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簡単すぎて美味しい味付け卵の作り方(卵の茹で方から残った漬け汁の利用法まで説明)

2024年8月8日

味付け卵

簡単すぎて美味しい味付け卵の作り方
(卵の茹で方から残った漬け汁の利用法まで説明)

簡単すぎて美味しい味付け卵の作り方です。

今回は味付け卵を作りながら以下の3つの事もご説明します。

  • 中村式ゆで卵の茹で方
  • 卵の茹で時間の違いによる固まり具合を比較
  • 残った漬け汁の利用法

これを読めば、味付け卵について飲み屋で語れるだけでなく、ゆで卵も上手に茹でられるようになりますよ。

【目次】
1.味付け卵の作り方
2.中村式ゆで卵の茹で方
3.調味液を作る
4.卵の殻を剥き調味液に漬ける
5.卵の茹で時間の違いによる固まり具合を比較
5ー1.7分
5ー2.7分半
5ー3.8分
5ー4.8分半
5ー5.9分
5ー6.9分半
5ー7.実験について補足説明
6.味付け卵の完成
7.残った漬け汁の利用法
7ー1.豚の生姜焼き
7ー2.焼き豚
8.まとめ
9.動画で説明

味付け卵の作り方

↑これはAIに描いてもらった材料のイメージです。

【味付け卵の材料】(作りやすい量)
卵 6個

(調味液)
醤油 大さじ4
水 大さじ4
砂糖 小さじ2

中村式ゆで卵の茹で方

中村式の茹で方は、茹で加減を自分でピタッと調整できて、殻も剥きやすく、おまけに省エネな方法です。

まずは細かい説明抜きで、中村式の茹で方をやってみます。


鍋に少しのお湯を沸かします。


卵を入れます。

この方法だと沸騰したお湯に指を突っ込んでしまう可能性があります。
その可能性にビビりながら卵を入れると、お湯に指を浸けないように卵を放り投げるように入れてしまいます。

中身が飛び出したゆで卵

そうすると、入れた途端に殻にヒビが入り中身が飛び出した茹で卵になってしまう事もあります。

それを避けるには…


鍋に卵を入れておき、そこに熱湯を注ぐという方法でもいいですよ。
この方法なら卵を放りげて割ってしまう事はありません。


蓋をして8分茹でます。


8分経てばお湯を切り


粗熱が取れるまで水で冷やします。

これでゆで卵の完成です。

↓中村式茹で方について細かい説明↓

  • 茹で時間8分というのは、私が味付け卵を作る際に最も適してると思う茹で時間です。茹で時間は次の【茹で時間による黄身の変化を比較】を参考に、ご自身のお好みで決めてください。特に希望がなければ8分にしましょう。
  • お湯の量は、卵が半分くらい浸かる量でいいです。鍋の蓋を閉めたら全体に熱が通るので、これで大丈夫なのです。
  • 卵は冷蔵庫から出したばかりの物を使います。室温の卵だと、室温といっても季節によって差が出ますから、茹で加減が変わります。冷蔵庫に入れていた卵だと温度が一定なので、思い通りの茹で加減にできます。
  • いきなり熱湯で茹で始めるのは、水から茹でるのと違って茹で時間をピッタリ計る事ができるからです。水から茹でると、水の温度やら火力やらで茹で加減が変わります。
  • また、いきなり熱湯で茹でると、卵がびっくりして、殻に微妙にひびが入ったりして、後で殻を剥きやすくなります。たまにひびが入りすぎて、卵の中身が飛び出してしまうという事もありますが、それでも殻を剥きやすくなるというメリットが大きいので、この方法がおすすめです。
  • お湯が少ないのは、省エネで済むからです。鍋の蓋を閉めると全体に熱が伝わるから、お湯は少なくて済みます。卵が完全に浸かるくらいのお湯で茹でるよりも明らかに省エネです。

↑これが中村式の茹で方です↑

一言でまとめるとこうなります。

「冷蔵庫で冷やしてある卵をいきなり少ない熱湯で8分茹でる。」

調味液を作る

卵を茹でている間に調味液を作っておきます。


ポリ袋に調味液の材料を入れておきます。
砂糖は勝手に溶けるので特に混ぜる必要はありません。

卵の殻を剥き調味液に漬ける


卵の殻を剥いて、調味液の入った袋に入れます。

袋の調味液がこぼれないように、ボウルなどの容器にに入れておくといいです。
これで冷蔵庫に6時間以上入れておきます。

途中で卵を1回くらい軽くかき混ぜるといいですよ。
かき混ぜないと、調味液に触れてない部分だけ色が付いてないという事になります。
見た目を気にしなければ、混ぜなくても味に問題はありません。

6時間以上漬けましょう。
6時間以上漬けたら腐るまでなら何日置いてもいいです。
何日置いたら腐るかは、そんな実験してないので分かりません。
3日程度なら全く腐る気配はありません。

また、漬け時間が短いと味が染み込んでません。
例えば、調味液を濃くして短い漬け時間にすると、表面だけに濃い味が染み込んで、中までは染み込みません。
食べたら口の中で混ざって程よい味になりますが、やはり普通に長時間漬けた方が美味しいです。

卵の茹で時間の違いによる固まり具合を比較

味付け卵というのは、黄身が半熟なのが美味しいですよね。
個人の好みなので、固茹でが好みの方もいるでしょう。
手作りの場合は、自分の好きな茹で加減にできます。
私の好みは、中村式の茹で方で8分茹でたものです。

今回は、実験で、ゆで時間7分から初めて7分半、8分、と30秒おきに9分半までの茹で加減の違いを比較してみました。

これを参考にご自身の茹で時間を決めてください。

7分


茹で時間7分だと卵全体が柔らすぎて殻を剥くのも難しかったです。
包丁で切ると画像のように白身まで割れました。
黄身はトロトロです。
白身もまだ柔らかく中心に近い部分は白身もトロトロです。

7分半


白身はしっかりしましたが、黄身はトロトロです。

8分


黄身は少し固まりかけてます。

8分半


さらに、黄身が固まってきました。
黄身の中心部分はトロトロです。

9分


黄身の柔らかさは残ってますが、トロッと感は無くなりました。

9分半


黄身がしっかりしてきましたが、柔らかさは残ってます。

このような結果になりました。

実験について補足説明

この実験は、卵を茹でたばかりで、まだ生温かい状態の時に包丁で切ったものです。
味付け卵として完成すると、冷蔵庫で冷やすので固くなり、さらに水分が少し抜けて固くなります。

同じ茹で時間でも、味付け卵と生温かいゆで卵では硬さが違います。


これが茹で時間が同じでも、味付け卵と生温かいゆで卵の違いです。

これを参考にしてください。

というわけで、茹で時間8分がおすすめです。
最短のゆで時間は7分半だと思います。
7分でも構わないですが、7分だと白身が完全に固まってなくて、殻を剥くのが大変です。
それでも不可能ではありません。
半熟の限界に挑戦してみたい方はやってみてもいいと思います。
確実な作り方は7分半以上です。

味付け卵の完成


冷蔵庫で6時間以上漬けたら完成です。


糸で卵を切ると切り口がきれいになります。

普段は包丁で切るのですが、撮影のために糸で切ってみました。


本当に切り口がきれいになりました。

そもそも台所に糸がないので、いちいち糸を出さなければいけませんが、糸を出してくる価値はあります。
この結果からそう思いました。


味は美味しいに決まってるじゃないですか。

このレシピになるまで何回も試作して、納得した上のレシピですからね。

程よい味の濃さです。

漬け汁にだし成分を入れてもいいです。
そうすると美味しさはアップしますが、大して変わりません。

砂糖の代わりにみりんを入れても良です。
みりんの場合は上質な甘味に変わります。
ただし、みりんはアルコールが入ってるから子供が食べる場合や運転をする場合はアルコールを飛ばしてから使ってください。
運転しないならアルコールを飛ばす必要ありません。
アルコール分がある方が香りが良くなります。

でも、今回のレシピで十分に美味しいです。
何回も試作した結果ですからね。

残った漬け汁の利用法


味付け卵を作った後に漬け汁が残ります。
これで、もう1回くらい味付け卵を作ってもいいけど、ちょっと味が薄くなってしまいます。
薄くなった分醤油や砂糖を継ぎ足せば良いのですが、継ぎ足すのは1回程度にしておいた方がいいです。
何回も繰り返し継ぎ足して使うのは、食品衛生的にお勧めできません。
使い切ってしまったほうがいいです。

そこで残った漬け汁は、炒め物や煮物の味付けに使うのがおすすめです。

それでは残った漬け汁を使って豚の生姜焼きと、焼き豚を作ってみましょう。

豚の生姜焼き


フライパンを熱し、油を引いて、豚肉を炒めます。


豚肉に火が通ったら、漬け汁を適量・生姜(チューブ)を適量入れ、煮詰めます。
煮詰まったら完成です。


立派な生姜焼きになりました。

焼き豚


豚のもも肉の塊の表面をこんがり焼き、全体に焦げ目を付けます。
全体に焦げ目を付けたお肉を鍋に入れ、漬け汁と刻んだ生姜を入れて蓋をしてじっくり煮込みます。
弱火で1時間程度煮込んだら中まで火が通ります。
中まで火が通れば蓋を取り煮汁を煮詰めます。


煮詰めたら完成です。


スライスします。


お皿に味付け卵と一緒に盛りました。
煮詰めた汁をタレとしてかけたら完成です。


ラーメン屋さんのメニューみたいなのができました。
ビールのあてにいいですね。

これで味付け卵を余す事なく楽しめます。

まとめ

  • 中村式のゆで卵は冷蔵庫で冷やしてある卵をいきなり少ない熱湯で8分茹でる。
  • 調味液に6時間以上漬ける。
  • 腐らない限り何日漬けても良い。
  • 味付け卵には8分茹でた卵がおすすめ。
  • 糸で卵を切ると切り口がきれい。
  • 残った漬け汁は炒め物や煮物に使うと良い。

動画で説明

動画では私が実演しております。
動画でしか表現できない事もあるので併せてご覧ください。

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このブログを書いてる人

オトコ中村
京都在住 40代 料理を通じて皆が健康で幸せになればいいなと思っている。
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