7歳になる娘が、マカロンを作りたいと言い出しました。
この本の影響です。
・タイトル : ルルとララコットンのマカロン
・著者 : あんびるやすこ
・出版社 : 岩崎書店
話の内容は、コットンというキャラクターが、ルルとララにマカロンの作り方を教えてくれるというもので、物語の中にいろんなレシピが登場してきます。
そして、絵が可愛く、物語も面白く、レシピもしっかりしてます。
また、このルルとララは、シリーズがありまして、マカロン以外にも、ゼリーやシャーベット・クッキー・白玉団子など、色んなシリーズがあります。
そして、娘がハマってすでに色々作っています。
女の子が夢中になるのはもちろんなんですが、大人が見てもお菓子作りの勉強になりますよ。
これは、著者のあんびるやすこさんが、一人で絵を描き、物語を考え、レシピを考案しています。
一人で全部やるなんて、なかなか凄いですね。
さて、私はいままで色々なお菓子を作りましたが、マカロンは作った事がありません。
マカロンは、ちょっと難易度高そうなので、敬遠していたのです。
しかし、娘に作りたいと言われ、お父さんとしては、断る事ができませんでした。
と言うか、これをいいキッカケに、私もマカロンを作れるようになろうと思いました。
◆マカロンの作り方
卵白 1個分
グラニュー糖 大さじ1
アーモンドパウダー 45g
粉砂糖 80g
※本に書いてある通りの分量です。
◆下準備
マカロン生地のサイズを紙に書いて型紙を作ります。
A4サイズのコピー用紙に鉛筆で書きました。
アーモンドパウダーと粉砂糖を混ぜておきます。
家に粉砂糖が無かったので上白糖で代用しました。
◆メレンゲ作り
卵の白身を泡立てて、途中でグラニュー糖を2回に分けて入れます。
ハンドミキサーの持ち方が危なっかしいなあ…
ちょっと緊張しながら見守ります。
ボウルを逆さまにしても落ちず、すくったメレンゲがそのままの形で残るまで泡立てます。
メレンゲと、先ほど砂糖とアーモンドパウダーを混ぜたやつを、混ぜ合わせます。
粉が消えるようにさっくりと混ぜ合わせます。
本には、「炊き立てご飯をまぜるようにやってみて。」と書いてありましたが、娘は炊き立てご飯を混ぜた事が無かったなぁ。
◆マカロナージュ
へらをボウルに押し付けるようにして混ぜます。
お、なかなか上手だわ。
ツヤが出てゆるくなってきて、へらを持ち上げた時に生地がリボンのようになってゆっくりと落ちてきたらやめます。
マカロナージュは、やりすぎると、焼いても膨らまなかったり、丸くならなかったりします。
やり足りないと、焼いたらひび割れたり、きれいに膨らまなかったりします。
だから、程よい加減でやめる事が肝心です。
◆しぼり出し
しぼり袋に入れて、袋の先端の幅を5mmくらいに切ります。
最初に作った型紙の上にクッキングシートを敷き、型紙の大きさにしぼります。
型紙を引き抜いて、1時間乾燥させます。
「1時間経てば、表面が乾き、指で触ってもさらっとして押すと少しへこんだらOK」 と本に書いてあるのですが、1時間経っても表面は湿ってました。
さらに1時間、合計2時間乾燥させましたが、湿ったままでした。
おかしいなぁ…
そして、さらに10分ほど扇風機の風を当てて乾かしましたが、それでもイマイチ乾いてませんでした。
しょうがないから次に進みます。
◆焼く
電気オーブンを140℃で予熱し、予熱が完了すれば140℃で12分間焼きます。
焼き終わったらトレーのまま30分冷まします。
この画像は、焼き終わってオーブンから取り出したところですが、明らかにこれはマカロンの膨らみではありません。
マカロンは縦に膨らむはずですが、これは、横にダラーンと広がっています。
◆ピンチ到来
マカロンがクッキングシートにべったりと引っ付いてはがれません。
無理にはがそうとすると、割れてしまいます。
引っ付かないはずのクッキングシートにべったりと引っ付くなんて、ただ事ではありません。
しかしクッキングシートごと食べるわけには行かないので無理やりはがしました。
だからボロボロのマカロンになってしまいました。
ありゃま~。
◆クリームを作る
イチゴジャムのバタークリームを作ります。
食塩不使用バター 40g
粉砂糖 30g
イチゴジャム 大さじ2
バターを室温で軟らかくしてから、粉砂糖を加え混ぜ、イチゴジャムを3回に分けて加え、よく混ぜたら出来上がり。
◆完成
クリームを挟めば完成です。
ボロボロのマカロンになりました。
味の方は、一応マカロンの味してました。
マカロンの味ってのは、砂糖の甘味ガツーンって味ですけどね。
それでも、マカロンは女性を虜にする魅力があるのですね。
マカロンの魅力は、やはり見た目の美しさなんですが、美しさとは程遠いものを作ってしまいました。
◆とりあえず総括
失敗の原因は、使用した卵がL寸だった事です。
お菓子のレシピでは、卵のサイズはM寸を使うというのは常識ですよ。
M寸とL寸では、白身の量に最大1.5倍くらい違いがあるのではないでしょうか?
例えば、ホットケーキを焼くって言うのなら卵のサイズが何だって問題ないですが、マカロンという繊細なレシピの場合、この違いは大きいです。
白身が多く、水分が多かったために、生地が乾かず、焼いたらダレて横に広がり、クッキングシートにべったり引っ付いたという訳です。
そう言えば、過去にも卵のサイズを気にせずに失敗した事があります。
その時の記事 : スペイン産マルコナ種アーモンドが美味しすぎるのでいろいろ作ってみた
その時、家にはL寸の卵しか無く、わざわざM寸の卵を買うのも面倒なので、卵白1個分というレシピの分量を、卵白20gという計算でやり直したら上手くいきました。
その経験を踏まえて再挑戦するしかありません。
娘には、マカロン作りは難しいなんてイメージを持ってもらっては困ります。
守るべき事を守れば、マカロン作りも簡単だと思えるような成功体験を積み重ねて欲しいです。
そして、1週間後に再挑戦
まず、失敗した原因をおさらいして、その改善策を考えてみます。
- 原因1 : 卵がL寸だったために、白身の分量が多く、生地がダレてベタ付いた。
これが最大の原因です。
改善策 ⇒ M寸を使う - 原因2 : 粉砂糖でなく上白糖を使った。
大した差は無いと思うのですが、あまり良くないでしょうね。
改善策 ⇒ 粉砂糖を使う - 原因3 : 生地が乾燥しないまま焼いてしまった。
そもそも生地が乾燥しなかったのは、白身の分量が多かったためですが、そうでなくても今は梅雨で湿度が高いですから、乾燥にも気を配る必要があります。
改善策 ⇒ 扇風機の風を当てて乾燥させる
以上の3つに気をつけて再挑戦してみます。
では、マカロン作り再挑戦!
卵白 M寸1個分
グラニュー糖 大さじ1
アーモンドパウダー 45g
粉砂糖 80g
※M寸の卵白1個分の重さを量ったら約34gでした。
- アーモンドパウダーと粉砂糖を混ぜておく。
- メレンゲを作る。
- 1.と2.を混ぜる。
- マカロナージュ。
経験済みですからスムーズに進んでいきます。
しぼり袋をグラスに被せると生地を入れやすいですね。
これも、前回から改善された事の一つです。
◆しぼり出し
しぼり袋の先端を5mm幅くらいに切ります。
この工程は、全部娘一人でやりました。
◆乾燥
扇風機の風を当てて乾燥させます。
30分後。
指で触るとさらっと乾いていて、押すと少しへこみました。
これならOKです。
◆焼く
140℃で13分間焼きました。
全てがきれいというわけでは無いのですが、いくつかきれいに焼けているものがあります。
まあ、これならOKかな
よく見ると、しぼり出したそのままの形で焼きあがっています。
しぼり出した時点で、焼きあがった時の形が決まるという事ですね。
美しく焼くには、形に気をつけてしぼらなければなりません。
◆クリームを作る
ガナッシュというチョコレートのクリームを作ります。
ミルクチョコ 30g
生クリーム 30g
生クリームを電子レンジで沸騰寸前まで加熱して、チョコを加えて混ぜます。
熱いうちは軟らかいですが、冷やせばドロッとしたクリームになります。
ガナッシュをマカロンに挟みます。
◆完成
ガナッシュがはみ出てこぼれていますが、全て娘が作ったそのままの状態です。
私はそれを修正せずそのままにしております。
リアルな娘の作品です。
表面が割れておらず、ツヤがあり、縁にピエと呼ばれる膨らみがあります。
ピエは、マカロンが膨らむ時にできる成功の証です。
という訳で、大成功でした。
娘はすごく喜んでおります。
私もホッと安心しました。
さて、気になるお味はどうでしょう?
では、いただきます。
パクッ
ムシャムシャ…
ん~?
前とあまり変わらんなぁ。
◆まとめ
マカロン作りをめでたく成功させる事ができました。
成功の秘訣は…
などとそんな偉そうな事を言える立場にはありませんが、前回失敗した原因を改善したら成功しました。
その改善策は、最初にも説明しましたが、
1.卵はM寸を使う
2.砂糖は粉砂糖を使う
3.扇風機の風を当てて乾燥させる
以上の3つです。
前回の失敗の記事を載せてから、親切な読者の方からマカロン作りについて色々とアドバイスをいただきました。
アドバイスしてくださった皆様、ありがとうございます。
ルルとララのコットンのマカロン [ あんびるやすこ ] |
今回のレシピを、お勉強するための教科書となった本はこちらです。
20種類くらいシリーズが出ているらしいです。
小学校低学年の女の子がいるご家庭にお勧めです。
親子ともどもお菓子作りの勉強になりますよ。