地と型の隙間がなくなるように押さえつけます。


ラップを剥がし、はみ出た生地を切り取り、フォークで全体に穴を開けます。

170℃のオーブンで20分焼きます。


焼けました。

そしてこの後、事故が起こります。

タルト台は、いわゆるビスケットですからね。
あまり強い衝撃を与えると、割れてしまいます。
そんな事は、説明しなくても皆様ご存知ですよね。

だから私も気を付けてたのですが、うっかりタルト台に物を落下させてしまいました。


こんな姿になってしまいました。

ちょっとショックで、いっそのこと粉々にしてクランブルでも作ってやろうかとも思いましたけどね。

踏みとどまりました。

実は、タルトは、割れたままフィリングを流し込んでも大丈夫なのです。
フィリングが固まって、割れたビスケットをくっ付けてくれます。
商品にはなりませんが、このケーキは自宅消費用ですから、まあこれでいいでしょう。
このまま作り続けます。

フィリングを作る

【フィリングの材料】
クリームチーズ 200g
生クリーム 200ml
砂糖 70g
粉ゼラチン 5g
水 30ml


まず、ゼラチンに水を注いでふやかしておきます。
次に、クリームチーズを練り、砂糖を加え、混ぜます。
生クリームを二回くらいに分けて加え混ぜます。


ふやかしたゼラチンは電子レンジで少し温めて溶かし、それを加え、混ぜます。

タルト型を準備します。


ここにフィリングを流し込み、表面を均します。
これを冷蔵庫で冷やし固めます。

超簡単ブルーベリーソースを作る

超簡単ブルーベリーソースを作ります。
クリームチーズにはブルーベリーがよく合いますからね。
これはコンビニで材料が手に入り、作り方も超簡単なので、作り方を覚えても損はないですよ。

【超簡単ブルーベリーソースの材料】
冷凍ブルーベリー 1p(130g)
砂糖 30g


冷凍ブルーベリーをガラスのボウルに入れて、砂糖を入れて、そのまましばらく置いておきます。
今回は、30分くらい置きましたが、時間がなければ置かずに次の行程に移ってもいいですよ。


600wの電子レンジで1分半くらい温めます。
加熱時間は目安です。
ブルーベリーの温度によって加熱時間は変わりますから、ブルーベリーが凍っていたらもう少し時間が必要です
周りがフツフツとしてくる程度まで温めてください。

軽くまぜて、さらに40秒くらい、周りがフツフツしてくるくらいまで加熱します。

これで完成です。


何か適当な瓶にでも入れて冷ましておきます。


これで立派なブルーベリーソースの完成です。

レアチーズケーキの完成


レアチースケーキは、ちゃんと固まりました。

どこが割れたのか分からないでしょ。


切り分けていきます。


ブルーベリーソースをかけます。


うまいです。
クリームチーズとブルーベリーは本当に良く合いますね。

私は、いつもレアチーズケーキを作る時、レモンの皮をすりおろして入れ、レモン果汁も入れるのですが、今回は、チーズその物の味を楽しもうと思って、入れませんでした。

けど、やはりレモンは入れたほうが美味しいですね。

レモンの風味でクリームチーズの乳脂肪分の味が引き締まるので、やはり入れた方がいいです。
今回は、レモンを入れなかったので、代わりにブルーベリーが味を引き締める役割を引き受けてるのですが、ブルーベリーは味の引き締めと言うよりも、ただクリームチーズと相性がいいだけって感じですね。

このチーズは、マスカルポーネっぽいから、ティラミスを作ったら美味しいと思います。

自家製クリームチーズでカップティラミスを作る

という訳で、ティラミスを作ります。
ティラミスってのは、今回作って分かりましたが、手間隙かかるお菓子ですね。
私は30年くらい前に、小林カツ代さんの簡単レシピで作った事がありました。
その簡単なイメージが記憶にあったので、自家製クリームチーズを使って手軽にカップティラミスを作ろうと考えていましたが、とんでもない。

カップティラミスの材料

【スポンジ生地】
薄力粉 90g
卵 3個
砂糖 70g
なたね油 15g

【チーズクリーム】
卵黄 3個分
砂糖 60g
水 25ml
クリームチーズ 250g
生クリーム 100g
卵白 3個分
砂糖 50g
レモン汁 大さじ1
ラム酒 大さじ1

【コーヒーシロップ】
エスプレッソ 90ml
砂糖 70g

【他】
ココアパウダー

スポンジを焼く

スポンジケーキ
まず、前日にスポンジを焼いておきます。
スポンジを焼いておくって時点でちょっとハードル上がりますね。

卵3個に砂糖を3回に分けて加えながら泡立て、ふるった薄力粉を3回に分けて加えながら混ぜ、なたね油を加え混ぜ、型に流し入れ170℃のオーブンで40分焼きました。
スポンジの焼き方を詳しく知りたい方は、適当にググッてください。

慣れると簡単に作れますよ。

チーズクリームを作る

卵黄を泡立てる
卵黄と砂糖と水を湯煎にかけながら泡立てます。

クリームチーズを練っておく
クリームチーズを練っておきます。

卵黄を加え混ぜる
練ったクリームチーズに、泡立てた卵黄を2回に分けて入れ、混ぜます。

生クリームを加え混ぜる
泡立てた生クリームを入れて混ぜます。

メレンゲを作る
卵白に砂糖を3回に分けて加え、メレンゲを作ります。

メレンゲを加え混ぜる
メレンゲを2回に分けて加え、混ぜます。

チーズクリームの完成
レモン汁、ラム酒を加え混ぜたらチーズクリームの完成です。

コーヒーシロップを作る

コーヒーシロップ
エスプレッソに砂糖を加えて溶かします。
エスプレッソは濃い方が美味しいです。

我が家にはエスプレッソの機械が無いので、ペーパードリップにて30gのコーヒー豆で90mlの濃ゆ~いコーヒーをゆっくり抽出しました。

仕上げ

スポンジをサイコロ状に切る
スポンジをサイコロ状に切ります。

カップティラミスを仕上げる
切ったスポンジをカップに敷き詰める。
スポンジにコーヒーシロップをしみ込ませる。
チーズクリームを入れる。
茶漉しでココアパウダーをふりかける。
冷蔵庫で一晩冷やせば完成。

カップティラミスの完成

カップティラミス
カップティラミスです。

カップでなく瓶に入れてもおしゃれです。
我が家にはこれにピッタリな瓶が1個しかなかったので1個だけ瓶入りを作って友人にお裾分けしたら、夫婦で取り合いになったそうです。

他に、鮭フレークが入ってた瓶なら残ってたので、それに入れたらもう1個渡せたのですが、雰囲気が出ませんからね。

カップティラミスをいただく
あっさり軽やかで美味しいです。
やはりこれはティラミスにすると抜群の美味しさを発揮してくれますね。
作るのは手間暇かかるから、次からは、もう少し簡単にアレンジされたレシピで作ってみようと思います。
簡単レシピでも素材となるチーズが美味しいからきっと美味しくできるはずです。

動画で説明

動画ではオトコ中村が自ら出演して食べて語ってます。
こちらの動画は、おかげさまでご好評いただきまして10万回以上再生されております。
動画でしか表現できない事もあるので、併せてご覧ください。

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このブログを書いてる人

オトコ中村
京都在住 40代 料理を通じて皆が健康で幸せになればいいなと思っている。
YouTubeもやってます。
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詳しくは プロフィールのページ をご覧ください。

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