その他の料理 ダッチオーブン・スキレット

炭火焼ちぎりパン、ローストビーフ、チキンのパエリアなど山の家にてクリスマスパーティー

2020年12月26日

炭火で焼いたちぎりパン

炭火焼ちぎりパン、ローストビーフ、チキンのパエリアなど山の家にてクリスマスパーティー

京都市右京区にある山の家にて、娘の友達を連れて、2020年のクリスマスパーティーをやりました。
そこで腕によりをかけて作った料理をご紹介します。

そこで、マジ本気で作った料理が3品

【マジ本気で作った3品】
・炭火焼ちぎりパン
・黒毛和牛の炭火焼ローストビーフ
・チキンのパエリア

と、おまけで2品

【おまけの2品】
・コールスロー
・テリーヌとチーズ(既製品)

以上、5品をご紹介します。

【目次】
1.炭火焼ちぎりパンの仕込み
2.炭火をおこす
3.ちぎりパンを焼く
4.黒毛和牛ローストビーフの仕込み
5.ローストビーフを焼く
6.チキンのパエリアを作る
7.ちぎりパンの様子を見る
8.パエリアを仕上げる
9.ローストビーフを切る
10.料理の完成
11.まとめ
12.動画で説明

炭火焼ちぎりパンの仕込み

ダッチオーブンを使って炭火でパンを焼きます。

最近は、キャンプでパンを焼くというのも流行っていますよね。

キャンプでパンを焼く場合、パン生地をこねるタイミングを考えなければいけません。

今回のような冬季のキャンプの場合、現地でパン生地をこねても、寒くて発酵が進みません。
発酵完了まで待っていたら、いつまで経ってもパンを焼けません。

逆に真夏の場合は、現地でパン生地をこねると、炭火をおこしている間に発酵が完了するでしょう。
真夏なら現地で生地をこねるのもいいでしょう。

冬でも夏でも、季節に関係なく、パン生地をこねて1次発酵まで済ませてから冷蔵すると発酵が止まり、2〜3時間は持ちこたえる事ができます。
その間にクーラーボックスで現地まで持って行き、それを焼くというのがおすすめの方法です。

2〜3時間を超えると、冷蔵でも発酵が進みすぎてしまいます。
発酵が進みすぎると生地が膨らんで、密閉容器に入れおくと容器が破裂する事もあります。
ガラスの密閉容器なんかにパン生地を入れる人はいないと思いますが、もしそんなのに入れて、発酵が進みすぎたら危険ですよ。

もし、焼くまで2〜3時間以上かかるなら、イーストの量を減らすといいです。
例えば、イーストの量を半分に減らすと、単純計算で、冷蔵で4〜6時間は持ちます。

今回は、パン生地を仕込んでから4〜5時間後に焼き始めるようなスケジュールだったので、イーストの量を半分に減らしてパン生地を仕込みました。

【ちぎりパンの材料】8個分
強力粉 400g
バター 40g
砂糖 20g
塩 6g
イースト 2g(通常の半分)

パン生地は、ホームベーカーリーでこねて1次発酵まで完了させました。

ダッチオーブンにパン生地を丸めて並べる

パン生地を8等分にして丸め、ダッチオーブンに打ち粉をたっぷり振って、均等に並べておきます。

ここまでの作業を家で済ませておき、これを現地に持って行きます。

今は冬ですから特に冷蔵するわけでもなく、暖房の効いていない寒い所に蓋を閉めて置いておきます。

炭火をおこす

チャコスタで炭火をおこす

現地に着いたら、まずは炭火をおこします。

いつも言っている事ですが、炭火はオガ炭がおすすめです。
特にダッチオーブンでパンを焼く時は、オガ炭でなければいけません。
オガ炭でない場合は、備長炭ならOKです。

オガ炭は、火がつきにくいので、画像のようなチャコスタという道具を使うといいです。
例外的にチャコスタが無くてもアルミホイルだけで着火する方法もあります。

こんな方法もありますが、チャコスタを使うことをお勧めしますし、私はいつもチャコスタを使っています。

チャコスタを使ってもオガ炭の着火には1時間くらいかかります。
けど1時間ずっと手が取られる訳じゃありません。
セットして1時間放置しておくだけでいいです。
だから、その間に他の準備を進めておくのです。

という訳で、現地に着いたら、まず最初に火おこしから始めるのです。

ちぎりパンを焼く

焚火台に炭床を置き、焼けた炭を3個ほど乗せる

焚火台に炭床を置き、焼けた炭を3個ほど乗せます。

グリルネットを取り付ける

グリルネットを取り付けます。

ダッチオーブンの上に炭を3個置く

パン生地の入ったダッチオーブンを置き、その上に焼けた大きめの炭を3個ほど置き、40分ほど焼きます。

このように、ダッチオーブンでパンを焼く時は、下からの火力は弱火で、上からの火力は強火で焼きます。

黒毛和牛ローストビーフの仕込み

これも家で仕込みをしたものを現地で仕上げるというパターンです。

【ローストビーフの材料】およそ5人前
黒毛和牛もも肉塊 500g
塩・コショウ 適量

家で、牛肉に塩・コショウを振り、ビニール袋に入れ、56℃で2時間低温調理しておきます。
詳しくは、低温調理ローストビーフについてのブログ記事をご覧ください。

ローストビーフを焼く

バーベキューコンロに焼けた炭をぶちまける

焼けた炭をバーベキューコンロにぶちまけます。

低温調理した牛肉を取り出す

牛肉は、低温調理をした袋のまま、温かいまま現地に持ってきました。

牛肉の塊を炭火で焼く

全体に、こんがり焦げ目を付けます。

焼けたローストビーフをアルミホイルの上に置く

焼くのは、表面だけでいいです。
中は低温調理で火が通ってますから。

ローストビーフをアルミホイルに包んで休ませる

アルミホイルで包んで休ませておきます。
最低でも10分は休ませましょう。

チキンのパエリアを作る

【チキンのパエリア材料】5人前
手羽元 8個
ニンニク 1かけ
パプリカ 1個
ズッキーニ 1個
お米 2.5合
塩 少々
オリーブオイル 大さじ2

【パエリアスープの材料】
水400ml
カットトマト缶 100g
醤油 大さじ1
固形スープの素 1個(粉末なら4g)
サフラン 0.1gくらい

手羽元に塩を振る

手羽元には塩を振っておきます。

炭火で手羽元を焼く

炭火で手羽元を焼きます。

焼けた手羽元を皿に取り出す

手羽元は、表面に焦げ目が付いたらお皿に取り出しておきます。
後から煮込むので、現時点では中まで火が通ってなくても大丈夫です。

スキレットに油をひく

スキレットを炭火で温め、オリーブオイルをひきます。

炭の上に直にスキレットを置いています。
火力は強火です。

刻んだニンニクを炒める

刻んだニンニク。

パプリカとズッキーニを炒める

パプリカとズッキーニ。

洗ったお米を入れる

洗ったお米。

パエリアの具材を炒める

しばらく炒めます。

パエリアスープを入れる

前日に家で仕込んでおいたパエリアスープを入れます。

パエリアスープの仕込み方は、以下のブログ記事をご覧ください。

パエリアを煮込む

スープがぐつグツグツ湧いてきたら、手羽元を並べます。

スキレットの蓋を閉める

蓋を閉めて、10分ほど煮込みます。

火力は、焼き網の上にスキレットを置いています。
中火です。

ちぎりパンの様子を見る

ダッチオーブンの蓋を開けようとする

ちぎりパンを焼き始めて40分経過した時点では、もう少し焼きが足りない状態でした。
さらに10分程度焼いて、合計50分焼きました。
蓋を開けて様子を見てみましょう。

焼けたちぎりパン

おお!!

いい感じに焼けました。

焼いた後に思った事ですが、この時は気温が低かったので、炭を上下共に1個ずつ増やしても良かったです。

今回は50分焼きましたが、40分くらいで焼き上がる火力が、理想的だと思います。

この時の気温を計っていませんが、10℃未満でした。
もし、気温が0℃前後なら、確実に炭を上下1個ずつ増やす必要があります。
そうしないと寒さで熱が奪われて、ダッチオーブン内の火力が弱くなります。

しかし、火力を強くしすぎると、焦げて食べられなくなってしまいます。
焦げたらおしまいなので、焦がすよりは、焼きが足りずに10分追加で焼くほうが100万倍マシな選択です。

ダッチオーブンで何かを焼く時、火力を強くしようか弱くしようか迷った時は、必ず弱い方を選択した方が、失敗が少なくて済みます。
火力が弱ければ、弱いと気づいた時点で強くすれば済みます。
火力が強ければ、気づいた時には焦げていて、食べられなくなります。
焦げがひどい場合は、全て廃棄しなければいけません。

パエリアを仕上げる

スキレットの蓋を開ける

さて、10分煮込んだので、蓋を開けて様子を見てみましょう。

パエリアの蓋を開ける

美味しそう。

いい匂いです。

まだ水分が多いので、このまま蓋を開けたまま煮込んで余分な水分を飛ばします。
それと同時におこげを作ります。

パエリアを仕上げる

目で、余分な水分が無くなったことを確認します。
耳で、グツグツという音がチリチリという音に変わってきたことを確認します。
鼻で、おこげの香ばしい匂いがしてきた事を確認します。

目と耳と鼻を使って、おこげが出来たかどうかを見極めます。

そして、OKなら火から下ろして蓋を閉めて10分ほど蒸らせば完成です。

ローストビーフを切る

ローストビーフを包んでいたアルミホイルをめくる

アルミホイルからローストビーフを取り出します。

ローストビーフを切る

スライスします。

中は綺麗なピンク色に仕上がりました。

料理の完成

黒毛和牛の炭火焼低温調理ローストビーフ

黒毛和牛の炭火焼低温調理ローストビーフ。

これは特に好評で、すぐに売り切れました。
私は遠慮して少ししか食べませんでしたが、柔らかくて美味しかったです。
調理法云々もさることながら、お肉自体が美味しかったです。

コールスロー

コールスロー。

これは家で作ったものに、トマトだけ現地で切って乗せました。

ダッチオーブンで焼いた炭火焼ちぎりパン

ダッチオーブンで焼いた炭火焼ちぎりパン。

炭火で焼くと、遠赤外線効果のためか何故か分からないけど温かみのある味になって美味しいですね。

テリーヌとチーズ

テリーヌとチーズ盛り合わせ。

これらは既製品です。
テリーヌなんて手作りしようとしたら大変ですからね。
ここは手を抜きました。

そして、子供たちが盛り付けてくれました。

炭火&スキレットで作ったチキンのパエリア

炭火&スキレットで作ったチキンのパエリア。

美味しいです。

パエリアは私の得意料理で、パエリアに対する熱い思いを語ると長くなってしまいますが、今回は、美味しかったとだけ言っておきます。

クリスマスパーティーの食卓

全部でこんな感です。

楽しく美味しいパーティーになり、すぐに食べ尽くされました。

まとめ

  • キャンプでパンを焼く場合、パン生地をこねるタイミングを考える。
  • 現地に着いたらまず炭火をおこす。
  • 炭はオガ炭、チャコスタを使って着火する。
  • 気温が10℃未満なら火力を少し強めたほうがいい。
  • パエリアの仕上げは目と耳と鼻を使っておこげが出来たかどうかを見極める。

次回は、焚火で作ったデザートをご紹介します。

動画で説明

YouTubeではブログのような細かい説明はありませんが、実際に作る動きが観れるので、また違った印象で観ていただけると思います。
併せてご覧ください。

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このブログを書いてる人

オトコ中村
京都在住 40代 料理を通じて皆が健康で幸せになればいいなと思っている。
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