セイタカアワダチソウ

セイタカアワダチソウ味噌の作り方

セイタカアワダチソウ味噌とご飯

セイタカアワダチソウ味噌の作り方

今回は、セイタカアワダチソウを使って、セイタカアワダチソウ味噌を作ってみようと思います。

ちなみにセイタカアワダチソウの料理に関しては、他にもいろいろやってます。
興味のある方は、セイタカアワダチソウの記事一覧をご覧ください。

【目次】
1.セイタカアワダチソウを収穫する
2.下処理
3.セイタカアワダチソウは食材としてはヨモギと同じ
4.セイタカアワダチソウ味噌を作る
5.セイタカアワダチソウ味噌をいただく
6.作りたてより3日後の方が美味しかった
7.まとめ
8.動画で説明

セイタカアワダチソウを収穫する


ここは京都の鴨川です。


これはセイタカアワダチソウです。

セイタカアワダチソウの花

ご存知だとは思いますが、セイタカアワダチソウは秋にはこのような黄色い花を咲かせます。
そして、とても生命力が強い野草です。

そして、アクも強いですから、食べるなら5月とか6月の若い時期に摘みとる方がいいですよ。


この日は7月の中旬でしたから、茎は木のように硬くなってます。
葉もゴワゴワで硬そうです。


それでも先端はまだ柔らかい部分が残っているので、ここを指でプチッと摘みとります。


これだけ収穫しました。

下処理

セイタカアワダチソウはアクが強いので、食べるには下処理が必要です。


まずは水洗いします。
虫とか泥とかいろいろ付いてますから水で洗います。


鍋にお湯を沸かして、茹でます。
茹で時間は1分以上2分未満くらいです。


1分半くらい茹でました。
お湯を切ります。


水にさらします。
アクが強いですから、さらに水に1時間くらい浸けておきます。
急いでたらこの1時間は省略しても構いません。


これをギュッと絞ります。
これで下拵えは完了です。

セイタカアワダチソウは食材としてはヨモギと同じ

この下処理は基本的にヨモギと同じです。
ヨモギもアクが強くてそのまま食べられたものではないので、下茹でしてアクを抜いてから使います。

例外ですが、アク抜きせずに、そのまま天ぷらにするという方法もあります。
ヨモギの天ぷらって美味しいですよね。
セイタカアワダチソウもアク抜きせずに天ぷらにしても美味しいです。

野草を天ぷらにすると絶対に美味しく食べることができます。
天ぷらという調理法は、本当にどんな変な味のする野草でも絶対に美味しく食べる事ができるので、面白くないです。
絶対に勝つ試合なんて面白くないでしょ。

だから私は、いろいろと野草料理を紹介してますけど、天ぷらにはしてません。

それはさておき、セイタカアワダチソウとヨモギは同じキク科の植物で、香りも似ています。
セイタカアワダチソウの方が鋭角な香りで、ヨモギはまろやかな香りという印象です。

私は、セイタカアワダチソウとヨモギは、セイロンシナモンとカシアと同くらい似てると思います。
セイロンシナモンとカシアは別の植物なのに、「シナモン」として売られて、料理にも使われてますよね。

セイタカアワダチソウとヨモギは、葉の形は全く違いますから、生の葉は同じように売れませんが、ヨモギはたいていペーストや粉末で売られてますから、それなら葉の形なんてわかりませんよ。
セイタカアワダチソウもペーストにしてしまえば「ヨモギ」として売ってもいいくらいですよ。
それくらい味が似てるという事です。

今度、セイタカアワダチソウとヨモギの食べ比べというのをやってみようと考えています。

セイタカアワダチソウ味噌を作る

それでは、セイタカアワダチソウ味噌を作っていきましょう。

【セイタカアワダチソウ味噌の材料】(作りやすい分量)
下処理済みのセイタカアワダチソウ 20g程度
味噌 100g
みりん 大さじ4
砂糖 小さじ1
白炒りごま 小さじ1
炒め油 小さじ1


まず、味噌・みりん・砂糖を混ぜて柔らかくしておきます。


セイタカアワダチソウを適当に細かく切っておきます。


フライパンを熱し油をひきセイタカを炒めます。
火力は弱火です。
セイタカと油が馴染んだら味噌を入れゴマを入れ混ぜます。
焦げ付かないように注意してくださいね。
みりんのアルコールが飛んだくらいで完成です。


適当な瓶に入れました。

セイタカアワダチソウ味噌が完成しました。

セイタカアワダチソウ味噌をいただく


まずは、そのままいただきます。

うまいです。
味噌の味とセイタカの香りと苦味が心地よいです。
普通に美味しいです。

セイタカの割合がもう少し多くてもいいと思います。
セイタカはパンチ力のある食材ですが、味噌は味が濃いから、セイタカのパンチ力を許容する能力がもっとあります。

このレシピは、ふきのとう味噌をヒントにと言うか、ふきのとう味噌のふきのとうを、セイタカに変えただけのレシピなのです。


ふきのとう味噌は、あの苦味が春の訪れを感じさせてくれて、厳しい冬を超えて春が来たという喜びを味によって感じさせてくれます。

セイタカ味噌の苦味は、春を感じません。
夏を感じるかというと、どうでしょうか。
感じないなぁ。

ゴーヤの苦味に近いでしょうか。
ゴーヤの苦味とセイタカの苦味は、苦味の質が違うので味としての苦味は違います。
苦味を感じる意識が近いのです。
ゴーヤの苦味は、暑い夏を乗り越えるための滋味のようなものと感じて食べているような気がします。
それと同じような意識でセイタカの苦味を感じてるような気がします。

この感じ方は人によって違うとは思いますが、私はそのように感じました。
もしかしたら、食べた季節によって勝手に苦味と季節をこじ付けて感じてるだけかもしれませんね。
だったら、夏にふきのとう味噌を食べたら、夏を乗り越える滋味に感じるのかな?
実験してみなければいけませんね。
いやしかし、ふきのとう味噌は作りたてでないと、日数が経つとあのほろ苦さが薄れてしまいます。
夏に、ふきのとう味噌の苦味を感じるのは物理的に難しいです。

話が脱線しましたね。


セイタカ味噌をあったかご飯と一緒に食べてみます。

美味しいです。
文句なしに美味しいです。

苦味の感じ方はともかく、ふきのとう味噌と同レベルで美味しいです。

作りたてより3日後の方が美味しかった

ちなみに、作ってから3日くらい経ってからの方が味がまろやかになり、セイタカの香りが味噌全体に広がり苦味もまろやかになり美味しかったです。

それにしても、苦味の感じ方についていろいろ考えさせられました。

脱線ついでにさらに脱線すると、私は苦味に対して強いです。
というか苦味に関して鈍感なのかもしれません。

小さい子供は、苦味に対して敏感です。
少しの苦味でも感じとります。
私はその逆で、少しの苦味なんて気がつきません。

味覚に個人差がるのは当然の話ですが、苦味に関しては特に個人差があるようです。
また気が向けば人間の味覚に関しての話もしてみたいと思います。

まとめ

  • セイタカアワダチソウは7月になっても先端部分を摘み取れば食べられる。
  • ヨモギと同様にアク抜きしてから使う。
  • アク抜きせずに天ぷらにしても美味しい。
  • セイタカアワダチソウのペーストをヨモギペーストとして売っても良いと思ってる。
  • セイタカ味噌はふきのとう味噌を真似して考案した。
  • セイタカ味噌は美味い。
  • 苦味の感じ方は個人差が大きい。

動画で説明

動画では私が実演してます。
動画でしか表現できない事もあるので併せてご覧ください。

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このブログを書いてる人

オトコ中村
京都在住 40代 料理を通じて皆が健康で幸せになればいいなと思っている。
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