
発酵ドリアンで煮た謎の魚料理を作って食べてみた
世界一臭いフルーツ、ドリアンを発酵させた調味料『トンポヤ』。
今回はこれを使って、マレーシアで肉じゃが並みに愛されている超定番の魚料理を作ります。
日本で手に入るサワラで本場の味は再現できるのか、作って食べてみましょう。
トンポヤの作り方について詳しくは以下の記事をお読みください。
【目次】
1.トンポヤを使った代表的な料理
2.サワラのトンポヤ煮を作る
3.サワラのトンポヤ煮をいただく
3-1.ご飯にかけていただく
3-2.妻の感想
4.日本で作るのは難しい。次は本場のパティンで食べたい
5.まとめ
6.動画で説明
トンポヤを使った代表的な料理

マレーシアのパハン州には「グライ・トンポヤ・イカン・パティン」(Gulai Tempoyak Ikan Patin)という郷土料理があります。
これがトンポヤを使った代表的な料理になります。
これは、日本で言うところの肉じゃが並みに愛されている超定番の料理です。

現地では「パティン」と呼ばれるナマズの仲間の淡水魚を使いますが、日本ではパティンは手に入りません。
今回は白身魚のサワラで代用してみることにします。

なぜサワラにするかというと、スーパーで売ってたサワラが美味しそうだったからです。
サワラをマレー語に訳すと「Ikan Tenggiri」(イカン テンギリ)と言うらしいです。
だから、今から作る料理は「Gulai Tempoyak Ikan Tenggiri」(グライ・トンポヤ・イカン・テンギリ)です。
言いにくいから「サワラのトンポヤ煮」と言います。
サワラのトンポヤ煮を作る

サワラのトンポヤ煮の材料(今回作った量およそ2人前)
水 250ml
トンポヤ 80g
サワラ 2切れ(200g)
レモングラス 1本
ライムリーフ 少々
一味唐辛子 少々
ターメリックパウダー 小さじ1
タマリンドペースト 小さじ1
塩 小さじ1
砂糖 大さじ1

鍋に水を入れて火にかけ、トンポヤを入れ、サワラ以外の材料を全て入れます。

湧いてきたらサワラを入れます。

弱火にして10分煮込みます。

10分煮込みました。
これでOKです。

サワラのトンポヤ煮が完成しました。
サワラのトンポヤ煮をいただく

では、いただきます。
うん美味しい。
エスニックなカレーという感覚です。
ちょっとタマリンドペーストを入れすぎました。
本物はもっと黄色いですが、これは少し茶色く染まってしまいました。
タマリンドペーストの色が出すぎたと思われます。
酸味も少し出すぎてます。
それもタマリンドペーストの酸味です。
あと唐辛子を減らしてるから、辛さは日本の中辛カレーぐらいのレベルになってます。
それは私にとっては正解です。
現地の人が食べたら、きっと辛さが物足りないでしょう。
肝心のドリアンですが、ドリアンの香りはちゃんと感じられます。
まずドリアンには、南国フルーツ特有の甘く華やかな香りと、そのフルーツが熟しすぎて腐り始めた臭いのギリギリ紙一重の華やかな香りがあります。
この香りは苦手な人には腐った臭いに感じますが、好きな人にはいい匂いに感じます。
その香りと同時に玉ねぎに似た香りもあります。
だから、ドリアンは玉ねぎが腐ったような匂いによく例えられます。
私は、ドリアンを実際に食べるまでは玉ねぎが腐った臭いに感じました。
でも今は、南国フルーツの華やかな香りと玉ねぎの香りが混ざった良い香りだと思っています。
普通のカレーに玉ねぎを入れますよね。
カレーに玉ねぎを入れたら美味しいですよ。
玉ねぎのないカレーなんて寂しいですよね。

そして、ドリアンは玉ねぎのような香りですから、カレーに入れると美味しいのです。
玉ねぎの香りだけでなく旨味もあると思います。
画像はドリアン入りグリーンカレーです。
これについて詳しくは以下の記事をお読みください。
そして、サワラのトンポヤ煮におけるドリアンの役割は、カレーにドリアンが入ってるみたいなイメージです。
ただの味を美味しくするのに効果的なフルーツが入っているという印象です。
だから要するにエスニックな香りがするカレーみたいな料理です。
ご飯にかけていただく

現地ではご飯にかけて食べるそうなので、同じようにして食べてみます。
ウマイです!
やはり少しタマリンドペーストが効きすぎてますが、ドリアンの甘味と香りがいい感じです。
独特なエスニックなサラサラしたカレーという感じです。
サワラはよく合って美味しいです。
妻の感想

ドリアンの香りがすごいする。
うん、美味しい。
辛さはあんまり感じられないけど、なんか舌が辛いと感じるんじゃなくて鼻に抜ける時に、あ香辛料だってスパイスを感じる。
華やかな味がする。
でもやっぱりカレーとは別物だよ、これは。

うんうん。

インドのカレーのあのスパイスの香りがしないから。
あんまり食べたことがないスパイス。
すごいドリアンの味する。
私はやっぱり好きだわ。

ドリアンの味がするから好きということやね。

お魚と合うんだね。

魚とも合うね。
チキンも合うと思うよ。

サフランを香り付けと色付けによく使うでしょ。
それがドリアンになった感じ。
サフランがドリアンになった。
この料理ではドリアンがその役目を果たしてる感じ。
考えようによっては、サフランは花だから華やかで、ドリアンは果物で華やかな感じ。

この料理にはドリアンの華やかないい香りが出てるね。

すごい美味しい。
やっぱりドリアンを使った料理の中でこれが一番美味しいんじゃない?

煮込むと美味しくなるよね。
ドリアンを発酵させてるけど発酵臭っていうのは特に感じないよね。

うん、全く感じない。

トンポヤは発酵調味料だけど、ただドリアンが乳酸菌の働きで腐らずにはキープされてるだけで、特に味が変化してるというわけじゃないよね。

普通一般で考えたら何でも発酵させたら臭くなったりするでしょ。
ドリアンて元々まぁ臭いものやん。
それが発酵したらどんなに臭いんだろうと思うけど、むしろ臭さはマイルド。

そうそう。
発酵させることによってマイルドになってるね。
ところでご飯と一緒に食べた感じどうなの?

もうね、ご飯にかける前に、そのまま食べて美味しくてこれだけでなくなったよ。


ご飯にかけたらまた違う感じするね。
この料理はもっと食べたい。
もう1回作ってほしい。
カレーみたいにご飯何回もおかわりできそう。

ご飯とよく合うね。

この料理日本では食べれるところはないの?

ない。

食べたことないスパイスの味。

スパイスはライムリーフとレモングラスがよく効いてるかな。

スパイスって一言に言っちゃったけど、このカレーみたいなテイストだから。
全部がスパイスでできてると思ってたけどドリアンだもんね。
そこが大きな違いやな。
カレーなんて発酵したもの入れたりしないもんね。

基本的にないね。

カレーとは似て非なるものやね。
カレーみたいに食べれるけど。
美味しい!

高評価いただきました!
日本で作るのは難しい。次は本場のパティンで食べたい
ということで美味しくできました。
また作りたいとは思うけど、日本ではトンポヤが手に入りません。
でもトンポヤはドリアンから自作できます。
現地では、安い品種のドリアンを使うから、トンポヤは安いです。
しかし日本に流通するドリアンは高級フルーツですから、日本でトンポヤ自作はコスパ悪すぎます。
今回は、実験のためにコスパ度外視で作りましたが、今後は滅多なことがないと作らないでしょうね。
また現地で、パティンで作ったものはどんな味がするか気になります。
それもちょっと食べてみないといけないですね。
唐辛子を、普通の野菜みたいな量入れるので、ものすごく辛いと思います。

今これを書いてる最中に知りましたが、最近日本でもベトナム産のパンガシウスというナマズの仲間が流通しています。
スーパーで売ってるのを見て「なんじゃコレ?」と思ってました。
ウナギの代用に使う試みもされているそうです。
パンガシウスで作るとイメージが近いかも知れないです。

日本にはこういった切り身が冷凍で入ってくるみたいです。
スーパーで見たのはこのような切り身です。
世界には、まだまだ私の知らない美味しいものが、いっぱいあります。
現代のような情報化社会でもまだまだ日本で知られてない美味しいものが沢山あります。
あ、ドリアンは、日本では美味しくないものなのかも知れませんね。
美味しくないと思ってる人の多くが食わず嫌いだと思いますよ。
そんなのも含めて、引き続き世界の美味しいものを発掘していきたいと思います。
まとめ

今回は、ドリアンの発酵調味料トンポヤを使って、マレーシアの定番料理「サワラのトンポヤ煮」を作りました。
食べてみた感想は、「ドリアンの香りがするエスニックなカレー」みたいな感じでした。
ドリアンは玉ねぎに似た香りを持つので、カレーに入れると相性が良いいです。(カレーじゃないけど。)
発酵させているのに、発酵臭はなく、むしろ生のドリアンより臭いがマイルドになっていたのも驚きでした。
魚も違うし辛さも控えめにしたので、本場の味とは違います。
それでも、ご飯にかけて何杯でも食べられる美味しさでした。
ただし、日本ではトンポヤが手に入らず、自作するにも日本のドリアンは高級フルーツなのでコスパが悪すぎます。
気軽には作れません。
次は現地で、本物のパティンを使った本場の味を食べてみたいです。
世界にはまだ日本で知られていない美味しいものがたくさんあります。これからも掘り起こしていきたいと思います。
動画で説明
動画では私が実演しています。
動画でしか表現できないこともあるので併せてご覧ください。







