第7回世界料理研究会が、京北にある宇津峡公園で行われました。
参加者は、中村家4人、bob家3人、H家3人の全部で10人。
過去最大の参加人数です。
今回の研究テーマは、「焚き火で色々な料理をしよう。」です。
焚き火で料理をするからには、当然ですが、薪の準備が必要です。
そのために私は、前日から杉の間伐材をせっせと薪にするという準備作業に一生懸命で、どんな料理を作るか全く考えておりませんでした。
そして、特に事前の買出しもせず、薪だけを持参して会場に駆けつけました。
他の参加者達は、バーベキュー用の肉と野菜は準備してくれていたのですが、焚き火料理はオトコ中村が担当だからということで、それ以外の食材は、ほとんど何もありませんでした。
さて、何を作りましょう。
「そりゃぁ、バーベキューでしょ。」
…と私は思っていたのですが、他の参加者達は、第5回世界料理研究会の時に作った焚き火のパエリアが美味しかったので、パエリアを所望します。
※焚き火のパエリアについては 焚き火でパエリアを作る 第5回世界料理研究会(前編) をご覧ください。
パエリアを作れって言っても、食材がねぇ…
何も準備してないのですから。
パエリアを作るには、サフランや、スープが必要なのですよ。
ですが、このまま「バーベキュー以外の料理は何もありません。」と言っている様では、世界料理研究会の名に恥じる行為で、許されるものではありません。
やっぱり何か作らねばならない。
そこで、皆で持ち寄った食材だけで、何とか工夫してパエリアみたいな料理を作る事にしました。
まずは、鶏肉・ピーマン・九条ネギ・エリンギと、米で作ってみることにします。
味付けは、味塩コショウと醤油のみです。
まあ、これで何とか食べられる料理にはなるかな。
マズくても参加者10人で分担して食べたら、捨てずに済むでしょう。
さて、それでは思い切って作り始めます。
焚き火台で、薪火を熾してスキレットを温めます。
ちょっと火が弱いです。
焚き火の場合、火を強くしようと思えば、薪をくべるのですが、薪をくべてから火力が強くなるまでに時間差があります。
また、薪をくべてもあまり燃えなかったり、逆に思った以上に燃え上がったり、薪での火力は、ある程度コントロール出来ますが、天気予報のように当たり外れがあるのです。
ですから、料理に必要な火力のタイミングと薪の燃え具合のタイミングを見事に一致させるのは至難の技です。
そこがまた焚き火で料理する面白さなのです。
そう思えば、各家庭にあるガスコンロなんて火力調整が自由自在で、ものすごく便利ですね。
白ワインを少し入れます。
ちょっと火が弱いから、ワインがバチバチっと跳ねて炎がボッと燃え上がるような事を期待していたのですが、それはありませんでした。
米を入れて炒めます。
少し火が強くなってきました。
水を入れます。
本当は、コンソメスープを入れたいのですが、そんなものありませんからね。
その代わり、具の鶏肉からスープが出てくれる事を期待して、鶏肉を沢山入れてます。
蓋をして10分煮込み、その後、火から外して10分蒸らします。
作り方の手順は、パエリアと一緒です。
煮込みと蒸らしが完了しました。
蓋を開けます。
お、出来てるぞ。
赤パプリカを入れたら見た目に美しかったでしょうが、無いものは仕方ありません。
それよりも、問題の味はどうなのでしょうか?
おお!!
意外と美味しいです!
少し水分が多かったので、リゾットのようなパエリアのような訳の分からない料理になりましたが、味は美味しかったです。
皆にも好評で、10人で分担して食べたら捨てずに済むなんてとんでもない。
10人で食べたら少しずつしか食べられないという状況でした。
食べ足りないので、引き続き第2弾を作ることになりました。
ちなみに料理に薪の香りは感じられませんでした。
スキレットの蓋がぴっちり閉まるので、あまり料理に煙が触れなかったのでしょう。
あ、もちろん同時進行でバーベキューもやってますよ。
こちらも美味しいです。
さて、第2弾は、鶏肉・カボチャ・玉ネギに、カレー粉・味塩コショウ・醤油で味付けします。
今回はカレー粉を少し入れて、先ほどとは味の雰囲気を変えています。
同じ物を作っていたら面白くないですからね。
これがまた、先ほどとは全く違った味で、美味しくできました。
そして、調子に乗って第3弾。
今度は、鶏肉・キムチ・玉ネギに、味は醤油のみで作ります。
水を入れます。
炎が燃え上がっています。
この時点ではちょうど良い火力です。
しかし、この水が沸騰した後には弱火で煮込む必要があります。
その頃に薪が燃え尽きかけて弱火になるのが理想なのですが、薪でそこまでの調整はレベル高すぎます。
将来的には、私もそこまでの域に達するのを目標としておりますが、現時点ではまだまだでした。
火力は、しばらくこの強さを維持していたので、結局スキレットを火から外したり火にかけたりしながら火力を調整しました。
完成!
ちょっとお焦げが付いて香ばしく、パエリアの理想的な炊き加減で出来ました。
味は、鶏とキムチの味でパエリアとは全くかけ離れたものですが、バッチリ美味しいです。
皆で完食しました!
もうお腹いっぱいです。
こうして第6回世界料理研究会は、行き当たりばったりの料理でしたが、それなりの成果を残して幕を閉じました。
次回は料理の準備もしっかりとやっていきますね。