2016年12月25日クリスマスは、京北(けいほく)にある山の家で、思いっきりアウトドア料理を満喫しました。
料理は頑張りましたよ~。
なぜ頑張ったかと言うと、焚き火で作ったからです。
焚き火で料理を作ると何故頑張らないといけないか
運動不足の現代人には結構な重労働です。
このブログを書いている今も、薪割りの影響で手首の辺りが筋肉痛です。
これも運動になります(汗)
焚き火は、家のガスコンロのように簡単に使えません。
ツマミをひねるだけで思い通りに調節できるガスコンロの火を使い慣れた私には、焚き火なんて頑張らなければ扱えません。
後片付けが面倒です。
こうやって説明すると、焚き火料理は面倒な事ばかりですが、それを上回る美味しさなのです!
なんと説明して良いか分からないのですが、焚き火で作った料理は、優しく温かいのです。
温かいというのは、もちろん温度が高いという意味ではありません。
例えば、ガスコンロで作った料理と焚き火で作った料理が、同じ80℃だったとしても、焚き火で作った料理は、より温かいのです。
これは実際に食べてみないと理解できないかも知れません。
焚き火で作った料理は、時が経っても「あの時食べたあれは美味しかったなぁ…」という思い出の味となり、「また食べてみたいな~。」という故郷を思うような気持ちになってしまいます。
オーバーな表現でも何でもないですよ。
私は、実際にそう思ったから、クリスマスという特別な日に焚き火料理を作ろうと思ったのです。
作ったメニュー
チキンのパエリア
ちぎりパン
アップルパイ
たった3品ですが、全て焚き火で作りました。
まずは、焚き火のおこし方からご紹介
スノーピーク製焚き火台Mです。
使い込んでますが、全く傷みも無く、これからも長く使えそうなアイテムです。
これを使って焚き火のおこし方を説明します。
杉の葉など燃えやすいものを最初に置きます。
杉の葉は、油分を含んでいて良く燃えます。
すぐに燃え尽きますが、火おこしには最適です。
湿ってると燃え難いので、乾燥したものを使いましょう。
その上に、細い枝や薪などを置きます。
細い枝や薪も、杉の葉ほどでないですが、燃えやすく、杉の葉ほどでないですが、すぐに燃え尽きます。
火力が弱い最初の段階では、すぐに燃えてくれる細い薪の役割は重要です。
下から上へとスムーズに空気が流れるように、ふんわりと隙間を空けて置きます。
そうすれば、炎も下から上へとスムーズに流れて燃えやすくなります。
一番上に、太い薪を乗せます。
太い薪は燃え難いですが、一旦燃えると消え難いので、これに火がつけば、火おこしは成功でしょう。
一番下の杉の葉を燃やした炎で、細い薪を燃やしながら、太い薪を加熱して、
次に、細い薪が燃えた炎で太い薪を燃やすというイメージで組み立てると良いです。
それでは、マッチで点火します。
着火材やバーナーなどの便利な道具がありますが、それを使わずにマッチ1本で火をおこすというのが、男の美学なのです。
火が点きました。
最初は小さい炎です。
点火から15秒後。
少しずつ火が大きくなりました。
点火から40秒後。
杉の葉が燃え広がりました。
点火から1分後。
細い薪に火が点きました。
点火から2分半後。
下からの炎が弱かったので、下の部分に杉の葉を追加しました。
点火から4分後。
太い薪にも火が点き始めました。
点火から6分後。
杉の葉を追加し、さらに太い薪をくべました。
この時点で火おこしは終了です。
もう燃え尽きるまで火が消える事はありません。
炭火も使うので、チャコスタを使って炭火をおこします。
チャコスタは、チャコールスターターの略で、煙突効果によって炭火を効率的に燃やす装置です。
これはユニフレーム製のチャコスタで、ステンレスでできた三角の筒状になっています。
この中に炭を入れて火にかけると簡単に炭火がおこるのです。
薪と違って炭火は、マッチ1本でおこす事など到底不可能な芸当なので、焚き火の炎を使って炭火をおこします。
例外で、着火材入りの炭というのがあるのですが、それならマッチ1本で点火が可能です。
普通の炭を起こす場合、焚き火の炎を利用するか、着火材などが必要になります。
今まで何回も書いている事ですが、炭火を使うには、チャコスタが必需品です。
さて、焚き火は安定した火力になりました。
焚き火台にグリルブリッジをセットします。
グリルネットをセットします。
アップルパイを焼くためにダッチオーブンをプレヒート(予熱)します。
ユニフレームの10インチハーフダッチオーブンです。
まず最初に焼くのが、最後に食べるデザートのアップルパイというのは、焼いてからゆっくりと時間をかけて冷ましておくためです。
焚き火でアップルパイを焼く
家で仕込んでおいたアップルパイ。
焼くだけで完成という状態になっています。
りんごを3個半使った贅沢仕様です。
早く食べたい。
ダッチオーブンにアップルパイを入れます。
蓋を閉め、蓋の上にも炭を置きます。
ダッチオーブンの本体は、焚き火でプレヒート済だったのですが、蓋は、煤が付くといけないので焚き火にかけてません。
なぜなら、蓋に付いた煤が料理に付くからです。
蓋は炭火でプレヒートするつもりでしたが、炭火の準備に時間がかかり、結局プレヒート無しでした。
それを挽回すべく強めの火力にしよう思い、蓋の上に炭を4個置きました。
ダッチオーブンの蓋にはフランジと呼ばれる縁があり、炭を乗せても落ちないようになっています。
これで下と上の両方から加熱できます。
30分後
蓋を外します。
あちゃー、焦がしてしまった。
上からの火力が強すぎたようです。
蓋の上に炭4個は、多すぎでした。
ちなみに、ダッチオーブンを使った料理での失敗の多くは、火力が強くて焦がしてしまうことです。
火力が弱くて失敗するという事は、あまり無いでしょう。
私はそのような事は見た事も聞いた事もありませんので、火力に迷う事があれば、弱い火力を選択すべきでしょう。
…などと書きながら、自分に言い聞かせてるのであります。
下からは焚き火、上からは炭火、そしてダッチオーブンで焼いた、こんがりアップルパイ。
ちょっとこんがりしすぎました。
次は、ちぎりパンとパエリアを紹介します。