今まで何度か納豆の実験を行いました。
- ススキに付いている納豆菌で納豆を作った事もあります。
ススキに付いてる納豆菌で納豆を作る - ぎんなんで納豆を作った事もあります。
ぎんなん納豆 - 落花生で納豆を作った事もあります。
落花生の納豆
このように、いろいろと納豆の実験はやってきたのですが、まだまだやってない実験がある事に気が付きました。
以前、一人暮らしをしていた頃ですが、旅の途中で古くなったおにぎりを食べたらご飯が糸を引いていたという事がありました。
おにぎりがどのくらい古かったか忘れましたが、作ってから24時間以上は経過していたと思います。
季節は5月のゴールデンウィークでした。
それは、明らかに糸を引いていました。
「これを食べているところを人に見られると、変な人だと思われる。」と、人に見られないように食べたのを覚えているので、糸を引いていたのは間違いないです。
貴重な食料ですから、もったいないので残さず食べたのですが、お腹は壊しませんでした。
それって、私のお腹が強かったのでしょうか?
それとも、納豆菌が繁殖していたから大丈夫だったのでしょうか?
この答えを出すには、実際にお米で納豆を作る実験をしてみなければいけません。
果たして、お米にも納豆菌は繁殖するのでしょうか?
実験する前に、少し調べてみましたが、どうやらお米にも納豆菌は繁殖するみたいです。
ご飯を炊飯器で保温したままにすると、茶色くなったり、臭くなるのは、納豆菌の仲間が、ご飯に繁殖するのが原因みたいです。
ただ、糸引く納豆のようになるかどうかは、インターネットで検索した程度では明確な情報は見つかりませんでした。
ならば実験するしかありません。
お米納豆を作る
実験は、炊きたてご飯に納豆菌を混ぜて保温します。
大豆とお米を入れ替えただけで、大豆で納豆を作るのと同じ方法です。
納豆に注いだ熱湯を、炊きたてご飯に振りかけます。
これで納豆菌がご飯に付くのです。
ラップには、串か何かで数箇所穴を開けておきます。
納豆菌は、多湿を好みますが、水浸しではいけません。
また、酸素も必要なので、ラップに穴を開ける必要があります。
その条件を満たすには、市販の納豆と同じようにしてやるのが最高なのです。
発泡スチロールの保温容器に、60℃くらいのお湯がたっぷり入ったタッパーと、お米納豆のもとを入れます。
24時間後。
微妙に腐ったご飯のような臭いと、納豆の臭いが入り混じったような臭いがします。
ちょっとヤバイかも…
糸は引きませんが、食べてみると納豆の香りと、何故か麹のような香りもします。
空気中の麹菌が入り込んだのでしょうか。
腐ってはいないと思います。
糸は引いてないけど、納豆菌は繁殖しているでしょう。
納豆の香りと少し麹の香りがする冷ご飯という味です。
あ~ご飯が進む…
んな訳あるか!!
ご飯でご飯が食えるかっ!!
さて、実験の結果、お米にも納豆菌は繁殖する事が分かりましたが、糸引く納豆にはなりませんでした。
あの時のおにぎりは何だったのでしょう?