ドクダミのおすすめの食べ方5選
ドクダミは、あの独特な匂いのため、敬遠する方も居ますが、昔から十薬(じゅうやく)と呼ばれ薬草として親しまれていました。
また、ベトナムでは食材として食べられています。
今回は、これを食材として注目したいと思います。
ドクダミは、あの匂いのために、扱いを間違うと、とんでもなくマズイ料理になるでしょう。
しかし、上手に使いこなすと食材としてとても個性的な魅力を発揮します。
どうしても匂いがダメで食べる事ができないという方も、お茶にすれば飲めるはずです。
ドクダミ茶も健康効果が期待できますよ。
ベトナムではドクダミは食材として食べられています。
だからベトナム料理を基本として、それを発展させて洋食も作ります。
それでは私の特選ドクダミ料理5品をご紹介したいと思います。
これは我が家のすぐ近くにあるドクダミの群生です。
木陰でジメジメしているような所に、ドクダミが群生しています。
これを根本から刈り取ります。
【目次】
1.食材としてのドクダミについて
2.ドクダミ生春巻
3.ドクダミ入りバインミー
4.ドクダミ入りフォーガー
5.ドクダミハンバーグ
6.ドクダミ棒餃子
7.まとめ
8.動画で説明
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食材としてのドクダミについて
ドクダミはドクダミ科の多年草で、春に芽を出し、5月末から6月にかけて花を咲かせます。
そして、夏に地上部は枯れますが、根は生きていて、翌年の春にまた芽を出します。
今回収穫したドクダミです。
お花が咲いてますね。
食べるなら、お花が咲く前の蕾の頃に収穫すると全体が柔らかくて、香りもフレッシュで食べやすいです。
若いドクダミなら洗うだけで全体を食べることができます。
画像のように、ここまでお花が開いたら、茎とか硬くて食べられないので、先端の葉だけを食べます。
ドクダミの葉は、食べてみると、まるでパクチーのような香りがします。
若い葉は、本当にパクチーそっくりです。
成熟した葉を食べると、パクチーの香りもしますが、それ以外にドクダミ本来のあの香りと青臭さがクドイですが、ミントやライムのような爽やかな香りも見出す事ができます。
先端以外の硬い部分は、干して、お茶にすれば良いです。
花の部分も画像のように、ここまで開くとパサパサで硬いので、お茶にします。
茎は硬くて食べられませんが、葉は柔らかく、アクも無いので、生で食べることができます。
生で食べることができると言っても、サラダにしてムシャムシャと食べるのは、キツいです。
匂いが強烈ですからね。
けど、例えばバジルの葉もいい香りですが、そのまま大量にムシャムシャ食べるのはキツイでしょう。
それと同じようなものと考えていただければ良いです。
イタリア料理で、バジルの葉を少しアクセントに使うように、ベトナム料理ではドクダミの葉を少しアクセントに使うのです。
そう思ったら、食べるのに抵抗が無くなってきたのではないでしょうか。
ドクダミ生春巻
【材料】3個分
ドクダミの葉 3枚
エビ 6尾
大根 適量
人参 適量
キュウリ 適量
※お好みの野菜を使ってください。
エビは、殻を剥き、背腸を取り、茹でても丸まらないように、お腹に数カ所切り込みを入れてから1分くらい茹でます。
そして火から下ろして冷ましておきます。
キュウリは千切りにします。
人参と大根も千切りにしてから、塩で軽く揉んで水分をギュッと絞っておきます。
ライスペーパーを水で濡らして、ドクダミの葉を1枚、葉の表側を下に向けて置きます。
こうすると巻いた時に葉の表面が外に見えるようになります。
エビ、大根と人参、キュウリを乗せていきます。
巻いていきます。
ドクダミ生春巻きです。
スイートチリを付けていただきます。
スイートチリがなければ醤油とかでも良いですよ。
サラダ感覚でマヨネーズを付けても良いです。
味は、ハッキリ言って、美味しいです。
まるでパクチーが入っている生春巻きみたいです。
ちょっとドクダミの葉が成熟しすぎていたので、少し香りが強かったので普通の人には
キツいかもしれません。
私は平気ですけどね。
成熟した葉の場合、葉の量を半分くらいに減らすと良いでしょう。
ドクダミを完全に無くすと味が物足りなくなります。
やはり少しはドクダミが入ってる方が美味しいです。
本当ですよ。
こちらは2017年の5月に作ったドクダミ生春巻きです。
これは5月中旬の、まだ花が咲かないドクダミを収穫して、春巻き1本に対して葉を3枚も使ってますが、爽やかなパクチー臭を感じられる美味しさでした。
ビールと共に美味しくいただきました。
このように若い葉は使いやすいですよ。
ドクダミ入りバインミー
バインミーとはベトナムのサンドイッチです。
ベトナムはフランスに侵略されてた事があるので、その影響でフランスパンで挟むスタイルとなっております。
【材料】1〜2人前
小さいフランスパン 1個
レバーパテ 適量
ハム適量
キュウリ 適量
ニンジン 適量
大根 適量
ドクダミの葉 4枚
ナンプラー又はヌクマム 大さじ1程度
パン屋さんでハード系のパンを買ってきました。
いわゆるフランスパンではありませんが、フランスパンみたいなパンです。
とりあえず、このパン1個じゃ多いので、半分に切ります。
サンドできるように切り込みを入れます。
トースターで軽く焼いておきます。
中にバターを塗り、レバーパテを塗り、ハムを挟みます。
大根とニンジン、これは先ほどの生春巻で使った塩揉みしたものです。
同じく生春巻で使ったキュウリを挟みます。
そして、ドクダミの葉をアクセントに挟みます。
ナンプラーとかヌクマムなどの魚醤で味をつけます。
魚醤をスプーンで計量してから流し込みました。
生春巻で使ったエビも残ってたので、挟みました。
バインミーの完成です。
食べた感じは、一瞬フランスのカスクートのように思いましたが、後からドクダミの香りが来ました。
また魚醤で味付けしているので、魚醤の臭みとドクダミの香りが良いバランスとなっています。
フランスのカスクートとは食感は似てますが、味は全く異なり、エスニックなサンドイッチです。
使ったドクダミの葉は成熟したものだったので香りが強すぎました。
葉を4枚挟みましたが、成熟した葉なら1〜2枚で十分です。
若い葉なら4枚で丁度いいでしょう。
ドクダミ入りフォーガー
フォーというのは、お米で出来た麺です。
また、ガーというのは鶏肉の事です。
要するにフォーガーとは、鶏ガラスープの鶏肉入りライスヌードルの事です。
フォーはインスタント麺を使用します。
それだけでは味が物足りないので、魚醤を大さじ1と茹でた鶏肉を割いて入れました。
付属のスープと麺を入れ、最後に付属の香味油を入れます。
普通はここで完成ですが、ここからドクダミが登場します。
お皿に入れて、仕上げにドクダミの葉を散らし
ライムを絞ります。
ドクダミ入りフォーガーの完成です。
これがめちゃくちゃ美味いです。
ドクダミは加熱すると、あの特有の匂いは無くなり、またパクチーみたいな香りは弱くなり、爽やかな柑橘のような香りに変身します。
その香りが、スープ全体に広がり、フォーを美味しくしてくれます。
麺つゆに刻みネギをトッピングするのと同じくらいの相性の良さです。
まさかあのドクダミが、こんなに美味しく食べられるなんて、衝撃の味です。
ドクダミハンバーグ
次はドクダミを使った洋食といきましょう。
【材料】 4人前
ドクダミ1束 (売ってるほうれん草1束と同じくらいの量)
合挽きミンチ 500g
鶏ミンチ 300g
塩 5g
胡椒 お好みの量
しょうがすりおろし 10gくらい
七味 お好みの量
ドクダミを細かく刻み、フライパンに油をひいて軽く炒めます。
炒めるとしんなりして、匂いが変わります。
あのドクダミの匂いではなく、エスニックなハーブみたいな爽やかな香りになります。
炒めたドクダミと全ての材料をボウルに入れます。
肉に粘りが出るまでこねました。
フライパンで焼きます。
ドクダミハンバーグ。
シンプルに醤油をかけていただきます。
エスニックな風味のするハンバーグになりました。
タイ産のチャンビールが良く合います。
ドクダミ料理には南国のビールがよく合います。
エスニックな風味がどんな風味かと言うと、言葉にするのは難しいですが、あえて言うと、パクチーとライムとミント混ぜて濃くしたような風味でしょうか。
意外と美味しいですよ。
友人宅で作ったのですが、友人は美味しいと言ってくれました。
奥さんは「大丈夫、食べられる。」と言ってました。
また友人の7歳のお子さんと2歳のお子さんは、一口食べただけで、美味しくないと言って、その後は全く食べませんでした。
3個のハンバーグを焼き、1個目は醤油をかけました。
その味は上記のとおりです。
また、2個目には酢醤油をかけました。
酢醤油だと、より美味しくなりました。
これならお店で売ってもいいくらいだと思いますよ。
3個目には赤ワインを煮詰めてケチャップを混ぜた簡易赤ワインソースをかけました。
このソースは美味しいのですが、ドクダミハンバーグとは全く合いません。
エスニックな風味と洋食の風味が、互いの強い個性を主張しながら口の中で混ざり合わず、最後まで混ざり合う事なく、飲み込んでおしまい、といった味でした。
ドクダミ棒餃子
【材料】 5個分
鶏ミンチ 100g
醤油 大さじ1
ごま油 大さじ1
しょうが 10gすりおろす
キャベツ 100g
ニラ 25g
ドクダミ 25g
ライスペーパー 数枚
鶏ミンチに醤油・ごま油・ショウガを入れて粘りが出るまで混ぜます。
刻んだキャベツ・ニラを入れます。
ドクダミを刻んで入れて、混ぜます。
ライスペーパーを濡らして、餃子の具を生春巻きの要領で包みます。
包みました。
スキレットを熱して油をひき、棒餃子を並べ、片面に焦げ目が付いたら裏返し、蓋をして5分くらい焼きます。
焼けました、鉄鍋ドクダミ棒餃子です。
器に飾ってみました。
お味は?
これが結構イケるんです。
ドクダミの匂いはするのですが、香草として爽やかなアクセントになっています。
ショウガやニラと混ぜる事によって、それぞれの匂いが激しくぶつかり合い、それが美味しく感じるのです。
子ども達も、普通に美味しいと言って食べました。
まとめ
- ドクダミは木陰でジメジメしているような所に生える。
- お花が咲く前の蕾の頃に収穫すると全体が柔らかく香りもフレッシュで食べやすい。
- イタリア料理でバジルの葉を少しアクセントに使うようにベトナム料理ではドクダミの葉を少しアクセントに使う。
- 生のドクダミの香りはパクチーの香りに似ている。
- ドクダミは加熱すると、あの特有の匂いは無くなり、爽やかな柑橘のような香りに変身する。
動画で説明
動画ではオトコ中村が出演してドクダミ収穫に始まり、説明し、料理を作り、食べてます。
おかげさまで1万回以上再生していただいてます。
併せてご覧ください。
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