の続き
ちゃんとビールの味になってたので、それだけでも、とりあえず満足なのですが、使用した酵母が、パンを焼くためのドライイーストだったために、どうしてもイースト臭が残り、後味があまり良くないのです。
残念ながら、私はこのビールを「美味しくない」と評価しようと思っていましたが…
妻が「ビールは好きじゃないけど、このビールは美味しい。」と言って喜んで飲むではありませんか。
私は美味しくないと思ったのですがねぇ…。
逆に美味しいという人もいるのです。
人それぞれ感じ方が違いますから、「イースト臭はマズイ。」ではなく、「イースト臭は個性。」という事なのでしょうか。
まあ、とりあえず「美味しくない」でなく「個性的な味」へと評価が変わりました。
それでもやはり、ビール党の私が美味しいと感じるビールでなければ、満足出来ません。
きっとドライイーストが、マズさ(個性)の原因だと思われるので、
エールイースト-SAFALE S-04 11.5g |
楽天で、ビール用のエールイーストを買いました。
エールイーストは、ヨーロッパの味わい深いタイプのビールで使われているイーストです。
華やかなフルーツのような香りがするビールになります。
ちなみに、日本の一般的なビールに使われているイーストは、ラガーイーストです。
ラガーイーストを使ったビールは、すっきりとキレのあるビールになります。
ビールの味を説明するには、イーストだけでなく、当然ながら麦芽やホップの事を説明しなければいけないのですが、説明があまりに膨大になるので、とりあえず今回はイーストの説明をごくごく簡単にして、これでお許しください。
とにかく、パンを焼くためのドライイーストではなく、ビールを発酵させるためのエールイーストを使うのだから、前回よりも美味しくなって当然でしょ。
★シメイ入門者はこのレッドから★フルーティーな香味と円熟されたコクシメイの元とも言われる... |
エールイーストを使って、ベルギー修道院ビールを代表するシメイレッドのような、濃厚で味わい深いビールを作ってみようと思います。
自分で作れるビールの量は、たかが知れた量のなので、このような濃厚なタイプのビールを作って、チビチビ飲ろうと考えているのです。
仮にアサヒスーパードライみたいなビールが出来たら、グビグビと一気に飲んで、すぐに無くなってしまうじゃないですか。
◆中村式ビール第2弾の作り方
モルトシロップ 160g
ホップ 8g
水 約5リットル
エールイースト 2.5g
砂糖 30g
5リットル入る容器
炭酸が入っていたペットボトル 5リットル分
※個人がアルコール分1%以上のお酒を作ることは法律で禁止されていますが、上記の配合で仕込むと、アルコール分1%未満になるので大丈夫です。
※仮に、モルトシロップの量を1kgに増やして仕込むと、アルコール分約6%のベルギー修道院ビールのような濃厚なビールが出来るんじゃないか?と思いますが、法律違反になるのでやってはいけません。
作り方の手順は、 ビール作りに挑戦 をご覧ください。
そして、9日後。
発酵は、ほとんど治まりました。
1次発酵は、これで終了かな?
それでは、これをボトルに詰めます。
その前に、熟成前の若ビールを少しだけ試飲してみます。
う~ん、ビールっぽい味だけど、まだビールでは無いです。
ちょっとイースト臭がするような気がしたけど、大丈夫かな?
熟成したらイースト臭は消えるかな?
そして、ボトル詰め完了。
これを最低でも3週間は熟成させます。
そして…
3週間経過しました
自家製ビール第2弾、飲んでみましょう。
シュワシュワーと泡が出て…
相変わらず、すぐ泡が消えるビールです。
味は、第1弾とあまり変わりませんが、問題のイースト臭は、エール酵母特有のフルーティーな香りに変わって美味しくなりました。
この味は、「やまや」という酒屋で買った「ヴァルデュ ブロンド」というベルギービールにそっくりです。
画像は 「やまやの通販サイト」 から拝借しました。
これを飲んだ時、「あ、中村ビールにそっくりだ!」と思いました。
シメイレッドみたいな味を目指して作ったのですが、結果はヴァルデュブロンドみたいな味になったという事で、、、まいっか。
これに中村エールと名前を付けて、ラベルを貼ってみました。
またこれをチビチビ飲ろうと思っております。
ビール第2弾のまとめ
ビールを2回作ってみて感じたのですが、ビールの味は、ほとんどがモルトの味で決まります。
原材料でビールの味が決まるのは、当たり前のことですが、自分で作って飲んだという体験を通して実感した訳です。
今回使用したモルトは、パンの改良材として売られている物でしたが、ビール専用のモルトを使えばもっと美味しくなるはずです。
また、ホップは、ハーブティとして売られていて品種が不明の物を使いましたが、作りたいビールに合わせてホップの品種を選ぶと、よりレベルの高い味と香りが出せるでしょう。
結局、第1弾のビールは、パン用のモルトと、パン用のイースト、ハーブティー用のホップで作りました。
そして第2弾はイーストを変えて、パン用のモルト、ビール用のイースト、ハーブティー用のホップで作り、ちょっと美味しくなりました。
これがもし、ビール用のモルト、ビール用のイースト、ビール用のホップで作れば、もっと美味しくなるに違いありません。
当たり前の事ですね~。
やっと気付きました。(笑)
だから、次回の自家製ビール第3弾は、全てビール用の原材料で作る予定です。
今は夏だから、ビールを発酵させるには暑すぎるので、涼しい秋になったら第3弾のビールに挑戦したいと思ってます。