家で缶ビールを美味しく飲む方法
簡単にきめ細やかな泡を持続させる方法もご紹介します!
厳しい残暑が続きますが、皆様は健やかにお過ごしでしょうか。
2020年の夏、私の住む京都は、7月は梅雨が長引き、あまり暑くなかったですが、梅雨が明け、8月に入り本格的な暑さが到来しました。
京都は、8月下旬でも連日体温を超える猛暑が続いております。
そんな時はビールがうまいですね。
家で、普通の缶ビールを美味しく飲む為の予備知識をご説明するとともに、美味しく飲むためのとっておきの方法をお伝えします。
動画もあります。
併せてご覧ください。
【目次】
1.ビールの温度で味が変わる
2.注ぎ方で味が変わる 美味しいビールの注ぎ方
3.美味しく注ぐコツを3つのパターンで具体的に説明
3−1.最初に注ぐ勢いが強すぎて泡だらけになってしまった場合
3−2.最初に注ぐ勢いが弱すぎて泡が発生しなかった場合
3−3.最初でも中盤でも泡が発生しなかった場合
3−4.最初でも中盤でも最後でも泡が発生しなかった場合
4.グラスの形状で味が変わる
5.日本のビールはピルスナー
6.ピルスナーは細長いグラスで飲むと美味しい
7.グラスの素材によっても味が変わる
7−1.薄いガラス
7−2.安物の少し厚いガラス
7−3.プラスチック
7−4.陶器(清水焼)
7−5.紙
8.紙コップにビールを注ぐと美味しい
9.まとめ
ビールの温度で味が変わる
温度によって味が変わる事は、あまり説明の必要はないですよね。
ぬるいビールは美味しくないですもんね。
では、最適な温度はどれくらいでしょうか。
ビールのスタイルによって最適な温度は変わりますが、日本の普通のビールでは4〜8℃くらいで飲むのが最適です。
冷蔵庫の温度が2〜6℃くらいなので、冷蔵庫から出してそのまま飲むと最適な温度か、ちょっと冷たいくらいです。
野菜室の温度が3〜8℃くらいなので、野菜室の方がビールを美味しく飲めるでしょう。
注ぎ方で味が変わる 美味しいビールの注ぎ方
①グラスをビールを持ち、いつでも注げる状態にします。(構えの姿勢)
②最初の少しだけ勢いよく注ぎ泡を発生させます。けど、画像は、勢いが弱くあまり泡が発生しませんでした。
③最初に泡が発生していたら後は緩やかに注ぐだけなのですが、最初の泡が少なかったので、少しだけ勢いを付けて注ぎ、泡をもう少し発生させようとしています。
④③と同じく、少し勢いよく注いでいます。
⑤必要な泡ができたので、後は緩やかに注ぎます。
⑥後は、グラスがビールで満たされるまで緩やかに注ぐだけです。
⑦泡が少し盛り上がるところまで注ぎます。
⑧綺麗に注げました。理想の割合は「ビール7:泡3」です。
美味しく注ぐコツを3つのパターンで具体的に説明
泡は最初に勢いよく注いで作っておきます。
泡ができたら緩やかに注ぎ、グラスをビールで満たします。
そうして「ビール7:泡3」に仕上げます。
毎回ビールが思った通りに泡立ってくれるとは限りません。
泡ばかりになったり、逆に泡が発生しなかったりという事もよくあります。
そこで、様々な泡の立ち方に対処する方法を具体的にご説明しましょう。
最初に注ぐ勢いが強すぎて泡だらけになってしまった場合
①構えの姿勢から注ぎ始めたばかり。
②泡が多く発生しました。
③ちょっと注ぐのストップします
④泡が減るまで待ちます。
⑤泡の量がグラスの4割程度になったら、緩やかに注ぎ始めます。
理想の泡の量は3割くらいですが、注いでいる間に泡が減るので、4割で注ぎ始めるのです。
⑥緩やかに注ぎます。
⑦少し泡が盛り上がるまで注ぎます。
⑧バッチリ決まりました。
最初に注ぐ勢いが弱すぎて泡が発生しなかった場合
中盤で注ぐ勢いを強くして泡の量を挽回します。
そして理想の泡の量(3割くらい)になったら緩やかに注ぎグラスをビールで満たします。
最初に紹介した、私が白いTシャツを着ている方の注ぎ方画像が、このパターンの注ぎ方になっています。
最初でも中盤でも泡が発生しなかった場合
①から④までの段階で泡が少ししかできませんでした。
ここから泡を増やそうとして、後半で注ぐ勢いを強くするのは危険です。
こぼれる恐れがあります。
⑤高い位置からチョロチョロと注ぎます。
⑥注ぐ勢いはチョロチョロと弱いですがビールが落下する事で勢いが付いて泡が発生します。
⑦この調子で泡が少し盛り上がるまで注ぎます。
⑧バッチリ決まりました。
最初でも中盤でも最後でも泡が発生しなかった場合
諦めてそのまま飲みます。
グラスの形状で味が変わる
タイトルの通りです。
グラスの形状で味の感じ方が変わります。
例えば、料理にも、その料理専用の器があります。
ラーメンには、ラーメンの器があります。
ラーメンの器に蕎麦を入れてもあまり美味しく感じないでしょう。
飲み物にも専用の器があります。
紅茶のカップにコーヒーを入れても美味しくありません。
ビールにも、ビール専用のグラスというのがあります。
世界には多種多様なビールがあり、多種多様なビールグラスがあるのです。
それは、それらのビールを美味しく飲むためであります。
例えば、ベルギービールには、ビールの銘柄ごとに専用のグラスがあります。
画像引用元:https://is.gd/apPF63
個性の強いベルギービールですから、それぞれのビールを最も美味しく飲むには専用のグラスを使うといいです。
ベルギービールや、クラフトビールなど、多種多様なスタイルで個性の強いビールは、このように銘柄によってグラスを使い分けて飲むと、より美味しく楽しむことができます。
日本のビールはピルスナー
世界のビールには様々な種類があります。
ビールの種類のことをスタイルと言います。
世界のビールや、クラフトビールなどは何度も言いますが、本当に多種多様なスタイルがあります。
ビールのスタイルについての説明は他の機会に譲りますが、日本の普通のビールは、ピルスナーというスタイルです。
エビス・一番搾り・スーパードライ・モルツ・黒ラベルなどは、すべてピルスナーです。
ですから、ここでは、日本の普通の缶ビールを美味しく飲む方法、すなわち、ピルスナーを美味しく飲む方法をご説明しようと思います。
ピルスナーは細長いグラスで飲むと美味しい
ピルスナーを美味しく飲むためのグラスをいろいろ紹介しますが、共通しているのは細長いグラスという事です。
細長いグラスだったら美味しく飲めます。
これは、ピルスナーグラスと言いまして、文字通りピルスナーを美味しく飲むためのグラスです。
これでピルスナーを飲むと間違いありません。
これはフルートグラスです。
シャンパンを飲むためのグラスですが、これにピルスナーを注いでも美味しいです。
ただ、注げる量が少ないので、美味しく飲めるのですがグビグビ飲むには物足りないでしょう。
普通の真っ直ぐなグラスです。
先が少し開いたタイプのグラスもタンブラーと呼ばれ、結構幅広い範囲のグラスがタンブラーと呼ばれているみたいです。
あまり開いたタイプだと、泡と香りが発散されやすいので、ピルスナーを飲むには画像のような真っ直ぐなタイプが良いです。
画像のタンブラーはIKEAで6個セットを300円くらいで買った物です。
別に、このタンブラーグラスがおすすめという訳ではありません。
こちらは、脚付きのオールマイティーなビールグラスです。
このグラスは、ピスルナーはもちろんですが、大抵のビールを美味しく飲むことができるオールマイティーなグラスで、私も愛用しています。
先が少しすぼまっているので、香りと泡が保持され、また、先端は少し広がっているので、飲む時は保持された香りを感じることができます。
グラスの素材によっても味が変わる
グラスの素材によっても味の印象が変わります。
実際にそれを検証してみます。
薄いガラス
安物の少し厚いガラス
プラスチック
陶器(清水焼)
紙
以上、5種類の素材でできたグラス(コップ)にビールを注いで飲み比べてみます。
ビールは、キリンの一番搾りで統一しました。
なぜ一番搾りを選んだかと言うと、妻が好きなビールだからです。
妻対策!?でなくて、妻に配慮しました。
薄いガラス
薄いガラスでできたピスルナーグラスにビールを注ぎました。
これは美味しいです。
ピルスナーの美味しさが発揮されています。
薄いガラスが唇に触れるとその繊細さ故に、そこから流れてくるビールも繊細に感じられます。
ピルスナーグラスだから美味しくて当然ですよね。
いきなり優勝候補が登場という感じですが、結果は最後まで読んでのお楽しみです。
安物の少し厚いガラス
これは、先ほど紹介したIKEAのスタッキングできるタイプのタンブラーです。
飲んだ感じは、同じビールなのですが、印象が違います。
中途半端に厚いガラスが唇に触れると、そこから流れてくるビールも繊細さが感じられません。
ビールであることには違いはないのですが、印象が全く違います。
タンブラーの形状はこれで悪くないので、素材が繊細がガラスで出来ていたらきっと美味しく感じられると思います。
また、このグラスは、何年も使い続けいているので、細かな傷や汚れが付いていると思われます。
また、ビールだけでなくお茶やジュースも入れてきました。
そういった点もビールの味にマイナスに働いているのかもしれません。
プラスチック
100均のプラカップです。
決して良くはないですが、そんなに悪くもありません。
唇に触れる部分の繊細さはありませんが、粗雑な印象でもありませんでした。
これは使い捨てのカップですから、言い換えれば新品という事になります。
新品ですから傷や汚れの全くない状態でビールを注いでいるわけですから、ビールの味を悪くする要素が無いと言う事です。
悪くありません。
見た目の雰囲気を除けば。
陶器(清水焼)
清水焼の作家さんが作った一点物です。
これはタンブラーと呼べば良いでしょうか。
呼び方はともかく、これで飲んだビールは、美味しいです。
ビールに何か深い味わいを感じてしまいます。
陶器が良いとかそういう問題でなく、この作品がよかったのだと思います。
陶器にもいろいろありますから一概には言えません。
表面をザラザラに仕上げたタイプですと、泡がどんどん発生し、早く飲まないと炭酸が抜けてスカスカになってしまいます。
以前、そんな陶器のビアタンブラーを持っていましたが、捨てました。
陶器なら、表面をツルツルに仕上げたタイプが良いと思います。
また、その器を作品として好きになれるかどうかという観点も大切だと思います。
紙
100均で買った紙コップです。
あれ!?美味しいぞ!
きめ細やかな泡で美味しいです。
唇に紙が触れる感覚はイマイチですが、そこから流れてくるビールは、これぞ理想の泡というクリーミーな泡で美味しいです。
唇に触れる部分も、ビールで濡れてしまえば、紙の感触ではなくなってソフトな口当たりになるので、一度飲んだら、同じ場所に口を付けて飲むと良いでしょう。
紙コップにビールを注ぐと美味しい
ピルスナーグラスと紙コップにビールを注いだ時の泡の違いを比較してみましょう。
ビールを注いだばかりの状態です。
紙コップの方が、きめ細やかな泡であることが分かります。
注いでから1分経過しました。
どちらも泡は減っていますが、紙コップの方がきめ細やかな泡が持続しています。
注いでから2分経過しました。
明らかに紙コップの方がきめ細やかな泡が持続しているのが分かります。
ピスルナーグラスは決して泡が消えやすいグラスではありません。
泡を保持するグラスです。
そのピルスナーグラスでも紙コップと比べると、このように差が出ました。
これは、紙コップの泡の保持力がとても高いという事です。
このように紙コップは、きめ細やかな泡が持続してビールを美味しく飲めるのです。
衝撃の事実でした。
まとめ
- 日本の普通のビールを飲む最適の温度は4〜8℃。野菜室で冷やすとちょうど良い。
- ビールの美味しい注ぎ方は、最初に勢いよく注いで泡を作り泡ができたら緩やかに注ぎグラスをビールで満たす。
- 理想のビールと泡の割合は「ビール7:泡3」
- 世界には多種多様なビールがあり、多種多様なビールグラスがある。
- 世界のビールや、クラフトビールなどは多種多様なスタイルがあるが日本のビールはピルスナーというスタイル。
- ピルスナーは細長いタイプのグラスで飲むのが美味しい。
- グラスの素材によってもビールの味は変わる。
- 紙コップにビールを注ぐときめ細やかな泡が持続して美味しく飲める。
それならば、紙コップの良さと、薄いガラスの繊細さの両方を兼ね備えたグラスがあれば最高ですよね。
本体は紙で、飲み口だけ薄いガラスでできたグラスがあれば、本当に最高だと思いますが、そんな物作れるのでしょうか。
もし、作れても、紙は繰り返し使えないし、薄いガラスは使い捨てにするのはもったいなすぎるし、どうしたら良いのでしょうか。
ピルスナーグラスの中に紙コップの切れ端を放り込んだら泡が持続するかも知れませんね。
また実験しておきます。