健康に良いと言われている酢玉ねぎを、試しに作ってみました。
とりあえず試作という事で、500mlくらいの瓶に、スライスした玉ネギを詰め込んで、塩を一つまみ入れて、酢で満たし、冷蔵庫で1日置いてから食べてみました。
味は、美味しいのですが、玉ネギのツーンと来る辛味と、酢のツーンと来る酸味のダブルのツーンで、ちょっとキツイです。
前回紹介した酢キャベツのように、モリモリと食べるという訳にはいきません。
酢キャベツについて詳しくは以下の記事をご覧ください。
酢キャベツはダイエットにも健康にも良い!美味しい作り方も紹介!
酢玉ねぎは、そのままモリモリ食べるのはキツイですが、玉ねぎと酢の香りが魚の臭みを消してくれそうですし、脂っこい肉料理に添えると味が引き締まるように感じます。
おそらく、酢玉ねぎは、料理に使う事によって才能を発揮するはずです。
色々な料理を作って、その眠れる才能を開花させてみようと思います。
動画もあります。
おかげさまで20万回以上再生していただいております。
動画とブログではまた違った角度から酢玉ねぎについて説明していますよ。
特にブログでは栄養成分の視点から健康への効果を詳しく説明していますので、両方見ていただけると嬉しいです。
酢玉ねぎの効果
酢玉ねぎを使った料理を調べようと思って、「酢玉ねぎ」で検索してみると、酢玉ねぎの料理法よりも、健康に関する効果が多くヒットしました。
酢玉ねぎって、ものすごく健康に良さそうです。
とりあえずウェブで調べた、酢玉ねぎを食べる事によって期待できる効果を挙げてみると…
・高血圧を改善する
・糖尿病を改善する
・高脂血症を改善する
・ダイエット効果がある
・アレルギー症状を緩和する
・腸内環境を改善する
などなど、他にも挙げればキリが無いくらいに情報が出てきます。
まさに万能薬のような効果ですね。
しかし…
これらはちょっと誇大広告の感が否めません。
いや…
かなり誇大広告の感が否めません。
いやいや…
めちゃくちゃ誇大広告の感が否めません。
確かに、これらの効果はゼロではないでしょう。
しかし、ちょっと行き過ぎと感じるのは私だけでしょうか?
酢玉ねぎが健康に良いといわれる根拠
玉ねぎには主に、このような栄養成分が入っています。
・ケルセチン
・グルタチオン
・オリゴ糖
・食物繊維
これらの成分が含まれているという事が、健康に良いとされる根拠です。
硫化アリルは、玉ねぎのツーンとくる成分の1種です。
この成分は、血液をサラサラにしたり、様々な効果が期待できます。
ケルセチンは、フラボノイド(色素)の一種で、ビタミンのような働きをするために、ビタミンPとも呼ばれます。
玉ねぎの皮に含まれる色素の元になっており、可食部には水溶性のケルセチン配糖体という形で含まれています。
ケルセチン配糖体は、小腸でケルセチンに分解されて体内へ吸収されます。
毛細血管の強化や、他にも様々な効果が期待できます。
グルタチオンはグルタミン酸、システイン、グリシンの3つのアミノ酸がつながったものです。
口から食べても、ある程度は体内で消化されてアミノ酸の形で吸収されてしまいますが、グルタチオンのまま吸収されるものもあり、抗酸化作用や、様々な効果が期待できます。
ところで、この栄養成分の説明は「様々な効果が期待できます。」って表現でごまかしてばかりですね。
様々な効果って何やねん!?
って思いませんか?
だって、いろいろありすぎて、書ききれないのです。
詳しく書いたら、その栄養成分の説明だけで一つの大きな記事になってしまうでしょう。
そもそも栄養成分の事を説明すべきか否か迷いましたが、酢玉ねぎが健康に良いとされる根拠を説明するには栄養成分の事を、ある程度知っていただかなければいけません。
そういう訳で、栄養成分の説明は避けて通れなかったので書き始めたのですが、本当に書きたいことは、酢玉ねぎの料理法なので、栄養成分についての説明は、この程度でお許しください。
栄養成分について、もっと詳しく知りたい方は、適当にググッて調べてください。
あと、オリゴ糖と食物繊維に関しては、特に説明しなくてもご存知ですよね。
これらが腸内環境を整えてくれるのでしょう。
酢玉ねぎの作り方
玉ネギ 中2個くらい
酢 100mlくらい
塩 5gくらい
我が家では、酢キャベツや、酢玉ねぎを頻繁に仕込むようになったので、酢の消費量が多く、酢は1升単位で買うようになりました。
酢の種類は、穀物酢でも米酢でも何でも良いですが、私のお勧めは、りんご酢かワインビネガーです。
玉ねぎは、新玉ねぎでなく、ひね玉ねぎで作った方が断然美味しいです。
新玉ねぎでは、玉ねぎの味が弱すぎます。
玉ねぎをスライスします。
少しくらいなら厚く切ってしまっても大丈夫です。
玉ねぎサラダにする場合は、薄く切るべきです。
厚く切ると辛味成分が抜け切らず、辛くて食べられません。
けど、酢玉ねぎの場合、少し厚く切ってしまっても、酢に漬け込むので辛味がまろやかになって大丈夫です。
スライスした玉ねぎは、水にさらさずに、10~30分ほど空気にさらします。
こうする事によって、玉ねぎに含まれる硫化プロピルという辛味成分が酵素の働きによってチオスルフィネートという成分に変化します。
チオスルフィネートという成分については、先ほどの栄養成分のくだりで説明しませんでしたが、血液をサラサラにする効果や、様々な効果が期待できます。
チオスルフィネートについて詳しく知りたい方は、適当にググッて調べてみてください。
10~30分ほど空気にさらすというのは、酢玉ねぎの作り方について調べた結果、他のサイトや本に書いてあったので、同じように説明したまでの事です。
私にとってチオスルフィネートという成分が、美味しさにつながる成分というなら、必ず10~30分ほど空気にさらしますが、そうではないので空気にさらす事は重視してません。
私は10~30分も空気にさらすのは面倒なので、玉ねぎを切り終わってから、包丁とまな板を洗う間だけさらす程度でした。
瓶に押し込んで塩を酢を入れます。
これを冷蔵庫で1日置いておけば食べられます。
これは、赤玉ねぎで作った酢玉ねぎです。
味は普通の玉ねぎと変わりません。
色鮮やかで、これを盛り付けると料理が華やかになりますね。
赤玉ねぎの色は、アントシアニンの色です。
アントシアニンとは、ポリフェノールという有名な抗酸化物質の一種です。
酢玉ねぎを使った料理
スモークサーモンと共にいただきます。
試作品の酢玉ねぎを単独で食べた時、最初に思い浮かんだのがスモークサーモンでした。
これは絶対にスモークサーモンと一緒に食べるべきだと思いました。
それで、わざわざスモークサーモンを買ってきたのですが、期待通り、スモークサーモンとは相性抜群です。
これは美味しい!!
スモークサーモンを美味しく食べるためだけに、酢玉ねぎを仕込む価値があるくらいの美味しさです。
塩さばに添えても美味しいです。
普通は大根おろしを添えるのですが、酢玉ねぎを添えても美味しいです。
酢玉ねぎさえ仕込んであれば大根をおろす手間がいらず冷蔵庫からさっと酢玉ねぎを出せば良いですから、楽チンです。
もちろんサンマにも会いますよ。
お皿に酢玉ねぎを乗せて、サバ水煮缶をぶちまけて、トマトを飾り、オリーブオイルをかけてみました。
見た目はイマイチですが、味は、どこに出しても恥ずかしくない料理になりました。
サバ缶との相性もバッチリです。
酢玉ねぎは、魚料理と相性が良いのは間違いありません。
酢たまねぎとチキンのサラダ。
酢玉ねぎと、茹でたチキンをマヨネーズで和えただけのシンプルな料理ですが、目が覚めるような美味しさです。
酢玉ねぎにアクセントがあるので、調味料を駆使して味付けをしなくても、マヨネーズだけのシンプルな味付けで十分美味しくできるのです。
他にも、画像はありませんが、塩コショウで炒めた豚肉と一緒に食べても美味しかったです。
また、ステーキに添えても、もちろん美味しかったです。
肉料理とも相性が良いです。
ローストビーフと一緒に食べるのも最高です。
その他、酢たまねぎについての説明
酢玉ねぎの残った漬け酢は、玉ねぎの栄養成分が溶けているので、そのまま飲んでも健康に良いと思います。
実際に飲んでみましたが、酸味と辛味でゲホッとむせました。
ゴクゴクとは飲めません。
残った漬け酢に、新たにスライスした玉ねぎを入れて、2代目の酢玉ねぎを作ってみると、少し酸味は弱いですが、美味しく食べられました。
酢は、2代目までなら使えると思います。
美味しくて沢山食べたいので、2リットルくらいの大きな瓶で仕込みました。
これで玉ねぎ6個使いました。
そして、2週間くらいで食べきりました。
まとめ
酢玉ねぎは、健康に関する様々な効果が期待できます。
本当に、世間で喧伝されているような素晴らしい効果があるのかどうか疑わしいというのが私の考えですが、食習慣の中に酢玉ねぎを採り入れるのは、健康に良い事だと思います。
私は、実際に1ヶ月くらい酢玉ねぎを食べ続けたのですが、その結果、お通じが良くなったという実感があります。
酢玉ねぎを食べ続けると、確実に腸内環境を改善する効果があると思います。
料理では、スモークサーモンとの相性は抜群でした。
スモークサーモンを美味しく食べるためだけに酢玉ねぎを仕込む価値があると言えます。
また、魚料理や肉料理に添えると味のメリハリが効いて、料理のレベルが上がります。
健康にも良く、料理のレベルを上げる酢玉ねぎを、是非とも採り入れてみてください。