今回のキュウリ高騰は、梅雨の影響で日照時間が短くなったためのようです。
そして、今から2年前の話ですが、毎日かき混ぜるのが面倒になり、さらにキュウリの高騰が重なって、いつの間にか糠床を放置してしまいました。
糠床は放置すると状態が悪くなりますから、そこから復活させるのがまた面倒で、そのために余計に手入れするのが億劫になりました。
そして、ズルズルと手入れしないまま月日が流れました。
正確に何年の何月何日から放置したという記録は残ってませんが、確実に2年以上放置しました。
糠漬けには乳酸菌などの善玉菌が生きています。
そのことは多くの方がご存知だと思います。
さらに糠漬けは、乳酸菌だけでなく、酪酸菌も生きています。
酪酸菌は、酪酸という短鎖脂肪酸を作り出します。
酪酸はそのまま直接大腸の粘膜上皮のエネルギーになりますから、腸の運動を促します。
難しい話は置いといて、早い話がですね、腸内環境が良くなるって事ですよ。
また、酪酸菌によって乳酸菌などの善玉菌の働きを強めることも期待できます。
乳酸菌と酪酸菌の両方があると、相乗効果が期待できるのです。
だから、酪酸菌も積極的に摂取したいと思うところです。
酪酸菌が摂取できる食品は、調べてみると、糠漬けと臭豆腐だけなのです。
臭豆腐はなかなか食べられませんよ。
珍しいからという理由もありますけど、そもそも味がね…
臭豆腐が好きな方はどうぞ積極的に食べてくださいね。
私は、糠漬けを積極的に食べて酪酸菌を摂取したいと思います。
しかし、糠床を2年も放置しちゃいました。
これが2年以上放置した糠床です。
側面は、まだら模様になってます。
普通の糠床の側面は、まだら模様ではありません。
中がどうなっているのか気になりますが、同時に、怖いから開けたくないという気持ちも沸き起こります。
それでは、少し勇気を出して、蓋を開けて中を見てみましょう。
ん?
なんやこれ?
ボコボコになってるぞ。
色は、全体的に黒っぽく変色して、所々にオレンジ色の部分があって、わずかですが白い粉が吹いているようなところもあります。
匂いは特に臭いって事はないです。
糠床が乾いたような匂いです。
想像してたよりもマイルドな印象でした。
さて、どのように復活させましょう。
蓋を開けて中を見てから対策を考えるつもりしてましたから、それまでは何も考えてませんでした。
変な手は使わずに、正攻法で攻略しようと思います。
まずは、表面の変色してボコボコになっている部分を削り取ってそこだけを捨てます。
表面を削り取ったら中には普通の糠床が存在してました。
底の方をちょっと掘り返して見てみると、変色していない普通の糠床が現れました。
匂いも普通の糠床の匂いです。
このぬか床は生きてます。
ちょっと眠ってるだけです。
起こしてやれば、復活できそうです。
新鮮なぬかを少し入れ、塩も少し入れ、かき混ぜます。
水分が蒸発してちょっと乾燥気味ですが、キュウリを入れたらきゅうりの水分でしっとりしてくるでしょう。
表面を平らにならします。
周りについてる糠は、古くて固まったものなので、拭き取ります。
蓋を閉めました。
蓋を開けてみると、もう普通の糠床にしか見えませんね。
キュウリを取り出し、またかき混ぜ、新たなキュウリを入れ、表面を平らにして蓋を閉めました。
さて、完成した糠漬けに醤油をかけて、いただきます。
味は一応、糠漬けになってます。
まだ乳酸菌や酪酸菌が元気に活動してないので、酸味はほとんどありませんが、糠の香りと塩味のついた糠漬けになってます。
キュウリを取り出して、塩を入れて、混ぜて、また新たなキュウリを漬けます。
少しずつ美味しくなってきました。
このままの調子で漬け続けたら美味しくなってくるでしょう。
キュウリから出た水分で糠もしっとりしてきました。
見た目には全く問題無い糠床になってます。
糠と塩を足し、新たなキュウリを入れて漬けます。
またキュウリを交換します。
もうほとんど美味しい糠漬けになってますが、もう一歩ってところでしょうか。
いつものようにキュウリを交換します。
完成した糠漬けは、美味しく漬かってます。
もうこれで、糠床は完全復活しました。
復旧開始から23日目にして完全復活したことを宣言します。
そんな訳で、2年以上放置した糠床は、23日で完全復活しました。
2年放置した糠床は、表面がボコボコで変な状態になってましたが、その部分だけを削り取ったら、中の糠は生きていてので、ただ普通に毎日かき混ぜてキュウリを漬けるだけで復活できました。
これなら、今後も安心して放置できますね。
いや、そうじゃなくて、これからは、糠漬けを毎日食べて腸内環境の改善に努めようと思います。
糠漬けは酪酸菌が摂取できる優れた食品です。
皆様も、腸内環境の改善にぜひ糠漬けをどうぞ!
動画ではオトコ中村が自ら出演して糠漬けについて語って試食しております。
おかげさまで1万回以上再生していただいております。
併せてご覧ください。