これは、今年(2016年)の1月に仕込んだ手前味噌です。
もう9月ですから解禁とします。
仕込んだ量は昨年(2015年)と同じで、完成量は、およそ10kgです。
作り方については、昨年の記事 今年も手前味噌を仕込む (2015年手前味噌 その1) をご覧ください。
作り方は、ほとんど昨年と同じなのですが、味噌の表面のカビ対策だけは、新しい試みをしました。
今年の1月に、味噌を仕込んだ時の様子
いつもは、仕込んだ味噌の表面に、カビ防止の為ラップをピタッと貼り付けるのですが、今年は違います。
まず、表面に塩を撒きます。
葉蘭を敷き詰めます。
これでカビの発生を防ごうという魂胆です。
葉蘭については 葉蘭 をご覧ください。
化学物質であるラップよりも、こういった葉の方が美味しく出来そうな気がするじゃないですか。
ただ、カビを防ぐ事が出来るのかといえば、結果を見るまで分かりません。
落し蓋をして
重石を乗せて
蓋をする。
重石を乗せたままだと蓋が閉まらないので、結局重石を外して蓋を閉めました。
そして、8ヶ月経過
この8ヶ月は、一切味噌の面倒は見ていません。
全くの放置で、一度も蓋を開けていません。
表面に葉蘭を敷き詰めた味噌は、カビの発生を防ぐ事ができたのでしょうか。
それとも、カビだらけになっているでしょうか。
ちょっとした賭けみたいなもので、ドキドキワクワクしながら蓋開けの儀を行います。
それでは、蓋に手をかけて…
蓋を外します。
ジャーン!
ん?
何か、ヤバそうに見えるんですけど…
大丈夫ですかね?
落し蓋を取りました。
縁の部分にカビが生えているのがわかります。
葉蘭は変な色ですが、腐敗しているような感じではありません。
きっと味噌漬けになって変な色になったのでしょう。
葉を少しめくってみました。
うわ~。
味噌が真っ黒けになって、いかにもヤバイ色ですが、よく見ると腐敗している訳ではなさそうです。
葉蘭と味噌が何かしらの反応をした色なのでしょう。
試しに黒い部分を舐めてみましたが、普通の味噌の味と葉蘭の香りがしました。
大丈夫です。
全て葉をめくりました。
本当にヤバそうな色をしていますが、黒い部分は大丈夫です。
また、白いものは産膜性酵母だと思います。
産膜性酵母は毒ではありませんが、味が悪くなるので取り除きます。
縁の部分に少しカビが生えていますが、ほとんど大丈夫です。
要するに、あまりカビは生えなかったという事で、葉蘭を敷き詰めたのは正解だったと思います。
縁のカビと表面の黒い部分を取り除きました。
黒い部分は大丈夫とか言いながら、結局取り除いてしまいました。
約2kgを食べるために取り出して、残りの味噌はかき混ぜて、また寝かせておきます。
今度は、表面に塩をまかずにラップをピタッと貼り付けます。
この方法でも、まだ確証は得ていませんが、上手くいけばカビを完全に防ぐ事が出来るはずです。
出来上がった味噌で味噌汁を作る
ホウレン草とお揚げの味噌汁。
美味しいです。
たまりません。
やっぱり手前味噌は最高!