DIY

箸を手作りする3種類の方法 南天や杉の丸太も使えます

良い箸で食事をすると、食事が美味しくなります。
考えてみれば、当たり前の事なのですが、以前は箸の事などあまり考えた事がありませんでした。
そんな事を思うキッカケとなったのは、数年前、兵庫県のとある道の駅で食事をした時の事です。
そこに置いてあった割り箸は、地元の山の間伐材を使用した箸で、木の香りがして、料理が美味しかっただけでなく、箸のおかげで更に美味しくいただく事が出来ました。
「箸が変われば、料理に対する印象も随分と変わるものだなぁ。」 と、その時改めて思ったのです。
また以前の話ですが、自宅用の箸は、恥ずかしながら100均の物を使ってました。
ここ数年は、100均から300均に位が上がりましたが、あまり変わらないですね。
箸は、繰り返し使うと、先が削れてきます。
繰り返し使って、削れた箸の削りカスは、何処に行ったかと言うと、私の胃袋に入っている訳です。
極端な言い方をすれば、100均の箸を食べている事になります。
同じ食べるなら、100均の箸でなく、もっと良い箸を食べたいじゃないですか。

という訳で、良い箸を使いたいという思いが日に日に強くなってきました。
しかし、良い箸は高い。
家の箸を高級品にしたいけれど、お財布事情が許さない。
では、諦めて安い箸を使うか。
それは嫌だ。
さて、どうする?
ならば、自分で作ってみてはどうだろうか。
…と、結局自分で作るという結論に至るわけです。

では、箸を手作りする3つの方法をご紹介します。

その1.ホームセンターで買った木材で箸を作る

国産ヒノキの丸棒ホームセンターで、国産ヒノキの間伐材を使用した丸棒を、98円(消費税8%込)で買ってきました。

カッターナイフで削るこれを、カッターナイフで削ります。

箸の形になってきた一応、箸の形になりました。

手に持って確かめる実際に持ってみて、使い心地を確かめます。
そして、納得いくまで削ります。
次に、紙やすりで丁寧に磨きます。
先端部分の微調整は、カッターナイフではなく、紙やすりで調整します。

蜜蝋最後に、蜜蝋をなすり付けてコーティングします。
市販の安い箸は、およそ食べたいとは思わない塗料でコーティングされていますが、蜜蝋なら口に入れても安心です。

手作り箸完成。

木の香りがして、手にフィットして、食べても安心の箸です。
そして、ご飯の一粒一粒をしっかりつまめます。
使ってみた感覚は、とても良かったです。
ご飯を美味しくいただく事ができました。

けどこのお箸、長さが20cmなので、私の手にはちょっと短かいです。
短いのは、作る前から分かっていたのですが、素材となる国産ヒノキの丸棒の売っている物は20cmが一番長かったので、とりあえずそれで作ってみたのです。
実際に使ってみると、やはり短かったです。

ヒノキ角棒そこで今度は、ホームセンターでヒノキの角棒90cmを買ってきました。
国産ヒノキとは書いてなかったので、輸入ヒノキだと思いますが、これで好きな長さの箸が作れます。

23cmに切る23cmの長さに切りました。

自分用箸完成削って、蜜蝋でコーティングしました。
これで私の手にピッタリの箸が完成です。

夫婦箸最初に作った箸は、妻に使ってもらうことにします。
これで夫婦箸になりました。

この調子で子ども達の分も作ります。
子ども用は、国産ヒノキの丸棒で作ります。

家族箸上から順に、娘用17cm、息子用18cm、妻用20cm、自分用23cmの箸です。
子ども達も喜んで、使いやすいと言ってくれました。

その2.杉の丸太から箸を作る

丸太を割る京都市右京区の京北(けいほく)にある山の家にやってきました。
杉の間伐材を使って、箸を作ってみようと思います。
この太い丸太を、機械を使わずに、簡単な道具で細い箸にします。
機械を使わないから多少の腕力が必要です。
まず、鉈(なた)で丸太を割ります。

鉈がヒットする瞬間割る瞬間を撮影するのは、上手くいきませんでした。
この画像は、残念ながら、鉈がヒットする瞬間をイメージした画像です。

真っ二つに割れた真っ二つに割れました。
杉という木材は、このように、縦方向に割れやすい性質なので、割るのは案外簡単なのです。

細かく割る小さな鉈で、さらに細かく割ります。

細く割った杉鉈で割れる細さの限界まで割りました。
この中でも特に細い右側の2本をカッターナイフで削って箸にしてみます。

ケバ立ちを削る少しケバ立ちの部分を削ったところ。

もっと削るもう少し、箸らしい形に削ったところ。

箸完成さらに削って、紙やすりで磨いて完成です。
使ってみると、木が微妙に反っているので、少し使いにくいです。
木を削っている時は、微妙な反りは気になりませんでしたが、箸として使ってみると、微妙な反りがよく分かるのです。
それだけ、箸の感覚と言うのは、繊細なのですね。
ですが、これは自分で使うものなので、まいっか、と言うことで使っております。
丸太から作った事を思えば、愛着が沸くものですから。
そして、すぐに使い慣れました。

その3.南天の木で箸を作る

庭の南天我が家の庭に南天の木が生えています。
南天は、放っておくとグングンと色んな所から枝を伸ばし、鬱蒼と茂るので、庭の植物の秩序を保とうと思えば適度に剪定してやる必要があります。

それと、南天は箸の素材として優れているという記述をどこかの本で読んだ覚えがあるので、剪定した枝で箸を作ってやろうと考えていました。

剪定して干した南天の枝これは、そうして2年ほど前に刈り取った枝です。
刈り取ってすぐは、水分を含んでいて、木材としては使えないので、2年間干してました。

今は完全に水分が飛んで、刈り取った当時よりも細く引き締まりました。
よく見ると、この枝の下半分は真っ直ぐなので、箸の素材として使えそうですが、上半分は微妙にくねくねと曲がっています。

南天の枝上半分を適当な長さに切ってみる上半分を適当な長さに切ってみると、このようになりました。
本物の箸と一緒に並べてみましたが、少し曲がっているのが分かります。
箸というものは、普段気にしてませんが、非常に繊細な感覚で使っているのです。
だから、たったこれだけ曲がっているだけでも、使えたものじゃありません。
これでは箸の素材になりません。

南天の枝下半分を適当な長さに切ってみる下半分も適当な長さに切ってみました。

こちらは真っ直ぐなので、大丈夫そうです。
節の部分を取り除き、細く削れば一膳の箸が作れます。

あれだけの長さの木材から、たった1膳の箸しか作れないなんて、厳しいなぁ。

南天の枝の断面これを上手に縦に2分割したら、二膳の箸ができます。
4分割したら4膳の箸ができます。
理論的にはそうなんですが、ただし正確に切らないと、木が台無しになってしまいます。

そんなに正確に切る道具も技術もありませんので、断念して素直に一膳の箸を作る事にします。

細いナイフで削るあとは、箸の形になるように削るだけです。

しかし、固い。
今まで、杉や檜の箸を削った時は、この細いカッターナイフで削っていても、何も不自由を感じなかったのですが、南天は固くて木の皮を削るだけで疲れてしまいました。
このカッターナイフで完成まで削ろうと思えば気が遠くなります。

オルファクラフトナイフそこで、このようなアイテムを買ってきました。

オルファクラフトナイフ。
500円でお釣りが来るくらいの値段です。

オルファクラフトナイフの箱裏面削りに適した片研ぎ刃と書いてあるのが、このナイフを買うに至った決め手です。

オルファクラフトナイフで削るこれでやっと削れるようになりました。
それでも結構な力が要ります。
南天は密度が濃く固い木である事が、削っていて分かりました。
それだけ、箸の素材としては優れているという事です。
また、防腐性にも優れています。
南天の葉を料理に飾ったり弁当に入れたりしますが、それは飾りだけでなく、防腐性があるからなのです。
防腐性があり固いという、箸としては非常に優れた性質を持っています。

南天の箸途中経過かなり箸らしくなってきました。

手に持ってみる持ってみます。
ちょっと太いけど、これも手作り箸ならではの個性と思える範囲かな。

箸の先端先端部分を見てみると、まだピタッと合っていません。
箸の先は、お米の粒をつまめるくらい繊細でないといけません。
それが私の箸作りに対するこだわりです。

箸の先端を紙やすりで削るもう少しカッターで全体を削り、先端部分は紙やすりで削り、微調整をします。
先端部分をカッターで削ると、うっかり削りすぎてしまう恐れがあるので紙やすりを使います。
この段階で削りすぎると、箸を短くするしかリカバリーの方法がありません。

南天箸完成これでどうかな。

箸の先端をチェック先端部分がピタッと合っています。

箸で米粒をつまむそして、お米の粒をつまむだけの繊細な操作が可能になりました。
これで南天の箸は完成です。
枝を切ってから完成まで2年かかりました。

長かったなぁ~。

その後、この箸で食事をしてみましたが、確かに先端部分の使いやすさは折り紙つきですが、ご飯をガバッと口に運ぶ時の使いやすさなどは、まだまだ微調整が必要である事が分かりました。
箸を自作するときは、そういった様々な要素を踏まえて調整を繰り返し、自分が納得する最高の物を作っていく楽しみがあります。

その箸で食べる食事が、どれだけ美味しい事か。
心を豊かにしてくれますよ。

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