
小さいタルト型を手作りしてタルトを焼いてみた
1人分くらいの小さいタルトってお洒落ですよね。
ちょっとそんなタルトを作ってみたくなりました。
1.タルトリングについて
2.小さいタルトリングを手作りする
3.ベイクドチーズケーキを焼く
3-1.タルト生地を作る
3-2.話は脱線しますが
3-3.タルト生地を型にはめる
3-4.タルト生地を焼く
3-5.ベイクドチーズケーキの完成
4.お惣菜タルトを作る
5.まとめ
タルトリングについて
画像は底のない、セルクル型というケーキ型です。
これは割と深いタイプのものです。
今回作ろうとしているのはもっと浅いタイプのものです。
浅いタイプのものの画像がなかったので、深型のセルクル型の画像を使っています。
こういった深タイプの物はムースなどの冷やし固めるタイプのケーキにも使えます。
これらの型はサイズが豊富でハート型や四角型など様々なバリエーションがあります。
浅型のタルトリングの方が値段が高い傾向にあります。
見た目もカッコ良く、強度があり、丈夫で繰り返し繰り返し使えるものが多いです。
セルクル型は、ちょっと安いですが、何かの拍子に歪んだり、接合部分が取れたりしそうな気がします。
だから買うとしたらタルトリングです。
これを1個だけ買えば済むというなら、高くない買い物ですが、この型で焼くタルトは1人前ですからね。
家族に振舞おうと思えば最低でも4個は必要です。
これを4個も買うとなると安い買い物ではなくなります。
ちょっと買う気が起こりませんでした。
もうこれは手作りするしかありませんね。
私はちょっと試しに使ってみたいだけなんですよ。
ちょっと試すだけなら、カッコ良くなくても金属で出来てなくて強度がなくてもいいじゃないですか。
紙で出来ていたっていいじゃないですか。
紙にアルミホイルを巻きつけたら、それでいいんじゃないですか?
じゃあ、そうしてみよう。
小さいタルトリングを手作りする
A4サイズの厚紙を2cmの幅で切って、細長い棒状にします。
厚紙は牛乳パックを使用してもいいです。
丸くして糊付けしました。
糊で無く、ホッチキスでも大丈夫です。
アルミホイルを巻きつけました。
これで、直径8cmくらい高さ2cmサイズのタルト型が完成しました。
ベイクドチーズケーキを焼く
◆タルト生地の材料
薄力粉 100g
バター 50g
砂糖 20g
溶き卵 20gくらい
◆フィリング(中身)の材料
クリームチーズ 100g
砂糖 50g
レモン汁 小さじ1
バニラエッセンス 少々
塩 0.5gくらい
薄力粉 大さじ1
卵 2個
生クリーム 大さじ1
タルト生地を作る
バターが冷え固まった状態のまま、バターと薄力粉と砂糖を指で潰しながら混ぜます。
バターの固まりが無くなり、サラサラになったら溶き卵を入れて練ります。
練ってから冷蔵庫で1時間くらい寝かせます。
ラップを敷いて、上記の分量で出来た生地を4等分て丸めて、上からラップをかぶせます。
めん棒で2~3ミリの厚さに伸ばします。
ラップを使うと後片付けが楽なのと、生地の取り扱いも簡単になります。
話は脱線しますが
焼き菓子に使う小麦粉って、ほとんどが米粉で代用できますが、タルトを米粉で作ると成型が難しくなります。
米粉10割でタルトを作ると生地がボロボロに崩れて成型が難しくなるので、つなぎとして小麦粉を配合してます。
だから、これは米粉7割、小麦粉3割くらいの割合でブレンドしてます。
また、レシピには溶き卵を入れるように書いてますが、溶き卵の代わりに酒粕を入れてます。
我が家ではちょっと訳がありまして、酒粕が大量にあるので、酒粕を消費するために、半ば無理やり酒かすを使ってます。
溶き卵の代わりに酒粕を入れると生地の粘りが弱くなり、成型が困難になるのでお勧めはしません。
実際に作った材料はこれです。
米粉 70g
薄力粉 30g
バター 50g
砂糖 20g
酒粕 50gくらい
米粉を配合する事と、酒粕を配合する事によって、ダブルで成型が困難になります。
タルト初心者で米粉を使ってみたい方は、まずは薄力粉と卵を使って、作ることに慣れてから米粉の割合を増やしていきましょう。
そば打ちも同じです。
初心者がそば粉10割で打つと、つなぎが無いのでボロボロのそばになってしまいます。
最初は、そば粉5割、小麦粉5割くらいの割合で打ち、徐々にそば粉の割合を増やしていくと良いでしょう。
タルトを型にはめる
片側のラップを剥がして、タルト型に押し込みます。
もう片側のラップは、いつ剥がしてもいいのですが、タルト型に押し込んだ後に剥がすのがいいです。
伸ばした生地の片側にラップがくっ付いている方が、タルト生地が割れにくいからです。
薄力粉10割と卵で作ると、タルト生地が割れやすいとか、割れにくいとか、そんな事はあまり気にしなくてもいいですが、もし、米粉と酒粕で作る場合は、生地が割れやすいのでラップを付けたまま型にはめる事が重要なのです。
はみ出した生地は手で折るようにして取り除きます。
金属で出来たタルトリングの場合は、ナイフを使ってはみ出した生地を切り取ります。
これはナイフなんて使ったらアルミホイルが破れますから、手を使います。
4個作ると、はみ出した生地が1個分くらいの量になるので、それでもう1個作ります。
なので、最初に生地を4等分しましたが、最終的に5個作れるという計算です。
5個目を作る時にはみ出した生地は、あとで修正に使うので焼かずに残しておきましょう。
フォークで適当に穴を開けます。
タルト生地を焼く
クッキングシートの上に乗せて、170℃のオーブンで20分くらい焼きます。
焼いている間に、フィリングを作ります。
クリームチーズを温かくして柔らかくしてミキサーで練ってから、砂糖、レモン汁、バニラエッセンス、塩、薄力粉を少しずつクリームチーズの中に入れて混ぜます。
卵を1個ずつ入れながら混ぜ、生クリームを入れて混ぜます。
タルトが焼けました。
タルトに少し割れ目があったり、穴が開いたりしてます。
米粉と酒粕で作ると、そうなる確立が高くなります。
そんな時は、焼かずに残しておいた生地を、穴が開いたところに埋め込んで修正しておきます。
そしてフィリングを入れ、200℃で10分焼いてから150℃で30分くらい焼きます。
焼いてないタルト生地がまだ残っていたら、一緒に焼いて、ビスケットにしてつまみ食いしましょう。
ケーキが焼けたら、室温で冷まして、それから冷蔵庫で冷やしていただきます。
ベイクドチーズケーキの完成
出来ました。
食べる前に、冷蔵庫にパイン缶の残りがある事を思い出したので、パインを乗せて食べる事にしました。
ベイクドチーズケーキのパイン乗せ。
味は、めちゃくちゃ美味しかったです。
パインの甘酸っぱさとチーズケーキの味がマッチして、パインを乗せた方が美味しいです。
家族にも大好評でした。
お惣菜タルトを作る
調子に乗って、お惣菜タルトも作ってみます。
冷蔵庫に、1人分あるかないかという中途半端な量のシチューが残っていたので、これをリメイクして、キッシュ風のお惣菜タルトにしてみます。
◆タルト生地の材料
薄力粉 100g
なたね油 40g
砂糖 10g
溶き卵 20gくらい
◆アパレイユ(中身)の材料
シチューの残り物 適量
溶き卵 タルト生地に使った残り全部
生クリーム 大さじ2
塩 0.5gくらい
ピザ用チーズ 適量
こちらのタルト生地はバターでなく、なたね油を使っています。
そうすると、ざっくりした生地になり、お惣菜系のタルトによく合います。
なたね油を使った生地は、全ての材料を一気に混ぜ、生地を寝かさずにすぐに成型できます。
これを、170℃のオーブンで20分くらい焼きます。
焼いている間に、シチューの残りに卵と生クリームを混ぜて塩で味付けしておきます。
焼けたタルトに、穴や割れ目があったら修正しておきます。
混ぜておいたシチューを流し入れ、ピザ用チーズを乗せ、180℃で40分くらい焼きます。
焼けました。
キッシュ風お惣菜タルト。
残り物のシチューが見事に変身しました。
これも美味しかったです。
家族にも好評でした。
まとめ
小さいタルトは、幸いにも美味しく作る事が出来て家族にも喜んでもらえました。
ただ、大きなタルトを切り分けて食べるよりも、作るのは面倒です。
けど、小さなタルトには、小さなタルトにしかない魅力がありました。
そして、タルトリングは厚紙とアルミホイルで手作り出来る事が分かりました。
自宅消費用なら、手作りタルトリングで十分だと思います。
タルトリングを厚紙とアルミホイルで作る方法は、「大発明だ!!」と思ったのですが、調べてみると、普通に皆さんやってるみたいです。
クックパッドなどでも普通に作り方載ってました。
なあんだ、全然大発明じゃなかった。
手作りだと、高さのあるセルクル型とかも、自分のイメージ通りのサイズに作る事が出来るので、型作りの工夫によって、出来上がりのケーキの形を、面白い形にも出来るでしょう。
そして手作りの型だと使い捨てできるので、型を切り開かないと中のケーキを取り出せないような、複雑な形を作ることも可能でしょう。
アイデア次第ですけどね。
作るかどうか分かりませんが、また面白いものが出来たらお知らせしますね。