の続き
抜歯手術のために、総合病院の口腔外科へ行きました。
まず、抜歯手術をしてもらうにあたって、手術についての説明を受け、同意書を書かされました。
難しい文章が書かれていますが、要するに、「手術は痛いし、合併症などが起こる可能性がありますが、どうぞやってください。」という事です。
合併症とは、痛み、腫れ、出血は当然ですが、まれに神経の感覚障害が出現する事があります。
神経の感覚障害とは分かりやすく言うと、顎や舌にしびれを感じるという事で、100人に1人くらいの割合で起こるらしいです。
親不知のすぐ近くに神経が通っている為に、神経を傷つける可能性があり、そうなればしびれを感じるのです。
同意書にサインをしないと手術してもらえないので「やるならやれ!」という気持でサインしました。
◆いざ手術
麻酔を行った後に、歯肉を切開して歯を露出させます。
この段階では、麻酔のおかげで痛みも何も感じません。
歯の周辺の骨を削り、歯を分割します。
痛みは感じませんが、強い力でギュイーンと削られている音と振動が怖いです。
歯冠を取り除く。
これはすんなり取れました。
ちなみに道具のイラストは、私のイメージで、実際の道具は違う形をしています。
さらにギュイーンと骨を削り歯を分割します。
歯根の一部が取れました。
ポロッと取れるわけではなく、ググッ、メリメリとひねる様な力で抜いたような感覚でした。
痛みは感じませんでしたが結構怖いです。
残る歯根の一部もググッとメリメリと抜こうとしましたが、抜けません。
さらにギュイーンと周囲の骨を削ります。
骨を削れば歯は抜きやすくなりますが、術後の痛みと腫れがひどくなるので、削るのは最小限度にとどめたいのですが、抜けないなら削らないとしょうがないですもんね。
グググッ、メリメリッと抜けました。
痛っ!!
麻酔が効いてるはずなのに、最後は痛かったです。
そして、傷口を消毒して縫い合わせます。
止血が確認できたら終了です。
いや~手強かった。
手術は14時30分から始まり、およそ30分で終了しました。
帰宅直後は、まだ麻酔が効いているので痛くないはずなんですが、けどやっぱり痛いです。
いや、痛みに気を取られるから痛いんだ。
何か他の事に集中すれば痛みを感じないはずだ。
そうだ、このブログ記事を書こう。
ブログを書くことに集中して痛みを忘れるんだ!
しかし、痛くて書いてられません。
いかん、集中力が足りないから痛みを感じるのだ。
もっと集中するのだー!
と頑張って書いてましたが、1~2時間くらいで麻酔が切れて本当の痛みがやってきました。
もう本当に何もできません。
ただ耐えるだけです。
◆そして夕食の時間
術後の食事は可能ですが、必ず痛い目を見るので、過去の経験を踏まえて、1食抜く作戦で挑みました。
そのために、手術前に昼食をたっぷり食べておいたのです。
その作戦は成功だったのですが、処方された痛み止めの薬は、食後に飲むものだったので、食事をしなかったために薬を飲むことを忘れてました。
その後、薬の存在を思い出し、食事をせずに薬を飲みました。
すると、痛み止めがバッチリ効きました。
これで、痛みに耐える必要はありません。
もう少し早めに痛み止めを飲んでおけば良かった。
◆そして翌日
見事に腫れました。
痛みは、薬を飲んでいる限り感じないので普通に過ごす事はできます。
しかし、まだ食事ができそうにありません。
痛み止めのおかげで痛みこそ感じませんが、口の中に傷があるのですから、固形物が口に入るのを想像するだけで遠慮したい気持ちになります。
それと腫れたほっぺが上あごと下あごの間に割り込んできて、噛むとほっぺも噛む事になるのです。
このまま食事をすれば痛い目を見ることは明らかです。
とは言っても、断食する気はありませんし、胃袋も食物を所望しております。
だから噛まなくても食べられるものを作ります。
◆濃厚バナナジュース
バナナ 1本(約100g)
牛乳 70ml
生クリーム 30ml
砂糖 5g
生クリームを入れてカロリーアップを図っています。
普通のバナナジュースを作る場合は、生クリームをゼロにして、牛乳を100mlにします。
全ての材料をミキサーにかければ完成。
濃厚で美味しい。
◆濃厚かぼちゃのポタージュ
かぼちゃ 100g
牛乳 30ml
生クリーム 30ml
砂糖 5g
カボチャの皮を剥き、茹でてから全ての材料をミキサーにかけます。
これも濃厚で美味しい。
けど、普通に食事できる人が、他のおかずと一緒にこれを食べたら、きっと濃すぎるでしょう。
私は、これオンリーでしたから、ちょうど良かったです。
この日の食事は、上記の2品と、おかゆで過ごしました。
そして、手術の2日後からは、固くないものなら食べる事ができるようになりました。
普段の倍以上の時間をかけてゆっくり食べてます。
あとは、日を追うごとに回復していくでしょう。
◆最後に
親不知を抜くなら、なるべく若いうちに抜いた方がいいです。
年を重ねるごとに、骨が硬くなり抜歯が困難になります。
20歳前後なら、親不知の根が完全に完成しておらず、抜きやすいですし、若い方が傷の治りも早いですから、早めに抜くことをお勧めします。
私は39歳10ヶ月で抜きましたが、手強かったです。