南天の木で箸を作る

      2016/07/29

庭の南天我が家の庭に南天の木が生えています。
南天は、放っておくとグングンと色んな所から枝を伸ばし、鬱蒼と茂るので、庭の植物の秩序を保とうと思えば適度に剪定してやる必要があります。

それと、南天は箸の素材として優れているという記述をどこかの本で読んだ覚えがあるので、剪定した枝で箸を作ってやろうと考えていました。

剪定して干した南天の枝これは、そうして2年ほど前に刈り取った枝です。
刈り取ってすぐは、水分を含んでいて、木材としては使えないので、2年間干してました。

今は完全に水分が飛んで、刈り取った当時よりも細く引き締まりました。
よく見ると、この枝の下半分は真っ直ぐなので、箸の素材として使えそうですが、上半分は微妙にくねくねと曲がっています。

南天の枝上半分を適当な長さに切ってみる上半分を適当な長さに切ってみると、このようになりました。
本物の箸と一緒に並べてみましたが、少し曲がっているのが分かります。
箸というものは、普段気にしてませんが、非常に繊細な感覚で使っているのです。
だから、たったこれだけ曲がっているだけでも、使えたものじゃありません。
これでは箸の素材になりません。

南天の枝下半分を適当な長さに切ってみる下半分も適当な長さに切ってみました。

こちらは真っ直ぐなので、大丈夫そうです。
節の部分を取り除き、細く削れば一膳の箸が作れます。

あれだけの長さの木材から、たった1膳の箸しか作れないなんて、厳しいなぁ。

南天の枝の断面これを上手に縦に2分割したら、二膳の箸ができます。
4分割したら4膳の箸ができます。
理論的にはそうなんですが、ただし正確に切らないと、木が台無しになってしまいます。

そんなに正確に切る道具も技術もありませんので、断念して素直に一膳の箸を作る事にします。

細いナイフで削るあとは、箸の形になるように削るだけです。

しかし、固い。
今まで、杉や檜の箸を削った時は、この細いカッターナイフで削っていても、何も不自由を感じなかったのですが、南天は固くて木の皮を削るだけで疲れてしまいました。
このカッターナイフで完成まで削ろうと思えば気が遠くなります。

オルファクラフトナイフそこで、このようなアイテムを買ってきました。

オルファクラフトナイフ。
500円でお釣りが来るくらいの値段です。

オルファクラフトナイフの箱裏面削りに適した片研ぎ刃と書いてあるのが、このナイフを買うに至った決め手です。

オルファクラフトナイフで削るこれでやっと削れるようになりました。
それでも結構な力が要ります。
南天は密度が濃く固い木である事が、削っていて分かりました。
それだけ、箸の素材としては優れているという事です。
また、防腐性にも優れています。
南天の葉を料理に飾ったり弁当に入れたりしますが、それは飾りだけでなく、防腐性があるからなのです。
防腐性があり固いという、箸としては非常に優れた性質を持っています。

南天の箸途中経過かなり箸らしくなってきました。

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手に持ってみる持ってみます。
ちょっと太いけど、これも手作り箸ならではの個性と思える範囲かな。

箸の先端先端部分を見てみると、まだピタッと合っていません。
箸の先は、お米の粒をつまめるくらい繊細でないといけません。
それが私の箸作りに対するこだわりです。

箸の先端を紙やすりで削るもう少しカッターで全体を削り、先端部分は紙やすりで削り、微調整をします。
先端部分をカッターで削ると、うっかり削りすぎてしまう恐れがあるので紙やすりを使います。
この段階で削りすぎると、箸を短くするしかリカバリーの方法がありません。

南天箸完成これでどうかな。

箸の先端をチェック先端部分がピタッと合っています。

箸で米粒をつまむそして、お米の粒をつまむだけの繊細な操作が可能になりました。
これで南天の箸は完成です。
枝を切ってから完成まで2年かかりました。

長かったなぁ~。

その後、この箸で食事をしてみましたが、確かに先端部分の使いやすさは折り紙つきですが、ご飯をガバッと口に運ぶ時の使いやすさなどは、まだまだ微調整が必要である事が分かりました。
箸を自作するときは、そういった様々な要素を踏まえて調整を繰り返し、自分が納得する最高の物を作っていく楽しみがあります。

その箸で食べる食事が、どれだけ美味しい事か。
心を豊かにしてくれますよ。

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