これは、鴨川に生えるヤブガラシの若芽です。
ヤブガラシは、冬になると地上部が枯れて姿を消しますが、地下茎が生きているので、春になると地面から生えてきます。
もし、ヤブガラシを駆除しようと思って地上部を刈り取っても意味がありません。
地下茎が少しでも残っていたら、そこから芽を出し、グングンと伸びるのです。
ヤブガラシは、生長するとこんなになります。
画像は、ウィキペディアより拝借しました。
藪を覆い尽くすほどの繁殖力で、藪も枯らすので、ヤブガラシと呼ばれているそうです。
別名ビンボウカズラとも呼ばれ、ヤブガラシと言いビンボウカズラと言い、いずれにせよ、えらい呼ばれようですね。
名前からして、あまり歓迎されていない雑草である事が想像できます。
しかし、人間に歓迎されようとされまいと、そんな事お構いなしに、ものすごい繁殖力で、どこにでも元気に育っています。
見上げた雑草魂ですね。
ヤブガラシは食べる事が出来ます
野草の本に、これの若芽が食べられると書いてあるのを読んで、驚いて興味を感じたのと同時に、「食べたくないなぁ…」とも思いました。
どうせ、ものすごいアクの強い味がするのでしょう。
実際に食べてみましょう
けれども、研究のために、意を決して収穫してきました。
まず、巻きひげと、葉を取り除きます。
1分くらい茹でます。
熱湯に入れた瞬間に、赤味がかった色が緑色に変わりました。
水にさらします。
アクが強いので、4時間さらしました。
味見してみると、ワラビに似た山菜のような味とぬめり。
そして、ピリリと辛味があります。
あれ?
美味しいかも?
おひたしにしてみました。
ん?
美味しい!!
ワラビを少し硬くして、辛くしたような味で、何ともいえぬ旨みもあります。
もし、温泉旅館などでこれを出されたら、「美味しい山菜ですね~。」などと満足して食べてしまうでしょう。
ぬめりがあるので、納豆に混ぜてみました。
これも美味しい。
ヤブガラシって美味しいです。
ヤブガラシを駆除しようと思っている方も、一度食べてみてください。
見る目が変わると思いますよ。