キャンプスイーツ 世界料理研究会

キャンプでバウムクーヘンを焼く 第10回世界料理研究会(後編)

2017年4月22日

焼き鳥とバーベキュー 第10回世界料理研究会(前編)の続き

さて、焼き鳥とバーベキューで満腹になったところで、デザートのバウムクーヘン作りに取りかかります。

バウムクーヘンを作ろうと思った理由

大人はキャンプ場のような山の中で、ず~っと食べ続けておしゃべりするだけでも十分楽しいですが、子供はそうはいきません。
子供達が退屈しないように、子供が興味を持って楽しくやれるような料理も作ろうと思いました。

そこで、バウムクーヘンを思いついたのです。

バウムクーヘンは、芯となる棒に生地をまとわり付けては焼き、まとわり付けては焼きを繰り返し、だんだん太い棒に焼きあげていくお菓子です。
そして切った断面が年輪のような模様になります。
焼きあがるまで手がかかりますが、その過程が面白いのではないしょうか。

この事を、子供達に話すと、興味を持ってくれました。
おまけに2年生の娘は、「パティシエになりたい。」と言っているくらいですから、きっと頑張ってくれる事でしょう。

〈豆知識〉
ウィキペディアによると、バウムクーヘンはドイツのお菓子で、バウムは木の意味、クーヘンはケーキの意味との事。
「バームクーヘン」と表記されることもあるが、「バーム」よりも「バウム」の方がドイツ語の発音に近いとの事なので、こちらでもバウムクーヘンと表記します。

バウムクーヘンを作る

それでは、バウムクーヘンを作りましょう。

バウムクーヘンの材料

<バウムクーヘンの材料 今回焼いた量>
薄力粉 400g
砂糖 400g
国産なたね油 250g
卵 10個
国産レモン汁 1/2個分
国産レモンの皮すりおろし 1/2個分
ベーキングパウダー 10g

材料を混ぜる

なたね油と砂糖を混ぜるなたね油に砂糖を加え、混ぜます。

山中油店国産なたね油今回使ったのは、京都にある山中油店の国産なたね油。
これは、ねっとりとナッツのような香りがして、心地よい余韻が残ります。
お菓子作りには最強のなたね油です。

レモンをすりおろすレモン汁をしぼり、皮をすりおろします。

卵を加える卵を加え、混ぜます。

卵を泡立ててから加えた方が、ふんわり焼けるでしょうが、ここはアウトドアですからね。
ガチャガチャと豪快に混ぜます。

小麦粉を加える小麦粉を数回に分けて加え、混ぜます。

よく混ぜるよく混ぜます。

家で作る分量より、はるかに多いので、混ぜるのに結構な腕力が必要です。
腕がダルくなるので、子供達に手伝ってもらったり、休みながら混ぜました。

焼く

ここからが本番です。

棒に生地をかける長い棒にアルミホイルを巻きつけて、真ん中の部分に生地を均等にかけます。
そして、しばらくボウルの上で待ち、余分な生地を落としてから火の上に移動します。

炭火でバウムクーヘンを焼く炭火の上で、2人がかりで焼きます。
画像の棒を持ってる左側は2年生の娘で、右側は5年生の息子です。

生地が垂れるので、クルクル回しながら垂れるのを最小限度にとどめます。
焼けてきたら生地が固まるので垂れませんが、均等に焼き目を付けるために、またクルクル回します。

炭に触れるか触れないかというくらい近いところで焼き、こんがりとキツネ色になるまで焼かなければいけません。
けど、そうすると手が熱いのです。
だから軍手をしてるのですが、それでも熱い。
子供は熱いといって火から遠ざけてしまいます。
もっと火の近くで焼いて欲しいんだけどね。

「端の部分が焼けてないから、移動して回転させて、ここを焼いて」など、皆で焼き加減をチェックしながら丁寧に焼きます。

生地が完全に焼けてない状態で、次の生地を上からかけると、後からいくら頑張って焼いても、中の部分には火が通りません。
だから、全体を確実に焼いてから次の生地をかけなければいけません。

…とまあ、以上のような注文を、焼いている子ども達に懇々と説明し続けたら、すぐに辟易としてリタイヤしました。

炭火でバウムクーヘンを焼くさて、ここからは、私と妻の2人で焼きます。
まだ焼き始めたばかりなんですけどね。

これ、竹輪じゃないですよ。
バウムクーヘンですよ。

焼き始めて30分経過

焼き始めて30分焼き始めて30分経過。
だんだん太くなってきましたが、期待してるほど太くなってません。

そして、ボウルの中の生地が減った気がしません。
生地を使い切ったら完成なので、残っている生地の量が完成までの目安となるのです。

妻は、「まだこんなに残ってるよ。」と言います。
私は、「太くなればなるほど生地がたくさん必要になるので、加速度的に減るから大丈夫や!」と皆を励まします。

実は、私も心の中では「いつまで続くんだろうか…」と不安なんですよ。

焼き始めて1時間経過

1時間経過焼き始めて1時間経過。
汗をかきながら頑張ってますが、まだまだです。

出来るだけ火に近づけて焼かなければいけないのですが、うっかりすると、バウムクーヘンに炭がくっ付いて、炭入りバウムクーヘンになってしまうので、注意が必要です。

太くなって重くなると、バウムクーヘン自身がその重みに耐えられずに落下するという事故もあるので、気を抜けません。

なかなかの重労働です。

ふ~っ(汗)

それにしても…

誰や!

子供の退屈しのぎにバウムクーヘンを焼くなんて言ったのは!?

あ、俺や。

焼き始めて1時間半経過

最後の生地をかける焼き始めて1時間半経過。
ようやく最後の生地をかけているところです。

バウムクーヘン焼き上がり

バウムクーヘン焼き上がり無事にこんがり焼けました。

これで完成です。

やったー!!

ずっしりとすごい重量です。
妻は、腕が筋肉痛になると言ってました。

1時間くらい冷ます

その間に、洗い物をしたり、子供は遊んだりします。

大森キャンプ場の馬その間に、馬に会いに来ました。
ここのキャンプ場には馬が居るのです。
料金を払えば乗馬もできますよ。

1時間経過→芯棒を抜く

棒を抜くさて、芯となっている棒を抜くのですが、この棒はただの棒ではありません。
竹を細く割った棒を4本束ねて1本の棒にしているのです。

そして、生地を痛めないように、細い棒を1本ずつ抜き取ります。

この棒の正体は、実は、竹刀を分解した棒なんです。
剣道をやっている息子が使い古した竹刀をバウムクーヘンの芯に改良しました。

普通の丸棒とは違い、竹刀は円形ではないので、そのお陰でバウムクーヘン生地と芯棒とのグリップがしっかり効いて、重みによる落下や空回りを防いだのではないかと、後から振り返って思います。

この経験から、バウムクーヘンの芯棒には竹刀をお勧めします。

棒を抜いた棒を抜きました。

棒を抜いても形は崩れませんでした。

包丁入れの儀

包丁入れの儀さて、包丁を入れます。

ちゃんと年輪の模様になっているでしょうか?

バウムクーヘンの断面おお!!

これぞまさしくバウムクーヘン!!

参加者全員で大歓声です!

バウムクーヘンいただきます!

切り分けたバウムクーヘン切り分けていただきます。

美味しい!!

1時間冷ましましたが、中心部は、まだほんのり温かいです。
温かく、甘い香りが口いっぱいに広がります。
焼きたてホヤホヤのバウムクーヘンってなかなか食べられるものじゃないですよ。

頑張って焼いた甲斐がありました。

頑張ったから、余計に美味しく感じました。

特に子供が喜んでくれました。
また女性達も喜んでくれました。
さらに私を含めた男性も喜んでました。
要するに全員で喜びを分かち合う事が出来ました。

ところで、こういった焼き菓子は、焼きたても美味しいですが、1日置いた方がもっと美味しくなります。

だから、持ち帰り用も準備しました。
家に持ち帰って、次の日に食べるのです。

このバウムクーヘンは、現地で満足に食べたうえで、さらに持ち帰り用も確保できるだけの十分な大きさだったのです。
レシピを考える時は、卵10個って多すぎないだろうか!?と思いましたが、多すぎではありませんでした。

そして翌日もいただく

手作りバウムクーヘンさて、家でコーヒーを入れながらいただきます。

1日経って、さらに美味しくなってるかと思いきや…

あれ、

それほどでもないなぁ…

1日経ったことによって、味が落ち着き、レシピに改善の余地がある事が分かりました。
焼き菓子というのは、レシピのバランスが良ければ、1日置けばさらに美味しくなりますが、そうでなければ1日置くとアラが見えてくるものなんですね。
焼きたてを現地で食べた時は、うまく焼けた感動もあり、本当に美味しく感じたのです。
アウトドア料理というのは、そういったアラを隠すという良さもあるのですね。

レシピの改善点としては、もっと砂糖を多く、なたね油を多くした方が良いでしょう。
砂糖は400g入れたのですが、それでも思い切って多く入れたつもりだったのですが、ちょっと少なかったです。

改良版レシピ

最後に、改良版のレシピを紹介します。

<改良版バウムクーヘンの材料>
薄力粉 400g
砂糖 500g
国産なたね油 350g
卵 10個
国産レモン汁 1個分
国産レモンの皮すりおろし 1個分
ベーキングパウダー 10g

※この分量で、10人が満足に食べて、持ち帰りの分も確保できます。

まとめ

キャンプで子供の暇つぶしにバウムクーヘンを焼くなんて、とんでもありません。
大人が真剣になって取り組まないと、美味しい物はできません。
ただ、楽な気持ちで、なんちゃってバウムクーヘンを作るというのも良いと思います。
良い思い出になりますよ。

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