の続き
八丁味噌がとうとう完成しました。
これは、一昨年(2014年)2月に仕込んだ八丁味噌です。
二夏二冬(ふたなつふたふゆ)の熟成期間を終えて、めでたく解禁となりました。
26ヶ月熟成させたという訳です。
長かったですよ~。
熟成途中にもし異変があっても、すぐに気付けるように、タンスの上に置いてましたから、毎日これを見てました。
26ヶ月間一緒に過ごしたようなもので、そりゃもう可愛い味噌ですよ。(笑)
蓋を取り除きます。
四角い木の落し蓋に、少しだけ白い何かが付着してます。
これは、産膜性酵母のようですが、この程度なら全く影響ありません。
この26ヶ月間、全くカビにも侵されず、この程度の産膜性酵母で済んだのは、上出来だと思います。
今まで重石で圧縮してたために水分が染み出してましたが、かき混ぜると水分が豆の隙間に行き渡って、水分が無くなったみたいになりました。
ザルで濾して豆の粒を細かくします。
豆は、軟らかくふにゃふにゃなので、簡単に濾せると思いきや、豆の皮が邪魔するのか、スムーズに濾せません。
すり鉢とポテトマッシャーで潰す方法に変えました。
これなら簡単。
早速、ほうれん草で赤だしを作ってみました。
家の冷蔵庫に、味噌汁の具になりそうなものが、ほうれん草しか無かったので、こうなりました。
ちょっと酸味があります。
本物の八丁味噌は、このように酸味がありますが、私は食べなれてないので、ちょっと違和感を感じました。
八丁味噌をストレートで使うと酸味が気になるので、市販の赤だし味噌の場合、八丁味噌(豆味噌)と普通の味噌(米味噌)をブレンドして味のバランスを取っている商品が多いです。
それならば、八丁味噌と普通の味噌を6対4くらいの割合でブレンドしてみました。
こりゃうまい。
これが、お寿司屋さんで出てくる赤だしの味です。
私は、八丁味噌ストレートよりも普通の味噌とブレンドしたこの味を気に入りました。
それにしても、八丁味噌を作るには、えらく長い時間が必要なのだなぁと実感しました。
また作りたいか?
と言うと…
もういいです。