バナナでケチャップを作り
それで料理したら面白すぎた。
フィリピンのバナナケチャップを真似して、バナナを煮込んでケチャップを作りました。
その自家製バナナケチャップで、鶏肉のバナナケチャップ煮込みと、ナポリタンを作って食べましたが、なかなか面白い味になりました。
作り方と味を詳しく解説します。
【目次】
1.バナナケチャップを開発した人物
2.バナナケチャップを手作りする
2−1.バナナケチャップの材料
2−2.バナナケチャプの作り方
3.バナナケチャップを使って2品
4.鶏肉のバナナケチャップ煮
5.バナナケチャップのナポリタン
6.実食
7.まとめ
8.動画で説明
バナナケチャップを開発した人物
バナナケチャップについては前回ご紹介しました。
また前回「バナナケチャップは、ノーベル賞でなく、イグノーベル賞レベルの発明だ」と書きました。
ところが、バナナケチャップを開発した人を調べると、とんでもなく偉大な人物である事がわかりました。
フィリピンのマリア・オロサ(1892年11月29日-1945年2月13日)という女性です。
この人は、バナナケチャップを開発しただけでなく、第2次世界大戦の頃に、大豆を原料にソラヤックという飲み物を開発し、飢餓や栄養失調の人を救いました。
また、ダラックというビタミンB1入りのクッキーを開発しました。
当時は、ビタミンB1が不足して脚気で亡くなる方も多かった時代です。
これで、どれだけの命が救われた事でしょうか。
それだけでなく、生涯で700以上ものレシピを開発したそうです。
ノーベル平和賞クラスの人物ですよ。
興味のある方は、「マリア・オロサ」でググってみてください。
バナナケチャップを手作りする
さて、私たちは先人達が開発してくれたレシピで美味しく健康に食事ができるようになりましたね。
最近は、安さを重視して美味しさや健康が軽視される食品も見受けられますが、健康を重視するならなるべく手作りを心がけたいですね。
という訳で、バナナケチャップを手作りしてみましょう。
フィリピンのバナナケチャップは、着色料で赤い色をつけてますが、手作りなので着色料無添加で作ろうと思います。
バナナケチャップの材料
【バナナケチャップの材料】(今回作った量)
バナナ2本 (正味200g)
タマネギ 小1/4個 (正味40g)
水 250ml
塩 5g
砂糖 25g
パプリカパウダー 11g
シナモン・クローブ・ナツメグ・ローレル 少々
白ワインビネガー 大さじ1
バナナケチャプの作り方
玉ねぎはみじん切り、バナナは適当に細かく切り、鍋に玉ねぎ・バナナ・水・砂糖・塩を入れ、に火かけます。
沸騰したら蓋をして弱火で5分くらい煮込みます。
5分煮込んだら、ハンドミキサーでペースト状に細かくします。
香辛料の全て(パプリカパウダー・シナモン・クローブ・ナツメグ・ローレル)を入れて混ぜ、1分くらい煮込みます。
仕上げに火を止めて、白ワインビネガーを加え混ぜ、瓶に入れたら完成です。
手作りバナナケチャップです。
意外と簡単にできますね。
着色料を使ってないので、色はちょっと薄いですけど、ほんのり甘いバナナケチャップの味になってます。
バナナケチャップを使って2品
それでは、自家製バナナケチャップを使って2品作ります。
1品目:鶏肉のバナナケチャップ煮
フィリピンでは、鶏肉や豚肉をバナナケチャップで煮込む料理があるらしいので、鶏肉のバナナケチャップ煮を作ります。
2品目:バナナケチャップのナポリタン
ケチャップと言えば、ナポリタンかと思いまして、バナナケチャップでナポリタンを作ります。
鶏肉のバナナケチャップ煮
【鶏のバナナケチャップ煮の材料】(4人前)
鶏もも肉 2枚
塩・コショウ 適量
バナナケチャップ 100g程度
醤油 少々
鶏肉に塩とコショウを振っておきます。
フライパンで、鶏肉の表面をこんがり焼きます。
皮を下にして、蓋をして弱火で5分くらい蒸し焼きにします。
蓋を開けてハサミで一口大に切ります。
この時点で、完全に火が通ってなくても大丈夫です。
バナナケチャップを加えます。
混ぜて余分な水分が飛ぶまで中火で煮込みます。
煮込み時間の目安は5分くらいです。
余分な水分が飛んだら、醤油を加えて混ぜて火を止めます。
器に盛ります。
バナナケチャップのナポリタン
【バナナケチャップのナポリタンの材料】(1人前)
スパゲティ 100g
ウインナー 2本
玉ねぎ 小1/4個
ピーマン 1個
ケチャップ 大さじ2
バター 10g
塩・コショウ 少々
玉ねぎは薄切り、ピーマンは輪切り、ウィンナーは適当に細く切っておきます。
フライパンを熱し油(分量外)をひきウィンナーと玉ねぎを炒めます。
ウィンナーがこんがりしてきたらピーマンを入れ、茹で上がったスパゲティ、バター、バナナケチャップ、塩・コショウを入れ、混ぜます。
器に盛って完成です。
実食
まず、鶏のバナナケチャップ煮をいただきます。
ウマイです。
フライパンで煮込んでいるので、香ばしさが出て、バナナ感は残ってません。
バナナケチャップ自体は、甘さ控え目に作ってあるので、甘ったるさもなく、程良い甘味になってます。
フライパンで煮込んだ香ばしさと程良い甘味で、まるで、デミグラスソースのような感じです。
フィリピンのバナナケチャップ煮を食べた事は無いですが、この味は、フィリピンの味とは違うと思います。
また、これを中3の息子のお弁当にも入れました。
お弁当でこんなおかずが入ってる中学生も珍しいでしょう。
息子は、コレがバナナだなんて全くわからないと言ってました。
次にバナナケチャップのナポリタンをいただきます。
この味は、まさにナポリタンです。
トマト感は、もちろん全くありません。
トマトの味はしないけど、バナナケチャップのケチャップ感はあります。
そこにウィンナーと玉ねぎ・ピーマンの味が混ざると、ナポリタンとしか言いようの無い味になってます。
今までに食べた事はない味ですが、間違いなくナポリタンの味です。
これも息子のお弁当に入れました。
同じくバナナとは思えないとの事でした。
というわけで、どちらも美味しくいただきました。
まとめ
- バナナケチャップを開発したマリア・オロサ氏はノーベル平和賞クラスの人物。
- バナナケチャップは手作りできる。
- 手作りバナナケチャプの料理も美味しい。
そんな訳で、バナナケチャップという食材はまだまだ大きな可能性を秘めています。
それよりも、バナナという食材にもっと可能性があるという事がわかりました。
今後、何か新たなレシピを開発するときにバナナが活躍してくれるかもしれません。
動画で説明
動画ではオトコ中村が料理を実演して、実際に食べて、熱く語っております。
動画でしか伝わらない事もあるので、併せてご覧ください。