製菓材料通販の クオカ で、スペイン産マルコナ種アーモンドを入手しました。
これは、日本であまり流通してないものです。
楽天でもアマゾンでも見つからず、いろいろ探した挙句にクオカで見つけました。
500g入り1680円、送料630円、合計2310円(消費税5%込)で購入。
高いですね~。
この、スペイン産マルコナ種アーモンドは、非常に風味豊かでコクがある、世界最高のアーモンドです。
これを使ってお菓子を作れば、味のレベルが格段に上がる事は、間違いなしです。
また、先日の記事 ピーナッツバターの作り方と美味しいレシピ で、紹介したとおり、地中海料理でコクを出すためにも使用します。
日本で輸入されているアーモンドのほとんどが、カリフォルニア産です。
カリフォルニア産でも十分に美味しいのですが、スペイン産マルコナ種アーモンドは、もう全然違う美味しさです。
私は、今までこれを食べた事が無く、本物の味をどうしても知りたかったので、高いですが思い切って買いました。
1.まずは、少し試食してみましょう
2.マルコナアーモンドをパエリアの風味付けに使う
2-1.さつま芋のパエリア
3.小麦粉不使用アーモンドクッキー
3-1.本に書いてあるレシピでアーモンドクッキーを作る
3-2.分量を見直して再挑戦!
4.スペイン修道院のケーキタルタ・デ・サンディアゴ
4-1.タルタ・デ・サンディアゴの作り方
5.ポルボロン
5-1.ポルボロンの作り方
6.最後に
まずは、少し試食してみましょう
オーブントースターで少し焦げ目が付くくらい焼いてみました。
冷ましてから頂きます。
味は、期待通りの美味しさです!!
クリーミーで濃厚で風味豊かでコクがあります。
マルコナアーモンドをパエリアの風味付けに使う
先日は、パエリアの風味付けに、これの代用としてピーナッツを使用するレシピを紹介しましたが、今回は、本物のマルコナアーモンドを使って同じものを作ってみましょう。
さつま芋のパエリア
米 1合(洗っておく)←洗いたくない場合は、無洗米を使う。
熱湯 200ml
サフラン 一つまみ
粉末コンソメ 2g
粉末パプリカ 少々
うす口醤油 10ml
マルコナアーモンド 20g(炒ってすりつぶしておく)
オリーブオイル 大さじ2
ニンニク 1かけ(みじん切り)
鶏ミンチ 60gくらい
塩 少々
コショウ 少々
トマトソース 大さじ1(ケチャップでも可)
さつま芋 200gくらい(適当に切っておく)
玉ネギ 100gくらい(適当に切っておく)
白ワイン 少々(日本酒でも可)
〈作り方〉
熱湯にサフランを入れて香りを出す。
そこに粉末コンソメ・粉末パプリカ・うす口醤油・アーモンドを溶かして、スープを作っておく。
フライパンを熱して、オリーブオイル・ニンニク・鶏ミンチ・塩・コショウ・トマトソース・さつま芋・玉ネギ・白ワイン・米の順に入れて炒める。
スープを加え、混ぜて、蓋をして弱火で10分炒める。
最後に、弱火から中火くらいの火力で、チリチリと音が鳴るくらいまで炒め、おこげを作る。
火を止めて10分蒸らして出来上がり。
さつま芋のパエリア
美味し~い!!
ピーナッツバターを使用した時よりも、味が軽やかで上品になってます。
確かに本物の味!
美味しいものを食べた喜びと、作った喜び、そして本物を知った喜び、これはたまりませんね~。
けど、案外ピーナッツバターで作った物も美味しいです。
普段は、ピーナッツバターを使って、いざという時はマルコナアーモンドを使う、というように使い分けるのも良いかも知れません。
さて、アーモンドは、500g入りを買ったので、まだまだ残っています。
せっかくだから、アーモンドを使ったお菓子にも挑戦してみましょう。
小麦粉不使用アーモンドクッキー
最高に美味しいスペイン産マルコナ種アーモンドを使って、いろいろとお菓子を作ってみましょう。
修道院のお菓子 [ 丸山久美 ] |
スペイン産マルコナ種アーモンドを使ったお菓子を作るに際して、参考にしたのがこの本です。
スペイン修道女の伝統的なレシピが載っていて、アーモンドのレシピもたくさん載っています。
レシピには、わざわざ(マルコナ種)とアーモンドの品種を指定してある程、レシピの内容は徹底しています。
日本人の口に合うかどうかは別として、本物のスペイン修道女のレシピ本だと思います。
本に書いてあるレシピでアーモンドクッキーを作る
アーモンドパウダー(マルコナ種)100g
粉砂糖 80g
卵白 2個分
バニラエッセンス 少々
アーモンド(ホール・マルコナ種)20個
※本に書いてある通りの分量です。
まず、アーモンドをパウダーになるまで、すり鉢ですりつぶします。
パウダーになりました。
アーモンドパウダー・粉砂糖・卵白・バニラエッセンスを混ぜます。
すると、生地がべちゃべちゃになってしまいました。
小麦粉20g(分量外)を混ぜ、少しだけ生地をしっかりさせました。
クッキングシートに、スプーンですくって20個分並べました。
本には、手で丸めて並べると書いてありましたが、生地が柔らかすぎて手で丸められませんでした。
アーモンドを押し込みます。
本には「180℃のオーブンで15分」と書いてありましたが、20分焼きました。
それでもなんか、焼き足りない感じですね。
更に、オーブントースターでカリッと焦げ目を付けました。
こんがり美味しそうに焼けました。
しかし!
実際は、ふにゃっと湿ったクッキーに仕上がりました。
味は、「アーモンドエッセンスを入れたのか?」と、思うほど濃厚なアーモンドの香りが口に広がり、美味しいはずですが、ふにゃ~っとした食感で台無しになってます。
これがカリッとしてたらどんなに美味しい事か。
原因は、レシピ本に書いてある通りに卵白2個分を入れたのだけれど、卵がL寸だったために、それが多すぎたのでしょう。
分量を見直して再挑戦!
◆アーモンドクッキーの作り方(中村式)
アーモンドパウダー(マルコナ種)50g
粉砂糖 40g
卵白 20g
バニラエッセンス 少々
アーモンド(ホール・マルコナ種)13個
※今回は、すり鉢ではなくグラインダーでアーモンドパウダーを作りました。
アーモンドパウダー・粉砂糖・卵白・バニラエッセンスを混ぜます。
クッキングシートを敷いた天板に、手で丸めて並べて、アーモンドを押し込みます。
200℃のオーブンで18分焼きました。
今度は、こんがりカリッと焼きあがりました。
美味しい!!
小麦粉は一切使用していない、とことんアーモンドを堪能できるクッキーに仕上がりました。
マルコナアーモンドばかりの、とても贅沢なクッキーなので、軽はずみには食べられません。
心して頂く事にします。
スペイン修道院のケーキタルタ・デ・サンディアゴ
タルタ・デ・サンディアゴとは、「聖ヤコブのケーキ」という意味で、スペインガリシア州のサンディアゴ・デ・コンポステーラという町の修道院で生まれた、伝統的なお菓子です。
表面に、粉砂糖で聖ヤコブの十字の型を取ります。
このようなケーキです。
画像は、どこかのサイトから拝借しました。
これも、マルコナアーモンドをたっぷり使います。
タルタ・デ・サンディアゴの作り方
アーモンドパウダー(マルコナ種) 80g
砂糖 60g
卵L寸 1個
レモンの皮すりおろし 1/4個分
シナモンパウダー 小さじ1/3
全ての材料をボールに入れます。
混ぜます。
型に流します。
190℃のオーブンで20分焼きました。
これを冷まして型から外し、粉砂糖で十字架のマークを付けます。
本来ならそうするのですが…
ところが…
ほんの遊び心で「オトコ中村」とやってみたのですが…
これで、「タルタ・デ・オトコ中村」と言いたかったのですが…
ちょっとセンス無いなあ…
素直に十字架のマークにしておけば良かったかも?
味は、濃厚で美味しいです。
アーモンドが濃厚で、レモンの香りも濃厚で、シナモンの香りも濃厚です。
近頃は、あっさりしたお菓子が多いですが、これは、濃いお菓子です。
ポルボロン
ポルボロンは、スペイン・アンダルシア地方で生まれた、クッキーのようなお菓子で、クリスマスには欠かせないそうです。
口の中に入れると、ほろっと崩れる独特の食感で、溶けないうちに「ポルボロン、ポルボロン、ポルボロン」と3回唱えると、幸せが訪れると言われております。
小麦粉を炒ってグルテンを破壊する事によって、ほろっとした食感を出すみたいなのですが、わざわざそんな事しなくても、小麦粉の代わりに米粉を使ったら良いんじゃないの?
と思いまして、米粉を使ってみることにします。
ポルボロンの作り方
米粉 50g(上新粉でも可)
アーモンドパウダー(マルコナ種) 50g
粉砂糖 50g
バター 30g(柔らかくしておく)
ラード 20g(パーム油で代用しました)
シナモンパウダー 少々
全ての材料を混ぜます。
棒状にまとめてラップでくるみ、冷凍庫で1時間くらい冷やします。
冷え固まったら、1cmくらいの厚さに切って、クッキングシートを敷いた天板に広げ、焼きます。
170℃のオーブンで18分焼きました。
これを冷まして粉砂糖をふります。
ポルボロンの完成。
口に入れたらちゃんとほろっと崩れますよ。
米粉を使うのは正解でした。
口の中でほろっと崩れ、溶けて無くなり、軽やかなアーモンドとバターの幸せな余韻が残ります。
想像していたよりもずっと美味しいです。
…と言うよりも、気を失いそうなくらい美味しいです。
奇跡の美味しさです。
最後に
マルコナアーモンドを使ったら、まともに作りさえすれば、何を作っても美味しかったです。
きっと素材が良かったのでしょう。
やはり、マルコナアーモンドはすごい!