![フライパンでコーヒを焙煎する](https://otokonakamura.com/wp-content/uploads/FB88F349-F861-4FF5-A688-0BCACB63BCB5.jpeg)
誰でもできるコーヒーのフライパン焙煎を詳しく解説します
コーヒーのフライパン焙煎とは、文字通りフライパンでコーヒーを焙煎する事です。
これが簡単で、驚くほど美味しく焙煎できるのです。
その方法をご説明します。
【目次】
1.コーヒーのフライパン焙煎に必要なもの
2.焙煎開始
3.フライパン焙煎するとチャフが飛び散る
4.焙煎前の生豆と焙煎後の豆を比較
5.焙煎したての豆でコーヒーを淹れる
6.フライパン焙煎のメリットとデメリット
7.コーヒーをブレンドするともっと楽しめる
8.均一に焼くには
9.まとめ
10.動画で説明
コーヒーのフライパン焙煎に必要なもの
コーヒーのフライパン焙煎にはコーヒーの生豆とフライパンがあればできます。
あと、言うまでも無い事ですが、ガスコンロなどの熱源も要りますよ。
今回使う豆はこれです。
これはジュピターという輸入食品店で売ってるものです。
生豆は、他にもコーヒー豆屋さんやネット通販で手に入りますよ。
![鉄フライパン](https://otokonakamura.com/wp-content/uploads/CSC_3162.jpg)
今回使うフライパンはこれです。
普通の鉄のフライパンで、直径26cmです。
フライパンは鉄でなくてもテフロン加工でも何を使っても良いです。
今回は150gの生豆を焙煎します。
直径26cmのフライパンなら一回に焙煎するのは150gくらいがちょうど良いです。
多くても200gくらいまでです。
多すぎると均等に焼くことが出来なくなります。
逆に少ない場合はどれだけ少なくしても大丈夫です。
焙煎開始
余熱していないフライパンに豆を入れて、火をつけました。
火力は中火です。
最初はフライパンも豆もまだ温まってないので、あまり混ぜなくても焦げませんが、たまに混ぜてください。
火をつけてから1分経ちました。
まだフライパンと豆が少し温まった程度なので色は変わってません。
たまに混ぜるだけでいいですよ。
火をつけてから2分経ちました。
まだ特に変化はありませんが、フライパンが温まってきているので、混ぜる頻度を徐々に増やしていきます。
火をつけてから3分経ちました。
豆の色が変わり始めたので、弱火にしました。
火力はこのまま最後までずっと弱火です。
ここからは頻繁に混ぜないとフライパンの底の部分だけが焦げてしまいます。
4分過ぎて少しずつ色が変わってきました。
4分半くらい経った頃にパチパチとハゼが始まりました。
このまま焦がさないように頻繁に混ぜながら焙煎を続けます。
さらに色が変わってきました。
ハゼも続いています。
6分経ちました。
パチパチと勢いよく爆ぜてます。
ハゼのピークでしょうか。
ハゼは少し落ち着きました。
コーヒー豆のハゼは、ポップコーンが爆ぜるのと基本的に同じ原理です。
ただ、コーヒー豆はポップコーンと違って爆ぜても割れ目ができるだけです。フワフワのパフにはなりません。
8分経ちました。
フライパン焙煎は、フライパンに接してる部分だけが焼けますから、頻繁に混ぜなければいけません。
頻繁に混ぜても多少の焼きムラができます。
けど、この焼きムラはさまざまな焼き加減の豆をブレンドしたかのような独特な味の深みを出してくれるので、フライパン焙煎でしか出せない味になるのです。
9分経ちました。
かなりコーヒーらしい色になってきました。
この調子で混ぜながら焼き続けます。
10分経ちました。
だいぶいい色になってきました。
この色はいわゆるシティローストと呼ばれる段階でしょうか。
ここで焙煎終了してもいいですよ。
私はもう少し深煎りの方が好みなので、もうしばらく続けます。
11分経ちました。
もう少し焼きます。
11分半で、ここで火を消しました。
火を消してもフライパンはまだ熱いですから、別の容器に入れて冷まさないといけません。
カメラを移動させてる間に30秒経過して、焙煎開始から12分後にバットに移しました。
バットに移した時点で焙煎終了です。
これを冷ませばもうコーヒーとして飲む事ができます。
余談ですが、鉄のフライパンでコーヒーを焙煎した後は、コーヒー豆から出る油が馴染んで、油膜となり、とても良い状態になります。
鉄フライパンがこびり付いてお悩みの方は、コーヒーを焙煎してみると良いですよ。
フライパン焙煎するとチャフが飛び散る
ちなみに、これは焙煎終了後のガスコンロ周辺です。
ご覧の通り、これは、チャフと言われるコーヒー豆の薄皮です。このようにチャフが飛び散って台所が汚れます。
これの対策としては、後で掃除するというのが有効な対策になってます。
それ対策になってへんやないか!
そこで、YouTubeでこれの対策について幾つかコメントいただきましたが、大きく分けて2つの対策が有効と思われます。
1.フライパンに何らかの蓋をして焙煎する
この場合は確かにチャフは飛び散りません。
しかし、最終的にチャフを取り除く必要があります。
どのように取り除くかというと、焙煎後にチャフを吹き飛ばすなどして取り除く事になります。
その時にチャフが飛び散ります。
吹き飛ばしても大丈夫な場所を選んで吹き飛ばさないといけません。
2.屋外で焙煎する
屋外なら飛び散ったチャフは土に還るので、これは最高の方法ではありますが、都会に住んでると、できる場所が無いという問題があります。
そんな訳で、最初に紹介した「後で掃除する」という方法もベストではありませんが、ベターな方法のようです。
焙煎前の生豆と焙煎後の豆を比較
これが焙煎する前の生豆です。
これが焙煎した後の豆です。
焼きムラがありますが、これが良い味を出してくれます。
焙煎したての豆でコーヒーを淹れる
では、コーヒーミルで豆を挽きます。
挽くとすごく良い匂いが漂います。
ペーパードリップで淹れます。
お湯を少し垂らして蒸らします。
豆が新鮮なら必ず膨らみます。
膨らみきったところでお湯を注ぎます。
フライパン焙煎キリマンジャロです。
とても美味しいです。
すでに言った事ですが、焼きムラのおかげで、深煎りと浅煎りの豆をブレンドしたかのような味の広がりがあります。
そして、とにかく新鮮だからエグ味が全く無いです。
新鮮だからコーヒーを飲んだ後に胃もたれするという事が全くありません。
何杯でも飲めます。
フライパン焙煎のメリットとデメリット
フライパン焙煎だけに限らず、自家焙煎のメリットは何と言っても焼いてからの鮮度が良いという事です。
焙煎技術はプロに及ばなくても、焙煎してからの鮮度はプロに負けません。
焙煎してすぐの豆なんてお店ではなかなか手に入らないです。
お店では、当然ながら古い豆から順番に売っていきますから、今まさに焼いたばかりという豆は自分で焼かないと手に入らないです。
コーヒー豆は焼いたばかりが最高に美味しくて、時間が経つにつれて、風味が落ちていくばかりです。
と私は考えます。
プロの中には焼いてから1日経った方が美味しいと言う人もいます。
焼いてから数週間寝かせてから店で出すという人もいます。
コーヒーの味は、人それぞれ好みなので、一概には言えませんが、私は焼きたての豆が最高に美味しいと思います。
もう1つのメリットは焼きムラによる味の広がりです。
焼きムラは、コーヒー豆の持っている本来の味が分かりにくくなるのでメリットでもありデメリットでもあります。
フライパン焙煎のデメリットは、焙煎するのが面倒くさいという事です。
私はコーヒーが好きですから、美味しいコーヒーを作るためのプロセスとして焙煎の過程も楽しいと思ってますが、面倒に感じる人もいるでしょう。
コーヒーをブレンドするともっと楽しめる
今回はキリマンジャロのストレートでしたけど、例えばブラジルでもコロンビアの豆でもいいから、それもフライパン焙煎してブレンドしたら、これがまた面白いです。
2種類の豆があるだけで、キリマンジャロとブラジルを半分ずつブレンドしたり、次は、キリマンジャロ6に対してブラジル4とか、割合を変えてみたり、その日の気分によって配合を変える事も出来ます。
↓コーヒーのブレンドについての過去記事(2014年の記事です)↓
均一に焼くには
今回のようなフライパン焙煎では、どうしても焼きムラが発生します。
その焼きムラは、味の深みとしてポジティブに捉える事ができますが、コーヒー豆本来の味が分かりにくい点は否めません。
均一に焼きたい場合は、オーブンを使って焼くと良いです。
高級なオーブンでなくていいです。我が家にある電子レンジにオーブン機能が付いてる、いわゆるオーブンレンジでも均一に焼く事ができます。
オーブン焙煎についての記事です↓
まとめ
- コーヒーのフライパン焙煎はコーヒーの生豆とフライパンがあればできる。
- 直径26cmのフライパンなら一回に焙煎するのは150gくらいがちょうど良い。
- 最初は中火3分経ってから弱火に変え頻繁に混ぜて焙煎する。
- 鉄のフライパンでコーヒーを焙煎した後は油が馴染んで良い状態になる。
- チャフが飛び散るので後で掃除するか屋外でやる。
- フライパン焙煎は少し焼きムラができるが味の幅が広がる。
- 焙煎してからの鮮度が良いから美味しい。
- 均一に焼きたければオーブンで焼くと良い。
動画で説明
動画では私が出演して実演しております。
そして熱く語っております。
コーヒーの事を語ると本当に熱が入ります。
コーヒー熱を感じられる動画となってますので、併せてご覧ください。
また、Twitterでは更新情報も呟いてるので、気になる方はTwitterもフォローしてください。
オトコ中村のTwitter @otokonakamura0