グリコのカプリコ。
アイスコーンの中にふわふわのチョコが入っていて、サクッとかじると、チョコがホロっと溶ける。
まるでアイスのようなんだけど、チョコレートなんですね。
このお菓子には夢があります。
この夢のお菓子を、私は、また手作り出来ないものかと考えてしまいました。
これは私の悪い病気でして、何でも手作りしたがる症候群とでも言いましょうか。
また症状が始まってしまいました。
カプリコを作ろうと思えば、コーンとふわふわのチョコレートを作らなければいけません。
まずコーンですが、カプリコで使用されているウェハースみたいなサクサクのコーンを作るのは、専用の型が必要なので、同じ物を作るのは不可能です。
家庭では、フライパンでワッフル生地を薄く焼いて、コーン型に丸く整形するという方法で作ります。
次に、ふわふわのエアインチョコですが、これは、チョコレートを溶かし、重曹を混ぜて熱を加え、膨らませて作る事ができます。
以上のように、理論的にはカプリコを作る事は可能です。
◆カプリコを作る手順
1.コーンを作る
2.エアインチョコを作る。
3.コーンにエアインチョコを詰める
4.電子レンジで加熱して、チョコをふわふわに膨らませる。
5.完成
ざっとこのような計画で進めていきます。
果たして、上手く作る事は出来るのでしょうか。
1.コーンを作る
バター 30g
砂糖 40g
卵 1個
牛乳 20ml
地粉 30g
バニラエッセンス 1滴
バターを溶かし、砂糖→卵→牛乳→地粉→バニラエッセンスと加えて混ぜます。
その前に、厚紙を丸めてアルミホイルで包み、コーン型を作っておきます。
フライパンを熱して油をひき、生地を適当な大きさになるように流します。
火力は弱火です。
フライパンを回すように傾けて生地が薄く広がるようにします。
そして、こんがり焼き色が付いたら裏返します。
両面が焼けたらお皿に取り出します。
熱いうちに型に巻きつけます。
冷めたらこの形で固まるので型から外します。
レシピの分量で、大きさはバラバラですが、コーンが6個できました。
2.エアインチョコを作る
チョコレート 100g
サラダ油 5g
重曹 5g
水 5ml
チョコレートにサラダ油を加え、湯煎で溶かします。
その間に、重曹と水を混ぜておきます。
この分量だと重曹は水に溶け切らないので、水溶き片栗粉みたいな状態ですが、それでいいです。
溶けたチョコレートに水溶き重曹を入れて混ぜます。
混ぜると、チョコレートが少し膨らみます。
これは、後ほど電子レンジで加熱すると、さらに膨らみます。
電子レンジで加熱すると膨らむというのは、既に実験して成功してるので間違いありません。
3.コーンにエアインチョコを詰める
絞り袋を使って、コーンにエアインチョコを詰めます。
後で膨らむので、このくらいの量で大丈夫です。
4.電子レンジで加熱して、チョコをふわふわに膨らませる。
膨らんだチョコレートがこぼれないように、コーンを立てられる容器に入れて、電子レンジを500wか600wくらいの出力で30秒~50秒くらい加熱します。
ヴイーン(加熱中)
ふにゃ。
あ!
チョコレートは膨らんだけど、熱でコーンが軟らかくなって、形が崩れてしまった。
こりゃいかん。
次は、寝かせた状態で加熱してみます。
これなら熱でも形が崩れないかな?
チョコレートが膨らんでこぼれるかな?
とりあえずやってみよう。
ふにゃ~。
あぁ~またしても…
いずれにせよ、コーンを加熱したら軟らかくなってしまうので、どのように加熱しても結果は一緒でした。
5.完成
結局、加熱すると全て形が崩れましたが、熱いうちに巻き直せば元の形に戻りました。
しかし、何か根性のない形になってしまいました。
これが手作りカプリコです。
カプリコには見えませんが…
味もカプリコではありませんでした。
クッキーでチョコレートを巻いているというお菓子です。
クッキーもチョコレートも、それぞれ美味しいですが、カプリコとは全く別物です。
う~む…
◆まとめ
手作りカプリコは、本物のカプリコとは全く違うお菓子でした。
それはそれで、美味しいのですが、バターや砂糖やチョコレートをふんだんに使っているのですから、美味しくて当然です。
私が目指していたのは、本物のカプリコの、あのサクッとしたコーンとチョコレートの一体感と口解け。
あれは研究され尽くした賜物なんでしょう。
さすがにあれを家庭で再現するのは至難の業だと思います。
また何かの機会に、新しい技術を発見したら挑戦するかもしれません。