松ぼっくりジャムの美味しい作り方
スイーツ・お惣菜など14種の食べ方も紹介!
未知なる料理が大好きな読者の皆様、お待たせしました。
今回のテーマ食材は、未知なる食材、松ぼっくりでございます。
松ぼっくりの美味しい食べ方を紹介します。
え!?
松ぼっくりって?
え!?
松ぼっくりって食べられるの?
あの硬い松ぼっくりですよ。
マジで!?
はい、そうです。
食べられますよ。
食べられるのは、画像のような成熟したものでなく、まだ若くて小さい松ぼっくりですけどね。
ロシアでは、松ぼっくりをジャムにして食べるのです。
本当ですよ。
【目次】
1.松ぼっくりジャム
1-2.松ぼっくりジャムをパンに塗ってみた
1-3.松ぼっくりジャムをカップケーキに混ぜてみた
1-4.松ぼっくりジャムをクッキーに混ぜてみた
1-5.松ぼっくりのレアチーズタルトを作ってみた
2.松ぼっくりジャムは自分で作れる
3.松ぼっくりの収穫方法と時期
4.松ぼっくりに関して予備知識
5.松ぼっくりの下ごしらえ
6.松ぼっくりジャムを作る
7.松ぼっくりティー
8.松ぼっくり果肉入りクッキー
9.松ぼっくりと紅茶のシフォンケーキ
10.松ぼっくりチョコレート
11.中間まとめ
12.松ぼっくりの料理を調べる
13.松ぼっくりの健康効果
14.イワシの松ぼっくり煮
15.松ぼっくりの佃煮
15-1.松ぼっくりの佃煮ごはん
16.ちりめん松ぼっくり
17.チキンのソテー松ぼっくり風味のたれ
18.ステーキに松ぼっくりソースをかける
19.まとめ
松ぼっくりジャム
これが、松ぼっくりジャムです。
2019年4月に楽天で買いました。(2020年8月19日現在、この商品は売ってません。)
ネット通販で探して、唯一この商品を見つけました。
【松ぼっくりジャムの購入価格】
本体価格910円
税73円
送料918円
合計1901円
1901円で購入。
えらい高い買い物ですが、こうでもしないと手に入らないのです。
松ぼっくりが食べられる証拠として、松ぼっくりジャムというものが、当時はこのように売られていたのです。
繰り返しますが、2020年8月19日現在、ネット通販で調べた限り、どこにも売っていません。
しかし、売られていた事は、確かです。
だって私は買いましたから。
今では手に入らない、日本では非常~に珍しい商品です。
これはとても珍しい。
こういった珍しい食品って惹かれるんですよ。
名称:松ぼっくりジャム
原材料名:砂糖、水、松ぼっくり、レモン果汁
間違いなく松ぼっくりのジャムですね。
蓋を開けて中を見てみると、直径1cmくらいの松ぼっくりが入っています。
そして、松の匂いがプーンと漂います。
ちょっと試食してみましょう。
パクッ
モグモグ…
ん?
松の香りがするシロップという味です。
松ぼっくり本体は、食物繊維が口の中に残り、木の葉を食べてるような感覚ですが、そんなに不愉快ではありません。
少し渋味と言うか、松ヤニのクセというか、エグ味がありますが、それよりも甘すぎて甘すぎて、甘すぎます。
そのまま食べるものではないのでしょう。
松ぼっくりジャムをパンに塗ってみた
ジャムといえばトーストですよね。
松ぼっくりジャムをパンに塗って食べてみました。
いや~
マズイ!!
松の香りがパンの味と合いません。
ただ、パンと一緒に食べると、松ぼっくり本体の食物繊維の葉っぱを食べているような感覚は、ほとんど気にならなかったです。
けど、口の中はマズさでいっぱいになりました。
子供たちは、この松ぼっくりトーストだけで、松ぼっくりジャムの評価をマズイ物と決め付けてしまいました。
松ぼっくりジャムをカップケーキに混ぜてみた
カップケーキに混ぜて焼いてみました。
真ん中の赤黒い粒が松ぼっくり果肉です。
果肉という表現が正しいかどうか分かりませんが、今後は、松ぼっくり本体の事を果肉と呼ぶ事にします。
カップケーキは、パンに比べると美味しく感じましたが、それでもこんな物、わざわざ作って食べたいとは思いません。
子供たちは、せっかくのケーキなのに、松ぼっくりが入っているという理由で、一口も食べませんでした。
松ぼっくりジャムをクッキーに混ぜてみた
砂糖の代わりに松ぼっくりジャムを練り込んだクッキーです。
果肉は入ってません。
クッキーを焼いた香ばしさと、松の香りがマッチして、これは美味しいです。
香ばしい何かわからないけどハーブのような香りのするクッキーといった感じで、初めての味です。
子供達も、これはいけると言って、食べました。
このように、使い様によっては美味しく食べられるという事が分かりました。
そして、松ぼっくりジャムは、クリームチーズと相性がいいのではないかと、ふと思いました。
松ぼっくりのレアチーズタルトを作ってみた
松ぼっくりのレアチーズタルトです。
ちゃんとしたレアチーズケーキのレシピで、砂糖の代わりに松ぼっくりジャムを混ぜて、松ぼっくり果肉を乗せました。
直径10cmくらいの小さいタルト型で2個作りました。
松の香りがアクセントとなって美味しかったです。
これを作るついでに、普通のレアチーズタルトも作りましたが、普通のよりも松ぼっくり入りの方が、美味しかったです。
本当ですよ。
妻と、妻の友人にも食べてもらいましたが、二人とも松ぼっくり入りが美味しいと評価してくれました。
子供たちは、松ぼっくりを敬遠して普通のレアチーズタルトだけを食べたので、評価なしです。
松ぼっくりジャムは自分で作れる
このように、松ぼっくりジャムは、使い方によっては美味しくいただけるのです。
いや、私の場合は使い方によりけりですが、世の中には、松ぼっくりジャムを好きな人も居て、そんな人は、どうのように食べても好きみたいです。
意外にも、日本でもロシアのように松ぼっくりジャムと親しむ事ができます。
わざわざ高いお金を払って買わなくても、自分で松ぼっくりを収穫して作れるのです。
松ぼっくりの収穫方法と時期
京都御苑です。
京都御苑には松の木がたくさん生えています。
日本ならどこでも松の木が生えているでしょうから、松の木が沢山生えているような場所に収穫に行くと良いですよ。
収穫の時期は、私の住む京都ではでは5月中頃が良いです。
その他の地域の松を観察した事が無いので、よくわかりませんが、梅雨入りよりも前の時期が良いでしょう。
梅雨前線と同じように、松ぼっくり前線は南から北へと北上するでしょうから、それぞれの地域で梅雨前に松ぼっくりの大きさが2cmを超えないくらいの頃合を見て収穫してください。
収穫するときは、手で引きちぎるのは困難なので、ハサミで切り取ります。
松ぼっくりに関して予備知識
茎の先端に付いている赤い松ぼっくりの赤ちゃんのようなものが、雌花です。
茎の根元に付いている茶色いエビフライみたいなものが、雄花です。
松は、春に花が咲き、雌花は受粉してゆっくりと松ぼっくりへと生長していきます。
雄花は、春に花粉を飛ばせば枯れて落ちてしまいます。
そして、雌花は、開花してから1年経って、やっと収穫できる松ぼっくりになるのです。
いわゆる茶色くてかさが開いた松ぼっくりになるのは、開花から1年半かかるのです。
松ぼっくりの下ごしらえ
収穫した松ぼっくりです。
とりあえず洗って水に浸けます。
そうすると虫食いがある場合、虫が出てきます。
虫も一緒に煮込んでしまえば、どうって事ありませんが、私は虫ちゃんを食べる事が好きでないので、虫は取り除きます。
今回収穫した中で、3個虫食いがありました。
ヘタを包丁で切り落としておきます。
以上で下ごしらえは完了です。
松ぼっくりジャムを作る
【松ぼっくりジャムの材料】今回作った量
松ぼっくり 160g
砂糖 190g
水 160ml
レモン汁 1/2個分
およそ以下の割合で配合しました。
松ぼっくり:砂糖:水:レモン汁 = 1:1.2:1:0.1
レモン汁は、おまけなので、あっても無くてもいいと思います。
ずべての材料を鍋に入れてグツグツ煮込みます。
後から気付いたのですが、煮込む前に15分ぐらい茹でて、茹でこぼしてアクを抜いてから、材料を入れて煮込む方が良いです。
1時間くらい煮込むと、不思議な事に色が赤くなり、松ぼっくり自体も柔らかくなります。
これで完成です。
鍋には松ヤニが付きますので、ゴシゴシ洗わなければいけなくなります。
けど、ゴシゴシ洗えば済む事です。
瓶に詰めました。
これで長期保存も可能です。
ちなみに、楽天で買った松ぼっくりジャムとほとんど同じ味になりました。
松ぼっくりジャムのを作るにあたって下記のサイトで勉強させていただきました。
このように、すでに松ぼっくりジャムの作り方を紹介してくださっている方がいらっしゃるので、私はその次の段階として、松ぼっくりジャムを使って新たな味を創造していきたいと思います。
松ぼっくりティー
紅茶に松ぼっくりジャムを入れてみます。
これは新たな味でも何でもなく、ロシアでは普通の楽しみ方のようです。
松ぼっくりティー。
松の香りと渋味がします。
私の作った松ぼっくりジャムは、アク抜きしてない為に、ちょっと渋いですが、紅茶というものは最初から渋いものなので、渋味も違和感なく、松の香りを楽しめました。
松ぼっくり果肉入りクッキー
【松ぼっくり果肉入りクッキーの材料】
バター 30g
米粉 60g
松ぼっくりジャム 30g(果肉ごと)
砂糖15g
松ぼっくり果肉をクッキー生地に練り込みます。
そして、生地を細長く丸めて冷凍してスライスしたものを焼きます。
170℃のオーブンで20分くらい焼きました。
松ぼっくり果肉入りクッキー
まるで、松ぼっくり果肉が、ドライフルーツのように感じられます。
一瞬、ドライフルーツ入りのクッキーを食べたような気になりますが、後から松の香りと渋味がじわじわと攻めてきます。
松ぼっくりとドライフルーツと、全く関係が無いように思いますよね。
けど、松の渋味と爽やかさが、例えばオレンジピールの渋みと爽やかさのように、どこか共通する部分があるのです。
だから本当にドライフルーツっぽいですよ。
私の作った松ぼっくりジャムは、アク抜きしてない為に、渋いです。
おまけに調子に乗って果肉を入れる割合が多すぎたのでしょう。
そんな訳で、渋味が強いクッキーになってます。
けど、紅茶と一緒にいただくと悪くないです。
渋味が強いので、一度に2枚くらい食べると満足というか、それ以上食べられません。
ジャムをアク抜きしてから作り、果肉の割合を減らすと美味しいクッキーになるでしょう。
レシピを改善すれば、世の中に十分に通用すると思います。
ちなみに、コーヒーとは相性悪いです。
松ぼっくりと紅茶のシフォンケーキ
紅茶と相性が良いので、最初から紅茶と混ぜてシフォンケーキを作ってみます。
【材料】
卵 2個
米粉 35g
砂糖 15g
松ぼっくりジャム(果肉ごと) 30g
紅茶(ティーバッグ) 1袋
熱湯 30ml
溶かしバター 15g
材料は、弱気の少量です。
紅茶は、セブンイレブンのアールグレイを使いました。
紅茶のシフォンケーキの作り方を、クックパッドで調べ、それをちょっと変更して、松ぼっくりジャムを果肉ごと入れて作りました。
果肉は細かく潰して混ぜました。
シフォンケーキ型がないので、普通のスポンジ型で焼きました。
松ぼっくりと紅茶のシフォンケーキ。
センセーショナルな味です!!
アールグレイの香りに加え、松ぼっくりの爽やかな香りとアクセントが効いて、美味しいです。
こんな味は、未だかつて食べた事がありません。
妻も、子供たちも、美味しいと評価してくれました。
妻は、本当に美味しいと評価してくれましたが、子供たちは、半分お世辞だったような気がします。
子供たちは、私の料理に対してお世辞を言ってくれる事もあるので、美味しいという言葉をそのまま受け取るのではなく、表情や挙動を見て、言葉の裏まで読まなければなりません。
きっと大人の味だったのでしょう。
けど、妻と私は本当に美味しいと思いました。
松ぼっくりチョコレート
妻が、松ぼっくりチョコレートを作ってみては?と、提案してきました。
おお、その手があったか!と、早速作る事にしました。
【松ぼっくりチョコレートの材料】
好きなチョコレート 50g
松ぼっくりジャムの果肉 3個
松ぼっくりジャムの果肉部分だけを潰してチョコレートに混ぜます。
ちなみに、チョコレートに水分を混ぜるのは禁物です。
松ぼっくり果肉を混ぜる事によって、それに含まれている水分で、チョコレートのなめらかさが無くなり、ボテボテのチョコレートになりました。
けど、幸いにも水分が少なかったおかげで、冷やし固めると、何とか普通に固まりました。
松ぼっくりチョコレートいただきます。
これもセンセーショナルな味です。
口に入れて一瞬、ドライフルーツでも入っているかのように感じるのですが、次に松の香りとアクセントと渋味が来ます。
チョコの甘味とビターな感じと、松の香りと爽やかな刺激が口の中で調和して、これはまるで新時代の幕開けの味です。
ほんの一口だけ試食して、残りは冷蔵庫に置いてたのですが、仕事から帰ると無くなってました。
妻と子供で食べたのでしょう。
という事は、美味しかったのでしょう。
そこで、子供に聞きました。
「松ぼっくりのチョコレートどんな味だった?」と。
そしたら…
「食べてない」との答え。
え?どういう事だ!?
妻に聞くと、「一人で全部食べた」との事。
あまりにも美味しくて止まらなかったようです。
松ぼっくりチョコは、それくらい美味しいのです。
中間まとめ
- ロシアでは、若くて小さい松ぼっくりをジャムにして食べる。
- 日本の松ぼっくりでもジャムを作れる。
- 松ぼっくりの収穫は、梅雨前に大きさが2cmを超えないくらいの頃合に行うと良い。
- 松ぼっくりジャムは、使い方によっては美味しくいただける。
- 松ぼっくりジャムは、レアチースケーキ、紅茶のシフォンケーキ、チョコレートに混ぜると特に美味しかった。
松ぼっくり、こんなに凄い食材を今まで見過ごしていたなんて、不覚です。
けど、食べられるなんて思いもよらないですよね。
松ぼっくりの、食材としての可能性は果てしないです。
今回作ってみたスイーツなども、ほんの一例でしょう。
さらに、スイーツ以外にも、料理にも使えそうです。
松ぼっくりの料理を調べる
試しに、クックパッドで「松ぼっくり料理」を検索してみると、24件のレシピがヒットしました。
おお、あるじゃないか。
どんなレシピか、ワクワクして見てみると…
ん?
どれも松ぼっくりの形を真似ただけの料理でした。
例えば、松ぼっくりの形を真似たケーキとかです。
また、ウィンナーに切込みを入れて松ぼっくりみたいな形にしたレシピもありました。
また、松笠揚げという、甘鯛などの魚を揚げると、鱗が松笠の様に立つので、そのように呼ばれている料理もありました。
どれも松ぼっくりを使ってない。
松ぼっくり料理って、まるで動物クッキーみたいですね。
動物の肉を使ってないのに動物の形を真似たクッキーの事です。
本物の松ぼっくり料理が無いなら、自分で作ってみようじゃありませんか。
どんな味になるのでしょうね。
松ぼっくりの健康効果
ここでちょっと話題を変えて、その健康効果について考えてみましょう。
松ぼっくりの健康効果を、ウェブや、図書館でいろいろと調べてみましたが、それらしき資料は見つかりませんでした。
当たり前か。
だって料理法が見つからないという事は、誰も食べてないという事ですからね。
しかし松の葉っぱ、松葉は、不老長寿の妙薬として仙人が食べていたといわれています。
そして、昔から生薬として使われてきました。
今でも松葉エキスや、松葉パウダーが売られています。
また、アロマテラピーでは、松(パイン)の製油が、心をリフレッシュさせ、気管支炎や鼻づまりに効果的で、血液の循環を良くし、強壮作用、消毒作用、利尿作用があると言われています。
という事は、松ぼっくりを食べると、これらの作用がまるごといただけると、都合よく解釈しておきましょう。
イワシの松ぼっくり煮
それでは、不老長寿の健康食品である松ぼっくりを使った料理を作っていきましょう。
まずは、松の香りが魚の臭みを消してくれるのでは?と期待して、イワシと一緒に煮込んでみます。
【材料】
イワシ 10尾
2cm以下の小さい松ぼっくり 3個
水 300ml
醤油 100ml
みりん 100ml
砂糖 30g
イワシは頭と腹を取り除き、下ゆでします。
次に、全ての材料を入れて、ゆっくりじっくり煮込みます。
1時間くらい煮込むと松ぼっくりが柔らかくなり、箸で押さえるだけで潰れるようになったので、そのまま潰して煮詰めました。
イワシの松ぼっくり煮。
味は?
どんな味だと思います?
はっきり言うと…
美味しいです!
期待通り、松の香りが魚の臭みを消しています。
松ぼっくり果肉の味はどんな風かと言うと、山椒のようなピリピリが少し感じられ、それが良いアクセントとなっています。
妻も美味しいと評価してくれました。
娘は松の香りが嫌だったみたいです。
息子は魚が嫌いで、イワシをどのように料理しても食べません。
松ぼっくりを、醤油ベースの味で煮込むと、山椒に似た風味が出てくる事が分かりました。
ジャムにしてクッキーに練りこんだ時は、ドライフルーツのような感じだったのに、これはまた全然違った印象です。
調理法によってこれだけ印象が変わるなら、ますます可能性が広がってきますね。
松ぼっくりの佃煮
山椒の料理を参考に、まずは松ぼっくりを佃煮にして、佃煮にした松ぼっくりを、他の料理のアクセントにしてみようと思います。
【材料】
松ぼっくり 80g
酒 40ml
醤油 40ml
みりん 40ml
まずは、松ぼっくりの下処理(洗ってヘタを取る)をしてから、あく抜きのために茹でます。
15分以上茹でたら、煮汁が白く濁りました。
この茹で汁を捨てます。
ジャムを作る時、砂糖と一緒に煮た時は赤く変色したし、今回は白く濁るし、松ぼっくりって、本当に調理法によって印象が変わるのですね。
調味料と一緒に煮込みます。
煮汁が無くなるまで煮詰めたら完成です。
松ぼっくりの佃煮。
作っておきながら、こんな事を言うのは変ですが…
あまり食べたいと思いませんね。
えらいものを作ってしまったなぁ。
松ぼっくりの佃煮ごはん
あったかご飯に乗せて食べてみましょう。
いただきま~す。
松ぼっくりをほんの少しかじって、ご飯と一緒に食べます。
あ…
あまり嫌な味ではありません。
実山椒の佃煮に近い風味があります。
松ぼっくりの皮と言いますか、表面の部分の食物繊維が口に残ります。
松ぼっくり内部は、果肉と言うにふさわしい柔らかさがあります。
それならば、表面だけ取り除いて食べればいいのですが、しかし、何かエグ味というかアクというかがあり、やはりそのまま食べるのはキツイです。
松ぼっくり1個を食べきる事ができませんでした。
家族は一口も食べませんでした。
ちりめん松ぼっくり
松ぼっくりの佃煮が、実山椒の佃煮に近い味だけど、そのまま食べるのはキツイならば、じゃこと一緒に煮る事によって松ぼっくりを薄めて、ちりめん山椒ならぬ、ちりめん松ぼっくりを作ってみましょう。
【材料】
ちりめんじゃこ 35g
松ぼっくりの佃煮 1個
酒 50ml
醤油 20ml
みりん 10ml
砂糖 10g
松ぼっくり以外の材料を煮込み、アルコールが飛んだ頃に松ぼっくりを入れます。
箸で松ぼっくりを潰し、混ぜます。
弱火で汁気が無くなるまで5分くらい混ぜながら煮詰めます。
ちりめん松ぼっくり
これは、美味しいです。
ちりめん山椒にそっくりですが、やはり松の香りもします。
そしてエグ味も感じません。
これは家族全員が美味しいと言って、ご飯と共に食べてしまいました。
チキンのソテー松ぼっくり風味のたれ
さらに松ぼっくりの佃煮をアレンジしてみましょう。
【材料】
鶏モモ肉 1枚
醤油 30ml
みりん 30ml
松ぼっくりの佃煮 2個
醤油・みりん・松ぼっくりの佃煮を潰して混ぜて、たれを作っておきます。
鶏肉には塩を振って下味を付けておきます。
フライパンで皮がパリパリになるように焼き、肉に火が通ったら、たれを入れ、少し煮込んだら出来上がりです。
チキンのソテー松ぼっくり風味のたれ。
普通です。
鶏と松ぼっくりのたれの味がするだけです。
松ぼっくりだから美味しいとかそんな訳ではありませんでした。
もう、口が松ぼっくりに慣れてきて、松ぼっくりの味に驚かなくなって、普通に感じてしまったのでしょう。
もし、初めて食べる松ぼっくり料理がこれだったら、驚いたかもしれません。
けど、後から冷静になって考えてみると、松ぼっくりを取り除いて食べた方が美味しかったかもしれません。
ステーキに松ぼっくりソースをかける
【ステーキ用松ぼっくりソースの材料】
赤ワイン 大さじ1
醤油 大さじ1
松ぼっくりの佃煮 1個
ステーキを焼きます。
これは安いオージービーフですから、ステーキ自体の美味しさは、それほど期待できませんが、ステーキソースの味でステーキの味が左右されますから、松ぼっくりソースで美味しくいただけるのではないでしょうか。
ステーキを焼いたフライパンに松ぼっくりソースの材料を入れ、松ぼっくりを潰して少し煮込めばソースは出来上がりです。
画像の松ぼっくりが目立たなかったので、赤丸で囲んでいます。
松ぼっくりソースのステーキ。
お味は?
ん~
正直に言うと…
松ぼっくりを取り除いて食べた方が美味しいです。
牛肉には合いませんでした。
まとめ
松ぼっくりは、スイーツにしてみると美味しい物が出来ましたが、料理となると、使い方が非常に難しかったです。
ちりめん松ぼっくりが最も美味しく食べられる方法でしたが、ちりめん山椒の方が美味しいです。
わざわざ作ってまで食べるほどの物ではありません。
他の料理も食べられない事はないのですが、無理して食べるほどの健康効果があるなら別ですが、そこまで無理するほどの健康効果は無いでしょう。
という訳で、以下結論。
【結論】
松ぼっくりは、料理の素材には難しいが、スイーツの素材には使える。
以上でございます。