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コニャックのオールドボトルを愉しむ 簡単なコルクを折らない開栓方法もご説明します

コニャックのオールドボトルを愉しむ 簡単なコルクを折らない開栓方法もご説明します

オールドボトルとは、ボトル詰されてから10年以上経ったボトルの事です。

今回は、ボトル詰めから30年以上経ったコニャックのオールドボトルを2本ご紹介します。

30年以上経ったボトルになると、コルクが風化してボロボロになり、ブランデー成分が固まってコルクと瓶がへばり付き、開栓が非常に困難になりますが、コルクが折れない開栓方法もご紹介します。

【目次】
1.今回ご紹介するオールドボトル2本
1−1.カミュ・ナポレオン・エクストラ
1−2.オタール・エクストラ・青陶器
2.ブランデーのオールドボトルについて
3.オールドボトルを愉しむために越えなければならない難関
4.カミュ・ナポレオン・エクストラの開栓
5.抜いた後の栓について
6.カミュ・ナポレオン・エクストラの味
7.オタール・エクストラ・青陶器の開栓
8.オタール・エクストラ・青陶器の味
9.まとめ
10.動画で説明

今回ご紹介するオールドボトル2本

それでは、まずは今回ご紹介するコニャックのオールドボトル2本をご紹介します。

2本とも普段は飲めないような高級品です。

カミュ・ナポレオン・エクストラ


カミュ・ナポレオン・エクストラです。
これは調べてみると、およそ40年も前のボトルです。
発売当時は、正規輸入品で5万円ほどだったらしいです。

これはラベルの右上が剥がしてあり、そこに「SINGAPORE DUTY NOT PAYD 1121」というハンコが押してあります。

SINGAPORE DUTY NOT PAYD というのはシンガポールの免税品という意味です。
1121の意味は分かりません。

このお酒は、今ではヤフオクとかで1万円前後で売ってます。

オタール・エクストラ・青陶器


この宝箱、中には金銀宝石が入ってるのかと思ってしまいますが、この話の流れからすると、入っているのは当然オールドボトルです。


オタールエクストラというコニャックです。
宝箱の中に、陶器の瓶が入っていて、にいかにも高級そうでうね。

これの発売当時の価格をウェブで調べても、詳しい情報が見つかりませんでした。

ボトルに白いペンでHKDNPって書いてあります。
これは香港の免税品という意味です。

はっきりした事は、分からないのですが、およそ30〜40年昔のボトルです。

今ではヤフオクとかで1〜2万円程度で売ってます。

これら2本のコニャックはbobさんの提供によるものです。
↓bobさんのブログです↓

ブランデーのオールドボトルについて

ブランデーというお酒は、ワインを蒸留して樽で熟成させて作ります。
熟成年数が長ければ長いほど値打ちがあるってことはご存知ですか?

ブランデーには等級があって例えばVSOPといったら最低でも4年以上熟成させた原種がブレンドされてます。

XOといえば最低でも6年以上熟成させた原種がブレンドされています。

2018年4月からXOの基準は10年以上熟成に変更になりました。


熟成年数が長ければ長いほど価値があるのですが、それは樽で熟成させなければいけません。

ボトルに詰めてからは、ボトルの中で何年熟成させても、価値は上がりません。


これらは30〜40年も瓶で熟成させたのに、そのことで価値が上がるということはありません。

そのボトルが珍しければ希少価値が付くことはありますが、基本的にはボトルのまま置いても価値は上がらないです。

むしろオークションで安く売られてます。

とは言うものの、ボトル詰めされてても、やはり30年も置いたら、味は変わります。

年数を経るとだいたいアルコールのツーンという香りが丸くなり、味がまろやかになります。

オールドボトルであるという事をわかった上で飲むと、そういった時間の経過を経た、まろやかな味を愉しむことができます。

これは、ブランデーの話であって、ウィスキーのオルドボトルになると、また少し話は変わってきます。
ウィスキーのオールドボトルについては、また機会があれば説明したいと思います。

オールドボトルを愉しむために越えなければならない難関

という訳で、これを飲んでみようと思いますが、これを飲むには1つ難関を超えないといけません。


飲むにはこのコルクの栓を抜かないといけません。
そんなこと当たり前ですよね。

40年も経ったらコルクが風化してスカスカのボロボロになっています。
おまけに、ブランデーの成分が固まってコルクと瓶がくっ付いてしまっています。

だから、普通に抜こうとしたら、コルクが途中で折れます。

その事を分かって慎重に抜こうとしても折れます。

このコルク栓を抜くという、たったそれだけの事がオールドボトルを愉しむために越えなければいけない難関なのです。

開栓の難関を超えるのもオールドボトルの愉しみの一つであると思います。

私も初めてオールドボトルの栓を抜こうとした時は、慎重に抜こうとしましたが、コルクが途中で折れました。
折れたので、そこにコルクスクリューを挿して抜こうと試みましたが、挿した部分だけが抜けてコルクに穴が開き、どうしても抜けなくなりました。
仕方なく、残ったボロボロのコルクを瓶の中に落として、茶漉しを使ってグラスに注ぎ飲むというオチでした。

せっかくのオールドボトルがこういう事にならないように、今から失敗せずに開栓できる方法をご紹介します。

カミュ・ナポレオン・エクストラの開栓


まずは、アルコールが蒸発しないように貼ってあるパラフィルムを剥がします。


鉛のシールを剥がします。


次にコルク栓を抜くのですが、ここからが難関なのです。
ブランデーの成分が固まってコルクと瓶がくっ付いているのです。


まずは、温めたおしぼりでコルクの周りを温めます。


1分くらいこうして温めます。

こうすれば固まっているブランデー成分が柔らかくなっている事が期待できます。


固まったブランデー成分が柔らかくなったところで、まだコルク栓を引っ張ってはいけません。

横に力を入れて、コルクと瓶を剥がします。
少しずつ瓶とコルクがくっ付いている全ての面を剥がします。


剥がれたら、少しずつコルク栓を引っ張る方向に力を入れていきます。


焦らず慎重にゆっくり抜いていきます。

画像を見る限り簡単に抜いてるように見えますが、そんな事はないですよ。

私のオールドボトル開栓は、これで2本目で、成功するのは初めてです。

だから成功するかどうかドキドキしながらでした。

抜いた後の栓について


抜いた栓を、また挿してはいけません。

たまたま家に、同じサイズの古くないコルク栓があったのでそれを挿しました。

古くないボトルの栓を捨てずに置いておくと、このように役に立つことがあるので、オールドボトルを楽しみたい方は、コルク栓を残しておくと良いでしょう。

適当な栓がなければ、シリコンゴムでできた栓がアルコールにも強いので、それが良いと思うのですが、ちょうど良いサイズの栓を、事前にサイズを測って買っておかなければならないので、ちょっと面倒です。


雰囲気は出ませんが、ラップでボトルの口を覆って輪ゴムで止める方法もあります。

どのような栓をするかという事は、些細な問題ですが、オールドボトルを愉しむには、この辺りの事も考えておいたら、より楽しめるようになるでしょう。

カミュ・ナポレオン・エクストラの味


それではグラスに注いで、まずはストレートでいただきます。

注いだだけで、ポワーンと良い香りが漂います。

そして、口に含むと、幸せな香りが口の中に広がりました。
その香りも口に入れた瞬間と、飲み込む時、飲み込んだ後、その後しばらく経ってからと、徐々に変化していきます。

美味しいです。

もともと高級なブランデーですから、美味しいのは当たり前ですね。

当たり前すぎるコメントですが、年月が経過したことにより、まろやかになっていると感じられます。

また、水を一滴だけ注いで飲んでみると、香りがパーっと広がりました。
洋酒好きな人にとっては常識ですが、ウィスキーやブランデーなどの熟成させた蒸留酒は、ほんの一滴水を入れるだけで、味が変わるのです。

また洋酒好きな人にとっては常識ですが、注いでから時間が経つと、味が変化していきます。
これを香りが開くと言います。

このオールドボトルは、一滴水を入れた時の変化、注いでからの変化が大きいと感じました。
まさに長年眠っていたお酒が目を覚ましたかのようです。

オタール・エクストラ・青陶器の開栓


これは、もうすでにコルクが折れています。
ボトル提供者のbobさんが、開栓を試みてコルクが折れてしまいました。

さて、これをどのようにリカバリーすればいいのでしょうか。


まず、温めたおしぼりで、1分くらいコルクの周りを温めます。


次に、コルクと瓶の癒着を剥がすために、お裁縫の針をコルクと瓶の隙間に数カ所刺しました。

すると、刺した所から、わずかですが「プシュー」と中からブランデーと空気が染み出してきました。

きっと温めたために中の空気が膨張して出てきたのでしょう。

これでボトルとコルクが剥がれたと判断しました。


コルクスクリューを挿して、コルクを引き抜きます。

しかし、コルクスクリューを挿そうとしたら、挿さらずに、コルクが下に押し込まれてしまいました。

やばい(汗)


現在の状態。

最初よりもコルクが下に押し込まれました。

最初よりも悪くなってるじゃないか!

いや、コルクと瓶の癒着は解消されてるから、抜きやすくなってるはず。


コルクを下に押し込まないように、針を斜めに挿して、上へ引き上げようと思います。


コルクが割れないように、焦らずに慎重に引き上げます。

いいぞ、このまま。

徐々に抜けてきました。


やったー!!

抜けたー!

めちゃくちゃ嬉しかったです。

これもオールドボトルの愉しみの一つですね。

2本のボトルを開栓して思ったのですが、コルクの周りをおしぼりで温めるのは有効だと感じました。

オタール・エクストラ・青陶器の味


それではグラスに注ぎますが、このボトル、すごく注ぎにくいです。

そして、香りを嗅ぎます。
先ほど飲んだカミュとは明らかに違います。

口に含むと、なんと言って良いのでしょうか。

もちろん美味しいですよ。

私は多くのブランデーを飲んできた訳ではないので、先ほど飲んだカミュ・ナポレオン・エクストラと比べるしかないのですが、こちらはドライに感じました。
フルーティーな香りはカミュの方が強いです。
こちらは樽由来の香りっぽいものが強く感じられました。

そして、これも水を一滴入れただけで香りが広がり、時間の経過と共に香りが開いてきました。

オールドボトルは、1杯飲むだけで、味の変化を楽しめます。
例えば、1杯を5口で飲んだ場合、五回とも味が違うのです。
一口飲むだけでも、飲んだ瞬間と、その後の余韻で印象か変化していきますから、面白いです。
これはオールドボトルでなくても熟成年数の長いお酒に共通する事ですね。


家に偶然にもこれにぴったりのコルク栓があったので挿しました。

やはりオールドボトルを楽しむにはコルク栓のストックが大切ですね。

まとめ

  • オールドボトルとはボトル詰めされてから10年以上経過したボトルの事。
  • ブランデーは瓶に詰められてから年数が経っても価値は上がらない。
  • 価値は上がらないが、やはり年数を経た味はする。
  • オールドボトルはコルク栓を抜くのが難関。
  • コルクの周りをおしぼりで温めるのは有効。
  • 古くないコルク栓は捨てずに取っておくと良い。
  • オールドボトルは愉しい。

動画で説明

動画では、オトコ中村が実演で開栓を行い、試飲してます。
また妻やbob氏にも試飲して感想を述べてもらっています。
併せてご覧ください。

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