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松ぼっくりのレアチーズタルトの作り方

2025年6月14日

松ぼっくりのレアチーズタルト

松ぼっくりのレアチーズタルトの作り方

松ぼっくりのレアチーズタルトの作り方をご紹介します。
文字通り松ぼっくりを使ったタルトです。

松ぼっくりって食べられるの?と驚いた方は、まずは以下の記事をご覧になってからこの記事を読まれた方が理解が深まりますよ。

【目次】
1.松ぼっくりのレアチーズタルトの材料
2.まずは松ぼっくりを収穫
3.松ぼっくりについて予備知識
4.まず松ぼっくりジャムを作る
5.タルト生地を焼く
6.フィリングを作る
7.タルト型にフィリングを流し込む
8.仕上げに松ぼっくりを飾る
9.松ぼっくりのレアチーズタルトを試食
10.余ったタルト生地で松ぼっくりクッキーを焼く
11.松ぼっくりクッキーを試食
12.まとめ
13.動画で説明

松ぼっくりのレアチーズタルトの材料

【タルト生地の材料】(直径23センチのタルト1台分)
米粉 200g
バター 100g
砂糖 20g
松ぼっくりジャム(果肉部分のみ) 30g
卵 1個

【フィリングの材料】
クリームチーズ 200g
生クリーム 200ml 
砂糖 40g
松ぼっくりジャム(果肉なし) 30g
粉ゼラチン 5g
水 大さじ2
レモン汁 大さじ1程度

まずは松ぼっくりを収穫


4月になると、松ぼっくりは、直径1センチ程度の大きさになります。
それを収穫します。
収穫するのは直径1〜2センチ程度の大きさのものがいいです。
2センチ以上のものは避けて、なるべく1センチ程度のものを収穫するといいです。
私の住む京都では、収穫時期は3月下旬から5月初旬くらいまでです。
個体差があるので、収穫時期にばらつきがあります。
早い時期に大きく生長してるものもあり、その逆もあります。
とにかく春になったら直径1〜2センチ程度のものを収穫するのです。

黒松でも赤松でもどちらでもいいですよ。

これが収穫した松ぼっくりです。

松ぼっくりについて予備知識

松ぼっくりについての予備知識は、冒頭に紹介した「松ぼっくりジャムの美味しい作り方 スイーツ・お惣菜など14種の食べ方も紹介!」の記事ですでに書いた事ですが、もう一度書いておきます。

松ぼっくりの予備知識

茎の先端に付いている赤い松ぼっくりの赤ちゃんのようなものが、雌花です。
茎の根元に付いている茶色いエビフライみたいなものが、雄花です。

松は、春に花が咲き、雌花は受粉してゆっくりと松ぼっくりへと生長していきます。
雄花は、春に花粉を飛ばせば枯れて落ちてしまいます。

そして、雌花は、開花してから1年経って、やっと収穫できる大きさの松ぼっくりになるのです。

いわゆる茶色くてかさが開いた松ぼっくりになるのは、開花から1年半かかるのです。

まず松ぼっくりジャムを作る

松ぼっくりをケーキにするために、まずはジャムにします。

【松ぼっくりジャムの材料】
松ぼっくり 100g
砂糖 150g
水 100ml
クエン酸 1g程度 又はレモン汁 大さじ1


まずは水洗いします。


アク抜きです。
10分くらい下茹でして茹でこぼします。


全ての材料を鍋に入れ火にかけます。
沸騰したら弱火にして蓋をしてじっくり煮込みます。
焦がさないようにたまに蓋を開けて様子を見ます。
松ぼっくりのどこに、このような色素があるのか分かりませんが、何故かだんだん赤く色づいてきます。


煮込み始めて50分経過です。
油断してちょっと焦がしました。
ダメになる寸前でしたが、ギリギリ大丈夫です。
でも少し香ばしいジャムになりました。

こうなる1歩手前の赤いドロドロ状態で完成させるのがいいですよ。


松ぼっくりジャムの完成です。

焦がす寸前まで煮詰めたから松ぼっくりが固くなってしまいましたが、ギリギリセーフでした。

タルト生地を焼く

松ぼっくりタルト生地の材料

【タルト生地の材料】(直径23センチのタルト1台分)
米粉 200g
バター 100g
砂糖 20g
松ぼっくりジャム(果肉部分のみ) 30g
卵 1個

私は一応グルテンフリーなので米粉を使ってますが、薄力粉を使っても構いません。


すり鉢に松ぼっくりジャムの果肉部分を入れ、すりつぶします。


できました。


ボウルに米粉・砂糖・バターを入れ、指でバターを潰すように混ぜます。
バターが細かくなって、サラサラのパウダー状になればOKです。

すりつぶした松ぼっくりと卵を入れます。


最初は箸で混ぜてます。
ある程度混ざったら手でこねます。

小麦粉の生地ならこの後冷蔵庫で寝かせますが、米粉の生地は寝かし不要です。


ラップを広げ、タルト生地を指で押さえてある程度広げます。
上からラップを被せ、これを綿棒で伸ばします。

ラップで挟んで伸ばすのは、米粉の生地だからです。
米粉の生地は結着力が弱いので、タルトには向きませんが、こうすると上手くできます。

米粉のタルトについては以下の記事が詳しいです。

米粉タルトの整形は、粘土方式という技もあります。
文字通り粘土をペタペタと整形する方式でタルト台を作ります。
以下の記事では粘土方式でタルトを焼いています。


片面のラップを剥がし、もう片面にラップがついたままひっくり返して型にはめます。


指で押さえて型と生地の間の隙間がないようにしてから、ラップを剥がします。
余った生地は切り取ります。
ちょっと生地が薄かったり足りない部分に生地を足し、ペタペタを押さえて整形します。


フォークで適当に穴を開けておきます。
これを170℃のオーブンで20分焼きます。


松ぼっくりを練り込んだタルト台が焼けました。

フィリングを作る

松ぼっくりのレアチーズタルトの材料

【フィリングの材料】
クリームチーズ 200g
生クリーム 200ml 
砂糖 40g
松ぼっくりジャム(果肉なし) 30g
粉ゼラチン 5g
水 大さじ2
レモン汁 大さじ1程度


ゼラチンに水を加えてふやかしておきます。


室温で柔らかくしたクリームチーズをボウルに入れ、練ります。
砂糖・松ぼっくりジャム・レモン汁を加えその都度混ぜます。


生クリームを2回に分けて入れ、混ぜます。
ふやけたゼラチンを電子レンジで温めて溶かして加え混ぜます。
これでフィリングの完成です。

タルト型にフィリングを流し込む


タルト型にフィリングを流し込みます。
まずはゴムベラで表面を均します。
表面を美しく均したいのでスパチュラを使います。
でも、それほど美しくできませんでした。
まあこんなもんか。

これを冷蔵庫で冷やし固めます。

仕上げに松ぼっくりを飾る


冷え固まったら、仕上げに松ぼっくりを飾ります。


これで松ぼっくりのタルトが完成しました。

松ぼっくりのレアチーズタルトを試食


切り分けます。


では、いただきます。

ウマイです。

これは、すでに作った事があり、美味しい事が分かっていて、それでレシピを紹介してるのです。

クリームチーズのフィリングの中に松ぼっくりジャムが混ざっていますが、松ぼっくりの爽やかさがいいアクセントになってます。
普通のレアチーズタルトの場合は、レモン汁とレモンの皮をすりおろして入れる事で、爽やかさを出しています。
これは、レモン汁と松ぼっくりジャムによって爽やかさが出ています。

ビスケットの部分にも松ぼっくりを練り込んでいるので、そこにも少し松ぼっくりの爽やかさを感じます。
もっと沢山入れても良いと私は思いました。

普通のレアチースケーキよりも、松ぼっくりのパンチが効いて個性的で面白く美味しい味になっています。

bob

ありがとう。ご馳走さんです。
美味しいよね。
美味しいチーズケーキ。
松ぼっくりの味は、そんな分からへん。
上に乗ってる松ぼっくりの粒を食べたらすっごい松ヤニのような香り。
爽やかな香りが鼻腔に広がった。
ケーキ自体の時は、全然気付かへんかったなぁ。
そやけどあっ、今になってなんかちょっと鼻の奥の辺に松の香りが復活してきたわ。
ジワジワ来る感じ。
僕は松の量は、これくらいがいいかなと思う。
美味しかったです。

レアチーズになってる部分の松ぼっくりのジャム感は、あんまり感じられなかった。
このタルトの生地のビスケットの部分はすごい松の爽やかさを感じられて美味しい。
私はこのタルトの生地の松ぼっくり感と、このレアチーズのところの松ぼっくり感はちょうどかなと思う。
レアチーズの所にもうちょっと松を出してくると逆に爽やかを通り越すような気がする。
ちょっと松ぼっくりが濃くなるのかもしれない。
私は普通のレアチーズのあのレモンの爽やかなのよりも、こういうコクがあるこのケーキは新鮮な感覚で美味しいと思う。
私も松ぼっくりの量は、これくらいでいいと思う。

お2人には高評価をいただきました。
松ぼっくりの量は足りてるみたいです。
私は、自分で松ぼっくりを何度も味見したり食べてるので、刺激に慣れて、量を多く入れてしまいがちですが、普通の人にはちょうど良い量だったと思います。

余ったタルト生地で松ぼっくりクッキーを焼く


タルト台を作る時に余った生地を取り除きました。


その生地を集め、少し砂糖を足してこねます。
砂糖の量は量ってません、テキトーです。

タルト台としてのビスケットは甘さ控えめにしてあるので、ビスケット単体で食べようと思えば砂糖を足してやるといいです。


棒状に丸めてラップで包み、冷蔵庫で冷やし固めます。


冷やし固めたら包丁で5ミリくらいの厚さにスライスします。


オーブン天板にクッキングシートを広げ、クッキー生地を並べ170℃のオーブンで15分くらい焼きました。


松ぼっくりクッキーの完成です。

松ぼっくりクッキーを試食


では、いただきます。

基本的にタルトに使ってるビスケットと変わりません。
でも、クリームチーズのフィリングと一緒でなく、これ単体で食べるから、印象が違ってきます。
タルトの台の場合は、フィリングの水分を吸って、サクサク感が弱まりますが、これ単体で食べると、当然ですがサクサクとして、中に松ぼっくりの細かい粒のザクザクを感じます。
それを奥歯で噛み潰すと、松の爽やかさが口に広がります。

美味しいです。

bob

何やろ紅茶のようななんか葉っぱが入ってるクッキーってあるやん。
ああいう感じやね。
風味に関しては、特に松ぼっくりが主張してくることはなかった。
噛んだ時にたまに「ん!?」って何かあるって、コリコリ噛み潰してたらちょっとの松ぼっくり感が出る。
僅かに出るってそんな感じやね。
まあでも美味しいクッキーですわ。
ありがとう。

こっちの方は、もっと松ぼっくり入れたら良かったんじゃないかなって思う。

オトコ中村

妻は、私に鍛えられてるから慣れてそう感じるのかもしれません。

いや、もうちょっと入った方がいい!

そんな訳で、松ぼっくりの量に関しては、人それぞれ感じ方が違いますが、とにかく美味しいのです。

まとめ

  • 4月に直径1センチ程度の松ぼっくりを収穫する。
  • 収穫できるのは雌花が開花してから1年経過したもの。
  • タルト生地は小麦粉で作っても良い。
  • 松ぼっくりのレアチーズタルトは美味しい。
  • 松ぼっくりクッキーも美味しい。
  • 松ぼっくりの量は慣れたら増やしても良い。

動画で説明

動画では私が実演しております。
bob氏と妻も声だけ出演しております。
動画でしか表現できない事もあるので、併せてご覧ください。

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このブログを書いてる人

オトコ中村
京都在住 40代 料理を通じて皆が健康で幸せになればいいなと思っている。
YouTubeもやってます。
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詳しくは プロフィールのページ をご覧ください。

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