家族で鴨川へ遊びに来ました。
アカツメクサです。
ムラサキツメクサとも言います。
マメ科の植物で、シロツメクサ(クローバー)の仲間で、シロツメクサと同様に食べられます。
今、公園や川の斜面にびっしりと紫色の花が咲いてきれいですね。
まあ、食べられるといっても、別に美味しい物ではないので、私は採って食べるようなことはしません。
とは言うものの、子ども達が、遊びでたくさん摘み取りました。
せっかく摘み取ったのだから、そのまま捨てるのはかわいそうなので、料理して食べてあげよう。
という事になってしまいました。
果たして、美味しく調理できるのでしょうか?
結構難しいと思いますよ。
まず、ゆでて、水にさらします。
ゆで時間は1分。
ゆでるお湯に酢を少々入れると、花の鮮やかな色が保たれるみたいです。
この時点で試食してみると、マメ科だけあって豆の味がします。
ちょっと青臭い豆の味です。
決してマズくないのですが、何しろ硬い。
噛んで噛めない硬さではないですが、奥歯を使ってゴリゴリとつぶすように噛まなくてはいけません。
奥歯ですりつぶせば、ザラザラとした繊維質が、青臭い豆の味と共に口に広がり、飲み込むには多少の我慢が必要。
1口食べたら、2口目以降は手が出ない事でしょう。
さて、これをどうやって料理する?
う~ん…
ちょっと、これは…
美味しく調理するのは無理でしょう。
…などと言って諦めたら、オトコ中村のオトコが廃る!!
繊維が食べにくいだけで、味は悪くないのだから、味だけを取り出せばいいのだ。
例えば豆乳は、豆に水を加えてすりつぶして、その水分を搾り取ったもの。
その搾りかすは、おからとして食べる事が出来ますね。
じゃあ豆乳同様に、細かく刻んで。
すりつぶす。
水を加えて加熱する。
この時点で、ほうれん草のポタージュみたいに出来ないか?
と考えましたが、繊維質がザラザラと口に残るので、スープには向かないようです。
水分だけを搾り取りました。
豆乳と同じ作り方なので、広い意味で豆乳です。
味は、ちょっと青臭い豆乳というのが予想されますね。
実際の味は…?
青汁の味でした。
飲みたい人はどうぞ飲んでください。
私は無理でした。
こちらは搾りかす。
広い意味で、おからです。
味は、ちょっと青臭いおからというのが予想されますね。
実際の味は…?
味は予想通りなのだけれど、繊維ばかりで、布を食べているみたいです。
さすがに布は料理できません。
アカツメクサは、子ども達のおもちゃとしては、楽しんで使われているようです。
やはりこれは、食べるものではなかったのかな。
アカツメクサ料理は、八方塞がりですね。
打つ手なしかと思われました。
そこでオトコ中村は、どこかがプチンと切れまして…
半ばやけくそじゃー!!
すりつぶしたものを、パンに混ぜて焼いてやる!
けど失敗するのが怖いので、少量だけ作ろう(笑)
◆アカツメクサパン
アカツメクサ(ゆでてすりつぶしたもの) 30g
強力粉 150g
バター 10g
砂糖 10g
塩 2g
ドライイースト 1g
水 90ml
こんがり、まんまるアカツメクサパンが焼けました。
さて、気になるお味は?
あれ?
美味しいぞ!
予想される青臭さは、かすかに残るさわやかな香りへと変わり、気になるはずの繊維質は、まったく気になりませんでした。
別に、アカツメクサを混ぜたから美味しくなったわけではないと思うのですが、パン自体が美味しいのは確かですが、それにしても以外。
子ども達も喜んで食べました。
さらに、娘の友達の、パンにうるさいNちゃん(3歳)も美味しいと言ってペロリと食べました。
まさに大どんでん返し!!
また調べてみて分かったのですが、アカツメクサは、ヨーロッパで、レッドクローバーティーというハーブティーとして飲まれているみたいです。
レッドクローバーティーの作り方は、とても簡単。
乾燥させたものを軽く炒れば、茶葉は完成。
これを熱湯で約5分抽出します。
レッドクローバーティーです。
美味しい。
味は、アカツメクサそのものの味ですが、軽く炒ってあるので少し香ばしく、普通のお茶としてグビグビ飲める味です。
健康促進効果があり、古代ローマ時代から飲まれていたらしいです。
このように、市場では輸入品が高価で売られていますが、そんなものを買うよりは、その辺に生えているものを摘んで、レッドクローバーティーを作ってみましょう。
このように草を摘み、それを味わうという行為、自然にふれ合い、自然の恵みを頂くという行為、これは非常に楽しいですね。
都会に住んでいると忘れかけてしまう、自然と共に生きているという感覚を思い出す事が出来る、貴重な体験だと思います。
だから私は、子ども達に、摘みたいだけ摘ませてあげたのです。
もっと多くの人に、この楽しさを知ってもらえたら良いなぁと思います。