男のアップルシナモンロールパンの作り方
スキレットで焼く男の味
リンゴとシナモンを甘く煮込んだプレザーブがたっぷり入ったアップルシナモンロールパンを作ります。
普通は生地をケーキ型などに入れてオーブンで焼くのですが、今回はスキレットを使ってガスの直火で焼きます。
分厚い鉄のフライパン、スキレットで焼くので「男のアップルシナモンロールパン」と名付けました。
味は、鉄フライパンで焼いた男の味がします。
【目次】
1.スキレットとは
2.アップルシナモンロールパンの作り方
3.アップルシナモンロールパンの材料 8人前
4.アップルシナモンプレザーブを作る
5.ホームベーカリーにパン生地をこねてもらう
6.生地を整形する
7.2次発酵
8.焼成
8−1.さらに20分焼きました(焼き始めから40分)
9.アイシングを作りパンにかける
10.アップルシナモンロールパンの完成
11.作る時の注意点
12.まとめ
13.動画で説明
スキレットとは
スキレットとは分厚い鉄のフライパンです。
今回使用するのは、ユニフレームの10インチスキレットです。
本体は1.8kg、蓋が0.9kg、合計で2.7kgあります。
スキレットの中に食材を入れて蓋を閉めた状態では3kgを超えるので、これを片手で持つのは、男の私でもキツいですから女性なら尚更でしょう。
また、鉄製なので、扱いを間違うと焦げ付いたり、錆びたりします。
そのように扱いにくいですが、これで料理をすると、熱がまろやかに伝わり、美味しく調理できるのです。
また、アウトドアなどの環境では、炭火や焚き火にそのまま放り込んでも調理できるタフな設計となってます。
だから、私はこのスキレットを愛用していて、これを使ったレシピがよく登場します。
今回は、これでパンを焼きますが、もちろんステーキを焼いても美味しいですし、ケーキだって焼く事もできますよ。
これを使いこなせたら、モテ度がアップするでしょう。
アップルシナモンロールパンの作り方
まず、全体の流れを説明します。
1.最初にアップルシナモンプレザーブを作る → 20分
2.ホームベーカリーにパン生地をこねてもらう → 60分
3.生地を整形する → 5分
4.2次発酵 → 40分
5.焼成 → 40分
6.アイシングを作りパンにかける → 3分
全工程の所要時間は2時間半〜3時間程度です。
アップルシナモンロールパンの材料 8人前
【アップルシナモンプレザーブの材料】
りんご2個
砂糖60g
シナモン3g
※プレザーブとは形の残ったジャムの事です。
【パン生地の材料】
国産強力粉 250g
砂糖 20g
塩 4g
バター 40g
水 150ml
※輸入の強力粉を使う場合水を160mlにする。
【アイシングの材料】
アイシング
粉糖 30g
水 小さじ1
アップルシナモンプレザーブを作る
りんごは、皮を剥いて、種を取り除いて、切り方には指定はありませんが、櫛形に切ってからそれを8ミリ厚くらいに切るといいと思います。
要するに、いちょう切りです。
フライパンに(鍋でも可)りんごと砂糖とシナモンを入れて、最初は中火でかき混ぜながら煮込みます。
しばらくしたら、りんごから水分が出てきます。
最初は中火でいいですが、煮詰まって水分が少なくなるにつれて火を弱めていきます。
焦がしそうで心配なら最初から弱火でいいです。
火力が弱いと時間は少しかかるかもしれませんが焦げ付くよりずっとマシです。
20分くらい煮込んだら水分がほとんど無くなりました。
このくらいでOKです。
冷ましておきます。
ホームベーカリーにパン生地をこねてもらう
ホームベーカリーの容器にイースト以外の材料を入れ、本体にセットして、イースト容器にイーストを入れ、パン生地コースをスタート。
1時間でパン生地をこねて1次発酵まで完了してくれます。
生地を整形する
パン生地ができたら、台に打ち粉を打って、生地を取り出し、丸めて、めん棒を使って伸ばしていきます。
パン生地を5ミリくらいの厚さの長方形にして、アップルシナモンプレザーブを広げていきます。
端っこに、2センチくらいのりしろを残しておいてください。
のりしろの反対側から丸めていきます。
のりしろの部分を押さえてくっ付けます。
生地を8当分にします。
スキレットにクッキングシートを敷きます。
スキレットの中に並べていきます。
2次発酵
スキレットの蓋を閉めて2次発酵させます。
夏なら常温で置いておけばいいですが、今は1月なので、寒いですから常温ではあまりに時間がかかってしまいます。
そんな時は、スキレットを弱火で1分くらい温めて火を消すといいですよ。
スキレットを手で触って、温かいと感じる温度まで温めてやると、発酵を早めることができます。
40分後、蓋を開けて様子を見れば、このように膨らんでいたので、2次発酵完了です。
2次発酵の時間は、温度によって変わりますので、何分で完了するという答えはありません。
膨らんだら完了です。
焼成
それでは、パンを焼き始めます。
蓋を閉めて、まずは強火で1分加熱します。
その後、弱火にして20分焼きます。
20分焼いたら裏返します。
蓋を開け、クッキングシートの部分をを持ってパンをお皿に取り出します。
空いたスキレットに別のクッキングシートを敷き、スキレットをお皿の上に被せてひっくり返します。
説明がわかりにくいと思うのでアニメーション作りました。
ひっくり返す瞬間はカメラの枠から外れてるけど、分かっていただけると思います。
お皿、クッキングシートを取り除き、蓋を閉めて、また弱火で20分焼きます。
このまま20分焼けば、完成するのですが、表面をもっとこんがり焼きたいと思いました。
表面がこんがり焼けてる方が美味しそうでしょ。
蓋を外し、強火でガンガンに加熱します。
どのくらい加熱するかと言うと、最低でも、ガスコンロの天ぷら火災防止用のセンサーが働いて自動的に火が消えるくらいまで加熱します。
ガンガンに加熱した蓋は、当然ながら恐ろしく熱いので、ミトンとかでも持たない方がいいです。
リフターという取っ手を引っ掛ける道具を使うといいです。
我が家にはリフターが無いので、お玉の柄で引っ掛けてます。
熱い蓋を乗せました。これで表面にこんがり焦げ目を付けるのです。
この方法は、決して安全ではないので、自身のない方は真似しないでくださいね。
さらに20分焼きました(焼き始めから40分)
こんな感じになりました。
パンは焼けてますが、もう少し表面をこんがり焼きたいなあ。
もう一度、蓋を加熱して乗せます。
またガンガンに加熱した蓋を乗せ、2分くらい表面を焼きます。
いい色になったので、これで焼成も完了です。
クッキングシートを引っ張って、パンをスキレットから取り出して冷ましておきます。
アイシングを作りパンにかける
粉砂糖に水を入れ、混ぜてアイシングを作ります。
アイシングをパンに細く全体にかけます。
これで完成です。
アップルシナモンロールパンの完成
それでは、いただきます。
手でちぎって取り出します。
国産小麦のモチモチ感と、たっぷりりんごの贅沢感とシナモンの香りが心地良いです。
私は、この時とりあえず、ほんの一口試食しただけでした。
次の日に、ユーチューブ動画用に食べるシーンを撮る予定でいました。
そして、次の日に仕事から帰ってきたら、このアップルシナモンロールパンが跡形も無くなっていました。
あれ?
あのパンはどこいったの?
…と妻に聞いたら、
どうなったと思いますか?
妻と子供2人の3人で全部食べてしまったみたいです。
ガーン!!
うちではね。よくあるんですよ。こんなことが。
まあ、それだけ美味しかったと言うことで。
妻は、美味しかったというだけでなく「確かにスキレットで焼いた男の味がした」といってました。
作る時の注意点
アップルシナモンプレザーブの水分は切っておく方がいいです。
グツグツ煮込んで、水分が少なくなって完成、と思っても、火を止めてからしばらく置いておくと、じんわりと水分が出てきます。
また煮詰めても、火を止めたらまた水分が出てきます。
完全に煮詰めようと思えば、1時間くらい煮込んだら水分が出ないレベルまで煮ることはできます。
今回は、少しでも手軽にしようと思い20分程度の煮込み時間で作ったので、このようになりました。
20分程度の煮込み時間なら、水分を切っておく方がいいです。
あの水分も、シナモンの香りがするりんごのシロップですから、残しておいて紅茶とかに混ぜたらいいと思います。
スキレットの蓋をガンガンに加熱するところは、十分に注意してください。
わざわざスキレットで焼かなくても、生地をケーキ型に入れてオーブンで40分くらい焼いても、もちろん大丈夫です。
けど、あえてスキレットで焼くのが男の美学なのです。
まとめ
- スキレットでの料理はまろやかに火が通り美味しい。
- プレザーブとは形の残ったジャムの事。
- ホームベーカリーを使うとパン生地をこねて1次発酵完了まで1時間でやってくれる。
- 2次発酵は夏なら常温、冬ならスキレットを弱火で1分程度温めて発酵を促す。
- 焼成は強火1分→弱火20分→裏返して弱火20分で完成。
- 表面にこんがり焦げ目を付けたい時は、蓋をガンガンに加熱して乗せる。
- スキレットで焼いたアップルシナモンロールパンは男の味がした。
動画で説明
動画ではオトコ中村自ら出演して説明しています。
併せてご覧ください。