コンブチャ(紅茶キノコ)

炭酸コンブチャ(紅茶キノコ)の作り方と私の感じた健康効果

2021年10月14日

炭酸コンブチャ(紅茶キノコ)の作り方と
私の感じた健康効果

健康的なドリンクであるコンブチャ(紅茶キノコ)を美味しい炭酸飲料として飲むために、どのようにすれば炭酸にできるかを、試行錯誤しながらお伝えします。

【目次】
1.私が体感したコンブチャの健康効果
2.コンブチャは炭酸ではありません
3.炭酸コンブチャの作り方を調べてみた
4.炭酸コンブチャを作る作戦
4−1.酵母菌が炭酸(二酸化炭素)を作る
4−2.リンゴに酵母菌が付いている
4−3.コンブチャにリンゴを入れる
4−4.リンゴの酵母菌が働いて炭酸になる
5.作戦実行(2021年8月16日)
5−1.2日後(2021年8月18日)
5−2.さらに3日経過(2021年8月21日)
6.失敗の原因と対策
7.炭酸コンブチャを作る作戦第2
7−1.リンゴジュースに生姜のすりおろしを入れて酵母菌を起こす
7−2.酵母菌が活発に活動したらコンブチャと混ぜる
7−3.コンブチャに酵母菌が打ち勝つ
8.作戦第2を実行(2021年8月21日)
8−1.5日経過(2021年8月26日)
8−2.さらに11日経過 仕込みから16日後(2021年9月5日)
9.失敗の原因と対策
10.作戦第3を実行(2021年9月11日)
10−1.4日後(2021年9月15日)
10−2.さらに6日後 仕込みから10日後(2021年9月21日)
10−3.さらに5日後 仕込みから15日後(2021年9月26日)
10−4.さらに5日後 仕込みから20日後(2021年10月1日)
11.本仕込み(2021年10月1日)
12.本仕込みから10日経過(2021年10月10日)炭酸コンブチャの完成
13.まとめ
14.動画で説明

私が体感したコンブチャの健康効果

コンブチャとは、別名紅茶キノコと言いまして、紅茶を発酵させたドリンクです。
ダイエット効果や健康効果が期待できるために、海外のセレブも愛飲してるそうです。

私もここ3ヶ月くらい、ほぼ毎日これを飲んでます。
そして、感じた健康効果は

腸内環境が良くなってるような感じがします。

なぜ腸内環境が良くなったかを感じたかと言うと、単刀直入に言うと、うんこですよ。
うんこの感じがいいんですよ。

飲み始めて2週間くらい経った時点で、変化を感じました。

効果については人それぞれですが、私は、本当にお腹の調子が良くなりました。

コンブチャの作り方や飲み方について詳しくは以下の記事をご覧ください。
こちらはコンブチャの基本編です。

コンブチャは炭酸ではありません

コンブチャの飲み方は、普通にストレートで飲んだりジュースで割ったりして飲みます。

そして、これは炭酸飲料じゃありません。
コンブチャ菌は、炭酸を発生させる菌じゃないですからね。

私も、自分で仕込んで飲むまでは、発酵過程で自然に炭酸になると思ってました。


ファミマでこんなドリンクが売られています。
ペットボトル入りのコンブチャです。

紅茶と果汁が混ざった味で、微炭酸でさっぱり爽やかで美味しいです。

市販のコンブチャドリンクって、これだけだと思います。

私はこれ以外に知りません。
もし他にあったら教えてくださいね。

この私が知ってる唯一のコンブチャドリンクは、炭酸なのです。
だからコンブチャは炭酸だというイメージを持ってもおかしくないでしょ。

炭酸コンブチャの作り方を調べてみた

普通に紅茶をコンブチャ菌で発酵させても炭酸にはなりません。
そこで、炭酸コンブチャの作り方を調べてみましたけど、あまり情報がありませんでした。

少ない情報から察するに、紅茶を発酵させて炭酸でないコンブチャを作ってから、それを2次発酵させて炭酸にするみたいです。

炭酸コンブチャを作る作戦


こういう作戦で炭酸コンブチャを作ろうと思います。

1.酵母菌が炭酸(二酸化炭素)を作る

酵母菌が発酵することで炭酸になります。
酵母菌は糖分をアルコールと二酸化炭素に分解します。
これをアルコール発酵と言います。

シャンパンが炭酸なのは酵母菌の働きによるものです。
シャンパンを瓶に入れてから、2次発酵させて炭酸にしています。
シャンパンと同じようにコンブチャを耐圧のペットボトルに入れて2次発酵させて炭酸にしようという魂胆です。

アルコール発酵という名の通り、二酸化炭素だけでなく、アルコールも発生します。
アルコールの量は微量です。
アルコール分1%にも満たないでしょう。
アルコール1%未満なら日本の法律ではお酒とみなされませんが、お酒が1滴も飲めない方は、手作りの炭酸コンブチャで少し酔うかも知れませんのでご注意ください。

2.リンゴに酵母菌が付いている

ふじりんご

リンゴには天然の酵母菌が付いています。
果物とか野菜には必ずと言っていいほど酵母菌が付いてます。

コンブチャにリンゴジュースを混ぜて飲んだりしますから、リンゴの酵母菌を使おうと思います。

3.コンブチャにリンゴを入れる

コンブチャにリンゴを入れて、リンゴの天然酵母をコンブチャに移植します。

4.リンゴの酵母菌が働いて炭酸になる

コンブチャに移植されたリンゴの酵母菌が働いて、炭酸のコンブチャになる。

と、まあこういう作戦で作っていきましょう。

作戦実行(2021年8月16日)

りんごの皮を剥く

リンゴを剥きます。
りんごのどの部分を使ってもいいですが、皮は農薬が付いてるかも知れないので捨てます。
実の部分は食べます。

種の部分を使います。
種の部分にも酵母菌が住んでいます。
普通は種の部分を捨てますが、酵母菌を取り出すために使う事ができます。
有効利用ですね。


適当な容器にコンブチャとリンゴジュースを1対1くらいの割合で入れます。
そして、リンゴの種を入れ、蓋をして常温で置いておきます。

これを仕込んだのは8月ですから、最高気温が30℃以上の環境で2日間置きました。
これでコンブチャの中に酵母菌が移植されたと思います。

2日後(2021年8月18日)


蓋を開けてみると、コンブチャ菌が作った膜(スコービー)が張ってます。
これは、コンブチャ菌が活動した証拠です。

コンブチャ菌でなく酵母菌に働いて欲しいのですが、大丈夫かな?


炭酸の入っていた耐圧のペットボトルに、酵母菌が移植されたであろうコンブチャを入れます。


蓋を閉めて、常温で置いておきます。

蓋は、酵母菌の発酵によって発生した炭酸ガスを逃さないように、ピチッと閉めます。
温度は30〜40℃くらいが良いです。
温度10℃程度でも酵母菌は発酵しますが、発酵スピードがゆっくりになるので、早く結果を知りたいですから、家の中の暑い所に置いておきます。

さらに3日経過(2021年8月21日)

さらに3日間置きました。


酵母菌が活躍して炭酸になってたら、ボトルの内圧が高まり、指で押さえてもボトルが凹みにくくなります。

けど、柔らかいです。
簡単に凹みます。

それから、画像では分かりにくですが、液面に膜(スコービー)が発生しています。


こっちのボトルは、押さえる前から凹んでます。

圧が高まるどころか圧が下がってます。

これは、酵母菌でなくコンブチャ菌が活動したという証拠です。

コンブチャ菌は酸素を消費するから、ペットボトル内の酸素が消費されたために圧が下がったものと思われます。

と言うわけで、この作戦は失敗でした。

失敗の原因と対策


失敗の原因は、コンブチャ菌と酵母菌は拮抗すると思われる。

という事です。

「思われる」という中途半端な表現なのは、仮説の段階だからです。
いちいち仮説を検証してると、実験が何段階も増えるので、仮説が正しい事として進めていきます。

微生物は、他の微生物と仲良く共存する場合と、拮抗する場合があります。
例えば、酵母菌と乳酸菌は仲良く共存できます。

しかし、酵母菌とコンブチャ菌は拮抗するのだと思います。

拮抗するというのは、要するに、強い方の菌が支配するという事です。
弱い方の菌は大人しくしています。

だから、コンブチャ菌が優勢に働いてる液体に、リンゴの種に付いた酵母菌を入れた程度では、コンブチャ菌によって酵母菌の生育が阻止されるのだと思います。

それで、相変わらずコンブチャ菌だけが活躍して、液面に膜ができて、酸素が消費され、内圧が下がったのでしょう。


それで、この対策として、圧倒的に酵母菌が優位な状態を作る。という事にしました。

酵母菌が圧倒的に優勢な状態を作れば、今度は逆にコンブチャ菌の生育が阻止されて、酵母菌が働いて、炭酸になるでしょう。

ドライイーストなんか入れると一発だと思いますよ。
ドライイーストは、超強力な酵母菌の集まりですからね。
けど、今回はリンゴの天然酵母を使いたいと思いました。

炭酸コンブチャを作る作戦第2


このような作戦で行こうと思います。

1.リンゴジュースに生姜のすりおろしを入れて酵母菌を起こす

本当は、リンゴジュースにリンゴの種を入れて酵母菌を起こすつもりでしたが、スーパーにリンゴを買いに行ったら、あまり状態の良いリンゴが無かったので、状態の良くないリンゴが高く売ってたので、リンゴを買うのを止めました。
そこで、家にあった生姜をすりおろしてリンゴジュースに入れます。
生姜の天然酵母がリンゴジュースを炭酸にしてくれます。

2.酵母菌が活発に活動したらコンブチャと混ぜる

生姜の天然酵母が活発に活動して、炭酸リンゴジュースができたら、コンブチャと混ぜて2次発酵させます。

3.コンブチャに酵母菌が打ち勝つ

すでに酵母菌が活発に活動してるので、コンブチャ菌に打ち勝ち、炭酸のコンブチャドリンクになるはずです。

作戦第2を実行(2021年8月21日)

【作戦第2の材料】
生姜 ひとかけら(10g程度)
砂糖 小さじ1
リンゴジュース 500ml

砂糖は酵母菌の餌です。
酵母菌の餌は、リンゴに含まれる糖分だけでも十分足りるので、砂糖は入れても入れなくても良いです。



生姜を一かけら皮を剥き、すりおろします。

チューブの生姜はダメですよ。
生の生姜じゃないと天然酵母が生きてません。


炭酸の入ってた耐圧のペットボトルに、全ての材料を入れ、蓋をして、常温で置いておきます。

こうやってまず酵母菌に活発に活動してもらって炭酸のリンゴジュースを作ってから、圧倒的に酵母菌の勢いがついた状態で、コンブチャに混ぜる予定です。

そしたら酵母菌がコンブチャ菌に勝てるでしょう。

5日経過(2021年8月26日)


そろそろ酵母菌が活躍して炭酸になった頃かと思い、蓋を開けて見ましたが、プシュとも何とも言いません。


ちょっと飲んでみましたが、全く炭酸になってません。

さらに11日経過 仕込みから16日後(2021年9月5日)


8月末から9月にかけて、こんな暑い季節に16日も置いたら、さすがに炭酸になってるはずですが、蓋を開けてもプシュっとも何とも言いません。


ちょと飲んでみましたが、全く炭酸になってません。

作戦第2も失敗したようです。

失敗の原因と対策


これは、リンゴジュースに防腐剤が入ってることを疑わざるを得ません。
コンビニで買ったリンゴジュースでしたが、もちろん原材料には防腐剤と書いてません。

搾った後の果汁に防腐剤を加えると防腐剤と記載しなければいけません。
しかし、搾る前のリンゴに防腐剤が付着した状態で、そのリンゴを搾れば、原材料には防腐剤と記載しなくていいのです。

そういったことを疑わざるを得ません。

生姜のすりおろしからは酵母菌は起こります。
それは間違いありません。

というわけで、その対策として、防腐剤が入ってなさそうなリンゴジュースを使って、もう一度やってみましょう。

作戦第3を実行(2021年9月11日)

【作戦第3の材料】
生姜 ひとかけら(10g程度)
防腐剤の入ってなさそうなリンゴジュース 500ml

今回は砂糖を入れませんでした。
炭酸になると甘みを感じにくくなるので、少し砂糖を入れても良いです。
砂糖は、お好みで調節してください。

繰り返しになりますが、チューブの生姜はダメですよ。
チューブの生姜に天然酵母は生きてません。


ちょっと高いですけど、防腐剤が入ってなさそうなリンゴジュースを買ってきました。
これを使います。


耐圧のペットボトルにすりおろし生姜、リンゴジュースを入れ、蓋を閉めます。
このまま常温で置いておきます。

4日後(2021年9月15日)


指で押さえると、少し硬くなってます。


蓋を開けると、少しプシュって言いました。

少しずつですが、酵母菌が活動を始めていると思います。
まだまだ常温で置いておきます。

さらに6日後 仕込みから10日後(2021年9月21日)


蓋を開けてみると、プシュって言いました。


ちょっと飲んでみると、微炭酸って感じです。

この調子です。
もう少し常温で置いておきます。

さらに5日後 仕込みから15日後(2021年9月26日)


ボトルを指で押さえると、結構な硬さになってます。


蓋を開けると、プシューって言いました。


注いだだけで少し泡立って、炭酸とわかります。

ちょっと飲んでみると、リンゴとジンジャーエールを混ぜたみたいな味で美味しいです。


ここにコンブチャを少し注いで飲んでみました。
リンゴとジンジャーエールと紅茶を混ぜたような味で、美味しいです。


コンブチャの入ったボトルに炭酸のリンゴジュースを同じくらいの量入れてみました。
これがコンブチャと混ぜても酵母菌がコンブチャ菌に負けずに発酵してくれるかどうかの実験です。
実験なので少量で仕込んでます。
画像右側のボトルが炭酸リンゴジュースとコンブチャのブレンドです。

画像左側は炭酸リンゴジュースのボトルです。

さらにこのまま5日置きました。

さらに5日後 仕込みから20日後(2021年10月1日)


炭酸リンゴジュースとコンブチャのブレンドのボトルです。
ボトルが硬くなってます。


蓋を開けると、プシューといって、明らかに炭酸になってるのがわかりました。


少し飲んでみると、微炭酸のコンブチャになってます。

無事に酵母菌がコンブチャ菌に勝って発酵してくれました。

これなら大丈夫という事が分かったので、本仕込みといきましょう。

本仕込み(2021年10月1日)

【炭酸コンブチャの材料】
コンブチャ 4割
炭酸リンゴジュース 6割

炭酸リンゴジュースは、市販のアップルタイザーではダメですよ。
酵母菌が発酵して炭酸になってなければいけません。


コンブチャドリンクのボトルに、コンブチャを4割くらい入れ、炭酸のリンゴジュースを6割ほど入れます。

茶漉しで生姜の粒を取り除いてます。


蓋をして、常温で置いておきます。

本仕込みから10日経過(2021年10月10日)炭酸コンブチャの完成


これが完成した炭酸コンブチャです。

仕込み始めから完成までトータルで30日かかりました。
実に長い期間が必要ですね。


では、これを飲んでみましょう。

ウマイです。

ちゃんと炭酸になってます。
味は紅茶とリンゴとジンジャーエールを混ぜたような味です。

どこにも売ってない味です。

これを味わうには30日かけて作らなければいけません。

果たして30日かけてまで作るほどのものなのか、と問われると、どうでしょうね。

まとめ

コンブチャ菌と酵母菌は拮抗すると思われるので、炭酸のコンブチャドリンクを作ろうとと思えば、圧倒的に強い酵母菌を育ててからコンブチャとブレンドして2次発酵させると良いです。

今回は生姜をすりおろして酵母菌を起こしましたが、コンブチャドリンクに生姜の味が付いてしまいます。
ジンジャーエールみたいで美味しいですが、生姜の刺激が無いものを飲みたい場合は、生姜と同じ要領でリンゴをすりおろしても酵母菌が起こりますよ。

動画で説明

動画ではオトコ中村が自ら出演して熱く語っております。
炭酸の泡立つ様子など、動画でしか表現できない事もあるので、併せてご覧ください。

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このブログを書いてる人

オトコ中村
京都在住 40代 料理を通じて皆が健康で幸せになればいいなと思っている。
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