天然酵母クラフトコーラ第2弾
さらにコーラの味に近づく
天然酵母クラフトコーラとは、天然酵母の力で炭酸にするクラフトコーラです。
前回作ったものは、あまりコーラらしい味でなかったので、再挑戦です。
コーラの味再現の楽しみだけでなく、発酵食品の魅力が存分に楽しめる内容となってます。
前回の記事は以下をご覧ください。
【目次】
1.天然酵母クラフトコーラとは
2.コーラ液を仕込む
2ー1.1日後
3.ボトル詰め
4.発酵
5.試飲
5ー1.bob氏の感想
6.まとめ
7.動画で説明
天然酵母クラフトコーラとは
天然酵母の発酵力で炭酸にするコーラです。
普通のクラフトコーラとは、目指す味は同じですが、作り方は全く別です。
前回の記事でもご説明しましたが、以下が作り方の流れです。
【天然酵母クラフトコーラの作り方】
①酵母液を作る
②コーラ液を作る
③ボトル詰
④発酵
⑤完成
こういう流れになります。
天然酵母クラフトコーラ作りを成功させるには、特に「①酵母液を作る」が重要です。
「①酵母液を作る」が上手くいけば「④発酵」は必ず上手くいきます。
だから「①酵母液を作る」の部分の説明については前回の記事に詳しく書いてますのでそちらをお読みください。
酵母液は、前回の記事で紹介したカナムグラ酵母液を使います。
カナムグラ酵母液の作り方については、前回の記事をお読みください。
結局のところ前回の内容を踏まえたうえでの内容になるので、詳しく知りたければ前回の記事から読んでください。
コーラ液を仕込む
【コーラ液の材料】(2.5リットル分)
砂糖 150g
水 50ml+300ml
ステビアsweet 25g
水 2000ml
酵母液 200ml
カルダモン 10粒程度
シナモン 1本
クローブ 10粒程度
追加砂糖 50g
まず、スパイスの香りが出やすいように
カルダモンは指で割っておきます。
シナモンは折っておきます。
クローブはそのまま使います。
鍋を火にかけ、砂糖150gと水50mlを入れました。
前回は、この段階で水を入れなかったために、砂糖を上手に焦がす事ができませんでした。
少し水を入れた方が上手に焦がす事ができます。
このまま190℃くらいまで加熱してコーラ色になるまで砂糖を焦がします。
前回は、まさか焦がすのに水を入れたほうが良いなんて思いもよらず、失敗しました。
水を少し入れるべきというのは、調べたらどこにでも書いてある情報なのですが、調べずにやったのです。
沸騰してきました。温度はおそらく110℃くらいです。
少し色づいてきました。
温度はおそらく140℃くらいです。
150℃くらいかな。
水分が減って温度の上昇が早くなってきました。
全く目が離せなくなってきました。
湯気というより煙のようなものが出てきました。
170℃を超えてると思います。
画像は煙でよく見えませんが真っ黒になってきました。
おそらく190℃くらいだと思います。
火を止めて水300mlを入れました。
水を入れた途端にジュワー!!ボコボコと沸騰して、すぐに収まります。
コーラっぽい色になりました。
けっこう香ばしい匂いしてます。
ここにスパイスを入れ、弱火で10分くらい煮込んでスパイスの香りを出します。
10分煮込んだら、火を止めて、蓋を閉めて、1日置いておきます。
1日後
カナムグラ酵母液を入れます。
カナムグラ酵母液の入っていた瓶の底にたまっている白い沈殿物は、酵母菌の集まりです。
これも水で洗い流して入れます。
ステビア25g
これは、ステビアsweetという商品で、砂糖の5倍の甘さがあります。
これを25g入れたので、砂糖の使用を125g減らしました。
こうやって砂糖控えめにしたのです。
水2000mlを入れます。
混ぜます。
少し味見してみましたが、甘味が足りないです。
砂糖を190℃まで焦がすと甘味が弱くなるのです。
甘味が弱くなった分砂糖を50g追加して、んーこんなもんかなという事で、コーラ液が完成しました。
ボトル詰め
炭酸が入っていたペットボトルに、ジョウゴと、茶漉しを乗せ、コーラ液を注ぎます。
500mlのペットボトル5本分です。
蓋をギュッと閉めます。
発酵
このまま暖かいところに置いて発酵させます。
これを発酵させると、なぜ炭酸になるのかは、前回の記事に詳しく書いてあるので、そちらをお読みください。
というわけで、16日間発酵させました。
発酵させたのが12月で寒いですから16日もかかりましたけど、夏なら1日で発酵完了しますよ。
左側が前回のもの、右側が今回のものです。
色は前回よりもよりコーラっぽくなりましたね。
というわけで天然酵母クラフトコーラが完成しました。
試飲
氷を入れたグラスに注ぎます。
ビールのようなきめ細かな泡が出ましたが、すぐに消えました。
レモンを絞って完成です。
レモンの酸味は必要です。
飲むときにレモンを絞るのでなく、コーラ液を仕込む段階でレモン汁などの酸味を混ぜておくという考えもあります。
しかし、レモンの酸によって酵母菌の発酵力が弱まっては困ります。
レモン汁を少し混ぜる程度の酸なら酵母菌は平気ですが、少しでも妨げになる可能性を取り除きたいので、混ぜませんでした。
というわけで、いただきます。
グビッ!
グビグビ…
カーッ!!
ウマイー!!
ウマイけどあまりコーラじゃないなぁ。
コーラっぽいけどちょっと違う爽やかな炭酸飲料です。
スパイスの香りもちゃんと効いてます。
今回は、カルダモン・シナモン・クローブを入れましたが、コーラの香りを出すにはカルダモンだけで良いと感じました。
シナモンとクローブは、上品な香りが出ますが、上品である事はコーラにとって不要です。
カルダモンも上品ではありますが、カルダモンの香りはコーラには必要かなと思います。
今回撮影に協力してくれたカメラマンのbob氏にも感想を聞いてみます。
bob氏の感想
香辛料の香りがするオシャレなジュース。
遠くの方にコーラと言われたらコーラかなと、なんかギリギリ手が届くというか掴まえられそうなコーラの風味がする。
コーラの風味というのも、昔食べた駄菓子のコーラ味のラムネみたいな風味。
↑これやね。
これや!!
ああ懐かしい!!
コーラと言えばもっと砂糖の甘味。
甘さと炭酸の強いジュワッとした感じ。
ジャンクフードに合う感じかな。
あれがコーラやと思う。
これは、えらく上品でオシャレなジュース。
本物のコーラは僕の中ではもっとジャンキー。
なるほど、次は、ステビアで砂糖を減らすような余計な事をせずに、砂糖100%で甘味をだしてみようかな。
という訳で、コーラは再挑戦したいと考えてます。
今度は純粋にコーラの味を再現というコンセプトでやろうと思います。
天然酵母で炭酸にするのは面倒なので、イーストを使って簡単に炭酸にしたいと思います。
乞うご期待。
まとめ
- 前回の記事から読もうね。
- 砂糖を焦がす時は水を少し入れるのが重要。
- 砂糖を190℃くらいまで加熱する。
- 砂糖を焦がすと甘味が弱くなるからもっと砂糖が必要。
- 今回のクラフトコーラはおしゃれで上品な味。
- 本物のコーラはもっとジャンキー。
動画で説明
動画では私が実演しております。
カメラマンbob氏も声だけ出演してます。
動画でしか伝わらない事もあるので、併せてご覧ください。