現代の日本では、1月7日に七草粥を食べる風習がありますね。
1月7日は過ぎましたが、野草好きの私は、七草粥も自分で採った野草で作ってみようと思い、家を出ました。
「春の七草を摘むぞ!」意気揚々と家を出たは、いいのですが、春の七草って何だったっけ?
調べてなかった。
一応、7種の中の2種は大根と蕪で、野生の大根と蕪は希少だから、七草を全部集めるのは非常に困難であるということは知っていました。
だから、とりあえず、食べられる野草を7種類集めてみましょう。
2014年の野草で七草粥
京都御苑の出水の小川にて、セリを発見。
同じく出水の小川にて、クレソンを発見。
また同じく出水の小川にて、スイバを発見。
以上の3種類はすぐに見つかったのですが、と言うよりは、生えているのを知っていたのですが、その他がなかなか見つかりません。
地面に広がるように生えていても、人に踏まれたり、犬にオシッコをかけられているかもしれない。
そもそも、もう少し大きく生長してくれないと、何の植物か分からないものが多い。
いや、それよりも七草が何か調べてこなかったので、分かるわけがない。
京都御苑では、タンポポも摘みましたが、これ以上は分からなかったので、鴨川に移動しました。
セイヨウカラシナ。
今の季節、鴨川の何処にでも生えています。
春になると菜の花で鴨川を黄色く染めてくれる事でしょう。
アサツキ。
これも、鴨川の何処にでも生えています。
ホトケノザ。
確か、春の七草にホトケノザがあったな…と思ってこれを採取しました。
後から調べて分かったのですが、七草のホトケノザは、これの事ではなく「キク科のコオニタビラコ」の事を指すそうです。
これは、「シソ科のホトケノザ」で春の七草ではないです。
毒ではないが、マズくて食べられないとの事。
試しにかじってみましたが、青臭くて美味しくないです。
という事でこれは却下。
ユキノシタ。
我が家の庭に生えているものです。
結局、セリ・クレソン・スイバ・タンポポ・セイヨウカラシナ・アサツキ・ユキノシタの7種類が揃いました。
本当の春の七草を調べてみると、セリ・ナズナ(ペンペングサ)・ゴギョウ(ハハコグサ)・ハコベラ(ハコベ)・ホトケノザ(コオニタビラコ)・スズナ(蕪)・スズシロ(大根)の7種。
合っているのはセリ1種だけ。
ハハハ…
細かい事は気にせずに、これで七草粥を作ってみましょう。
美味し~い!!
美味しいと言っても、粥ですから、地味な美味しさですけど七草の香りがめちゃくちゃ良いです。
この寒い冬をたくましく生きている野草の元気が漲っています。
市販の七草ではこの香りと元気は期待できないでしょう。
7種の野草で粥を作る試みは、結構楽しかったので、毎年恒例にしたいと思いました。
来年は、もうちょっと本来の七草に近づけてみたいです。
2015年の野草で七草粥
今年も、昨年に引き続き、野草で七草粥を作ってみようと思います。
昨年は、春の七草とは何なのかを調べもせずに、適当に7種類の野草を集めたので、本当の七草とは種類が違いすぎて、合っているのはセリだけでした。
本当の七草は、セリ・ナズナ(ペンペングサ)・ゴギョウ(ハハコグサ)・ハコベラ(ハコベ)・ホトケノザ(コオニタビラコ)・スズナ(蕪)・スズシロ(大根)です。
ですが、中でも特に、スズナ(蕪)・スズシロ(大根)など、野生の蕪や大根なんて見たことありませんし、こんなのを見つけるのは極めて困難だと思います。
だから、とりあえず手当たり次第に7種類の野草を集めるのだけれど、昨年よりは、本当の七草に近付けようと思います。
まず、京都御苑の出水の小川でクレソンをゲット。
同じく出水の小川でセリをゲット。
同じく出水の小川でスイバをゲット。
ここまでは、昨年と同じです。
京都御苑のバッタガ原で、シャクをゲット。
鴨川に移動しました。
これは、セイヨウカラシナなのですが、早くも菜の花が咲いています。
鴨川にセイヨウカラシナは、いくらでも生えていますが、私が見る限り花が咲いているのはこれだけでした。
なのでこれをゲット。
同じく鴨川でナズナ(ペンペングサ)をゲット。
同じく鴨川にて、お!?
これは、もしや…?
スズシロ(大根)だ!!
これは珍しい!
野生の大根に出会ったのは初めてです。
これをゲット!
…と言いいたいところですが、こんなに珍しいものを、根から丸ごと採ってしまうと、絶滅してしまうかもしれないので、葉っぱを1枚だけ頂いて、あとは、元の場所に植えておきました。
これが花を咲かせ、種を実らせ、増えてくれると良いですね。
さて、7種類揃いました。
セリ・クレソン・スイバ・シャク・セイヨウカラシナ・ナズナ(ペンペングサ)・スズシロ(大根)の7種です。
本当の春の七草は、セリ・ナズナ(ペンペングサ)・ゴギョウ(ハハコグサ)・ハコベラ(ハコベ)・ホトケノザ(コオニタビラコ)・スズナ(蕪)・スズシロ(大根)の7種。
今回は、セリ・ナズナ・スズシロの3種が合っています。
昨年よりかは、少しだけ進歩しました。
それでは、これで七草粥を作ってみます。
美味しくできました。
やはり野草ですから香りが強いです。
香りが強いから、例えば 「あ、今は、クレソンを食べている。」 とか 「今は、セリを食べている。」 というのが分かるんです。
だから、7種類の味を楽しみながら食べる事が出来ました。