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キャンプでブドウのタルトとカレーを作る in 花背山の家
京都市左京区にある花背山の家にやってきました。
私の娘が通う小学校では、5年生は毎年秋に、ここ花背山の家で3泊4日の野外学習があるのですが、今年はコロナの影響で野外学習は中止になりました。
5年生の娘は、中止になってガッカリしておりました。
可哀想なので、娘と娘の友達3人を連れて独自で1泊2日の野外学習にやってきたのです。

という訳で、メンバーは中村家4人と娘の友達3人の計7人でやってきました。
1日目の夜は焚き火でカレーライスを作り、ブドウのタルトを作りました。
焚き火でのカレーライスを作るにあたって、私は火加減の調節はしますが、カレーには全く手を出さずに、子供たちだけに作ってもらいます。
ブドウのタルトは、もちろん私が作ります。
私の得意とするキャンプスイーツで、5年生の女子たちを喜ばせようと思います。
キャンプスイーツは、何度も言っている事ですが、その場のテンションの高まりもあって、味以上の美味しさと感動があります。
このブログをお読みの男性諸君は、是非ともキャンプスイーツ作りの技術を身につけて、実践していただければと思います。
キャンプやバーベキューにおいて男性は、火おこしをスムーズに行う事は必須の技術であります。
火おこしがまともにできない男性は、女性から見れば、ガッカリです。
逆に火おこしがスムーズにできると女性からの信頼も増すでしょう。
さらに、その場でスイーツなんか作ったら、女性からの信頼どころの話では済みませんよ。
女性のハートを掴んで離さないでしょう。
できるだけ、誰でも作れるようにと思って説明しますから、じっくり読んで技術を身に付けてください。
【目次】
1.今回作るスイーツはブドウのタルト
2.まずは火おこし
3.タルト生地をこねる
4.タルト生地を整形する
5.タルト生地を焼く
5−1.焼き加減を確認
5−2.タルト生地が焼ける
6.フィリングを作る
7.タルトを仕上げる
8.カレーライスをいただく
9.デザートにブドウのタルトをいただく
10.まとめ
11.動画で説明
今回作るスイーツはブドウのタルト
フルーツのタルトにする事は決めていましたが、何のフルーツを使うかは、家を出発して買い出しに行った先のスーパーで決めました。
もし、良いフルーツが何もなければ、桃の缶詰とかで作る予定でした。
そしたら、美味しそうなブドウがいろいろ売られていました。
9月はブドウが旬ですからね。
シャインマスカットと、ナガノパープルを買いました。
どちらも皮ごと食べられて、おまけにタネも無く、さらに美味しいという最高のブドウです。
これらのブドウを買ったというだけで、女子たちは盛り上がっていました。
スーパーには珍しくドリアンも売ってましたよ。
ドリアンのタルトも、ネタとしては面白いでしょうね。
私は作ってみたい衝動に駆られましたが、踏みとどまりました。
そんなの作ったら女子達に嫌われますよね。
まずは火おこし
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使う炭は、オガ炭です。
詳しくは後述しますが、タルト生地を焼く時にスキレットの上に炭を置いて加熱します。
普通のバーベキュー用の木炭だと、火力が安定しないので、オガ炭でなければいけません。
オガ炭は火がつきにくいですが、火力が安定して長持ちするので、私はオガ炭を愛用しています。
火がつきにくいという欠点は、チャコスタという火おこし専用の道具を使えばカバーできます。
チャコスタを使えば、着火剤1個あれば火をつける事ができます。
まずは、チャコスタにオガ炭を入れて…

着火剤に火を付けます。
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しかし、火がつきません。
この着火剤は、半年くらい前に買ったもので、特に密閉保存したわけでもないので、揮発性の燃焼成分が飛んでしまったのでしょう。
火をつけようにも煙が出るだけです。
これはダメです。
着火剤は、この1個しか持ってきていません。
いきなりピンチ到来!
火おこしをスムーズに行う事は、男性にとって必須のスキルと言ったのは誰だ!?
はい、私です。
ちょっと焦りました。
しかし、この焦りを女子たちに感づかれてはいけません。
幸いにも、皆は、楽しそうにカレーの野菜を洗ったり切ったりしています。
私は、冷静を装って対処法を考えます。
あ、そうだ。

カレーは薪で作りますから、まず薪の火を起こします。
薪の火おこしは、新聞紙を使います。

そして、焚き火で炭を着火します。
こうして、チャコスタに入れた一番下の炭が少しでも赤くなれば、焚き火から外してどこか安全な場所に置いておけば、1時間くらいで全体に火がおこります。

無事に着火できました。
女子からの信頼を得るにはトラブルにも冷静に対処しなければいけません(汗)
チャコスタは火おこしには必須のアイテムです。
タルト生地をこねる
【タルト生地の材料】
バター 100g
米粉 200g(薄力粉でも可)
砂糖 20g
卵 1個
材料は、家で計量して袋詰めし、それを現地に持っていきます。

バターは冷え固まった状態がいいです。
クーラーボックスで冷やした状態で現地に持っていきます。
そこに、米粉と砂糖を加え、バターを握り潰すように混ぜます。
バターの塊がなくなるくらいまで、さらさらパウダー状になるまで混ぜます。
冷え固まったバターをここまで細かくするのは結構な握力が必要ですから、これは男性の仕事です。
キッチンで作るならフードプロセッサーを使えばいいですよ。
しかし、野外料理は豪快に手でやるのがいいのです。

卵を割り、こねます。

生地がまとまったらOKです。
米粉の生地はこねてから休ませる必要はありません。
薄力粉で作った場合は、少し休ませたりしますが、野外料理ですから、そんな細かいところまで気にする必要ありません。
豪快なのが野外料理です。
タルト生地を整形する

スキレットに油を塗り、タルト生地をペタペタと指で押さえて広げていきます。

なるべく均等な厚さになるように広げ、それができたら、フォークで適当に穴を開けます。
そして、蓋を閉めておきます。
タルト生地を焼く

真っ赤に燃えた炭をコンロにぶちまけます。

スキレットの上にガンガンに燃えた炭を3個ほど乗せて、上下から熱し、20分ほど焼きます。

下からの火力はこのくらいです。
最初はこの火力でしたが、10分くらい焼いた時点で、この中で一番大きな炭を取り除き、さらに火力を弱めました。
これはいつも言っている事ですが、ダッチオーブンやスキレットでケーキなどを焼く時に、火力を強めるか弱めるか迷ったら、必ず弱い方を選択しましょう。
火力が強ければ、焦げてしまいます。
ケーキが焦げたら台無しです。
最悪の場合、美味しいとかマズイとかの問題を超えて、食べることすらできなくなります。
火力が弱ければ、弱いと気付いた時点で強めればいいのです。
焼く時間が少し長くなりますが、それだけの事です。
だから、迷ったら弱い火力を選択すべきです。
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子供達が作るカレーは、玉ねぎを炒めている段階です。

また、子供達は、ブドウを洗ってくれています。
焼き加減を確認

10分くらい焼いた時点で蓋を開けて焼き加減を確認します。

バターの焼ける良い匂いがしてきます。
ここで、このままの火力で焼くと、下が焦げるような気がしたので、下の炭を1個減らしました。
火力がわからなければ、下からの火力は弱くしておきましょう。
スキレットで直にケーキを焼く場合、上下の火力の割合は、上9:下1くらいです。

カレーは、全ての具が炒められてます。
タルト生地が焼ける

焼き初めて20分くらい経ちました。
焼けたかどうか見てみます。

良い感じです。
美味しそうな匂いがしています。
これを涼しい場所に置いて冷まします。
フィリングを作る
【フィリングの材料】
クリームチーズ 200g
ライム果汁 15ml(レモンでも可というか本当はレモン)
砂糖 70g
生クリーム 200ml
砂糖は、家で計量して準備しておきます。
ライム果汁を使ったのは、前回紹介したガリガリ君を作る際に買ったライムが残っていたからです。
本来ならレモン果汁を入れます。
ガリガリ君を手作りするのにライム果汁を使ったのです。
詳しくは以下の記事をお読みください。

クリームチーズは暖かい所に置いて柔らかくしておきます。
柔らかくなったクリームチーズを練り、ライム果汁と砂糖を加えます。

砂糖が混ざったら、クリームチーズを2回に分けて加え混ぜます。
フィリングはたったこれだけで完成です。
これはアウトドア用の簡単レシピです。
簡単ですが美味しいですよ。
タルトを仕上げる

タルト生地が冷めたら、フィリングを流し込みます。

ゴムベラで均します。

あまり綺麗にしなくても、この程度で大丈夫です。
隙間がないようにしましょう。

ブドウを並べていきます。
これは子供達がやってくれました。

シャインマスカットとナガノパープルを交互に円を描くように並べていきます。

良い感じになってきました。

中心にシャインマスカットが置かれ、これで完成です。
子供たちは綺麗に並べてくれました。
これなら将来優秀なパティシエになれるよ。

これが完成品です。
美味しそう〜。
まだ食べないですよ。
これはカレーライスを食べた後のデザートです。

幸いにも冷蔵庫をお借りすることができたので、冷蔵庫で冷やします。
冷蔵庫が無くても、スキレットの上に保冷剤を乗せて冷やすつもりでいました。
スキレットは、炭を乗せて焼いたり、保冷剤を乗せて冷やしたりと、アウトドアでは万能選手ですよ。

カレーも出来上がりました。
カレーライスをいただく
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子供達は、ご飯をよそう → カレーをよそう → 配る と、自然に役割分担してやってくれてます。

いただきます。
美味しい。
みんなで作ると美味しいね。
また、いつも言うことですが、焚き火で作ると何とも言えない温かみがあるのです。
大量に作ったカレーライスは、残らず完食しました。
デザートにブドウのタルトをいただく
さて、待ちに待ったデザートと参りましょう。

ナイフを入れます。

取り出します。

では、いただきま〜す。
パクっ!
おお!!
めちゃくちゃウマイです!!
ブドウがウマイ!
ケーキがウマイ!
何もかもウマイ!
ブドウは、種無しで皮ごと食べられるから、食べやすいし、さらに味も美味しいですから、またクリームとの相性もバッチリで、これはもうたまりません。
みんな喜んでくれました。
もちろんペロリと完食しました。
まとめ
- キャンプやバーベキューで男性は、火おこしをスムーズに行う事は必須の技術。
- 野外でタルトを焼くにはスキレットを使いオガ炭を使う。
- 女子からの信頼を得るにはトラブルにも冷静に対処しなければならない。
- タルトの材料は、家で計量して袋詰めし、それを現地に持っていく。
- 火力を強めるか弱めるか迷ったら、必ず弱い方を選択する。
- スキレットで直にケーキを焼く場合、上下の火力の割合は、上9:下1くらい。
- フィリングはアウトドア用のレシピなので簡単にできる。
- スキレットは、炭を乗せて焼いたり保冷剤を乗せて冷やしたりと、アウトドアでは万能選手。
- ブドウのタルトはめちゃくちゃウマイ!
これで、子供達に良い思い出と夢を与えることができたでしょうか。
都会に育つ子供には、こういった野外活動という体験は本当に貴重な体験だと思います。
早くコロナが終息して学校から行けると良いですね。
動画で説明
動画はまた少し違った角度から説明してますので、併せてご覧ください。