ダッチオーブン・スキレット 世界料理研究会

ミートパイをダッチオーブンで作る 第13回世界料理研究会(前編)

2019年5月5日

ミートパイをダッチオーブンで作る
第13回世界料理研究会(前編)

2019年5月某日、京都市左京区にある山村都市交流の森にあるバーベキューサイトにて第13回世界料理研究会が行われました。

今回は、ミートパイをアウトドアで、ダッチオーブンを使って炭火で焼きます。

ミートパイとは、挽肉をパイ生地で包んで焼いたイギリス料理です。
また、フランス料理でも挽肉をパイ生地で包みテリーヌ型で焼いたパテ・アンクルートという料理があります。
日本人からすると、どちらも似たようなものなので、特に区別はしませんが、今回作る料理は、とりあえずミートパイと呼ぶ事にします。

【目次】
1.ダッチオーブンでミートパイを焼く方法
2.家での仕込み
3.火を熾す
4.焼く
4-1.焼き始めて1時間経過
4-2.焼き始めて1時間30分経過
4-3.焼き始めて2時間経過
4-4.焼き始めて2時間30分経過
5.1時間休ませて完成
6.まとめ

ダッチオーブンでミートパイを焼く方法

家の台所で焼く場合は、パイ皿にミートパイを入れてオーブンで焼きますが、アウトドアの場合は、ダッチオーブンに直にミートパイを入れて焼きます。

ユニフレーム10インチハーフダッチオーブン

今回使用したのは、ユニフレームの10インチハーフダッチオーブンです。
ダッチオーブンの蓋には、炭を置く事ができる縁(フリンジ)が付いているので、上下から炭火で焼く事ができ、オーブンで焼いたのと同じような効果が得られるのです。
また、ダッチオーブンは分厚い鉄で出来てますから、炭の熱をじんわりと中に伝え、遠赤外線効果でふっくらと火が通ります。

家での仕込み

ミートパイという料理は、手の込んだ料理ですから、家で仕込みを済ませて、あとは焼くだけという状態にしておきます。

ダッチオーブンに油を塗る

ダッチオーブンに油を塗ります。

パイ生地を薄く伸ばして中に敷く

パイ生地を薄く伸ばして中に敷きます。

ミートパテ

中に入れる挽肉は、1kgの挽肉を使いハンバーグと同じ要領で作りました。

【中身の材料】
合挽きミンチ 1kg
玉ねぎ 1個(みじん切りして炒めておく)
卵 2個
米粉 30g(無くても良い)
塩 10g
コショウ 1gくらい
ナツメグ 少々

挽肉を詰め込む

挽肉を詰め込みます。

パイ生地の縁を内側に折ります

パイ生地の縁を内側に折ります。

上からパイ生地を被せて包む

上からパイ生地を被せて包みます。

残ったパイ生地を葉っぱのようにして飾る

残ったパイ生地を葉っぱのようにして飾りました。

これで仕込みは完了です。

火を熾す

炭火を熾す

火を熾します。
この会場では、地元で伐ったナラの木の炭が備え付けられていますので、その炭を使います。
画像のようにチャコスタという道具を使うと、簡単に炭火を熾すことができます。

焼く

ダッチオーブンの上下から炭火で焼く

ダッチオーブンの上下から炭火で焼きます。

この会場では、テーブルにバーベキューコンロが備え付けられていたので、それでミートパイを焼き始めます。

焼き始めて1時間経過

焼き始めて1時間経過したミートパイ

蓋を開けてみました。
ご覧のとおり、全然焼けてません。
火力が弱いです。

もっと強い火力で上下から熱さないといけません。

けど、火力が弱い事は、大丈夫な事です。
強くすれば済みますから。

逆に火力が強ければ、焦げてしまいます。
焦がしてしまえば火を弱めても焦げは治りません。
真っ黒コゲにしてしまえば、取り返しがつきません。

だから、火力が弱い事は、大丈夫な事なのです。

蓋の上の炭を追加

炭を追加しました。

焼き始めて1時間30分経過

焼き始めて1時間半経過したミートパイ

まだ焼けてません。
表面のこんがり焼けた感じが全くありません。

しかし、肉汁が表面にあふれ出しているので、ある程度中まで火が通っているのでしょう。

もう少し上からの火力を強くして焼きます。

また、鍋底の焼き具合は、確認しようがありませんので、下からの火力は焦がさないように終始弱火か、それ以下の火力をキープします。

バーベキューとダッチオーブンの両方を同時進行で調理

そんな事をしてる間にお腹が空いてきたので、バーベキューを始めましょう。
バーベキューコンロが、この1台だけなので、バーベキューとダッチオーブンの両方を同時進行で調理していきます。

コールスロー

コールスローサラダも登場。

これは、家で作ったサラダを皿に盛りつけただけですが、こんなのがあるだけで、バーベキューの食事が豊かになるので、簡単なものでもいいので、サラダを作るといいですよ。

焼き始めて2時間経過

焼き始めて2時間経過したミートパイ

表面が、少しこげた部分もありますが、いい感じに焼けてきました。
中心部に竹串を刺して、中まで火が通ったか確認します。

竹串を3秒くらい刺して、それを唇にあてて温度をみます。
唇は温度に敏感なので、温度を感じやすいのです。

竹串を温かく感じれば中まで火が通っているのですが、まだ生ぬるい感じでした。
上からの火力をもう少し弱めて、じっくりと焼かなければいけません。

オガ炭をのせる

備え付けの炭が燃え尽きたので、持参したオガ炭を使っています。

焼き始めて2時間30分経過

焼けたミートパイ

竹串を刺して確認しました。

OKです。
焼けました。

これを火から下して1時間くらい休ませてからいただきます。

1時間休ませて完成

ミートパイを切り分ける

それでは、切り分けていただきましょう。

鍋底の部分の焼き具合は、切って取り出してみないと分かりません。

もし、焦げ付いていたりすると、底が剥がれませんから、切り分けようにも切り分けられずにボロボロに崩れて悲劇になります。
だから、切り分ける瞬間は、ちゃんと焼けているかどうか、ドキドキしながら切っているのです。

ミートパイを切り分けるところ

ちゃんと剥がれました。

よかった~。

切り分けたミートパイ

挽肉がぎっしり詰まっています。
そして全体にムラなく火が通ってます。
底も、きれいとまではいきませんが、きちんと剥がれました。

自家製デミグラスソース

自家製のデミグラスソースです。

デミグラスソースの作り方は以下をご覧ください。

 

デミグラスソースをかける

ミートパイにデミグラスソースをかけます。

デミグラスソースをかけたミートパイ

それではいただきます。

パクッ…

モグモグ…

お味は?

ぜ…

ぜっ…

絶品!

奮発して良い挽肉を使ったので、肉が美味しいです。
さらにパイに包まれているので、おまけにダッチオーブンの蓋を閉めて焼いたので、旨味と香りがどこにも逃げずに、肉の中に残っています
口に入れた途端に肉の旨味と香りが爆発し、宇宙まで広がって行く感じです。

デミグラスソースと肉の相性もバッチリで、パイ生地の香ばしさもそれを引き立てます。
そして肉をガッツリ食べたという満足感があります。
こりゃたまりません。

赤ワインがあれば天にも昇る心地になるでしょうが、帰りの運転があるので、お茶と共にいただきました。

2時間半もかけて焼いただけの価値はあります。
参加者も皆満足してくれました。

まとめ

  • ミートパイとは、挽肉をパイ生地で包んで焼いたイギリス料理。
  • 家の台所で焼く場合は、パイ皿にミートパイを入れてオーブンで焼くが、アウトドアの場合は、ダッチオーブンに直にミートパイを詰め込んで焼く。
  • ダッチオーブンの蓋には、炭を置く事ができる縁(フリンジ)が付いているので、上下から炭火で焼く事ができる。
  • ダッチオーブンは分厚い鉄で出来ているので、炭の熱をじんわりと中に伝え、遠赤外線効果でふっくらと火が通る。
  • ミートパイは、手の込んだ料理だから、アウトドアで作る時は、家で仕込みを済ませて、あとは焼くだけという状態にしておくと良い。
  • ダッチオーブンで焼く際、火力が弱くても強くすれば済むので大丈夫。強ければ焦げてしまうので、火力が強いよりも弱い方が良い。
  • 焼けたかどうかの確認は、中心部に竹串を刺して、唇で温度を確認する。
  • 2時間半かけて焼いたミートパイは絶品!

実は、ミートパイは、今回のような作り方でなく、挽肉に火を通してからパイで包んで焼く方法が、どちらかと言うとスタンダードなのです。
そうすれば、2時間半もかけて火を通さなくても表面のパイ生地に火が通れば完成なので、そちらの作り方が手軽です。

次回、第13回世界料理研究会(後編)の 研究テーマは、恒例のキャンプスイーツです。
また新しい事に挑戦しましたので、乞うご期待。

続き:スキレットでイチゴのチーズタルトを作る 第13回世界料理研究会(後編)

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