ビール

国産のホップについて

2017年8月30日

私は、何度も言ってますが、日本の農家と農作物を応援しています。

国産のホップも、もちろん農作物ですから応援してます。

ホップとは何?

ホップはアサ科のツル性の植物で、和名はセイヨウカラハナソウと言います。
雌株の毬花(きゅうか)がビールの原料に使われるのですが、毬花の中にあるルプリンと呼ばれる黄色い粉が、ビールに苦味と香りをもたらしてくれるのです。
その他にもビールの防腐効果や、泡持ちを良くする作用や、発酵中のビールの余分なタンパク質を沈殿させる作用もあるみたいです。

またホップは、健胃、鎮静効果のあるハーブとしても知られていますが、ホップをハーブティーとして飲んでも、苦いだけで美味しくも何ともありません。

ところが、ビールの場合は、それが心地よい苦味となるのです。
ホップの苦味と香りは、ビールを美味しくするために神がこの世にホップをもたらしたとしか思えない程にビールにピッタリなのです。

日本でのホップ栽培について

以下のグラフをご覧ください。

国産ホップの生産状況1975年から2011年までの国産ホップの生産状況です。
1977年の生産量2287トンをピークに、2011年の生産量は335トンと、およそピーク時の1/7まで減っています。

当然の事ながら、この生産量では国内で生産されるビールをカバーできません。
それどころか、日本産のビールは、原材料のホップをほとんど輸入に頼っているのです。

ホップだけでなく、大麦麦芽もほとんどが輸入です。

関連記事:国産麦芽100%のビールについて

別に、日本の気候がホップ栽培に向かないとか、そういった理由ではありません。
ホップは熱さに弱いので、日本で栽培する場合、九州・四国・沖縄では栽培するのは難しいですが、東北や北海道ではむしろ栽培に向いていると言えるでしょう。
ただ、積極的に栽培していないというだけなのです。

日本の農家を応援する立場としては、ちょっと寂しいですね。

国産ホップ増産への動きも少し出てきました

こんなニュースもあります。

キリン、国産ホップ増産へ クラフトビールに活用(2017年01月31日京都新聞)から引用。
キリンビールは31日、岩手、秋田、山形3県の農家と協力し、ビールの主原料の一つである国産ホップの収量を増やす方針を明らかにした。大半のビールに使われている海外産ホップとは風味が異なる特長を生かし、個性を重視したクラフトビールに活用する。ホップはビール特有の苦みと香りを生み、泡持ちを良くする役割も果たす。同社が開発した新品種「MURAKAMI SEVEN(ムラカミセブン)」の収量を、現在の約100キログラムから2020年に約8トンまで拡大する計画だ。

計画通り100キログラムが8トンに増えたところで、ピークである1977年の生産量2287トンには遠く及びませんが、こういった動きが広がるといいですね。

それ以外にも、日本各地のクラフトビールメーカーがホップを自家栽培するという動きもあちこちで発生しています。

京都府与謝野町「ホップ試験栽培に成功!」

九州初の挑戦へ。ホップの試験栽培始まる(リンク切れ)

これらの試験栽培での収穫量はまだ少ないでしょうけど、こういった活動がどんどん広まれば良いですね。
陰ながら応援しています。

国産ホップ100%のビールはレア

以上の事から分かるように、国産ホップ100%のビールは非常にレアであります。

ですが、こういった商品があります。

キリンとれたてホップ

一番搾りとれたてホップ今年収穫された岩手県遠野産のホップ「IBUKI」を使用した一番搾りです。
10月24日(火)から数量限定で全国発売との事。
これはちょっと飲んでみたいです。

「一番搾り とれたてホップ生ビール」を発売

仙台づくり

仙台づくり※画像は、キリン一番搾り仙台づくりのサイトのスクリーンキャプチャを加工したものです。
画像をクリックしたら出典元サイトに移動します。

「キリン一番搾り仙台づくり」は、東北産のホップを使用したビールです。
飲んでみたいですが、私の住む京都では売ってません。

だから、全国販売される「一番搾りとれたてホップ」を是非とも飲んでみようと思います。

国産ホップが凄い理由

私が国産ホップを注目する理由がもう一つあります。

輸入ホップは乾燥させたり、粉末にして固めてペレットの状態で輸入してます。
乾燥させたりペレットにするのは、長期保存や輸送に便利ですが、ホップを乾燥させる工程で、苦味や香りがある程度抜けてしまいます。

それに比べ、国産だと生のホップを使う事が出来ます。
生だと、苦味が強く、フレッシュな香りがします。

普通のビールを飲んで、ホップの苦味は感じるけれど、ホップの香りを感じるビールというのは、あまりありません。

ホップの香りって良い香りですよ。
ホップ単独での香りはそうでもないですが、ビールと一緒になると、何故か良い香りに変身するのです。

ビールを飲んでホップの香りを楽しめるようになれば、ビールの楽しみが果てしなく広がります。
国産のホップなら、その鮮度を活かした香りが広がるビールを作る事ができるのです。

実際は、一番搾りとれたてホップの場合、産地から工場までの移動もあるので、生ではなく冷凍です。
冷凍だと生よりも香りが少し弱まりますが、フレッシュ感は維持できます。

クラフトビールのような小規模場醸造所がホップを自家栽培したら、畑から即タンクへ生のホップ放り込む事も可能です。
それはもう本当に香りの良いビールになるでしょう。
ビール好きとしては夢のような話ですね。

その他に国産ホップ100%ビールを飲む方法

他にも国産ホップ100%のビールを飲む方法があります。

それは、自分で作って飲むという事です。

続き:国産原料100%のビールを作る

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このブログを書いてる人

オトコ中村
京都在住で2児の父 40代 料理を通じて皆が健康で幸せになればいいなと思っている。
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