クリームチーズは、特別な道具や材料がなくても、どこの家庭でも簡単に作る事が出来ます。
チーズ作りに関心を持っている人は多いのですが、「チーズ作りは難しい」という先入観があって、実際に挑戦する人は少ないです。
ところが、クリームチーズは本当に簡単に出来るのです。
そのことをお伝えするために、過去にクリームチーズの作り方について書いた事がありましたが、貧弱な記事だったので、あまり読んでもらえてません。
過去のクリームチーズの記事:クリームチーズの作り方
過去の記事と重複する部分もありますが、パワーアップして分かりやすいように書いたつもりですので、これを読んで是非ともご家庭でのクリームチーズ作りに励んでいただきたいと思います。
クリームチーズの作り方
手作りクリームチーズの材料は、牛乳・生クリーム・ヨーグルトです。
銘柄にこだわりはありませんが、材料を選ぶにあたって、いくつか注意する点があります。
・牛乳は生乳100%のものを使用しましょう。低温殺菌牛乳なら、なお良いです。
・ヨーグルトは、生乳100%のものが理想ですが、別に生乳100%でなくてもいいです。
・生クリームは無添加のものを使用しましょう。植物性のホイップはダメです。
牛乳 400ml
生クリーム47% 400ml
ヨーグルト 大さじ1
この分量で脂肪分40%のクリームチーズが約500g完成します。
1.乳脂肪分たっぷりのヨーグルトを作る
2.乳脂肪分たっぷりヨーグルトの水を切る
3.完成
工程を見ていただくと分かるように、クリームチーズを作るのは簡単です。
乳脂肪分たっぷりのヨーグルトを作る
材料を混ぜて、適当な容器に入れます。
材料を入れた容器ごと40℃の湯に入れて放置しておきます。
湯は次第に冷めますが、別にいいです。
今は夏ですから、湯が冷めたらそのまま常温で置いておけば勝手にヨーグルトになってます。
冬でしたら、暖房の効いた部屋に3日くらい置いておけばヨーグルトになるでしょう。
温度管理に自信のない方は、ヨーグルトメーカーを使うと安心ですよ。
24時間後
固まりました。
その証拠に、傾けても垂れません。
乳脂肪分たっぷりヨーグルトの完成です。
乳脂肪分たっぷりヨーグルトの水を切る
ザルに手拭を広げてヨーグルトをぶちまけます。
軽く蓋などをかぶせて、冷蔵庫で2日間くらい置きます。
2日後
水切りヨーグルトになりました。
これでクリームチーズは完成です。
300g以上の水分が抜けたので完成したクリームチーズの量は500g弱です。
早速手作りのクリームチーズを試食する
ルヴァンにクリームチーズと梅ジャムを塗っていただきます。
さっぱりして新鮮で美味しいです。
フレッシュなヨーグルトの香りが活きています。
市販のクリームチーズの大半は加熱殺菌されているので菌が死滅してますが、手作りのクリームチーズは善玉菌が活きています。
そのために爽やかで健康にも良いです。
ところで、このクリームチーズは、やけにあっさりした口当たりなので、おかしいなと思い、脂肪分を計算してみると、約23%でした。
クリームチーズの脂肪分は、本来なら40%くらいなんですが…
しまった!配合間違えた。
うっかりしてました。
ちゃんと計算せずに作ってました。
これはこれで、あっさりした味で、別にいいのですが、本物のクリームチーズではありません。
最初に紹介したレシピは、正しい本物の脂肪分40%のクリームチーズが完成する配合に変えてありますのでご安心ください。
参考までに、今回の間違った配合も紹介しておきます。
牛乳 600ml
生クリーム47% 200ml
ヨーグルト 大さじ1
この分量で脂肪分23%のクリームチーズが約500g完成します。
まあ、要するにクリームチーズを手作りすると、配合によって好きなように脂肪分を調節する事ができるので、カロリーが気になる方は低脂肪の配合をされると良いでしょう。
自家製クリームチーズでカップティラミスを作る
ティラミスってのは、今回作って分かりましたが、手間隙かかるお菓子ですね。
私は20年くらい前に、小林カツ代さんの簡単レシピで作った事がありました。
その簡単なイメージが記憶にあったので、自家製クリームチーズを使って手軽にカップティラミスを作ろうと考えていましたが、とんでもない。
ティラミスの材料
【スポンジ生地】
薄力粉 90g
卵 3個
砂糖 70g
なたね油 15g
【チーズクリーム】
卵黄 3個分
砂糖 60g
水 25ml
クリームチーズ 250g
生クリーム 100g
卵白 3個分
砂糖 50g
レモン汁 大さじ1
ラム酒 大さじ1
【コーヒーシロップ】
エスプレッソ 90ml
砂糖 70g
【他】
ココアパウダー
スポンジを焼く
まず、前日にスポンジを焼いておきます。
スポンジを焼いておくって時点でちょっとハードル上がりますね。
卵3個に砂糖を3回に分けて加えながら泡立て、ふるった薄力粉を3回に分けて加えながら混ぜ、なたね油を加え混ぜ、型に流し入れ170℃のオーブンで40分焼きました。
スポンジの焼き方を詳しく知りたい方は、適当にググッてください。
慣れると簡単に作れますよ。
チーズクリームを作る
卵黄と砂糖と水を湯煎にかけながら泡立てます。
クリームチーズを練っておきます。
練ったクリームチーズに、泡立てた卵黄を2回に分けて入れ、混ぜます。
泡立てた生クリームを入れて混ぜます。
卵白に砂糖を3回に分けて加え、メレンゲを作ります。
メレンゲを2回に分けて加え、混ぜます。
レモン汁、ラム酒を加え混ぜたらチーズクリームの完成です。
コーヒーシロップを作る
エスプレッソに砂糖を加えて溶かします。
エスプレッソは濃い方が美味しいです。
我が家にはエスプレッソの機械が無いので、ペーパードリップにて30gのコーヒー豆で90mlの濃ゆ~いコーヒーをゆっくり抽出しました。
仕上げ
スポンジをサイコロ状に切ります。
切ったスポンジをカップに敷き詰める。
スポンジにコーヒーシロップをしみ込ませる。
チーズクリームを入れる。
茶漉しでココアパウダーをふりかける。
冷蔵庫で一晩冷やせば完成。
カップティラミスの完成
カップティラミスです。
カップでなく瓶に入れてもおしゃれです。
我が家にはこれにピッタリな瓶が1個しかなかったので1個だけ瓶入りを作って友人にお裾分けしたら、夫婦で取り合いになったそうです。
他に、鮭フレークが入ってた瓶なら残ってたので、それに入れたらもう1個渡せたのですが、雰囲気が出ませんからね。
あっさり軽やかで美味しいです。
これに使ったクリームチーズは、配合を間違ったあっさりクリームチーズだったのですが、暑い夏に食べるには、あっさりクリームチーズも良かったです。
濃厚なクリームチーズで作る、喉が詰まるような濃厚なティラミスというのも美味しいですが、夏にはあっさりも有りかな。
…と、配合ミスを正当化しておきましょう。