酒粕はケーキ素材としての可能性を秘めています。
前回の 酒粕パウンドケーキと、ケーキに使うなたね油について でも同じ事を書きました。
酒粕は、ケーキに混ぜて焼くと、なぜかチーズのような風味に変身するという特徴を活かして、酒粕でチーズケーキを焼いてみます。
そのレシピを調べるために「酒粕チーズケーキ」で検索してみると、いろいろヒットしました。
やはり酒粕チーズケーキは美味しいのでしょう。
酒粕チーズケーキと一言で言っても、いろいろありますねぇ。
酒粕の割合が多いものや、少ないもの。
またレアチーズケーキもあれば、ベイクドチーズケーキもあり、スフレチーズケーキもあります。
大いに参考になりましたが、マネしたいレシピは見つかりませんでした。
私は、もちろんですが酒粕の割合が極めて多いものを作ります。
調べたレシピを踏まえ、それをアレンジして、酒粕の割合が極めて多いレアチーズケーキと、ベイクドチーズケーキの2種類を作ってみます。
けど、美味しく出来上がる保障がないので、ちょっと少なめに作ります。
直径12センチの型があればいいのですが、我が家にある一番小さいケーキ型は直径18cmなので、これを使います。
テフロン加工で、底が外せるタイプのものです。
まずは、酒粕レアチーズケーキ
薄力粉 100g
バター 50g
砂糖 20g
酒粕(練り状のもの) 15g
〈フィリング(中身)の材料〉
酒粕(練り状のもの) 120g
クリームチーズ 100g
生クリーム 100ml
砂糖 70g
レモン汁 5ml
ゼラチン 3g
水 30ml
※板状の酒粕を使う時は、日本酒40gに酒粕80gを浸み込ませて合計120gにして練っておきます。
最初にタルト生地(ビスケット)を焼く
冷えたバター、薄力粉、砂糖を入れる。(バターは粉に埋もれてます。)
指先で、できるだけバターの固まりが小さくなるようにもみ込む。
酒粕を加え、練り混ぜる。
混ざった生地は、ラップに包んで冷蔵庫でしばらく寝かす。
めん棒で伸ばす。
型に合わせて切り取って、型にはめる。
フォークで穴をあける。
170℃のオーブンで30分焼きました。
これを冷ましておきます。
フィリング(中身)を作る
耐熱容器にゼラチン、水を入れ、ふやかしておく。(この部分は画像なし。撮り忘れ。)
別のボウルで、クリームチーズを温かくしてから練る。
砂糖を加え、酒粕を2回に分けて加え、混ぜる。
生クリーム、レモン汁、温めて溶かしたゼラチンを加え混ぜる。
焼いたタルト生地の上に流し、冷蔵庫で3時間以上冷やす。
完成
酒粕レアチーズケーキ
うまい~っ!!
これは、センセーショナル!!
我が人生において、初めての味です!
酒粕の味と、クリームチーズの味が半分ずつ感じられます。
いや、酒粕の味の方が若干強いかも知れません。
酒粕とクリームチーズの味が、驚くほど相性抜群なのです。
さらに、酒粕には火を加えてないので、日本酒の味がモロにします。
日本酒が好きな人なら、たまらない味です。
妻は、大絶賛でした。
子供にはあまり食べさせられません
とは言うものの、試しに子供に食べさせてみました。
9歳の息子は、「美味しい。」と言って食べましたが、本当は美味しくないのに酒の味を大人ぶって無理して食べている様子でした。
本当に美味しい時は、ケーキの皿まで舐める勢いで食べますが、皿は舐めてませんでした。
その事からも、美味しくなかったのだろう事が伺えます。
7歳の娘は、一口食べただけで変な顔をして、それ以上食べませんでした。
やはり、ものすごく大人の味という事ですね。
こんな味は、手作りでしか味わえないでしょう。
手作りの醍醐味です。
次に酒粕ベイクドチーズケーキ
薄力粉 100g
バター 50g
砂糖 20g
酒粕(練り状のもの) 15g
※先ほどの酒粕レアチーズケーキのタルト生地と同じです。
〈フィリング(中身)の材料〉
酒粕(練り状のもの) 120g
クリームチーズ 100g
砂糖 80g
卵 1個
薄力粉 30g
レモン汁 5ml
※板状の酒粕を使う時は、日本酒40gに酒粕80gを浸み込ませて合計120gにして練っておきます。
クラフト生地を作る
クラフト生地は、先ほどのタルト生地と全く同じ材料で、同じ作り方です。
呼び方を変えただけです。
型にクラフト生地を敷く。
この段階で焼かずに、この中にフィリングを流し込んでから焼きます。
フィリングを作る
クリームチーズを温めてから練り、そこに砂糖、酒粕、薄力粉、卵、レモン汁を加え、そのつど混ぜる。
型に流し込む。
170℃のオーブンで50分焼きました。
これを冷まし、1日寝かせる。
完成
酒粕ベイクドチーズケーキ
美味しいです。
酒粕の香りがするチーズケーキといった印象です。
先ほどの酒粕レアチーズケーキのインパクトが強すぎたために、これを食べても、何の驚きもありませんでした。
けど、よく考えると、これも売っていない味で非常に面白い味だと思います。
作る順番が逆だと良かったかも知れません。
ちなみに、9歳の息子は食べましたが、7歳の娘は1口しか食べませんでした。
大人の味であることは間違いないです。
最後に
美味しく作れる保障が無かったので、少なめに作りましたが、どちらも美味しかったです。
やはり酒粕は、スイーツの素材としての可能性が半端じゃないです。
チーズケーキにも相性抜群である事が分かりました。
手作りされるなら、是非ともレアチーズケーキを作られる事をお勧めします。
驚きと感動は間違いないです。