醤油の搾りかすを
100%有効利用する
醤油を手作りすると、醤油粕という副産物が発生します。
![醤油粕](http://otokonakamura.com/wp-content/uploads/CSC_4725.jpg)
これが醤油粕です。
醤油の搾りかすについては過去に 醤油粕のリサイクル で詳しく書きました。
その内容を簡単にまとめるとこんな感じです。
- 醤油粕を漬物の漬け床として利用すると、めちゃくちゃ美味しい漬物ができる。
- けど、漬け床として何度か使えば、役目を終え、捨ててしまう。
- 結局は捨ててしまうので、真のリサイクルとは言えないんじゃないかな?
- 捨てずに完全に有効利用するには、醤油かすを食べるのが一番。
また、醤油粕には、ビタミンやアミノ酸、食物繊維が含まれ、発酵微生物が生きてますから、健康食品としても注目しております。
という事で、引き続き醤油粕の美味しい食べ方を考えてみようと思います。
【目次】
1.醤油粕をそのまま食べる
1-1.カツオ節を混ぜる
1-2.カツオ節と胡麻を混ぜる
1-3.カツオ節と胡麻と刻み海苔を混ぜる
1-4.刻みネギを混ぜる
1-5.刻みネギと刻み生姜を混ぜる
2.醤油粕を納豆に混ぜる
3.醤油粕チャーハン
4.ここでちょっと考える
5.出汁で溶いてみる
6.味噌と醤油粕をブレンドする
7.最後に
醤油粕をそのまま食べる
![醤油粕をごはんに乗せる](http://otokonakamura.com/wp-content/uploads/CSC_4795.jpg)
醤油粕ってそのままでも結構美味しいので、手っ取り早く、醤油粕をあったかご飯にのせて、そのままいただいてみましょう。
いただきます。
モグモグ…
う~ん…
美味しくない!!
醤油粕って、発酵による深みと広がりはあるのですが、美味しさは醤油のほうに持っていかれて、何か物足りないのです。
ご飯と一緒に食べても、我慢して食べなければいけないほどではありませんが、ちっとも美味しくありません。
いや、ちょっと我慢して食べてたかもしれません。
けど、発酵による深みと広がりはあるので、おいしく食べられる可能性を秘めています。
何かを足せば美味しくいただけるはずです。
カツオ節を混ぜる
![醤油粕とカツオ節を混ぜたもの](http://otokonakamura.com/wp-content/uploads/CSC_4797.jpg)
醤油粕にカツオ節を混ぜてみました。
これをご飯と一緒に頂くと…
イマイチでした。
醤油粕にカツオ風味が加わったのは確かですが、なにか物足りないです。
カツオ節と胡麻を混ぜる
![醤油粕にカツオ節とゴマを混ぜたもの](http://otokonakamura.com/wp-content/uploads/CSC_4798.jpg)
カツオ節に加え、胡麻も混ぜてみました。
これをご飯と一緒に頂くと…
イマイチでした。
醤油粕にカツオ風味と胡麻の風味が加わったのは確かですが、まだまだなにか物足りないです。
カツオ節と胡麻と刻み海苔を混ぜる
![醤油粕にカツオ節とゴマと刻み海苔を混ぜたもの](http://otokonakamura.com/wp-content/uploads/CSC_4874.jpg)
カツオ節と胡麻に加え、刻み海苔も混ぜてみました。
これをご飯と一緒に頂くと…
ん…
一歩前進しましたが、イマイチでした。
醤油粕にカツオ風味と胡麻と海苔の風味加わったのは確かですが、まだまだなにか物足りないです。
カツオも胡麻も海苔も、味の幅を広げるような要素ですが、醤油粕は最初から味の幅は広いのです。
それよりも味を引きしめる要素が必要なのではないでしょうか。
刻みネギを混ぜる
![醤油粕に刻みネギを混ぜたもの](http://otokonakamura.com/wp-content/uploads/CSC_4869.jpg)
刻みネギを混ぜてみました。
これもイマイチでした。
確かに味は引き締まりましたが、何か物足りないです。
もっとパンチを効かせてみます。
刻みネギと刻み生姜を混ぜる
![醤油粕に刻みネギと刻み生姜を混ぜたもの](http://otokonakamura.com/wp-content/uploads/CSC_4875.jpg)
刻みネギと刻み生姜を混ぜてみました。
味は確実に前進したのですが、美味しいと言うには、残念ながら程遠いです。
うーむ、醤油粕をそのままで美味しく食べるというのは難しいみたいです。
醤油粕を納豆に混ぜる
![納豆に醤油粕を混ぜてみる](http://otokonakamura.com/wp-content/uploads/CSC_4870.jpg)
納豆に醤油で味付けするかわりに、醤油粕を納豆に混ぜてみます。
![納豆に醤油粕と刻みネギとワサビを混ぜたもの](http://otokonakamura.com/wp-content/uploads/CSC_4871.jpg)
醤油粕と刻みネギと、ワサビも一緒に混ぜてみました。
ちなみに私は、納豆にはカラシよりワサビ派です。
納豆にワサビを付けて売ってくれたらいいのに。
それより、カラシを付けずに、その分安く売って欲しいと思っています。
さて、醤油粕を混ぜた納豆は、イマイチです。
納豆には醤油粕でなく、醤油をかけた方が断然美味しいです。
醤油粕チャーハン
![醤油粕をフライパンで炒める](http://otokonakamura.com/wp-content/uploads/CSC_5178.jpg)
醤油粕を少し炒めてから、具とご飯を入れてチャーハンを作ってみました。
炒める順番が正しいかどうか分かりません。
醤油粕を炒めずに、仕上げに入れた方がいいのかも知れませんが、とりあえずこれでやってみました。
味付けは、もちろん醤油を使わずに醤油粕のみです。
![醤油粕炒飯](http://otokonakamura.com/wp-content/uploads/CSC_5179-001.jpg)
醤油粕チャーハンです。
醤油粕は、味噌のようにとろけて全体に広がり、ご飯が色付いています。
醤油の焦げたような良い香りがします。
お味はどうでしょう?
イマイチです!!
ちょっと我慢しながら食べるレベルです。
何かもの足りません。
炒飯は、醤油粕でなく醤油で味付けする方が断然美味しいです。
ここでちょっと考える
さて、イマイチな味を連発してます。
醤油というのは、大豆を麹菌で発酵させてから、塩水に漬けて熟成発酵させ、それのエキスをを搾り取ったものです。
やはり、醤油粕って美味しい部分は醤油に持っていかれているので、その搾りかすですから、美味しくないのも無理もありません。
しかし、粕は粕でも発酵による広がりと深みがあるので普通の調味料では出せない味があるのです。
それから、発酵微生物、いわゆる善玉菌が生きてますから、健康にも良いですよ。
だから、これを食品として活かしたいのです。
マズイ料理を連発して、読者の皆様にはマズイ料理が好評だったりしますが、やはり美味しい料理で締めくくりたいです。
出汁で溶いてみる
![醤油粕を出し汁で溶いてみる](http://otokonakamura.com/wp-content/uploads/CSC_5229.jpg)
出汁で溶いて醤油粕汁にしてみます。
要するに、味噌汁と同じ発想です。
醤油粕は、八丁味噌などの豆味噌と同じ原材料ですから、こんな使い方もできるのではないでしょうか。
![えのき茸とオクラの醤油粕汁](http://otokonakamura.com/wp-content/uploads/CSC_5230.jpg)
具に、えのき茸とオクラを入れました。
えのき茸とオクラの醤油粕汁です。
これが美味しかったです。
めちゃくちゃ美味しい訳じゃないですが、普通に美味しかったです。
やっと、まともな味の物を作る事が出来ました。
醤油粕は味噌の代用として使えそうです。
醤油粕には甘味の要素がほとんどありませんから、普通の味噌を足す事によってその部分をカバーすると、本当に美味しくなる事が分かりました。
そして、醤油粕と味噌をブレンドする事によって、味噌汁の味のバリエーションが増えるという結果になりました。
味噌と醤油粕をブレンドする
![醤油粕と味噌を入れたタッパー](http://otokonakamura.com/wp-content/uploads/CSC_7543.jpg)
タッパーの左側が醤油粕、右側が味噌です。
我が家では、自家製味噌を樽からこのタッパーに小出しにして冷蔵庫に入れて使っています。
これからは、タッパーに味噌と醤油粕を入れ、味噌汁を作る時は気分で醤油粕をブレンドします。
![ホウレン草とお揚げの味噌+醤油粕汁](http://otokonakamura.com/wp-content/uploads/CSC_7548.jpg)
ホウレン草とお揚げの醤油粕+味噌汁。
醤油粕と味噌を1対1で混ぜています。
美味しいです。
どの程度の割合でブレンドするかはその時の気分で決めています。
これで、醤油粕を余す事なく簡単に有効利用できるようになりました。
最後に
いままで色々試しましたが、醤油粕を味噌汁に混ぜるというのが、現時点で最高の使い方でした。
もっと良い方法やレシピがあれば、教えてください。
また良い方法やレシピが見つかれば紹介したいと思います。