京都御苑でこのようなキノコに出会いました。
直径は、10cmくらい。
これはオニフスベです。
これは直径20cmくらいの物です。
大きいものだと、30cm以上にもなるらしいです。
実は、このオニフスベ、食べる事が出来ます。
と言ってもまだ食べたことはありません。
キノコの資料に食べる事が出来ると書いてあるだけです。
そこで、どのようにすれば食べられるかをインターネットで調べてみると、色々ありましたが、ソテーにするのが一番よさそうです。
味に関しては、どこを調べてもだいたい「食べることは出来るが、美味しくない」という内容でした。
美味しくないと言われても、食べる事が出来るなら、一度は食べてみないと気がすまないなぁ…
しかし、美味しくないなら無理に食べる必要もないし、そもそも食べたい気が起こらないですね。
いやいや、そのマズいキノコを調理技術によって美味しく変身させるのが面白いのじゃないか。
でも料理は素材で決まるから、素材がマズければ、それで料理はマズく決まります。
そうだな、だったら採らないでおこう。
なんだかんだ葛藤したあげく結局、採りました。
かくすれば かくなるものと 知りながら 止むに止まれぬ オトコ中村
マズイと分かっていながらも、やはり食べてみないことには気がすまないオトコ中村でした。
まず、包丁で表皮をむきます。
切ってみました。
スカスカのフォアグラみたいですね。
土のような雑巾のような匂いがして、いかにも食欲をそそらないです。
フライパンでソテーしてみます。
まずは、素材の味を確かめる為、シンプルに塩コショウと醤油少々で味付けしました。
オニフスベのソテー
気になるお味は?
怖いからナイフで小さく切って少しだけ口に運びました。
モグモグ…
ん?
食感は、ふわふわのはんぺんと言った感じです。
そんなにマズくない…?
ゴクッ!
普通に飲み込みました。
が…
後味が悪い~。
土のような雑巾のような嫌な香りが口の中に残ります。
その後、嫌~な後味が長く残ります。
やはりマズイ!!
このマズさは根に持つタイプです。
口の中にず~っとマズさが残ります。
一口食べてもうたくさん。
二口目は手が出ません。
ソテーにするのが美味しいって、ホンマかいな~?
しかしこんなにシンプルな味付けなら、マズイ素材のマズさが活かされてしまいますね。
これではいけない。
これならどうだ!!
今度は焼肉のたれで、濃い味を付けてみました。
お味は?
口の中で、たれの濃い味を楽しんだ後に、例の嫌な香りが残ります。
マズくて飲み込めない~!
ペッと吐き出してしまいました。
これもだめでした。
これならどうだ!!!
ソテーしたものに、ニンニク・ショウガ・ネギ・エゴマと香りの強い薬味をたっぷりトッピング!
さあ、お味は?
ん?
薬味が爽やかで心地よいですね。
例の嫌な香りを打ち消すために、薬味をどんどん口に掘り込みました。
具1に対して薬味9の割合なら美味しく食べる事が出来ます。
…て事は?
薬味を食べているようなものです。
具の存在意義が無いに等しい。
いや、無いほうが有難いです。
え~ゴホン!
要するに…
オニフスベは食べるなという事です。
だから言わんこっちゃ無いわ~。