パオズをとことん研究する
(11種の包子を作ったレポート)
【この記事は、2014年に書いた記事をリライトしたものです。】
今回のテーマは、パオズ。
漢字では包子と書きます。
パオズは、蒸しパンの中に具が入ったものです。
いわゆる中華まんですね。
今では何処のコンビニでも、すぐに温かい中華まんを食べる事が出来ますが、手作りする事ができます。
手作りは面倒ではありますが、作る過程が面白いです。
そして手作りは何よりも驚くほど美味しいですよ。
では、早速作ってみましょう。
【目次】
1.基本の包子(パオズ)の作り方
2.甘い系のパオズ糖三角(タンサンチャオ)の作り方
3.黒ゴマ餡の包子
4.クノールカップスープの包子
5.たこ焼包子とお好み焼き包子
6.焼きそばの包子
7.キャラメル包子と塩キャラメル包子
8.焼き包子2種
9.まとめ
基本の包子(パオズ)の作り方
まずは生地を作ります。
〈生地の材料 8個分〉
薄力粉 200g
水 100ml
砂糖 10g
ごま油 10g
塩 1g
イースト 3g
こねるのは、ホームベーカリーのパン生地コースに任せます。
ホームベーカリーをお持ちでない方は、手でこねて1次発酵までさせてください。
手でこねると言っても、パンみたいに一生懸命こねなくても、混ぜるだけで大丈夫です。
〈材料 豚肉と椎茸のパオズ4個分〉
豚ミンチ 200g
椎茸 4個ぐらい(みじん切り)
ネギ 50gくらい(みじん切り)
オイスターソース 大さじ1
ごま油 10g
コショウ 少々
全ての材料を粘り気が出るまでこねます。
- まず、クッキングシートを適当な大きさに切っておきます。
- 生地を2等分する。
- 2等分した生地をのばす。
- 更に4等分する。
これでパオズ8個分の生地が用意できました。
- 生地を手でのばす。(真ん中を少し厚めに)
- 具を乗せる。
- 包む
- クッキングシートを敷いて、蒸籠に置く。
そして、少し膨らむまで2次発酵させます。(20~30分くらい)
やっぱり手作りすると美味しいですね。
具の旨みや香りが閉じ込められて、口の中で一気に広がるからたまりません。
おまけに生地もウマイのです。
甘い系のパオズ糖三角(タンサンチャオ)の作り方
〈糖三角の材料 4個分〉
黒糖(粉末) 大さじ3
薄力粉 大さじ2
材料はこれだけです。
これを混ぜ合わせておきます。
- 具を乗せる。
- 3角になるように包む。(真ん中まで上手く閉じるのが難しい。)
- これは上手くできたかな?
- クッキングシートを敷いて蒸籠に乗せ、2次発酵。
真ん中が上手く閉じられずに中が見えてますが、良しとしておきましょう。
中がとろ~っとした餡になっています。
シンプルな素材でこんなに良い味が出るなんて不思議です。
黒ゴマ餡の包子の作り方
〈黒ゴマ餡の包子の材料 4個分〉
黒ゴマ 大さじ3
白ゴマ 大さじ2
黒糖 大さじ3
- ゴマをすりつぶし、黒糖と混ぜる。
- 具を乗せる。
- 包む。
- つなぎ目を下にして置く。
そして、2次発酵後、10分ぐらい蒸したら出来上がり。
ゴマの風味がぎっしり詰まっていて、ゴマ好きの私にはたまりません。
これらは、どれも美味しかったのですが、ウー・ウェンの北京小麦粉料理という本を見て作ったものなので、オリジナリティーは乏しいです。
やはり、独自なものを作ってみないと面白くないですね。
けど、独自なものを作る前に基礎を知っておかないといけないでしょ。
そのための勉強だったのです。
では、基礎はある程度やったので、今から視点を変えて、オトコ中村のオリジナリティーあふれる奇想天外なパオズを作ってみましょう。
クノールカップスープの包子
クノールカップスープ。
お湯を注ぐだけで美味しいスープが出来ますね。
下手に手作りするより美味しいです。
え!?これがパオズと、どう関係があるって?
もちろん、これをパオズにするのですよ!
スープを、粉のまま包みます。
蒸したら粉末のスープが溶けて、トローっとした濃厚スープになるんですよ。(たぶん)
スープにパンを浸して食べるような感覚で、食べられると思います。(たぶん)
粉末だったスープは、しっとりした餡のような状態になってます。
決してトローっとした状態にはなってません。
クルトンのカリカリは、かろうじて残っています。
案外美味しいですが…
ですが…
スープにパンを浸して食べた方が、もっと美味しいと思います。
ナルホド、勉強になりました。
たこ焼包子とお好み焼き包子
これは、冷凍のたこ焼です。
スミマセン、手抜きして冷凍食品を買ってきました。
え!?たこ焼をどうするって?
そりゃあんた、そのまま食べるんやおまへんで!
もちろんパオズにするんでっせ!
たこ焼にソースを付けて包むんや。
どや!!
うまいに決まっとるで!!
う~ん、味はイマイチ。
う~ん、これもイマイチ。
きっと手抜きして冷凍食品を使ったからイマイチなのだと思います。
手作りの、もっと美味しい具を包んだら当然美味しくなるでしょう。
ならば、もっと美味しい具を作ってやろうではないか!!
焼きそばの包子
という訳で、気合を入れて、めちゃめちゃ美味しい焼きそばを作りました。
麺は手打ちで、キャベツ・豚肉をたっぷり入れて、秘伝のソースを効かせて、仕上げにゴマ油で香りを付けました。
これは、も、もう…
七転八倒の美味しさ!!
この焼きそばだけで1つ記事が書けるくらいですが、今回の主役はパオズのなので、もったいないですが脇役として登場です。
では、これを包みましょう。
焼きそばが、包みやすくまとまるように、少し小麦粉を加えて固めています。
また、包むと味がまろやかになるので、ソースをたっぷり効かせています。
これで美味しくなるはずです。
究極の焼きそばまん。
さっそくいただきましょう。
美味しいのだけど…
だけど…
だけど…
包まない方がもっと美味しかった。
たこ焼も、お好み焼も、焼きそばも、包めば味がボケるので、そのまま食べたほうが美味しいです。
きっと、こういうものはサンドイッチ等にした方が、美味しいのでしょうね。
わざわざ包む必要の無いものを包んだって事ですね。
ナルホド、勉強になりました。
キャラメル包子と塩キャラメル包子
今度はこれを包みましょう。
キャラメル2個を包みます。
キャラメル包子です。
こちらは、キャラメルに少し塩を乗せて包みます。
これで塩キャラメル包子になります。
普通のキャラメル包子と区別する為に、形を変えて包みます。
キャラメルが溶けて出てきています。
美味しそう。
では、いただきます。
美味しいのだけど…
だけど…
だけど…
やっぱキャラメルは、そのまま食べたほうが美味しいですね。
塩キャラメルは?と言うと、塩が完全に溶けていなくて、塩とキャラメルが別々に口の中に広がりました。
塩キャラメルの塩は、当然の事ながら、しっかり溶かしておかなければいけませんね。
キャラメルは、ふんわりしたパオズの生地よりも、サクサクしたビスケット系の生地に合わせたほうが美味しいのでしょうね。
ナルホド、勉強になりました。
さて、予定では、この次にチョコレート包子を作ろうかと思っていましたが、キャラメル包子の結果から、チョコレート包子は却下となりました。
焼き包子2種
フライパンで蒸し焼きにする包子です。
2種類の味で作ってみます。
〈材料:鶏とカボチャの焼き包子6個分〉
鶏ミンチ 150g
人参 20g(細かく切って火を通しておく)
ショウガおろし 少々
醤油 大さじ1
黒ゴマ 大さじ1
塩 少々
コショウ 少々
カボチャ (チロルチョコくらいの大きさに切り、火を通しておく)
カボチャ以外の材料を混ぜておきます。
〈材料:切り干し大根と人参の包子6個分〉
切り干し大根 20g(洗っておく)
人参 30g(細かく刻んでおく)
鶏ミンチ 50g
醤油 大さじ1
ゴマ 大さじ1
塩 少々
コショウ 少々
材料は炒めて冷ましておきます。
ホットプレート又は、フライパンに油をひいて、包子を並べます。
そのまま30分くらい2次発酵させます。
強火で焦げ目を付けてから、弱火にして、水200mlを注ぎ、蓋をして10分くらい蒸し焼きにします。
うまい!!
美味すぎる!!
これもうまい!!
これも美味すぎる~!!
焼き包子は、底はパリッとまわりはモチッとしていて今までに無い食感。
売ってませんので、手作りするからこそ楽しめる味ですね。
瞬く間に完食しました。
おもてなしに良いですね。
まとめ
- 包子は手作りしたら生地も具もウマイ。
- 糖三角も黒胡麻餡の包子も美味しい。
- クノールカップスープの包子はイマイチ。
- たこ焼・お好み焼き・焼きそばの包子もイマイチ。
- キャラメル包子もイマイチ。
- 焼き包子は底はパリッと周りはもちっとして美味しい。
というわけで、いろんな包子を作ってみました。
包子の研究は以上になります。