コンブチャ(紅茶キノコ)の作り方とカビを生やしてしまった時の対処法
海外のセレブが愛飲するというコンブチャ(紅茶キノコ)、デトックス効果が期待され、健康飲料として注目されています。
コンブチャを、お家で作る方法をご紹介します。
また、カビや雑菌にやられずに育てる方法、カビが生えてしまった時の対処法もご紹介します。
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【目次】
1.コンブチャのスターターキットが必要
2.コンブチャを仕込む
3.コンブチャの完成
4.コンブチャをつなぐ
5.閲覧注意!さらに4日後(仕込んでから19日後)
6.コンブチャは炭酸になると思ってたが
7.コンブチャの味レポ
8.コンブチャの膜(スコービー)の味レポ
9.コンブチャの美味しい飲み方
10.コンブチャを飲んで思った事
11.まとめ
12.動画で説明
コンブチャのスターターキットが必要
日本でコンブチャを作ろうと思えば、一般的にはこういったキットを使います。
これはアマゾンで買ったアメリカ製のスターターキットです。
2021年6月時点で2880円でした。
これで2880円ですよ。
高くないですか?
私はやたら高いと思いました。
アメリカのアマゾンから直接買った方が安いのではないかと思い、調べてみました。
アメリカのアマゾンには、このようなコンブチャのスターターキットが売ってました。
これが19.95ドルもしてます。(2021年6月)
日本のアマゾンでは2880円ですから、アメリカの19.95ドルは少しマシかと思いきや…
日本への送料が10.45ドルもするから、合わせて30.4ドルですよ。
日本のアマゾンで買った方がいいですね。
日本のアマゾンで買うと日本語の説明書も付いてますから分かりやすいです。
それにしても、高いスターターキットを買わなければいけない時点で、コンブチャ作りはハードル高いです。
2880円が失敗してボツになる可能性もあるんですよ。
今回は、このキットを使いますけど、いずれは天然のコンブチャ菌を培養して作る方法を見つけて、それをご紹介したいと思ってます。
お楽しみにお待ちください。
このキットで、コンブチャ菌がどのような特徴を持った菌で、どのような環境を好むのか、などを学んだ上で、天然のコンブチャ菌を育てるという段階に進みたいと思います。
↓天然コンブチャの記事↓
コンブチャを仕込む
キットの中には培養液・紅茶の茶葉・日本語の説明書が入っています。
【コンブチャの材料】1300mlの広口瓶使用
紅茶の茶葉 12g
熱湯 1000ml
砂糖 50g
培養液 1袋
【必要な道具】
広口タイプの瓶
コンブチャ菌は、液面に浮いて酸素を消費するので、こういった広口タイプの瓶があると育てやすいです。
これは今回のために買いました。
紅茶を作り、熱いうちに砂糖を溶かしておきます。
紅茶は冷ましてから使います。
コンブチャ菌は、20〜30℃程度の温度を好み、40℃を超えると死んでしまうので、紅茶は30℃程度まで冷まします。
今回は、1000mlの熱湯で紅茶を抽出しましたが、そのまま30℃程度まで冷ますには時間がかかりました。
例えば、800mlの熱湯で抽出してから200mlの氷で冷やすなど、早く冷ませるように工夫した方がいいです。
紅茶が冷めたら画像のような広口瓶に入れ、そこに培養液を静かに流し込みます。
ちなみに培養液を少し舐めてみましたが、お酢のように酸っぱいです。
コンブチャ菌は酢酸菌の仲間なので、酸っぱい環境は得意なのでしょう。
瓶の口を清潔な布で覆って輪ゴムで止めました。
布で口を覆う理由は、ホコリや虫が中に入らないようにしたうえで、コンブチャ菌は酸素が必要なので、布で覆って酸素の通り道を残しておくのです。
説明書に、清潔な布で覆うように書いてあったので、このようにしました。
しかし、実際にやってみた結果、我が家ではこの方法が最善でなかったので変更することになります。
その方法については後述します。
これが仕込んだばかりのコンブチャです。
培養液の中に入っていたモヤモヤが浮いています。
それでは、ほぼ毎日コンブチャの変化を見ていきましょう。
仕込んだ翌日
これが仕込んだ翌日のコンブチャです。
浮かんでたモヤモヤが沈んでます。
これ以外の変化はありません。
仕込んでから3日後
モヤモヤが沈んでるのは変わりません。
液面にモヤモヤが発生し始めました。
これがコンブチャ菌が作ったモヤモヤ成分です。
コンブチャ菌が活動してる事がわかります。
仕込んでから4日後
沈んでるモヤモヤに特に変化はありません。
液面はモヤモヤが膜になり始めました。
コンブチャ菌が順調に活動してますね。
仕込んでから5日後
膜がはっきりしてきました。
仕込んでから6日後
さらに膜がしっかりしてきました。
仕込んでから7日後
膜の周りが沈み、クラゲのような、いや、まさに紅茶キノコって感じになりました。
仕込んでから8日後
少しクラゲが分厚くなったような気がしますが、あまり変化は無いようです。
仕込んでから9日後
また新たに膜が発生し始めました。
とりあえず、この時点で飲んでみましょう。
膜の成長ばかりに気を取られて、これが飲み物だという事を忘れてました。
これは、飲むために作ってるのでした。
コンブチャの完成
少しすくってグラスに入れて飲みました。
味は、甘酸っぱい紅茶という感じです。
甘みは、砂糖による甘みだと思います。
酸味は、培養液の酸味だと思います。
なんだ、こんなものか、というのが第一印象でした。
これをペットボトルに移し替えます。
これを毎日少しずつ飲んでみようと思います。
炭酸ガスが発生しても大丈夫なように、炭酸水の入ってたペットボトルに入れましたが、炭酸にはなりませんでした。
コンブチャをつなぐ
瓶のコンブチャを2割程度残しておき、そこにまた砂糖と混ぜて冷ました紅茶を足しました。
また布を被せておきます。
さらに1日経過(仕込んでから10日後)
最初の膜だけでなくまた新たな膜がうっすらとでき始めました。
横から見るとこのようになっています。
膜は、最初は白いですが、その白い膜が沈んで、紅茶の色に染まって茶色いモヤモヤになっている事がわかりました。
さらに1日経過(仕込んでから11日後)
新たな膜がしっかりしてきました。
さらに1日後(仕込んでから12日後)
新たな膜がさらに分厚くなりました。
さらに1日後(仕込んでから13日後)
順調に膜が育ってきました。
さらに2日後(仕込んでから15日後)
あ〜!?
カビが生えてしまった!!
箸で膜ごと取り出しました。
カビは、膜に生えてるみたいなので、膜についたカビを洗い流しました。
少しグラスに入れて味見しました。カビの味への影響はなかったです。
綺麗に洗った膜は、お皿に乗せておきます。
画像右側のお皿に乗ってるのが膜です。
そして、コンブチャは、ペットボトルに注ぎます。
洗った膜は中に入れて、また新たに紅茶を足して布を被せておきます。
閲覧注意!さらに4日後(仕込んでから19日後)
布を取り除きます。
ぎょえ〜!?
見事にカビ生やしてしまった!!
食事中の人すみませんね。
コンブチャの膜は、寒天培地みたいな物ですから、カビが育ちやすいのかもしれません。
この時はあまりのショックに、撮影してなかったのですが、膜ごとカビを取り除きました。
幸い膜だけにカビが生えているので、膜を取り除けばカビも取り除くことができるのです。
そして、容器の中にお酢を足しました。
お酢でカビの発生を抑える事ができます。
コンブチャ菌は、酢酸菌の中間ですから、酸に強いのです。
だから、お酢がカビ予防になります。
お酢をたくさん入れれば入れるほど予防効果は高まるのですが、入れすぎると飲むときに酸っぱすぎて美味しく無くなるので、この時は、少しだけお酢を入れました。
それから、表面に被せてた布ですが、あれは空気を通すのは良いですが、カビの胞子も素通りするからやめました。
瓶の蓋を閉めずに、軽く乗せておく事にしました。
これで、一応空気が出入りすることはできるはずです。
さらに3日後(仕込んでから22日後)
様子を見てみると、なんか白い点々が浮いてるのが分かりますか?
白い点は、カビだと思います。
光を当てて見ると、うっすらと膜が張って、そこにカビがポツポツと生えてる事が分かりました。
少しお酢を入れたから、カビの勢いは弱いみたいです。
膜ごとカビを取り除きます。
お酢をドバーっと入れました。
これで大丈夫でしょう。
さらに3日後(仕込んでから25日後)
何もないように見えます。
光を当ててみると、うっすら膜が張ってきたのがわかりました。
コンブチャ菌は活動してるようです。
さらに7日後(仕込んでから32日後)
このようにしっかり膜が張って、カビも生えてません。
一度はカビが生えてどうなる事かと思いましたけど、ちゃんとリカバリーできました。
コンブチャは炭酸になると思ってたが
最初は、このコンブチャが炭酸になるかと思って耐圧のペットボトルに入れてました。
けど結局、炭酸になりませんでした。
コンブチャの中に酵母菌が生きていれば炭酸になるのですが、スターターキットの培養液は、純粋にコンブチャ菌だけが生きてたのだと思います。
仮に、培養液の中に酵母菌が居たら、炭酸ガスが発生して袋が破裂するかもしれないですから、酵母菌が居たら大変です。
コンブチャの中に果物でも放り込んだら酵母菌も育つと思います。
これを炭酸にする方法は、これから実験するつもりなので、また機会を改めてご紹介したいと思います。
コンブチャの味レポ
さて、そんなわけで、コンブチャを飲んでみましょう。
まずはストレートで飲んでみます。
紅茶の味は、マイルドになってます。
お酢を加えてるので、酸味があり、砂糖を加えてるので、甘味もあります。
一言で味を表すと、ちょっと甘酸っぱいマイルドな紅茶です。
味の比較のために、淹れたての紅茶も飲んでみます。
紅茶を淹れました。
明らかに、淹れたての方が香りがいいです。
コンブチャの方は、香りが弱くなってます。
コンブチャの膜(スコービー)の味レポ
これは、コンブチャの膜です。
この膜をスコービーと呼ぶのですが、スコービーという呼び名は慣れないので膜と呼びます。
膜はナタデココの仲間で、食物繊維でできてるので、食べる事ができます。
いただきます。
ズルッと麺をすするように食べました。
膜自体に味は無いですが、紅茶の味が染み込んで、ちょっと甘酸っぱいマイルドな紅茶の味がします。
弾力はほとんど感じません。弾力を感じるほどの厚みがないからだと思います。
食感は、湯葉のような、ワカメのような?
それから、紅茶の渋味を吸収してるようで、少し渋味を感じます。
膜が渋味を吸収するからコンブチャの味がマイルドになってるのだと思います。
コンブチャの美味しい飲み方
コンブチャとリンゴジュースを混ぜると美味しいです。
1対1の割合で混ぜるといいですが、混ぜる割合はお好みで加減してください。
りんごの甘酸っぱさとコンブチャの甘酸っぱさが程良く調和して美味しいです。
これは相性の良い組み合わせだと思います。
オレンジジュースと混ぜても美味しいです。
私はリンゴジュースと混ぜた方が美味しいと感じました。
これも好みだと思うので、お好みのジュースと混ぜてください。
コンブチャを飲んで思った事
コンブチャは、紅茶の味がマイルドになると言いました。
例えば、お漬物だったら、野菜が乳酸発酵して、乳酸発酵する前と後では、乳酸発酵した後の方が美味しくなります。
発酵によって美味しくなるのですが、コンブチャは、コンブチャ発酵によって味が美味しくなるというものではなさそうです。
特別に美味しいという訳では無いので、ジュースと混ぜたりして美味しく飲む工夫をするのだと思います。
なぜ、特に美味しいわけでも無いのに、手間暇かけてコンブチャを作るのでしょうか。
それは、健康に良いからです。
デトックス効果や美容効果が期待できると言われてます。
私は、飲み初めて1ヶ月程度なので、コンブチャが体調にどんな影響を及ぼしてるか、今のところ何の実感もありません。
引き続き飲み続けて、体調の変化を観察してみようと思います。
また気づいた事があればお知らせしたいと思います。
また今度は、スターターキットを使わずに、天然のコンブチャ菌を育ててみようと思います。
それができれば、高いキットを買わなくても楽しむ事ができますからね。
お楽しみにお待ちください。
まとめ
- 日本でコンブチャを作ろうと思えば高いスターターキットが必要。
- コンブチャ菌は20〜30℃程度の温度を好み40℃を超えると死ぬので30℃程度まで冷ます。
- 冷ました紅茶に培養液を入れて置いておくと、コンブチャ菌の働きで膜ができる。
- 説明書には瓶の口を清潔な布で覆うと書いてあるが蓋を軽く乗せる方がいい。
- お酢がカビ予防になる。
- コンブチャは、紅茶の味がマイルドになって甘酸っぱくなった味。
- 膜(スコービー)も食べられる。
- コンブチャとリンゴジュースを混ぜると美味しい
動画で説明
動画ではオトコ中村が出演し、熱く語っております。
動画でしか表現できない事もあるので、併せてご覧ください。