テンペ作りに挑戦(仕込み編) の続き
テンペを手作りするには、煮た大豆にテンペ菌を混ぜて32℃で保温すればできるのですが、我が家には32℃で保温できる道具がありません。
まず、床暖房の上で保温させようとしましたが、温度が下がり、うまく発酵が進みませんでした。
次に、我が家のオーブンレンジに40℃での保温機能があるので、それを付けたり切ったりを繰り返して、何とか保温する事に。
これでテンペになるのでしょうか?
1.発酵開始から48時間後
2.発酵開始から72時間(3日)後
3.発酵開始から96時間(4日)後
4.完成
5.自家製テンペを試食
6.家族の反応
7.市販のテンペも試食
8.テンペカレー
9.テンペの照り焼き
10.テンペ炒飯
11.まとめ
発酵開始から48時間後
これはテンペ菌に違いありません。
一応、順調に発酵が進んだと判断してもいいでしょう。
このまま全体が白くなるまで発酵を続けます。
発酵開始から72時間(3日)後
発酵開始から96時間(4日)後
そして、ほんのり納豆の臭いもします。
これ以上発酵を続けたらヤバイ気がしてきたので、これで発酵は打ち切りとします。
どちらの袋も似たような状況で、真ん中まで白い菌糸が広がってません。
9.完成
ご覧の通り、発酵度合いにムラがあります。
左上と右上の端あたりが茶色っぽくなっていますが、食べてみると納豆っぽい味がしました。
茶色い部分は納豆菌に攻められたみたいです。
白くなっている部分は、菌糸が豆全体を覆い、固まりになってます。
この部分は、間違いなくテンペになっています。
真ん中の白くない部分は発酵度合いは浅いですが、一応テンペになっています。
白い菌糸に覆われていないために、ボロボロと崩れます。
左上の茶色い部分は納豆菌、周りの白い部分はテンペ菌、真ん中の部分は発酵の浅いテンペというムラのある仕上がりです。
まあ、とりあえず腐敗ではなかったので、めでたしです。
自家製テンペを試食
自家製テンペは腐ってないと判断しましたが、念のために火を通して試食してみます。
もうすでに何粒か生で食べましたけどね。
まずはシンプルにテンペのソテーを作ります。
テンペは油を吸うので油を多めにするといいです。
そして、凄い匂いです。
何と言うか、エスニック料理を作ったような匂いが漂ってます。
味付けはシンプルに、塩か醤油でいただきます。
ちょっとクセのある味です。
鶏肉のような旨味というか香りがあるのですが、鶏肉は鶏肉でも、あっさりした鶏肉ではなく、地鶏のような濃厚な香りと旨味と言うのでしょうか、モツのような濃厚な旨味と香りの部分もあります。
豆の粒によって味が違うのです。
1粒1粒全てが違う味がします。
発酵度合いが浅い豆は、あっさり鶏肉のような味です。
発酵度合いがちょうど良い豆は、地鶏のような濃厚な味です。
ちょっと納豆菌にやられたような豆は、モツのような濃厚な味です。
そして、油と相性が良いです。
白い菌糸が炒め油を吸い込んで、それが美味しさアップにつながっています。
私は、ご飯と共にいただいたのですが、テンペに醤油をかけたらご飯が進みました。
美味しかったです。
地鶏の焼き鳥を食べたような満足感がありました。
本当ですよ。
家族の反応
家族の反応は、イマイチでした。
皆、恐る恐るチビチビ食べて、また変な物食べさせられた、みたいな反応でした。
私は満足したのですがね。
ちょっとクセがあるので、好き嫌いが分かれるのでしょう。
市販のテンペも試食
近所の自然食品店にて100g入り270円(税込み)で買いました。
加熱殺菌して密閉されています。
常温保存できますが、菌や酵素は活きてません。
まず、自家製テンペと違うと感じた点は、フライパンで炒めても油を吸いませんでした。
そして、味は全く普通の煮た大豆です。
煮た大豆を圧縮して固めただけのような味です。
家族も、普通に食べました。
そして、大豆の味がすると言ってました。
これならクセが無いのでどなたでも食べられるでしょう。
しかし、全く面白くない味です。
ところで、本場インドネシアのテンペを食べた事はありませんが、インドネシアのテンペは少しクセがあるらしいです。
きっと、自家製テンペは本場の味に近いのではないでしょうか。
それでは、本場の味に近い自家製テンペで何か料理を作ってみます。
テンペカレー
本当は、テンペをカレーに混ぜて煮込みたいのですが、家族全員でカレーを食べる訳ですから、テンペは私の分だけトッピングという形になりました。
美味しいです。
例えて言うならチキンのソテーが乗ったカレーという感じです。
食べ応えが増して、満足感も増しました。
テンペの照り焼き
これがめちゃくちゃ美味しいです!!
私の中ではヒットしました。
だたのヒットではありません。
2塁打くらいのヒットです。
テンペの旨味と香りが、照り焼きのたれと相性抜群です。
また、テンペの白い菌糸に照り焼きのたれが絡み合い、まるで片栗粉をまぶして焼いたようなトロッとした表面になっていて、それがまた美味しいのです。
ご飯が進みます。
家族は、恐る恐るチビチビ食べてました。
あまりに美味しかったので、このテンペの照り焼きを3回繰り返し作りました。
テンペは照り焼きにするのがお勧めです。
テンペ炒飯
肉系の具の代わりにテンペを入れました。
これも、肉が入っているような満足感があり、美味しかったです。
まとめ
自家製テンペは、保温の工程で手こずりましたが、なんとか無事にできました。
発酵度合いにムラがありましたが、食べてみるとそんな事は全く問題になりませんでした。
そして、市販のテンペよりクセがある味になっています。
好き嫌いが分かれますが、私は美味しいと感じました。
テンペを作るにあたって、今回の最大のヤマ場は32℃での保温でした。
夏なら常温で置いておけばできる温度なので、今度は夏に作ってみようかと思っています。
保温以外の工程で、特に難しいことは無いので、夏ならどなたでも作れると思います。
これで地球環境にやさしく身体にやさしい食品が作れます。
それと同時に保温器も欲しくなりました。
↓続き↓
実際に夏に保温器を使わずにテンペを作る事ができました! 簡単すぎるテンペの作り方!夏なら温度管理も不要!