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スキレットで鉄鍋棒餃子を焼く|鉄鍋棒餃子のルーツについても考える

スキレットで鉄鍋棒餃子を焼きます。
スキレットは鉄で出来ているので、スキレットで棒餃子を焼けば鉄鍋棒餃子になります。
鉄鍋棒餃子のルーツを探り、ご家庭で本場中華の味を簡単に楽しめるレシピをご紹介します。

【目次】
1.鉄鍋棒餃子は中華料理では無い!?
2.中国にある細長い餃子
3.日本での鉄鍋棒餃子の始まり
4.ターリャンフォシャオが鉄鍋棒餃子のルーツで無いと考える根拠
5.本当の鉄鍋棒餃子のルーツ
6.3種類の皮で鉄鍋棒餃子を焼く
7.餡の材料
7−1.餡の作り方
8.棒餃子を包む
8−1.餃子の皮で包む
8−2.春巻きの皮で包む
8−3.ライスペーパで包む
9.棒餃子を焼く
10.3種の鉄鍋棒餃子が完成
11.味の総評
12.まとめ
13.動画で説明

鉄鍋棒餃子は中華料理では無い!?

例えば、ラーメンって日本に様々な種類のラーメンがありますけど、皆様もご存知の通り、ほとんど日本で開発された料理です。

鉄鍋棒餃子も、ラーメンと同じように日本で開発された料理なのです。

日本で開発されたからと言って、ラーメンや鉄鍋棒餃子の事を和食とは言いませんけど、やはりこれらは中華料理と呼ぶのがふさわしいです。
しかし、中華料理と言えど、日本の中華料理なのです。

中国にある細長い餃子

中国には「ターリャンフォシャオ」という細長い焼き餃子があります。

ターリャンフォシャオ

画像は、ウー・ウェンさんの本にある料理写真をスマホで撮ったものです。
その本によると北京の大門に瑞賓楼という名のターリャンフォシャオ(以下ターリャン)の専門店があるそうです。

ウー・ウェンの北京小麦粉料理

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情報源はこの本です。
この本は、小麦を麺に加工したり、包子(パオズと読む。肉まん等の事。)に加工したりする技術がめちゃくちゃ詳しく書かれているので、名著です。

日本での鉄鍋棒餃子の始まり

日本の、紅虎餃子房という中華料理屋さんが「鉄鍋房餃子」と名付け、細長い餃子を熱々の鉄板のまま提供したのが鉄鍋棒餃子の始まりです。

私も心斎橋にある紅虎餃子房で鉄鍋棒餃子を食べた事がありますが、あれは美味しいですね〜。

上記のウー・ウェンさんの本に、“ターリャンと同様のものが日本では長ギョーザとか棒ギョーザとかの名で売られているのをみたことがある。”と書いてありました。
だから、ターリャンが鉄鍋棒餃子のルーツかと思ってました。

だから、ユーチューブ動画でもそのように言いました。

けど、このブログを書きながら思ったのですが、ターリャンと鉄鍋棒餃子の共通点は、細長いという事だけで、よく考えると相違点ばかりです。
だから、ターリャンは鉄鍋棒餃子のルーツでは無いと思いました。

以下にその理由を説明します。

ターリャンフォシャオが鉄鍋棒餃子のルーツで無いと考える根拠

先ほども書きましたが、ターリャンと鉄鍋棒餃子の共通点は、細長いという事だけです。

【ターリャンと鉄鍋棒餃子の共通点】
・細長い形状。

【ターリャンと鉄鍋棒餃子の相違点】
・ターリャンは、鉄鍋でなくお皿に盛って出てくる。
・そもそも、ターリャンという言葉が、長財布という意味で、棒餃子という意味では無い。
・中に包む餡も全く違う。
・ウー・ウェンさんの本では日本人に向けてターリャンの皮を薄く作るレシピが紹介されてるが、中国ではもっと皮が分厚い。皮が違う。

レシピが根本的に違うので、ターリャンが鉄鍋棒餃子のルーツで無いと考えます。

本当の鉄鍋棒餃子のルーツ

もちろん、広い意味では、餃子は中国がルーツです。

中国では、餃子は茹でるものです。
また、中国の餃子は皮が分厚いです。

そういったものが中国の餃子なのですが、それを戦後、満州から引き揚げてきた日本人が、中国の餃子を懐かしんで作ったのが日本の餃子の始まりです。

日本の餃子は、焼き餃子で、ご飯のおかずとして食べるために皮が薄いです。

焼き餃子は、日本の餃子なのです。

その日本の焼き餃子が、まず、鉄鍋餃子という形に変化します。
1958年に、北九州にある「本店鉄鍋」というお店が創業して、京都の鋳物屋に鉄鍋を発注して鉄鍋餃子を始めたとの事。

常日頃からお客様に餃子を熱々で食べてもらいたいと考えていた創業者は、兄が東京で食べたと言う鉄板に載ったスパゲティの話を思い出し、 京都から小鍋を取り寄せて餃子を焼いたことから現在の鉄なべ餃子のスタイルが完成した。

出典:本店鉄鍋https://honten-tetsunabe.com

そして、鉄鍋餃子が鉄鍋棒餃子に変化します。
「紅虎餃子棒」というお店が鉄鍋餃子を棒餃子にアレンジして鉄鍋棒餃子となったという事です。

ユーチューブ動画では、ターリャンがルーツだと言いましたが、考えを改めました。

日本の焼き餃子がルーツです。
ターリャンは遠い親戚のようなものです。

真実はどうなのか、鉄鍋棒餃子を開発した人に直接聞いてみたいです。
もし鉄鍋棒餃子を開発した人がこれを読んでいたら、教えてください。

3種類の皮で鉄鍋棒餃子を焼く

さて、前置きが長くなりました。
今から作るのは、ターリャンを日本の家庭で作りやすいレシピにアレンジしたものです。
これを作った時点では、ターリャンがルーツだと思っていたので、ターリャンをアレンジしたものになってます。

それをスキレットで焼きます。

作りやすいレシピという事で、皮は手作りせずに、市販の皮を使います。

市販の皮と言いましても、棒餃子用の皮というのは売ってません。

そこで、市販の普通の餃子の皮で包もうと思いますが、普通の餃子の皮で棒状に包むと、小さいサイズになってしまいます。
小さいからと言って何も悪いことはないですが、何か物足りなさを感じてしまいます。

だから、大きく包める春巻きの皮でも包んでみようと思います。
春巻きの皮で包んだら、餃子じゃなくて春巻きじゃないかというツッコミも、すでに心の中で沸き起こりましたが、まあ、とりあえずやってみます。

また、生春巻きに使うライスペーパーでも巻いてみます。

餃子の皮・春巻きの皮・ライスペーパーの3種の皮で包んでみようと思います。

餡の材料

餡の材料

【餡の材料】2人前
合い挽き肉 200g
コショウ 少々
ごま油 大さじ1/2
醤油 大さじ1/2
すりおろし生姜 20g
豆板醤 小さじ1/2
鶏ガラスープの素 小さじ1
水 50ml
高菜漬けみじん切り 100g

餡の作り方

挽肉に味をつける

合挽肉に、ごま油大さじ1/2を入れて混ぜます。

こしょう少々、醤油大さじ1/2 を入れて混ぜます。

豆板醤、生姜を加える

豆板醤小さじ1/2 、生姜のすりおろし20gを入れて

豆板醤、生姜を入れた肉を混ぜる

混ぜます。

鶏がらスープを混ぜる

鶏ガラスープの素小さじ1/2を水50mlで溶いてから入れて混ぜます。

調味料を入れてその都度混ぜてますが、面倒ならここまでの材料を一気に入れて混ぜてもいいですよ。

高菜漬けのみじん切りを入れる

高菜漬けのみじん切りを入れて

高菜漬けのみじん切りを入れた肉を混ぜる

混ぜます。

鉄鍋棒餃子の餡

これで餡は完成です。

棒餃子を包む

それでは、棒餃子を包みます。
餃子の皮・春巻きの皮・ライスペーパーの3種の皮で包みます。

餃子の皮で包む

餃子の皮で棒状に包む

皮の真ん中に餡を置き、周りを濡らしてから、両端を内側に折り畳んで巻きます。

餃子の皮で包んだ鉄鍋棒餃子

これが餃子の皮で包んだ棒餃子です。

小さい。
私の小指程度の大きさです。

春巻きの皮で包む

春巻きの皮で棒餃子に包む

真ん中に餡を置き、両端を内側に折り畳んで巻きます。
最後に水で溶いた小麦粉を接着剤としてくっ付けます。

棒餃子のつもりだけど春巻き

春巻きの皮で包んだ棒餃子。

春巻きにしか見えません。

ライスペーパで包む

ライスペーパーで包む

ライスペーパーは濡らしてから、餡を包みます。

ライスペーパーで包んだ棒餃子

ライスペーパーで包んだ棒餃子。

透き通って中の餡が見えてます。

棒餃子を焼く

スキレットを温めラードを溶かす

スキレットを温めてラードを溶かします。

3種の棒餃子を焼く

餃子を並べていきます。

3種の棒餃子を裏返す

中火で2分くらい焼いたら裏返します。

スキレットの蓋をして蒸し焼きにする

春巻きの皮とライスペーパーは、蓋をして5分くらい弱火で蒸し焼きにします。

餃子に水を加える

餃子の皮は、30mlくらいの水を入れてから

蓋をして蒸し焼きにする

蓋をして弱火で3分くらい蒸し焼きにします。
これは、サイズが小さいので他に比べて蒸し焼きにする時間は短いです。

3種の鉄鍋棒餃子が完成

ライスペーパーで包んだ鉄鍋棒餃子

こちらは、ライスペーパーで包んだ鉄鍋棒餃子。

皮が薄いために少し破れてしまいました。

味は、もちもちしたライスペーパーのままで、餃子という感じではなかったです。

ライスペーパーで餃子を包むのはあまりおすすめではありません。

けど、ライスペーパーは、グルテンフリーだから、そういった観点から見ると、これも一つの選択肢かと思います。

春巻きの皮で包んだ鉄鍋棒餃子

春巻きの皮で包んだ鉄鍋棒餃子。

皮がパリッと焼けて、美味しいです。

美味しいですけど、これはどう考えても春巻きでしかありません。
餃子ではありません。

これはこれでイケてるから、このスタイルを鉄鍋春巻きという新ジャンルとして広めましょうか。

これは流行るかも?

いや、流行らんやろ。

餃子の皮で包んだ鉄鍋棒餃子

餃子の皮で包んだ鉄鍋棒餃子。

これは、美味しい餃子になりました。
これこそ鉄鍋棒餃子の味になっています。

ただ、サイズが小さいので、プチ棒餃子と言ったほうが良いかも知れません。

味の総評

どれも美味しかったです。

どの皮で包んだものも、たれを付けなくても十分に味がついています。

そして、ビールが飲みたくなる味です。
もちろん、ご飯のおかずにもイケます。
餡は同じなのですが、皮が変わるだけで、全く違う料理のような印象になりました。

やはり、皮は重要ですね。
本気で鉄鍋棒餃子を作るなら、ちょうど良いサイズの皮から手作りしなければいけませんね。

まとめ

  • 鉄鍋棒餃子は日本で開発された料理。
  • 日本の焼き餃子が鉄鍋餃子→鉄鍋棒餃子と変化した。
  • 中国にはターリャンという棒餃子に似た料理がある。
  • ライスペーパーで包んだ餃子は皮が破れやすいのであまりお勧めではない。
  • 春巻きの皮で包んだら、餃子でなく春巻き。
  • 餃子の皮で包むのがやはり一番。

動画で説明

動画ではオトコ中村が自ら出演して語っています。
語っている内容は、ターリャンが鉄鍋棒餃子のルーツだと言ってますが、その後、すでに述べた通りターリャンは鉄鍋棒餃子のルーツではないと、考えを改めました。
その事を踏まえた上で、ご覧ください。

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